一週間ほど使っての改めてのレビュー。これから買うかもしれない人向け。あと、基本的にAndroidを初めて所有するくらいの人向け。
まずはAndroid一般の感想。スマートフォンと言えば、何を置いてもいろんなアプリってことになるんでしょうけど、アンドロイドマーケットでいろんなアプリを探してみたりインストールしてみたりした感じで言わせてもらうと。
え、たったこんだけ?
これが正直な感想。アプリの数はとにかくたくさんあるんです。キーワード検索すればいくらでも出てくる。大抵のスマートフォンで済む程度の用途には何らかのアプリが用意されているくらいある。だけど、なぜか上のような感想が出てきちゃった。
まず、出てくるアプリが、どれも似たり寄ったり。おんなじなんです。全然意外性の楽しみがない。1目的1アプリが原則。ある目的で導入したアプリに思わぬ機能があって、さらにそれに関する別のアプリを入れて一緒に使ったらこんな楽しいことになっちゃった!的な意外性がほとんどないのが、上の感想が出てきた大きな理由の一つ。
で、それに加えてやっぱり、検索とかで「オススメ」的に出てくるアプリが、どうしても単なる人気アプリってのもあるんですよ。要するにみんなが一番たくさんダウンロードしている的なもの。ってことは、みんなが一番「なんらかの目的」で欲しているアプリ、つまり、「誰もがほしいと思っている目的」に対応するアプリがどうしても目に付く場所を占める感じ。なので、いくら出てきても「いやそれはもういいんだけど」と言う食傷感が否めない。このへんが「たったこんだけ?」の理由なんでしょうね。
逆説的になりますけど、こうなると、たとえばiモードとかで「オススメ」なんつって出てくるのって、あれ、やつら(誰だ?)が売りたいアプリを出しているだけじゃないですか。人気とかどうでもいい、ただ、広告費をたくさんもらったとか新しい機能を使っているとか、そういう「あっちの都合」のものが出てくる。それが、いい意味で意外性を出してくれているんだなぁ、なんて思っちゃいました。
さてAndroidに対する失望ネタ(笑)はこの辺にして、HTC EVO個別ネタに入ります。
まずサクサク感。ちょっと古いAndroid端末たちに比べると、格段にサクサクツルツルしてます。これは気持ちがいい。さすがに要素の多いWEBサイトの拡大縮小は引っかかりますが、普通に使っている分には全くストレスがないですね。また、HTC senseも、結構良い感じ。7画面のどれにでも瞬時にアクセスできる直感的な選択もいいし、やっぱりオリジナルウィジェットの使い勝手がすごく良いです。テザリングとかテザリングとか(笑)。
で、そのテザリング。別に他のAndroid端末でも出来ないのではなく無線容量的に各キャリアの都合で塞いであるという代物らしいので、機能的には「auらしい詰めの甘さ」は全く感じません。ちゃんとOSの深いところでしっかりと作りこまれている感じ。充電しながら10時間連続で使っていても全く不安定になったり切れたりと言うことがありませんでした。DATA-01でも2時間くらい連続で使っていると突然ドングル自体がフリーズ(熱で?)することも多かったので、それに比べると格段に安定しています。
また、ものすごく驚いたことは、テザリングしっぱなしでも4~5時間くらい平気で使えちゃうこと。個人的にはちょっとありえないと思うくらいなんですよ。せいぜい、カタログスペック上の「連続通話時間」の半分も動けば良いほうだろうと。だって、WiMAX(又はEVDO)と無線LANを常時ONにしてるようなもんですよ。しかも、CPUも、ルーティング(NAT処理)でかなりの稼働率のはず。データ処理はチップ上のコーデックですべて完結して単にスピーカとマイクから音の出し入れをしているだけの「通話」より絶対に消費電力多いと思ってましたもん。倍半分くらいで違うと思ってました。
ふたを開けてみると、実に、通話程度の消費電力でテザリングを継続できるということです。これはかなりすごい。少なくとも、私がDATA-01で無線LANテザリングするために使っていた「DCR-G54/BA」、これよりもはるかに長時間使えます。DATA-01で使ってると2時間ちょいでダウンしちゃうんですよね、アレ。
そんなわけで、このHTC EVOのおかげで、DATA-01のお払い箱が正式に決定しました。ここまで使える端末だと思ってませんでした、EVO。多少感度的に難があるのはありますが、まぁそこはそれ、何のためにCDMA2000も使えるんだっつー話ですよ。EVDOなら都心でもまだ1~2Mbpsくらいは出ますから、単なるWEB閲覧からYoutube閲覧くらいの利用なら全く困らないレベルだし。
その他ハードウェア的には、やっぱりでかい。それと、下の方のファンクションボタンが全部タッチセンサーと言うのが、やっぱり最悪。ここだけはメカニカルにすべきだったでしょうに。普通に操作しているときに最近使ったアプリリストや音声入力検索が立ち上がること多数。また、普通にタッチでドラッグしようとしてなぜかピンチ操作になること多数(画面の端っこでタッチしていて2箇所タッチしていると判定されるっぽい)。ちょっとあまり考えて作られてないですね。この端末の非常に残念な部分です。
ただ、常用の携帯電話ではなくあくまでデータ通信端末代わり&おもちゃとして割り切っているので、でかさと不便さはほとんど気にしない生活です。また、画面が結構でかいのはオモチャ的には非常に良いですね。いや、このデカさでも、やっぱり誤タッチは多発するんですが、これがもっと小さな画面だったらもっと大変なんだよなぁと想像すると、画面の大きさはこれでまだずいぶんマシだったんだなぁ、と言う感じ。
ソフト的には、au独自のいろんなサービスが軒並み利用不可です。いずれ対応するのかも知れませんが、まぁそこには期待しない。Skype auだけ使えれば良しとします。
と言うことで、とりあえずオモチャとしてはまだまだかなり遊べそうですし、どうやら速度もバッテリの持ちでもDATA-01の代わりを十分こなせる、と言うのが現在の評価。このままなら、auの2回線をこの1回線にまとめることが出来そうです。って言うかそろそろいろんな回線を整理しなきゃ。
と言うことで、EVO一週間ちょい後レビューでした。