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2012/5/15 23:59 · ニュースコメント

バッファロー、802.11ac対応の無線LANルーターとコンバーターを米国で発売
802.11acが世に出てき始めたようですが・・・正直、どうだろうなぁ、と思うところも。5GHz帯の802.11nを導入しているのですが、やっぱり最大で80Mbpsくらいなんですよ、スペック値450Mbpsに対して。直線見通しの取れるところとか、逆にMIMOが効きやすいように少し反射が必要なところとか試してみても、瞬間最大風速で80Mbpsを一度達成したきり、普段はせいぜい30Mbpsくらい。802.11acでの導入技術は、「技術者のおふざけ」こと8x8MIMOと256QAM、それと、帯域幅80MHz/160MHzのオプションです。期待できるのは帯域幅の拡大効果だけと思った方がよくて、必須仕様の80MHz運用とすると、それでも100Mbpsにぜんぜん届かないわけで、これでは、光回線の全力を活かしきれそうにありません。もっと上の方の30GHz近辺とかで1GHz幅ほど使った技術とか出てきませんかねぇ(オイ)。飛ばす必要はないしむしろ飛ばさないことが重要な宅内無線に専用の帯域と技術が出てきてほしいところです。コードレス電話も2.4Gから逃げたい。CS干渉のせいでDECT導入も失敗しちゃったし。
Clearwire: Our LTE Advanced network will be able to hit 168 Mbps(キャリアアグリゲーションの話)
アメリカのWiMAX事業者Clearwireが、TD-LTEで168Mbpsを出せるよ、という話なんですが、これは要するに、LTE-Advancedで導入される「キャリアアグリゲーション」の威力の自慢です。OFDMベースの通信方式での最近の速度拡張のトレンドの一つ、複数のキャリア(搬送波)を束ねてしまおうというやつですね。この複数搬送波を束ねる方式は、当然そのピーク速度を大幅に拡張するという恩恵もありますが、それと同時に、キャリア間の負荷のアンバランスを解決するという重要な役割も持っています。また、バースト的局所的な干渉によりキャリア内のフレームが丸ごと潰れるような事態(たとえばセル内のフェムト(HeNB)でのバースト通信)に対しても、複数キャリアを持つことでそれを無視して安定した通信を継続させることもできます。単に複数のバンドを結合させる、と言うだけでなく、広い帯域を一度に使うことで周波数ダイバシティ効果も持つことになるわけです。まだまだ受信機の設計上・製造上の課題の方が多くて実用化が難しい面も残っていますが、少なくとも既存技術で十分に可能で標準化もできている方式なので、ほどなく日本でも複数バンドを束ねるサービスが始まる可能性が高いでしょうね。このサービスを始めるのに一番有利なのは、集中型BBUを採用している事業者、つまりドコモとWCP。WCPは束ねるほど帯域を持っていないので、日本のキャリアアグリゲーション開始一号はたぶんドコモ、ってことになりそうです。

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