分離プランは楽天に“不利”――米国シンクタンクから見た日本の通信行政
引用:「結果として技術革新や顧客対応がないがしろとなり、「お上」に何でもお伺いを立てる受け身の姿勢になってしまう」。わははは。もうなっちゃってますよね(笑)。少なくとも3キャリアは毎日総務省の課長クラスの人の顔色伺いしてますから(笑)。その結果が利用者置いてけぼりってのは、まさに指摘のとおり。「不正な表示や勧誘をしっかり取り締まれる仕組みを作る」だけでいいのに、それ以外に、法文化されない「報告書」程度の内容でキャリアが右往左往しているのが日本の通信行政です。いや、だから、今回しっかり法文化したこと自体を私は評価してるんですよ? それ以外の、消費者の目に全く触れないいろんな不文律のせいで支配的キャリアが高コスト体質になって携帯料金が高止まりしてることがこれで解消されるんなら、ね。前にも書きましたがお役所の何気ない一言のせいでアホみたいに高額の独自開発システムを作って結局ほとんど使われもせず除却もできず死蔵資産になってる例がいくらでもありますからね。そういうのが山ほどあるから、見た目上は莫大な利益を上げてるキャリアに実は現金がほとんどない、なんていうヘンテコなことが起こってるわけです。まあ、そういう独自システムの開発で飯食ってる国内ベンダの命綱ってところもあるんでしょうけど。というわけでね、楽天に不利かっていうと、当面はそうはならないです。楽天が「支配的キャリア」に指定されるまでは分離プランの義務はかかりませんから。で、支配的キャリアに指定するかどうかはお役所の胸先三寸。「我々の施策で競争が加速して楽天がこんなに成長しました!」っていう結果が出るまでは、指定しないと思います(笑)。
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