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ということで、今日はKDDI LTE800MHzのレビューです。マップみるとエリア広いなーと言うのは前に書いた通りなんですが、実際にド田舎に行くとどんな感じか、ってことで。

まぁぶっちゃけ実家の方に行ってきたんですけどね。マップ見て実家が圏内なのはわかってるんですが、その他、ほどほどにド田舎を圏内一円くらいのスケールでうろうろしまくった結果どんな感じだったか、ってのを体感レビューしておこうというお話です。

そもそもソフトバンクは3Gさえも届いていないような場所をうろついたのとソフトバンクの端末持ってないってのもあるので、あくまで比較対象はドコモってことになりますが、そんな感じで。

まず、県の真ん中辺の山間部周囲1kmに4世帯という実家。エリア内になっているのはわかっていましたが、マップ自体が相当盛ってるんじゃないの?と言う疑いも無きにしもあらずなので、実際に見てみると、ほどほど。アンテナ表示は2本/最大4本と言う感じ。とりあえずLTEから落っこちるってことは実家内では起こっていません。

で、速度計測してみたところ、30Mbps出ました。都会の自宅よりはるかに速いってなんだよ。ちなみに、その実家には何度もゴネまくって引いたADSL(YBBの一番高いやつ)しか入ってなくて、最大1Mbps。ドコモはHSDPAで最大1.5Mbps、と言う土地なので、30Mbpsは全く異次元の速度。7GB制限さえなければ実家の回線本当にLTEにしちゃったほうがよさそうなんですけど、これ。

市街地から自宅まで、車で約40分ほどですが、その間もLTEが途切れる場所は一か所もありません。ドコモLTEは最初の20分でアウトです。マップ上はもう少し伸びているんですが、実際には届いていません。ひどい。あと、実家は前よりもドコモの入りが悪くなってレピータ入ってます。レピータの室内アンテナのある部屋以外ではドコモは使えなくなっています。これまたひどい。基地局の位置変えたりしたのかなぁ。局位置変えなきゃならないほどの災害とか反対運動とかない土地なんだけど。

実家からさらに奥地に向かって車で40分ほど行くとちょっとした観光地があるんですが、そこに行く道すがらだと、KDDI LTE800MHzは大体6割ほどがエリア、残りは3Gエリア。もちろん観光地もLTE圏内、計測してみると20Mbps弱。ドコモはもちろん全域LTE圏外。いやここに向かう道路沿い、前回の帰省ではKDDIは3Gさえも満足に入らなかったんですよ。それが全域エリア化どころか6割はLTE化していたことに驚愕しました。

市街を挟んで実家とは反対方向に高速道路で30分ほど行ったところの観光地(?)にも行ったのですが、こちらは道中・現地含めて完全にLTE圏内で、現地での計測ではまたもや30Mbps超えを見せてくれました。こちらに関しては、ドコモLTEも9割ほど圏内でしたが、現地は圏外だったので速度比較不可能。

あと、市街のど真ん中にあるショッピングモール、ここで計測してみると、20Mbps弱。一方ドコモLTEは30Mbpsを記録。どうやらショッピングモール内にドコモ屋内局があるようで、KDDIの方は屋外からの吹き込みのみっぽいです。少し前まではここでも品質が悪かった、とは実家住みの家族の証言なので、ドコモ、面的エリアの拡大は遅れてるけど、こういった屋内などの実利用での品質重視の対策を今は積み重ねている段階みたいですね。で、1.5GHzが全国解禁されるのを待って全周波数を郊外含めて一斉に整備していく、と言う感じなんじゃないかなぁ。何度にも分けて整備するのは無駄なコストですしね。

ただまぁ、今回の実家帰省でわかったんですが、やっぱりKDDIのLTE最強すぎ。次のiPhoneはKDDIのLTE800にも対応するという噂もあるし、VoLTEの開始も近いという噂もあるし、完全にCDMA2000を捨ててLTEを基盤インフラにする準備を整えつつある感じです。

あと、ドコモのLTEをずっと使っている実家の家族の証言で「とにかく電池の減りが速すぎる」と言う話があったんですが、KDDIのLTEの方はLTEと3Gがバタつくようなところを通過しても特に電池の減りが速いような印象はありませんでした。お買いもので市街まで出て戻って(その間特に触らず)だと、100%→98%くらい。で、電池の減りが速すぎるというドコモの方は、と言うと、実家と市街の往復だけでほぼ空っぽ、出かけるときは事前にフル充電が必要、と言うひどい有様。まぁ、端末が一年経過モノのARROWSってこともあるんですけど、なんか絶対パラメータ間違えてるよ、ドコモ。

そんなわけで、KDDI LTEのド田舎本気レビューでした。

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2012/12/27 10:00 · ひとりごと · 2 comments

DIGNO Sのレビューをした時にいただいたコメントで、「auだとスマートなんちゃらとかの縛りが多くて大変じゃないですか」と言うようなご質問をいただいていました。と言うことで今日はauのスマートなんちゃらユーザレビュー的なお話。

スマートなんちゃらというか、スマートパスですね。でこれの派生品として、うたパス、ビデオパス、ブックパスなんてのがあって、これらに関係あるアプリがプリインストールされてます、っていう感じです。

先にいらないものの話からしておくと、うたパス、これは全くダメでした。いらないっす。始まってすぐのころに無料期間があったので使ってみたのですが、ラジオのように知らない曲を垂れ流してるだけなんですよね。人の数だけ選択肢があるんですが、そもそも探しようがないんですよ。好きなアーティストとかを。っていうか、そもそも音楽聞く習慣があまりないので興味なしって感じでした。

ビデオパスについても、ちょっと見放題できるタイトルが少なすぎて、ねぇ、って感じ。もちろんまともにレンタルとかしたら、って考えると元は取れるんでしょうけど、ピンポイントでこれが見たい、ってのを探してみると無料対象外だったりってことが多い感じです。要するに人気タイトルは外し気味ってことです。お試し2か月無料で自分に合わなければ退場って感じですね。まぁ、動画は動画で気軽に空き時間に見る、ってしにくいメディアじゃないですか。連続した流れる時間を必要とするっていう意味で。あまりスマホみたいに空き時間にちょっと使う、っていうデバイスとは相性がよろしくない気がします。

で、メインのスマートパスに話が返ってくるんですが、正直、もうスマートパスなしって状態が想像できないくらい、どっぷりと依存しています。不正アプリの危険性を考えたら、逆にgoogle playでまともにダウンロードして使う方が気味が悪いと感じるくらい。少なくとも事業者がきちんと検査・認証したアプリしか置いてないっていう安心感だけで十分、それに加えて、有料版相当 or 有料版以上のいろんな機能まで使えるアプリがいっぱいあるわけですよ。390円なんて超安い。

知人とどんなアプリ使ってるー、なんてスマホを見せ合った時に、スマートパス版にしかない機能とか結構あるんですね。私が使ってるアプリ見て、その機能便利じゃん、ってなって、スマパスで落としたけどたぶんgoogle playにもあるでしょ、ってことで探したら案の定見つかるんですが、件の「便利な機能」がない、ってことがあったりして。しかもgoogle playに公開されてる同アプリの有料版にもその機能が無い。それだけで「auに乗り換えたくなった」とのこと。ってくらい、いろいろ優遇されてる雰囲気。

あとは、スマートパスのおまけでついてる、auクラウドとlismo wave。撮った写真を自動でアップロードしておいてくれる機能は案外便利だし、lismo waveは、ぶっちゃけこれがあればうたパスいらないよね、って話なんですよね。何となく知らない音楽聞きたいなら適当なFM局にチャンネル合わせればなんかしら音楽流れてますから。それと、スマートパスで提供されてるアプリって、特に会員登録が必要な系統の奴、会員登録しなくてもau IDで自動ログインしてくれるんで、そういうところも超便利。端末買い替えてもデータ移行が一発で済むし。

こういう話をすると、たいていは、「でも390円払わなくても無料アプリの組み合わせで全部できるよね」って反応が返ってくるんですけど、正直、そうやって何万本と言う無料アプリの海を泳ぐのがめんどくさい歳になっちゃって(苦笑)。しかも不正アプリのリスクなんて気にするのも面倒だし。安全で限られた選択肢に十分な機能と暇つぶしが詰まっているものが完全定額で提供されている、っていうだけでパッケージ料金を払う価値はあると私は感じています。

最後にブックパス。こっちはまだお試し期間中なんですが、最初ちらっと読み放題ラインナップを見た感じでは「えー、こんなに少ないのかよ、詐欺じゃん」くらいに思ったのですが、実際に使い始めてみると、悪くないです。マンガはさすがに少ない(と言うか1巻だけパターンが多い)ですが、それ以外の実用書とか小説とかそういう1冊読み切りの本は結構多彩で、興味あるものを適当にダウンロードしただけで当面読み切れないほどの本が「積ん読」状態になっています。ほぼ毎日通勤中とかに読んでるけど消化しきれないかも。これでラインナップが順次拡充していくってんなら、月額料払っても惜しくないかも。逆に、ラインナップがこのまま固定なら、今興味がある本をまとめ読みしちゃって退会、って感じですね。

と言うことで、まぁなんにしても、スマートパスに関しては、私は全然縛りとも思わないし、スマートパスにアクセスするためのいろんなアイコンがデフォで用意されてるのは便利とは思っても邪魔と思ったことは無いんですよね。スマートパスなんて詐欺だと思う人にはあまり参考にならなくてすみません。ってことで、スマートなんちゃらのレビューでした。

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2012/12/27 10:00 · ひとりごと · 2 comments
2012/12/17 10:00 · ひとりごと · 1 comment

そろそろ一カ月なので、DIGNOの再レビューをしてみたいところです。

まずやっぱり電池もち。相変わらず、一日一回の充電だけで、半分以上余らせているという状態が続いています。昼間は結構テザリングで使ってたりもするんですけど、全然余裕。職場用にと思ってキャンペーンで充電器+充電ホルダーもう一個もらったんですが、全然活躍していません。容量が大きいのもさることながら、根本的な消費量がARROWSとは桁違いに少ないように感じます。

もちろんARROWSは3G+WiMAXのデュアル状態だったのでその差は大きいですが、一方で、スマホの(触ってないときの)バッテリ消費の大半はアプリの自動同期とかの通信での無線電力なわけで、その点でWiMAXは圧倒的に省電力だったんですよ。実際、WiMAXをONしておいた方(3G+WiMAX)が3Gオンリーのときよりもバッテリの持ちは良かったんですよ。それよりも明らかにいいんですよ、DIGNOは。

LTEで待ち受けが最適化された、っていう話もありますが、それよりも、端末自体のつくりが良いような気がします。ハード的と言うよりも、ソフト的に。ARROWSはどうもバックグラウンドで意味不明なアプリが大量に動いていて、機能OFFでも何かしてる感じだったんですが、DIGNOはその辺がかなりきれいです。そういうのがいないので勝手に端末が目覚める契機が少なく、同期通信の制御が乱されにくいんじゃないかなぁ、と。勝手な妄想ですが。いや国産メーカはスマホもPCも消せない余計な常駐ソフトてんこ盛りでひどいもんだと思ってましたが、案外、京セラがノートPCとか作ったらかなりいいものができるんじゃね?とか思っちゃいました。

あ、そうそう、ARROWSだとアツアツになるアプリを動かしても熱くなりません。同アプリ、ARROWSだとすさまじい勢いでバッテリを消費して、満充電でも1時間程度しかもたないのですが、DIGNOだと1時間動かしても10%程度の消費で済んでいます。明らかに電力効率が高いです。っていうか、ARROWSはどんなつくりをしたらあんな消費量になったんだろ、ってくらい違います。とにかく、重そうなアプリを気にせずに使えるようになっただけで全然快適さが違います。

ちなみに性能、Xperiaが同時にやってきたので、それとの比較でいうと、動作はややもっさり。同時に同じアプリを起動しても一呼吸遅い感じ。気になるほどではないですが、やっぱり評価されている端末は違うもんだなーと思いました。あと話は逸れますがが、XperiaだとSONYのBDレコーダのコンテンツを全部DLNAで再生できるんですよね。超便利。それ以外の端末だとダメ。何となくコタツリビングを別の部屋に移動させちゃってBDレコーダのある部屋が凍てつく部屋と化してしまっているので、リモートで録画を見られるのは超便利です。

閑話休題。カメラはやっぱりちょっと画質(と言うかフォーカシングの弱さ)が気になります。画像が全体的に暗めなのも。フォーカスはたまにぴしっと合うこともあるのですが、たいていは外しまくり。暗さも、明るい設定にしても単に後処理で明るくしているだけでダイナミックレンジはそのまま、単に画面全体が白っぽくなるだけの明るさ。って感じで、いろいろいじくってみた結果でもカメラは結構不満のある性能のままです。

重さ・大きさについては慣れましたが、やっぱり改めて見るとでかい、重い。このバッテリ容量でもう一回り小さかったら名機と言ってもいいところなんですが。画面サイズはこんなにでかいのはいらないんだよなぁ、と言う感じです。画面がでかいからと言って情報量がそんなに多いわけでもないし。スマホサイトって、画面サイズに依らないレイアウトを実現するためにViewport指定とかするじゃないですか。結局ほとんどそういう画面サイズ変動吸収のためのアプリ・サイト側の工夫のために情報量自体は増えないんですよね。スマホ向けじゃないサイトを見るときにちょっと役立つかも、くらいです。

最後にLTE。相変わらず速いです。エリアの面的広さに関してはあまり実感するほど田舎に行かないのでわからないですが、毎日のように地下鉄でLTEが入る駅が増えているのが好感が持てます。あれ、ここ今日からLTE入るんだー、って感じ。もうLTEに慣れると3Gではデータ通信する気になれないですね(WiMAXのときも同じこと言ってた気がするけど)。一部とはいえ地下鉄で入るようになっている分、WiMAXより確実に使い勝手はよくなっています。また、電車入線など3Gだとどんづまって使えなくなるシチュエーションでも今のところ快適に使えてます。まぁこれに関してはユーザが増えたら同じような状況になっていくでしょうけど。

と言うことで、久々のDIGNOレビューでした。

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2012/12/17 10:00 · ひとりごと · 1 comment
2012/11/22 10:00 · ひとりごと · 2 comments

こういうことはあまり早くに明かしてはならない。しかし、遅すぎても旬を逃すのである。まぁそういうわけで(?)、DIGNO S買っちゃいました。

ARROWSがもうヤダとかそういうわけじゃなくてですね、なんというか、いろいろと重なってですね、あまりに忙しくて残業代が○十万円とかになってストレス発散に超無駄遣いしたいと思ったところにそろそろスマホでも買うかなんて言ってくる家族がいてそれにつきあうだけだったはずなのになんだか発売されてるのを見つけちゃってこうなったらもろともよということで買っちゃった的な流れですよ。あー、やっちゃった。

とりあえず、DIGNO Sに変えてから改めてARROWSを振り返ってみると。あれですね、NX!Inputが快適すぎた。あの入力は、やっぱり最強でした。DIGNOに変えてからいくつも手書き対応のIMEを入れて試してみましたが、あれに勝る精度と使い勝手のものは一つもありません。かなり崩して書いても認識するし、入力最初の方の文字の認識修正もあとで出来るので気にせずにダダーッと書いちゃってから認識を修正できるし。何より筆跡への追従性が抜群。ほかの手書き系IMEはとにかくツーテンポ遅いし筆跡がカクカク。認識も遅い。富士通さん、NX!Input単体で売りませんか。

さてそれは置いといて、DIGNO S。まぁなんつーか、とりあえず買ってから少し経ったんですが、・・・何とも退屈なスマホでした。機能としては。特に優れた機能があるわけでもなし、通話もしないのでソニックなんちゃらの出番もないし。まぁそんなやつがなんでDIGNOなんだよと言われたら、そりゃもう一つですけど。

バッテリがアホみたいにもちます。そりゃバッテリ容量最大とか言って売ってるんだからそうじゃないと困るんですが、ほらよくあるじゃないですか、バッテリ増やしたんだけどお手製アプリとかの省電力の作りこみがお粗末になって結局増えた分自分で消費してました、的な。それがないです。っていうか、余計なアプリがぜーんぜん入ってないのが素晴らしい。まぁau系のヘンなのは結構入ってますが、スマートパス使ってるとあれはあれで結構使うんで、本当に、全く無駄がない内容になってました。

そのおかげか、スペック上は1.7倍しかバッテリは増えてないんですが、体感的には2.5倍は持ちます。ARROWSだと家を出て通勤中ちょっといじって会社に着いたら60%くらいで充電して帰り際ほぼ100%で帰宅中またちょっといじって家に着いたら60%くらいで、就寝前に30%切ってる感じなんですが、DIGNOだと家を出て通勤中ちょっといじって会社に着いたら90%くらいでそのままほっといて帰り際に80%くらいで帰宅中ちょっといじって家に着いたら70%くらいでバッテリ余ってるからついついいじくっちゃうんだけど就寝前に50%で充電するのもったいないな、ってくらいの違い。まだ新しいからってのはありますが、バッテリがもつのはいいよね。

動作のキビキビさとかに関しては、まぁこんなもんかー、って感じ。これはAndroid 4.0がそうだからなのかもしれませんが、ちょっとヌルヌルして気持ち悪い。いやヌルヌルってほめ言葉でよく言われてて、きっとそれを目指したんでしょうけど、私としてはちょっと気持ち悪い。そこは追従しなくていいから、みたいなところまでヌルヌルくるんで、キビキビ感がない感じ。遅くはないんですけどね。ARROWSに比べて、どっちがいいかなー、と悩む程度。要するに、あまりよろしくはない、って感じです。

それよりも感動したことは、まずは、LTEの速さ。速い速い。自宅で25Mbpsでますよ。なにこれ。WiMAX圏外な場所に引っこんじゃった職場でも10Mbpsと言う数字。ほとんどの場所で、WiMAXより深く届いて速度も速い。データ量制限さえなければ、WiMAXの完全上位互換ですね。しかも移動でも切れないし。いい感じ。

で、もっと感動したのが、Wi-Fiの速さ(えぇ~)。自宅のWi-Fiで30Mbpsとか出したの初めて見ました。5GHz対応すると強いですわ、やっぱり。Wi-Fiが速いというのはもう一つあって、とにかく接続・切断(切替)が速い。自宅の中で一番端の寝室、Wi-Fiがギリギリのため、寝返りするくらいのきっかけで電波が弱って完全にデータが詰まることが良くあったんですが、DIGNOに変えたらそれが無くなりました。なぜかというと、そうなる前にいつの間にかLTEに変わってるんです。と思ったら、少し良くなったらパッとWi-Fiに戻ってる。変わった瞬間に、今までだと数秒くらいデータ通信できなくなる時間があったんですが、それさえもがなくなってる。何をどうチューニングしたらこうなるのかわからないんですが、何か相当すごいことやってるんじゃないかなぁ。街中のau Wi-Fiスポットも、別物かと思うほど瞬間的につながるし、何より5G対応で全然速くなりました(でもLTEの方が速いけど)。7Gのデータ量制限が怖いのでできるだけWi-Fiを、とか思ってましたが、ここまでWi-Fiが快適だとそれこそ常時Wi-FiをONにしてほっとくだけで全く気にせずWi-Fiにデータ逃がせそうです。

ハードとしては、とりあえず、重い(笑)。家族はXperia買ったんですが、持った感じが倍くらいの重さに感じます(笑)。まぁこれは強力なバッテリのために我慢するしかないですね。一方、いろいろな用途で開け閉めしなければならないところがなくなっていい感じです。ARROWSはイヤホンつなぐだけで防水非武装部分を開けなきゃならなかったからねぇ。クレードルもカチッとはまるタイプなので夜中ににゃんこが体当たりして端子がずれて充電し損ねてた、っていう悲惨な事故が全くありません。あと、端末の自慢にも書いてあった充電の速さですが、気が狂ってるんじゃないかってくらい速いです。バッテリ大丈夫か、これ。でも充電する回数が圧倒的に減ったので、バッテリのへたりは遅くなるかも。

カメラの画質ははっきり言ってかなり悪いです。一昔前の端末だとこういうのあったよね、って感じの写り。ホワイトバランスずらしまくりのピントずらしまくりの、っていう感じにすぐなります。設定をうまく変えればいいのかもしれませんが、デフォルトだとちょっとひどいかなぁ、って感じがします。こんだけ重いとコンデジと両持ち歩きは結構めんどいですから、頑張ってほしいところなんですが、もうちょっと使い込んでから、また。

とりあえず、全体的には、まぁ悪くないかなぁ、って感じの出来。買ったその日にフリーズ→再起動を経験したARROWSに比べれば今のところフリーズなしってだけで十分です。でも、冬でもあったか機能がなくなったのは残念ですね(皮肉)。LTEのエリアとかはまた旅行とか行ったらレビューしてみたいです。でわ。

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2012/11/22 10:00 · ひとりごと · 2 comments
2012/6/11 10:00 · ひとりごと · (No comments)

私は未だにPHSを使っています。それはPHSという方式に対する愛もありますが、それでも、それを持っていることによる直接的な恩恵があるからそうしているのです。感情論抜きにしても合理性がそこにあるのです。ということで、私がなぜまだPHSを持っているのかを勝手にまとめて、最後に毒吐いて終わります。

結構前までは、「高音質が」ってことをよく言っていました。これは、確かに今でもそう思ってはいるんですが、ちょっと必須条件ってほどでもなくなっています。というのも、その高音質がいまいち発揮しにくい端末所持状況になってしまって。たとえば、W-SIM端末とか。ストラップフォンとか。「受信感度がよろしくない」「マイク・スピーカ性能がいまいち」な端末が身の回りを占めてきて、高音質があまり活かせない状況になっています。要するに、せっかくの音声ながら、ノイズが乗っちゃうのね。

そこは割とどうでもいいんですが、やっぱり今でも持っている、持ち歩いているのは、2011年3月11日の記憶です。あの日、持っていた携帯電話が全滅して、唯一家族と連絡を取り合えたのがPHSでした。NTTでさえ、着信側交換機が混雑してつながらなくなっていたのに、PHS同士だけはつながりました。つながらなかった時間帯は、私の体感でわずか5分。

メインをドコモに完全移行し、EVDO/WiMAXというモバイルデータ手段も確保でき、いよいよPHSはお払い箱か、と思っていた矢先のあの災害で、PHSだけが唯一家族をつないでくれました。

災害時は災害伝言板を使いましょう、なんて言われますが、正直、モバイルデータ通信も全滅状態でした。最後まで残っていたのはWiMAXとPHSデータだけ。ほかは、つながらない、つながってもデータが落ちてこない、という状態が夜遅くまで続きました。

そしてそんな中で、PHSだけは音声もメールもデータも、ほぼ確実につながり、混雑も限定的でした。

中でも最も活躍したのは、「ライトメール」でした。音声通話と全く同じように端末同士が直接つながる仕組み、世界的にもほとんど例のないかなり特殊なメッセージングシステムです。音声通話のように呼び出し、メッセージを届けるので、タイムラグなしで相手が圏外なのか受け取れる状況なのかがわかります。たとえば他の携帯のSMSは一旦センターを経由するので結構タイムラグが許されるし、「圏外」以外の交換輻輳などの原因での未達も起こり得るため、相手の状況をダイレクトに知る手掛かりにはなりません。ライトメールの場合は、交換輻輳なら「おかけ直しください」になるし相手が圏外なら「電波の届かないところか電源が~」というトーキーになります(一部のPHSではこのトーキーをマスクしてあることもあるようですが)。

あの時、このライトメールと音声通話をうまく活用して、都内でばらばらだった家族と落ち合うことができ、PHSデータを使って各種情報をスムーズに入手できたためその日のうちに安全に公共交通機関を使って帰宅することが出来ました。会社の同僚は、「とにかく情報がないからひたすら家に向かって歩いた」と言っていました。もしあの時十分に情報を得られなかったら、私も危険覚悟で歩いていたかもしれません。後から見れば簡単なことで、情報さえあれば、結構な数の交通機関が夜そんなに遅くない時間に復旧する見込み、ってことはわかることだったんです。

前にも別記事で書いた通り、「PHSの耐災害性が最強」なんてことをいうわけではありません。そうではなく、全く異質のダイバシティルートを持つこと、これが重要なんです。たとえば、3Gにしても、WCDMAとCDMA2000ではネットワークのつくりが違うので、異なる災害応答プロファイル(「災害」というインパルス入力に対するネットワークの混雑度などの時間変化)を持つはずです。それが時系列上でたまたま重ならなければ、両方持っていればどちらかのルートが利用可能ということ。ただ、同じセルラー3Gである以上その差は微々たるもの。だから応答が重なってしまう(同時に悪くなり同時に良くなる)ことが多いと想定されます。それに対して、PHSもWiMAXも全く異なるシステムであるため、大きく異なる災害応答プロファイルを持つわけです。そして、PHSは音声もメールもデータも提供可能なネットワーク。異質なダイバシティルートとして確保しておくのにこれほど向いたシステムはありません。

もちろん、災害を抜きにしても、突発的な混雑でもPHSだけが無事なことがあります。それはもちろん、混雑に対する応答プロファイルが違うから。私が知らないだけで、3Gは問題なくつながるのにPHSだけは輻輳してつながらない、ということが起こっているかもしれません(たぶん起こっているはずです)。違いすぎるネットワークだからこそ、携帯とPHSが同時にダウンするという確率を小さくできるわけです。

まぁそれを言ったらイリジウムでも持ってろ、って話なんですけど、もちろん、こういった特徴に加えて、PHSだからこその良いところがあるわけですよ。料金が手ごろってことも、ダイバシティ用に維持するのであれば重要な部分ですし、一部を除けば待ち受けだけならめちゃくちゃバッテリが持つってことも重要です。たいていの端末は、待ち受けだけなら1週間充電しなくても平気。1週間充電を忘れた端末でも、いざという時に問題が解決するまでくらいの時間ならちゃんと動ききってくれます。

というようなわけで私はPHSをまだ持っているわけですが。

DIGNO DUAL。ウィルコムの最新PHS端末。ライトメールなし。データ通信なし。Androidだからバッテリも1日も持たないよね。どうすんのこれ、って感じの端末。幸い、これ以外のフィーチャーフォン的PHSがまだ出てきてくれているので良いんですけど、もしこういうのが主流になって、PHSの良いところがどんどん削られるハメになっていくんだとすると、いよいよPHSを持つ意味がなくなっていきますよ。ただでさえ、基地局統廃合とか言って、なんだか圏外になっちゃったお店が近所に結構出てきているのに。

まぁ、PHSがダメになりそうだったらその時は、イリジウムでも持ちます。たとえば、ウィルコムプランDが月額6755円です。イリジウムは月額5000円ですから、同じ「ただ持っているだけ」なら、イリジウムの方がお得って話になっちゃうんですよね。あ、着信は厳しいっぽいけどドコモのアイサットフォンでもいいですね。こっちも月5000円です。まぁ今の状況でそこまで先読みすることはなくて、600円とか980円とか1450円とかで回線を維持できているなら、それを徹底的に使うだけですけど。もしARPU向上がどうとか言ってプランD必須端末ばかりにしちゃおうなんてたくらんでるんだったら、考え直した方がいいですよ>ウィルコム様。

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2012/6/11 10:00 · ひとりごと · (No comments)
2012/6/5 10:00 · ひとりごと · 2 comments

最近のARROWS Zの具合。

なんかやっぱり、不安定になってきました。REGZA PHONEが相当ひどいという話は聞いていて、その遺伝子(?)を受け継いでいる以上、だんだん悪くなっていくんだろうなぁとは思っていましたが、ほんと、何が悪いのかわからないのにどんどん不安定になっていきます。

一応補足はしておきますが、アプリはそんなに増えてないんです。いらなくなったらすぐアンインストールするし。ちょっとでももっさりなアプリはすぐアンインストールですよ。確かにためしに入れてみるってのは多いですけど、基本はすぐにアンインストール。インストールされているアプリの総数はほとんど買った時と変わりません。

あと、インストールするアプリも、au market以外からはダウンロードしません。いくら気を付けていても、やっぱりオープンなマーケットからダウンロードすると変なアプリをつかんじゃう可能性はあるわけで。個人情報なんて今更いくら抜かれても困るわけじゃないんですけど、操作をロギングしたりそういうのを定期的に送信したりすることで端末がもっさりになるのが嫌だから、っていうモチベーション。なので、少なくともauが検査したことが確定しているau marketであればその確率はほどほどに減らせるわけで、そういう意味でau marketオンリーな運用にしています。

つまり、超キャリア推奨な使い方しかしてないんですけど、だんだんもっさりになっていくのはとても不思議。どこに何が溜まっているんでしょうね、これ。誰にもわからないところで誰にもわからない要因が蓄積していって動作が遅くなっていく、って、どこかで聞いたことがありますよね。Windowsと全く同じ。もうこれこそ、AndroidっていうマルチデバイスOSの限界ですね。さまざまなアプリやサービスやデバイスの残していくゴミを、制御しきれない。そこで何が起こっているのか、を、世界のだれも知らないという領域が、それぞれの端末の中で広がっているわけです。Windowsも同じで、アプリ・サービス・デバイスそれぞれが好き勝手にゴミを残していくおかげで、100億台のWindows端末があったら100億通りの理由でもっさりが進んでいる、だから誰も把握できない理解できない修正できない。Androidも同じことが起こっているようです。

OSの制御する領域をもっと広げ、アプリケーションにはその表層しか見せないようにすればいいわけで(たとえばフィーチャーフォンはまさにそのコンセプトで、Javaなどのユーザアプリは本当に管理された箱庭の中でしか動作できないようになっている)、そうすれば、OS自身にはアプリのゴミは残りません。もちろん、デバイス一つ一つにきちんと設計されフィックスされた最適構成を適用してあげれば、デバイスがゴミを残してOSの動作を阻害するなんてこともありません。Androidは、とりあえず要件を満たしたデバイスにOSぶち込めば動いちゃう、という仕組みであるために、逆に、OSがデバイスに好き勝手させる余地があるし、もちろんアプリに対しても、同じことがいえるわけで。

そう考えれば、「どちらかと言えばフィーチャフォン」のiPhoneの方が、安定したデバイスとしての出来が良いと言われるのは当然の話なんですね。デバイスやサービスの構成を変えさせないしアプリの制御領域もかなり狭く区切られている、要するに、フィーチャーフォンのコンセプトで作られているんです。AndroidでiPhoneに対抗しようとしたメーカやキャリアは、ここに気が付いていなかったんですね。iPhoneはフィーチャーフォンのエンハンスに過ぎない、のに、間違ってWindowsっぽいマルチデバイスOSのサブセットで対抗しちゃった。

さてAndroidダメダメ論から離れて、ARROWSの話に戻ります。不安定ってのは、もっさりってのもあるんですけど、アプリの強制終了が多くてひどい。特に、「マップ」は、15秒で落ちるようになりました。もう全く原因不明です。15秒以内に目的地を表示できなかったらアウトです(笑)。今更端末リセットはしたくないし、一体どうしたものか、悩んでいます。3月ごろの端末アップデートあたりから調子がおかしいので、また何か余計なことをしたんだろうなぁ、と想像するしかありません。

WiMAXの方なんですけど、最近、遅いんです。やっぱりWiMAXスマホユーザが増えたからなんでしょうね。都心だと結構きつい。自宅でも、ちょっと面倒でもWiFiをONにすることが増えました。前は10Mbpsを軽く超えることも多かったのに、最近は、(目視で)2~3Mbpsが関の山、1Mbpsを下回ることも増えたように感じます。アレですね、WiMAXバックホールのWiFi APをばらまいたりしてるからってのもあるかもですね。本当にはた迷惑なことをしてくれます。事業者なら事業者らしく一般ユーザに迷惑をかける共用帯域じゃなくて専用帯域(つまりFTTHとかの有線)を使え、と言いたい。一般ユーザ向けの無線周波数を自社サービスの裏方に使いまわすなんて、ちょっとどうかと思います。

ということで、ちょっといろいろと文句が溜まってきていますが、でも、基本的には悪くない端末だと思います。WiMAXがついてて防水で充電ホルダ対応で、海外メーカから出たら買い替えますけど、財布と相談して(笑)。あたらしいURBANO PROGRESSOとかよさそうだけど、でも日本メーカだからなぁ。ってことで。

[追記]一応補足だけど、「Androidがダメ」なところは、ARROWSのような使っているうちにダメになっていくようなデバイスを受け入れてしまうような深すぎる懐と、受け入れたデバイスやアプリを統制できないそれ自身の仕組みと、それを携帯電話として売ってしまっているところなんですよね。特に三つ目が重要。つまり、責任はAndroidそのものというより、Android搭載端末を主軸・主力として推進しているキャリアにあると考えます。Android自体はOSとしてはいろんな可能性のあるいいOSだと思いますよ。端末ラインナップの1割くらいはAndroid端末があってもいいとは思います。

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2012/6/5 10:00 · ひとりごと · 2 comments
2012/5/10 10:00 · ひとりごと · (No comments)

モバイルネタ、と言うとだいぶずれた話になるのかもしれないのですが、ネットゲームで、ゲーム内での課金に対するアレルギー反応があるじゃないですか。かくいう私も軽度のアレルギーを感じないでもないのですが、こういった仕組み(商売?)を正当化するとするならどう考えたものだろう、と考えてみるんです。

いや、私も軽度のアレルギーを、と言ったそばからなんですが、その一方で、あれはあれでキチンとした商売、取引、価値の提供だと思うところもあるんです。みんながいう程あくどい商売でもないんじゃないか、と。そんなに目くじら立てなくても、お金や余暇などを支払って楽しんでるならいいジャン、くらいの。

そもそも、ゲーム内課金に対しての反応は、大体、次のようなものになると思います。

・仮想の世界の仮想のアイテムに対してお金を払うってどうよ。
・所詮データ、いくらでも複製できるデータにお金を払うのは馬鹿げている。
・払ったお金に対して得られる価値が少なすぎる。

やっぱり、ゲームの中のアイテムや何らかの便宜に対してお金を払うことそのものに強い抵抗感を感じるところなんですよね。また、複製無限のデジタルデータ、というところに対しても、要するに「原価ゼロ同然」というところからお金を取ることに反発がある、と感じます(私個人は「原価」って考え方は大嫌いなんですけど、それはまた別の話)。

だけどですね、これ、全く別のモノに対しても、全く同じように反感を論じることができるんです。たとえば、有名歌手のコンサートの入場権。

・友達でもなんでもない他人の歌う会場に入って出る権利のためだけにお金を払うってどうよ。
・所詮歌声、歌手が歌いさえすればいくらでも繰り返せる歌声にお金を払うのは馬鹿げている。
・払ったお金に対して得られる価値が少なすぎる。

コンサートなどによく行かれる方などから見れば、こういった反感は実に的を外しているように感じると思います。実際に自分がコンサートに行き、歌手の生の歌声に触れて一体感を感じたその感動を買ったのだ、と考えれば、払ったお金の価値なんて十分元が取れている。

要するに、ネットゲームの課金も同じなんですよ。ゲーム内で強力なアイテムを使うことにより得られた優越感や育ったキャラクターのパラメータを考えれば、払ったお金の価値なんて十分に元が取れていると感じることができるんですよ。単なる価値観の相違。

それでもなぜネットゲームの課金が特にアレルギー反応を起こすのか、と言うと、やっぱり、「所詮ゲーム」という見下した感情がそこかしこにあるように思われます。ゲームなんて興味のない人から見れば「所詮ゲーム」、これは、音楽なんて興味のない人が「所詮音楽」と見下すのと同じです。しかしなぜか、後者に関しては「他人の趣味を蔑むなんて失礼だ」と論されますが、前者はそういう反論を見たことがありません。

また、同じ「ゲーム」であっても、たとえば囲碁に興じて高い囲碁盤を買ってみたり碁会の有料会員になってみたり棋譜集を買ってみたりすることを「馬鹿げている」と貶すところはあまり見ません。もちろん、「たかがデータに過ぎない」パッケージゲームを数千円というお金を出して買うことに対してもそれをあからさまに貶す人はあまりいません。やっぱり同じゲームでもネットゲームはそれが特に顕著であるように思われます。

やっぱり、ネットゲームは、歴史が浅い、ということが一つの原因であるように思います。また、「サーバ上に貯えられたデータの利用権」というようなサービスに対して対価を払う文化が全くないことも。せめて手元に複製があればまだしも、もしサーバが吹っ飛んだりサービス会社が夜逃げしたら全部パア、そんなものにお金を払うなんて、というような感じ方ですね。そもそもよほどのことがないと「所有権なしライセンスのみ」という商品に触れる機会のなかった時代が長く続いた後で、突然オンライン化によってライセンスのみを売る商売が増えまくって、その文化がしっかり根付く間もなく、「たかが娯楽商品」としてのネットゲームも別の形のライセンス商売を始めてしまった、この辺が、商品価値に対してシビアな感覚を持っている人たちの反感を買うことになっているように感じます。案外、ゴルフ会員権なんてものをありがたがって取引していたような人々には、ネットゲームのアイテム課金はすんなりと受け入れられるのかもしれませんね。

という感じでネットゲームでの課金に関しては、「まぁ本人が好きで払ってんだからいいじゃん」の世界だと思ってて。どんな趣味だってそれを頭ごなしにバカにするのはよろしくありません、と突然聖人のようなことを言ってみます。価値の感じ方は人それぞれだし、価値を感じる人がいないのならネトゲのアイテムも売れないしコンサートのチケットも売れないだけ、同じだと思うわけです。

ただし、アレ、あるじゃないですか、なんてーの、くじ引き的な、ガチャとかいうアレ。もちろん、普通の街角のガシャポンだってある意味くじ引きなわけで、それと同じシステムを単にオンラインデータでやってるだけだからいいじゃん、と思わないでもないんですけど、ただ、どうも最近は行き過ぎてますよね。

たとえばね、あれが「どんなものがいくつ入っています」という透明ケースのガチャならまだいいんですけど、何がどんだけ入ってるかわからんのに一番すごそうなアイテムだけ表示して「これが出るかも!」ですからね。さすがに私もあれだけは擁護できない。たとえば、それぞれの人に有限個数のアイテムが入った個別のケースが用意されて、ガチャを回すたびにその中身を一つづつランダムに提供するけど、有限回だけ回して全部開けてみれば全員同じアイテムが手に入ってる、そういうものならまだ納得いくんですけど。まぁ、「くじを引く」という行為の権利そのものを買っているんです、と言われたらしょうがないし、くじ引きの緊張度をアップするためにすごく役立つアイテムが出ることもあるんです、ってのもわからないでもないけど、いくらなんでもブラックボックス過ぎ。運営がいかようにでも確率をいじれるわけですからね。

で、そういったガチャをメインに据えた、ひたすらカードなりアイテムなりを集めるだけのゲームが、ネットゲーム業界の9割くらいを占めていますよね。もちろん集めた結果、対人戦の勝率アップが、とかいう要素もあるんでしょうけど、そんだけ。要するに「面白くない」んです。対人戦にしても単にカードの強さに合わせたサイコロを振っているだけで、勝つために戦術を練ったりする要素がゼロ、加えて、実質勝っても報酬なし負けてもペナルティなし、勝つことに対するインセンティブがなく、ただひたすらガチャを回してすごいカードをゲットして友達に自慢するだけ。そりゃぁ、「その課金に意味があるのかい?」とも言いたくなります。

嗜好としてはビックリマンチョコとかと基本的には同じだと思うし、「ゲットしたカードが実物でなくデータに過ぎないから無意味」なんていうつもりもありません(私はデータだけのカードの所有欲を認める立場です)。ただ、ソーシャルゲームサイトの「ゲーム」っていうとそればっかりじゃないですか。

私も結構なゲーマーで、もちろんグリーとかモバゲーとかもほどほどにたしなむ口なんですけど、まぁそのつまんないこと。新着ゲームっていうリンク開くと一覧すべてがカードコレクションゲームですよ。多少陣取り要素とかのあるものもありますけど、基本的にはゲーム的要素と言うとなんかの数字の合算値の大小だけのランキングがある程度。で、その「なんかの数字」ってのは結局はほぼカードの強さだけで大量に叩き出せるかどうかが決まるようなもの。だから、ひたすらガチャ回して強いカードが出るのを待って、何も操作できないミニゲーム風画面を経由して「数字」をたたき出して累積値に足しこむ、ってだけの作業。まぁ課金してまで遊んだことがないのでそこまでの苦行なのかは定かではありませんが、説明を読む限りはほとんどすべてのコレクション系ゲームはこれですよ。これを「ゲーム」って言い張るんだからすごい。

まぁ遊んでいる本人がそれで満足ならいいんだけど、ガチャケースが真っ黒過ぎってのは厳しいですよね。確率表示が義務付けられてるパチンコの方が何ぼかマシなくらいですよ。まぁおおざっぱに言って、今のソーシャルゲームサイトはお祭りの屋台街、ゲームは屋台の的屋、「まぁそのくらいの遊びなら目くじら立てるまでも無かろう」と見逃されているだけの段階かなぁ、という気がします。

ってことで、私としては、オンラインゲームでのゲーム内課金に関してはさほど否定的ではないけど、単なるくじ引きをゲームと称して大きな商売にしていくのはどうかねぇ、という感じなのです。

※なんて話を書いてたら、コンプガチャ禁止的な話になってみんなやめますって話になってきていますね。公開時期間違えた(笑)。絵合わせがどうとかって話が建前ですけど、最終的な問題はRMT方面ですよね。上に書いた「非所有データの擬似ライセンス状態に価値を認める立場」から言わせていただくと、「そのデータが自分のアカウントにライセンスされている状態」が市場原理で自然に決められた金額で取引されているってことは、仮にそのカードが低額ガチャで得たものであったとしてもそれを取引価格相当の価値とみなすことができるわけで、もしこれを「無形資産」とみなすとすれば、いろんな方面の法令に抵触していく可能性が出てきそうな気がします。まぁ、法的問題云々よりも、そもそも面白くないってのが一番の問題なんですけど。

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2012/5/10 10:00 · ひとりごと · (No comments)

こんなサイトをやっているので、基本的には「無線大好き」と思われているかもしれません。究極的にはすべての通信を無線でカバーできればみんな幸せ、みたいな技術思想を持っていると思われているかもしれません。しかし、実は、私は有線通信こそ本当に通信を支えることができるものだと思っています。

確かに、機能を見れば、すでに無線通信で有線通信の需要をカバーできるだけの面やスペックがそろいつつあります。LTEで75Mbps、これがすべての面で使えるわけではないとはいえ、それでも、家庭用の光回線の一般的なスペック「100Mbps」とほとんど変わらないスペックです。さらに無線は発展し、高速化技術が次々と取り入れられていきますから、1Gbpsという通信速度もさほど遠くない未来に実現することは間違いありません。

もちろん、無線特有のリスクである盗聴に関しても、最近の通信方式は非常に強力な暗号方式を採用しているため、通常の手段で破ることはまず不可能です。WCDMAが始まる前後のころですが、WCDMAに採用する暗号方式があまりに強力過ぎて各国の輸出規制に引っかかってしまい、国際取引に面倒な躓きを生じさせる原因になってしまったほどです(もちろん今は問題は解消されています)。

ということで、「つながる」「速い」「安全」という基本的な機能を有線と同様に備え、なおかつ、設置位置のフレキシビリティやモビリティを備える無線通信は、すべての有線通信を置き換えるかもしれない、という論調があっても全く驚きません。それが実現する可能性がゼロだと言うつもりもありません。

しかし、「有線通信が無線通信に置き換わる」という様に考えず、まずすべては無線通信である、というところから考え始めると、これが案外答えが変わってくるんです。なにしろ、通信(コミュニケーション)の源流は、身振り(光)と声(音)、どちらも無線通信ですからね。

まずもっとも原始的な無線通信を考えてみます。それは、点のアンテナから出た電波を受信者が捕捉してデータを読み取る、というもの。点の送信アンテナと点の受信アンテナをつなぐわけですが、点から出た電波は全方向に球形に広がっていきます。そうなると、送信アンテナから出た電波は、受信アンテナの実効受信面積で拾われる分以外はすべて無駄に捨てられることになります。送信電力の99.99…%を無駄にするわけです。

そこで、一つの案としては、ほかの方向に飛んで行った電波をほかの人にも拾ってもらおう、と考えます。ある時刻にあるデータが乗せられた電波が球形に広がって複数(非常に多数)の受信者に届く、という状況なら、無駄にする電波はかなり少なくて済みます。これがご存知「放送」です。しかし、通信は放送だけではありません。すべての人が異なる相手と異なる内容のコミュニケーションをしたいわけです。そうなると、たとえばこの時間はAさんのデータ、この時間はBさん向け、と区切って送ってあげるようにするわけですが、どんな区切り方をしたとしても、やっぱり、ある時刻にあるデータを乗せた電力が球形に広がっていくと、その受取先のアンテナに拾われた以外の大半の電力は無駄に捨てることになります。

要するに、無線通信は大半の電力を無駄にする、というところがスタート地点です。実は、携帯電話技術(LTEも!)のほとんどは、基本的に電波の大半を無駄にしています。同時に使う人が増えれば増えるほど速度が遅くなったりするのは、それぞれ個別の相手に送る電波(を一定の法則で区切った一部分)をほかの人が使えないために空間中に捨ててしまうことが原因です。電波が空間中を自然に広がってしまう現象である限り、これは原理原則であり避けられない損失です。

とはいえ、やっぱり出来るだけ無駄にしたくないですよね。そこで、アンテナに工夫をし始めます。ここまでの話では、電波はある場所で発生すると球形に広がっていく、ということになっていました。しかし、一般的に地上に住んでいる限りは、横方向に届けばよくて、宇宙や地面に向かって飛んでいく電波はどっちにしろ誰も拾うはずがない電波です。これを飛ばさないようにできないかしら。

出来るんですね。アンテナの形をうまく工夫すると、上下に飛ばずに横方向にだけ飛ぶようにすることができます。単純放射なら上下に飛んじゃってた分を、全部なしにしてその分横方向に上乗せする、ということができます。そうなれば、同じ横方向でもより遠くに飛ばせ、同じ距離でもより多いデータを送信することができます。

さらに言えば、相手がいない方向に送信する電力も無駄です。だったら、同じようにアンテナを工夫して片方にしか電波が出ないようにできないか。もちろんできます。そうすれば、電力の利用効率はさらに倍です。その代わり後ろ方向には電波が飛ばないので、そちらにいる人には別の送信アンテナを使うなどして通信を提供してあげる必要があります。

前と後ろの2つに分割できるなら、当然3つに分割することもできます。アンテナの工夫で相手のいる方向を含む全方位の1/3に電波の飛ぶ方向を絞ることができます。これは、アンテナさえ増やせばいくらでも数を増やすことができます。

そうやってどんどん分割する、というのは、究極的には、送信アンテナから出た電波が受信アンテナに入るまでの間に周囲に漏れる電力をゼロに近づけようとする努力です。とにかく周囲に漏れにくくすれば漏れなかった分の電波は受信アンテナに届いて、通信の能力・品質の向上に役に立つわけです。たとえばパラボラアンテナなんていうのは、飛ぶ方向を完全に一本の線にしようとする試みの一つです。パラボラ(放物線)に、焦点から電波を放出するとそれらはすべて一方向に反射します。

ただし、パラボラでも、反射面以外の部分に飛んでしまうとそれは「漏れ」です。もれないようにするには、パラボラの反射面をどんどん伸ばしていく必要があります。放物線なので、その伸びていく方向は、送信方向に一致します。パラボラ型の細い筒が相手に向けてどんどん伸びていくイメージ。最終的に、受信アンテナもパラボラにしてそれを伸ばした筒と、送信アンテナが伸びた筒がぴったりとくっつくところまで行くと、理屈上は漏れがゼロです。これが「究極完璧な無線通信」です。

送信側から伸びた細い筒と受信側から伸びた細い筒がくっついてるって、これなんでしょう。はい、有線通信です。実際はその筒から漏れないように工夫してあれば、放物線である必要もないし空洞である必要もなくなります。筒の側面で反射しながら目的地まで漏れずに伝わるのなら一直線である必要もなくなります。ついでに、時には電波じゃなくて純粋な電圧波動にしちゃっても結構。光ファイバというのは、細い筒の中を電磁波が反射しながら目的地まで伝わるという電波を筒に閉じ込めただけのモノだし、銅線による通信も電波がちょっと純粋電圧波動になっちゃっただけのモノです(電磁界の波動も伴うけどそれは周囲にもやもやと漏れてるだけ)。

言ってみれば、有線通信というのは、無線通信の特殊解の一つ、ということなんですよ。無線通信には数々の解(ソリューション)があり、たとえば面をカバーしモビリティを出すために効率を犠牲にしたものやモビリティを犠牲にして遠距離通信に特化したものなどなどがある中に、「特別効率を重視しコストやモビリティを完全無視した特殊解」として有線通信がある、というのが私の有線通信に対するイメージなんです。

この特殊解は、通信の効率(すなわち品質と性能)に関してはずば抜けて優秀であるため、この特殊解をあえて他の解で置き換えていく必要はないはず、と思うんです。もちろん、コストなどの問題もあるんですけど、現時点ではまだまだ拡張可能で応用可能な優秀な筒(光ファイバ)が、結構安いコストでかなりのエリアで使えるわけで、まずそれが使える場所ではそれを使うのが当然です。

何より、無線周波数が空間ドメインでも周波数ドメインでも有限の資源である、ということ。一般解ともいえる通常の「解放空間での無線」は、その有限の資源をドカ食いしますが、特殊解である有線通信は、特にその空間ドメインでの資源浪費が非常に小さい、「筒」の中の空間でだけしか浪費しない、という意味で、有限資源の効率的利用という意味では最重要な解なんです。資源は、枯渇に近づけばよりコストの高い資源採掘の解が採用されていくわけですが、最もコストが高いながらも最も小さな空間内から資源を掘り起こせるのが「有線通信」です。枯渇を待たずとも、コスト的にバランスが取れる場合(「筒」が短くて済む場合)に関しては積極的に有線を使うことで資源の浪費を防ぐことができるわけですよ。

そんなわけで、「筒」が短くて済む場合(低コスト)の有線通信と、解放空間をぜいたくに使う無線通信が、市場原理に従ってコスト的にバランスの取れるところで公平に競争することが最も望ましい。というのが私の考え方。コスト度外視して全部有線を採用しろとか全部無線にしてコスト最低を目指せとかいう極論はあまり好みません。上述の思考実験から言えばどちらも極論すれば「無線通信の一種」であるわけで、「有線 v.s. 無線」という二極構図ではなく、完全開放無線と完全閉じ込め無線の間の(統計的に)なめらかなパラメータ変化に対して、いつ、どこ、どんな用途、に合わせて適切なパラメータを選ぶだけの問題だと思うわけです。

ということで、「すべては無線になるべきか」に対する私の考え方のご紹介でした。でわ。

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