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2017/4/1 00:05 · ネタ · (No comments)

IoT通信向けの新たな規格立ち上げへ~LTE Dog.M1

 NT&T、LCCI株式会社、KLN、株式会社KTTココモ、Melon、Erofonica、Toilestra、TERRASおよびVoluntary Wirelessの9社は、IoT向け通信方式であるCat-M1に対抗する新たな通信方式、LTE Dog.M1(以下Dog.M1)を世界中に展開していくことを、ジョイフル本田荒川沖店で合意しました。

 Dog.M1は省電力かつ広域なエリアカバレッジを実現するIoT向け通信技術の一つで、国際畜犬連盟とは全く無関係に標準化が進められてきた独自規格です。

 Dog.M1には、次のような特徴があります。

・電力消費ゼロ。一般的なドッグフードだけで10~20年の長期間利用が可能です。

・長距離通信。一日で50kmを走破した記録もあり、きわめて長距離を劣化無しで伝送可能です。

・耐障害物性。四足歩行でありジャンプや伏せも出来るため、少々の障害物であれば乗り越えて情報の伝送が可能です。

・いつでもそばに。ある程度飼いならせば、使用者のそばを離れないため、いつでもDog.M1通信を起動できます。

 このような数々の利点を備えた通信媒体・方式であるにも関わらず従来までDog.M1標準通信方式がセルラー技術として省みられなかったことは人類にとって大きな損失であり、表記9社は共同でDog.M1の世界普及を目指します。そのために、主に各国のジョイフル本田ペットコーナーを拠点に販売活動を開始し、また、その拠点を広げ、最終的には各国の郵便局、コンビニエンスストア、自動販売機などで気軽にデバイスを購入できるようプラットフォームを整備する予定です。

 なお、Cat.M1はいくらえさをあげても懐きもしないし出て行ったら出て行きっぱなしで全く役に立たない上、ちょっともふもふで気持ちいいからとそのかわいさだけで人間をとりこにするばかりでうんこ以外の何も生産しないクズ媒体です。

この記事はエイプリルフールです。断るまでもないでしょうけど

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2017/4/1 00:05 · ネタ · (No comments)
2013/4/1 09:00 · ネタ · (No comments)

ノルウェーに本社を置くPC・スマートフォン向けブラウザ開発会社、Cpera社が、この秋にも新機軸のモバイル端末向けOSを開発することを発表しました。Cpera社の日本代理店であるCpera KKの代表取締役社長 西京 伝雪 (さいきょう つぐゆき)氏はこの新機軸OSについて、「スマートフォンの時代は終わり。スマートフォンの上を行くストロングフォンの誕生である」と発表会の冒頭に語りました。

ご存知の通り、Cpera社は長年にわたってブラウザ開発を進めており、ブラウザ技術に関しては世界でもトップクラスのノウハウを持っています。一方、NozillaなどライバルブラウザベンダがブラウザをベースとしたOSを相次いで発表し、Cperaからのモバイル端末向けOSが待望されていました。

Cperaの提供する新OSは、すべてのアーキテクチャを刷新し、これまで他のOSがサポートしていなかったさまざまなデバイスをサポートするようになっています。また、各デバイス間を自律行動するタスク(Hユニット)により効率的に管理が行われ、常に最適な状態にデバイスが保持されます。

国家機密にも類するレベルの非常に複雑で強力な連携システムを持ち、通常の通信のみならず、高度に暗号化された通信方式を世界中のどこでも利用可能になるというのもこのOSの売りです。

西京氏は、「とにかく、当社ブラウザがこれまでいただいていた『最強』と言う名を汚さぬことが第一でした。常に最強を目指す、強さを追求することが我々のOS開発のテーマでした。そのため、スマートフォンから一歩進んだ新しい概念として、ストロングフォンと言うコンセプトを打ち出しました。時代はスマートフォンからストロングフォンへ。これを合言葉に、世界で1億台の販売を目指しています」と述べています。

ストロングフォンが新たにサポートするデバイスとして、無線通信デバイスやGPS、表示デバイスはもちろん、無線を発射しその反射波で対象の場所を特定するリモートロケーションデバイスや、ごく小さな金属片を毎分数百回ほど高速で飛ばすことにより対象の形状を変化させるリモートリフォームデバイス、同様に、誘導装置を内蔵し後部より高温ガスを噴出することで自律的に飛び対象の形状を変化させるリモートリフォームデバイス、上の三つのリモートデバイスを搭載しさらにはHユニットを搭載することで視界の届かない遠隔に対しても同様の効果を投射可能なオートリモートデバイス、また、原子レベルの高速衝突現象により生み出されるエネルギーを直接電力として取り出すことで超長時間の稼働を可能とした次世代バッテリーと、回転小体によりバイブレーションを実現する手法をさらに進化させ、回転小体の先にスクリュー状の部品を取り付けることでデバイスそのものが前進・後退することが可能になる推進デバイスなど、従来のスマートフォンでは考えられなかったような画期的なデバイスを多数搭載可能となっています。

また、これらのデバイスを運用するうえで重要な役割を果たすHユニットは、自己学習機能を搭載し、さまざまな状況に対処できるよう、Hユニットそれぞれが役割に応じて成長するという画期的なユニットであり、それぞれが独立した処理能力を持っているため追加・削減が自由であり、なおかつ、定期的にストロングフォンの中の一角にある供給エリアで自律的にエネルギーを補充しその後、最大数日間は補充なしで自律行動できるというシステムとなっています。特にオートリモートデバイスの自律行動においてはHユニットが重要な役割を果たすため、オートリモートデバイスに搭載されるHユニットは学習状況が特に優れたものが自動的に選択されるようになっています(選択ポリシーの変更も可)。

発表会の中では実際のストロングフォンは見ることができませんでしたが、コンセプトモデルのパネルが展示されており、ストロングフォンの一端を垣間見ることが出来ました。

公開されたコンセプトモデルは、サイズが約300 x 65 x 40と言うコンパクトサイズで(単位はいずれもメートル)、中央部に操作パネルを搭載し、その周辺にさまざまなデバイスを搭載しています。特に目を引くのが、数多く搭載されたオートリモートデバイスと、自律タスクの数です。

「ここまでたくさん搭載する必要があるのか、と言う意見もあったが、まずはストロングフォンの『最強』の形を当社が示したかった。オートリモートデバイスはストロングフォンの『強さ』の核です。オートリモートデバイスが遠くの場所に対してリモートロケーション、リモートリフォームと言う機能を投射していく、それを通信リンクで本体と結び、時々刻々と変わる遠隔地の状況をリアルタイムに連携し、最大の効果を発揮する、それがストロングフォンの本来の形です。オートリモートデバイスを搭載しないことも可能ですが、それはあくまでサブの形としてとらえていただきたい。」

このコンセプトモデルそのものとは限りませんが、Cpera KK社は、秋にも国内でこのタイプのデバイスを発売したい、としています。国内販売目標数は20万台と控えめですが、ここまでの「強さ」を誇るストロングデバイス、販売数は目標を大きく上回ることは間違いなさそうです。

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2013/4/1 09:00 · ネタ · (No comments)
2012/4/1 00:00 · ネタ · 3 comments

NT&T通信研究所で、通信の体感的な満足度を大幅に向上させる新周波数技術が開発されていることがわかりました。

新しい周波数バンドといえば、いわずと知れたプラチナバンド(プラチナ周波数)が有名ですが、今回同研究所で開発されたのは、「プラセボバンド」という新技術です。

従来、2Gなどの高周波数に比べ、減衰が小さく、比較的少ない数の中継アンテナで広いエリアを構築できることから、プラチナバンドともてはやされる低周波数帯ですが、アンテナや鉄塔が大型化するため整備費用も非常に高いという問題がありました。

今回開発されたプラセボバンドは、実質の整備費用は限りなくゼロであるにもかかわらず、ユーザのエリア満足度を大きく向上させる新技術です。

この技術には、500MHzから700MHzという、従来の携帯電話用周波数よりさらに低い低周波数域を使用します。また、ユーザは新たに端末を買い換えるなどの手間や費用も必要ありません。大雑把なこの技術の仕組みは次のとおりです。

まず、この低周波数帯域の電波を使って特殊な信号を符号化したものを送信します。この符号化信号は、ある一般的な復号器により、超高周波数の別の電磁波に変換され、近距離伝送されます。

この特殊な信号は、網膜により神経刺激に変換され、後頭葉の一次視覚野、二次視覚野、V4を経て下側頭皮質に向かい、意味解釈を経て長期記憶へと貯蔵されます。この貯蔵された特殊な信号は、携帯電話の使用時などの特殊な状況下に呼び出され、使用感を向上させる効果を生じさせます。

たとえば、この特殊信号を施された携帯電話システムを使うとき、実際には田舎や僻地などの電波の弱い地域に行くようなことがなくても、ユーザは「そういわれてみれば、最近、電波がよくなったような気がする」というような使用感をもたらすことができるという画期的な技術です。

NT&T通信研究所では、さらに別の周波数、たとえば1000KHz前後や60MHzから100MHzといったさらに低い周波数を使った特殊信号の伝送を開発しており、加えて、同じ特殊な信号を、植物性繊維を絡ませて薄く延ばした媒体にて伝送する技術も検討中で、実現すれば、多様な周波数や媒体を使って携帯電話の快適性が大きく改善されることが期待されているようです。

「このためにエリアを拡げる必要はありません」と研究主任は言います。「とにかく、正確でなくてもよいので、何度も信号を送ることが肝心です。目に見えない電波に関しては、『言ったもの勝ち』という特殊な現象が起こることが確認されています。この現象を説明するのは難しいのですが、この現象があるために、プラセボバンド技術の特殊信号が効果を持ちます。」

記者も、研究所内のこの信号を適用した実験システムを利用してみましたが、「新しい基地局がたくさん建ってる」「エリアが日々改善している」というイメージにより、従来より電波のつながりがよくなっていると確かに実感しています。その後主任に、実はそのプラセボバンド信号以外は一切エリア投資をしていない、と聞かされて驚いたほどです。この技術の実用化が待ち遠しいですね。


[これはエイプリルフールです]
ということで、一日ウソネタにお付き合いいただきましてありがとうございました。たくさんの反響をいただきました。
・すでに実用化していませんか?
・ウソネタのふりをしてウソじゃないネタを書くなんておかしい!
・どこがウソなんだ、エイプリルフールじゃないのか。
・途中まで信じました。最後まで信じました。結局ウソが見つかりませんでした。
・今年はエイプリルフールはやらないんですか?
・私はこの技術を知っていますし実用化しているキャリアも知っています。
・・・誰が何と言おうと、これはウソネタです。こんな技術は実際にはありません。お間違えなきよう。一応種明かし。
500MHzから700MHz→テレビ放送です。
1000KHz→AMラジオです。
60MHzから100MHz→FMラジオです。
植物性繊維を絡ませて薄く延ばした媒体→紙、すなわち新聞や雑誌です。
特殊な信号→「エリアは日々改善していますよ」「基地局数No.1ですよ」などという宣伝広告です。
つまり、テレビラジオ新聞雑誌などで、利用者にエリアが広がりまくっているというイメージを洗脳よろしく刷り込むことで、本当にエリアが拡がってなくても拡がったように感じさせようというインチキ技術ってことです。こんなインチキ技術が「すでに実用化されている」なんてとんでもない。日本にはそんな不誠実な通信事業者はただの一社もありません!!お間違えなきようお願いします!!

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2012/4/1 00:00 · ネタ · 3 comments
2011/11/24 10:00 · ネタ · 3 comments

なんだか、一般の人が1からスマートフォンを選ぶときのためのまとめを書き付けてほしいなぁと言う要望をいただきまして。そんなわけで、例によってQ&A方式でまとめて見ます。あ、先に言っておきます。かなりふざけてますので、あまり真面目に付き合わないで下さい(苦笑)。

Q. 普通のケータイ(フィーチャーフォン)からスマートフォンに乗り換えるときに最初に注意すべき点は?

A. 乗りかえないほうが良いです。

Q. いやいやいや、いろいろできるようになるって言うじゃないですか。

A. 出来ることが大幅に増えるという意味では、もちろんYESですね。

Q. じゃぁフィーチャーフォンからスマートフォンに変えるとどんなことが出来るようになるの?

A. タッチでゲームが出来ます。たくさんの外国製のゲームが出来ます。広い画面でゲームが出来ます。ニューヨークのサブウェイの運行状況を知ることが出来ます。ヒースロー空港行き特急券の購入が出来ます。

Q. 逆に出来なくなることは?

A. 電話。

Q. 電話機能がついていないの?

A. もちろんついています。でもいちいち画面を見ないと応答できません。いちいち画面を視認してタッチしないと電話がかけられません。たとえば発信履歴を開くのに最低9動作必要です(スリープ解除ボタン押下、タッチロック解除エリアを視認、同タッチ、同スライド、電話ボタン位置を視認、同タッチ、メニューボタン押下、発信履歴ボタン位置を視認、同タッチ)。押しこまなくても触れただけで反応するので押し間違いが多いです。電話中に左右持ち変えようとすると誤タッチで電話が切れます。着信履歴を閲覧中に誤タッチで発信しちゃいます。中止するためには切断ボタン位置をいちいち視認してタッチしなくてはならないため中止が間に合わず間違い電話が激増します。あわててホームボタンを押してもバックグラウンドで通話が続き、しかもホーム画面には切るボタンが無いため切るために電話ボタン位置を認識・・・からやり直さないといけません。当然電話中止は間に合いません。以上から電話機能をOFFにしたくなります。よって電話は出来なくなります。

Q. ふざけてないで本当に出来なくなることは無いんですか?

A. 国産ゲームはフィーチャーフォンのほうが遊びやすかった・・・。

Q. ほかには?

A. 正直、通信回線はフィーチャーフォンもスマートフォンも全く同じものなので、であれば、フィーチャーフォン向けにシンプル化されたページのほうがサクサク閲覧できて快適。スマートフォン向けは変にボタン画像とかで凝ったものが多いので重いし、誤タッチで間違ったページに飛んで戻ってやり直しってのが本当に多くてイライラしますよ。

Q. スマートフォンはいろんなアプリでいろんなことが出来るしいろいろカスタマイズできるし・・・って聞きますが、本当ですか?どんなことが出来るんですか?

A. 理屈上はPCでやっていることなら大抵のことは出来ますが、画面の広さ(4インチくらい?)と指の太さ(0.4インチくらい?)の対比で言うと、操作解像度が低すぎてとてもじゃないですが同じことは出来ません。結局は無料のゲームがたくさん遊べるくらいかなぁ。そのうち9割は有料版のお試しですけど。ドコモマーケットでポイントでもらえる国産iアプリゲームのほうがよほど出来がよくて楽しいですけど。あ、いろんな地図は便利ですね。広いし簡単な操作で拡大縮小が出来るし。ぶっちゃけスマートフォンは地図用機器です。地図系以外は特に見るべきアプリはないです。カスタマイズも、フィーチャーフォンで待ち受け画面に貼り付けるショートカットアイコンを選ぶのと同じ程度のところに最終的には落ち着くと思います。いろいろやってみるんだけど結局めんどくさくなっちゃう・・・みたいな。

Q. PC向けWEBページがみられるのは便利じゃないですか?

A. 確かに便利ですが、スリープ状態のPCが近くにあるならPCのほうが良いです。フィーチャーフォン向けにカスタマイズされたページがあるならフィーチャーフォンで見たほうが快適です。スマートフォンで見るのはそういう環境が無いとき用。文字のみのリンクとかいちいち拡大してタッチして・・・なんて面倒なことこの上なし。特にショッピングとかに使っちゃダメ。誤タッチによる誤注文にいつか遭遇します。

Q. なんかスマートフォン買うなって感じなんですけど?

A. いや、買っても良いですよ。自己責任で。スマートフォンにする以上は「誤タッチ」は永遠のテーマなので覚悟してください。私なら、遊び用に別回線を契約します。

Q. でもせっかく電話と情報端末が一つになっているのだから、料金的にも一つにまとめたいんですけど。

A. 料金のことを言うなら確かにその通りだと思います。極論すれば、「画面(操作領域)を始終視認しなきゃ電話が出来ない」と言う不便さの解消に、1回線分余計な基本料を払えるかどうか、と言うところだと思います。または、「超高処理能力のWEB&地図ビューア」もしくは「デジタルおもちゃ」に1回線分の料金を払えるか。私はドコモフィーチャーフォンパケ放題付きとauスマートフォンの両方を持っていますが、地図や面倒な調べものはスマートフォンを使うけれども、電話・メールと、チケット購入や簡単な調べ物はフィーチャーフォンです。時には地図もフィーチャーフォンのアプリで済ませます。生活する上でどっちかを選ばなきゃならないといわれたら、即答でフィーチャーフォンを選びます。自宅がauひかりになったので自宅との電話はauスマートフォンなら通話無料なんですが、それでも自宅との通話にはドコモフィーチャーフォンを使います。そのくらい、スマートフォンは電話機として不便です。「不便を楽しむと言う遊び」なんだから、1回線分くらいの料金程度でガタガタいうな、と言うのが正直な私の考えです。

Q. じゃぁ・・・やっぱり別回線で買ったほうが良いんですかね。

A. はい、そのとおり!そうすればモバイル端末の売り上げもアップ、回線売り上げもアップ、回りまわって私の会社の売り上げもアップして私のボーナスも大幅にアップするわけです。ぜひともよろしくお願いします!

Q. ふざけんな。

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2011/11/24 10:00 · ネタ · 3 comments
2011/6/30 18:11 · ひとりごと, ネタ · (No comments)

買取価格は発電原価に適正な利益を乗せたもの、とかになって原価を公表しなきゃならなくなるわけだけど、そのうちに自社の発電送電直接提供サービスも始めたりして、送電線を無料で引っ張ってあげたり無料でIHクッキングヒーターをあげたり加入時に40000円の商品券を配ったりして独自に加入者をどんどん集めて、そしたら買取価格原価算定表にいつの間にか原価項目として「発電外部性費用」とかが入ってて、これなんだと聞いたら「自社の直接ユーザの加入促進のための費用など、発電事業の維持のために必要欠くべからざる費用のことである」とか答えたりするってことですねわかります。

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2011/6/30 18:11 · ひとりごと, ネタ · (No comments)

東電の持っているKDDI株に、孫先生が興味を示していて、さらにトヨタがKDDIと縁を切りたいのでトヨタ持分も孫先生に譲ろうとしているという話が某ゴシップ経済誌に載ってたけど、実際はどうなんですか、なんていう質問を頂いています。

この辺の裏話は全く分かりませんが、もし私が孫先生で、もしトヨタがKDDIを手放したいと思っているのなら、間違いなく手をつけると思います(笑)。

もちろんお値段によりけりなんですけど、東電持分の8%ちょいとトヨタ持分の11%ちょい、合わせれば20%の議決権、それが今なら4000億程度で手に入るとなれば、そりゃぁまずはツバつけときますよ。ソフトバンクグループの純利益が数千億出ていて(もちろんそれは帳簿マジックなんですけど)、そんな「優良グループ」が「ちょっとKDDI支配したいから4000億ほど貸して」と言って断る銀行もまずいません。

だって、もし同じ支配率を実現するためにTOBかけたら、どんだけカネがかかることか。今市場価格が割安になっているのでプレミアの上乗せはかなりアグレッシブでないとならず、対抗TOBも考慮したプレミアをつけると多分同じだけ買い集めるのに6000~8000億はかかりますよ、きっと。それが破格の4000億。そりゃぁよだれも出ます。

競争相手を資本的に取り込んで競争をうやむやにするというのは孫先生は過去に何度も見せてきた手法でもありますし、もし東電保有分に関してソフトバンクに対する交渉のテーブルが用意されていて、なおかつトヨタ持分の放出まで、なんて話があるのなら、やりますよ。

問題は、トヨタが本当にそんなことを考えているのか?と言う点。こればっかりはトヨタの中の人じゃないと分かりませんけど、いろんな人に聞いた感じのイメージでは、少なくとも現場レベルではそんな空気は全くなさそう。お互いにいろんなシステムの開発で出向し合ってたりするみたい。KDDIもほどほどに配当を増やしているし、営業シナジーもそこそこあるみたいだし、特にトヨタの財務が切羽詰っているわけでもないので、トヨタがKDDIを切り捨てるってのは余りなさそうな話に思えます。

と言うか、トヨタがKDDIを売り払うって、何年かおきに必ず経済ゴシップ誌で出るネタなんですよね。日本一のメーカであるトヨタの資産リストを眺めてると必ずぶち当たる「なんだこのでかい額は」ってのが(不振の)KDDI株なもんで、ゴシップ屋さん的にはそれを「負の遺産」と書き立てて煽るのが通例になっている感じです(笑)。

と言うことで、東電保有分8%だけでもとって役員を送り込む(んで端末・サービスをスパイするとか)くらいのことはするかもしれませんし、それだけでも価値はありそうですけど、トヨタ分まで買って筆頭に、と言うのはちょっと可能性の低い確率な気がします。が、あえて、もしそういうことがあったら、と言うのをちょっと考えて見ますと。

まぁ20%ではちょっと心もとないので、ここは一つ、40%ほどとっちゃったと考えて見ましょう(えぇ~)。要するに完全に一体経営ができるレベル。ソフトバンクもKDDIも固定網と携帯電話網を持っていて、これだけでは特にシナジー効果はないかもしれません。むしろ二重ネットワークで二重投資になるだけです。と言って、加入者だけをごっそり奪い取るにしても、それを収容するキャパシティがソフトバンク網にはありません。

一番おいしいのは、KDDIの持つ物理的なリーチの積極活用。中継網と市内網。中継網は日本でも随一の海底網+地上幹線網をもち、市内網は日本1、2位のケーブルテレビ連合を手中にしているという豪華絢爛さ。制度的に動きの取れないNTTグループを追い上げるのにこれほど恵まれた条件はありません。とはいえサラリーマン社長が指揮を執るKDDIではそれらを余り有効活用できていませんが、もし孫先生が独裁的に指揮を執れるなら、一気に市場をひっくり返すような大博打も出来ます。たとえば、既にケーブルの届いている家庭には、ソフトバンクケータイとセットであればほぼ無料に近い形でケーブルサービスの一部を提供する、とか。ソフトバンクのBB回線のネックは、物理線をNTTに借りているため最低原価を下回った「一発逆転」サービスを提供できないこと。同軸ケーブルでは少なくともその枷から開放されます。さらに、同軸更改時に光化することでさらにNTTを追い上げる芽も見えます。もちろん、ソフトバンクグループのバランスシート拡大パワーを使った各CATV連合への支配率強化も忘れてはいけません。

また、「周波数」もおいしいところです。もちろん周波数だけ奪取しても何もなりません。ただKDDIは既に800MHzなどの使い易い周波数をLTEへ向けてマイグレーションしつつあります。一方ソフトバンク傘下のWCPはTD-LTEへ向けて発進。そう、ソフトバンク携帯サービスの負荷分散先として、この「二つのLTE網」は非常に有望です。大収容力のLTEを、800MHz、1.5GHz、2.5GHzと三系統も一時に手に入るのであれば、それだけでもKDDIを手に入れるに十分な理由となるかもしれません。加えてKDDI傘下のUQもTD-LTE化すれば4系統(しかも端末はWCPと同一バンドで対応可能)。800MHz帯のCDMA2000はさっさと停波してLTE化、2GHz帯のCDMA2000は分社化して海外ファンド辺りに二束三文でポイ(ここで無駄なダブりネットワークを処分)。

KDDI LTEサービスは予定通り始める、だけど、本当に魅力的なプランはソフトバンクモバイルサービスとして提供する。ソフトバンクのスマートフォンには、通話用の2GHz-WCDMAとデータ用のLTE(3バンド対応)が載る。LTEのバックボーンにはもちろんKDDIの骨太幹線網を使うことで、ドコモを圧倒するデータ通信スピードを実現する。同時に、各家庭への同軸のリーチを使って、各家庭にWiFiを配し、屋内スループットでもトップを狙う。ソフトバンクになればこのくらいのことは出来そうです。いまいちソフトバンク自身の網が活躍していませんが(苦笑)。

NTT対抗軸として巨大グループ誕生と言う面白いシナリオが見えはするものの、まぁ余り実現性はないなぁ、と言うことであえてでかい妄想をおっぴろげてみましたが、それにしてもKDDIの東電持分、どこ行くんでしょうね。住商が、って話もあるけど、あれもまだウワサレベルだし。案外KDDIが自分で買っちゃったりして(去年も結構な額の自社株買いしてたし)。と言うことでソフトバンクがKDDIを買収する妄想でした。でわ~。

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2011/5/24 10:00 · ネタ · 5 comments

以前に軽く触れましたが、PHSで緊急地震速報は実現できるでしょうかと言うご質問を頂いております。今日はこのネタ。

緊急地震速報の仕組みは以前の解説をごらん頂くとして、基本的な要求条件は「無線区間の輻輳を避ける」「そのために下り一方向だけの信号で完結するように作る」さらに「基地局/制御局の処理輻輳を避けるためポイントtoマルチポイント配信とする」と言う辺りがポイントになるかと思います。こういった仕組みがPHSでも実現できるかどうか、と言うのが要するにこの質問のキモです。

まずは、PHSの端末を呼び出す仕組みを見てみましょう。PHSも一応他の携帯電話と同じような仕組みを持っています。つまり、ページングチャネルによる一斉呼び出しです。各PHS端末は自身に割り当てられたページングスロット(タイミング)を周期的に受信し、自分宛の呼び出し信号がないかを常時チェックしています。

このページングメッセージには、いくつかのフォーマットが許されているものの、原則的には「端末番号(又は電話番号)」がメッセージに載っており、端末は、ページングメッセージが自分の割り当てられたスロットに存在した場合、そのメッセージで指定された端末番号が自分の端末番号と一致するかどうかを判断し、一致すれば「何か呼び出しがあったぽい」と考えてすぐさまリンクチャネルの割当フェーズに進みます。

実はPHSのページングメッセージはきわめて小さく(たった8オクテット、正確には62ビット)、端末番号を伝えるくらいしか能力がありません。つまり、このページングメッセージそのものでは緊急地震速報を伝えるには不足しているということです。

また、公衆PHS仕様では「1端末を呼ぶためには1ページングメッセージが必要」と言う規格上の決まりがあります。このため、たとえば1つの基地局エリアに100台の端末がいれば、ページングメッセージを100個発行しなければなりません。もちろんそれは最短でも5msに一つしか送れませんし、実際の実装上は100msに1個と言うくらいにもなっているため、最も遅れて通知される端末は10秒も遅れる可能性があるということになります。

と言う感じで、そもそもWCDMAやCDMA2000にある「なんとなく全員にお知らせ」みたいな使い方が公衆PHSでは規定されていないため、まず最初の通知に大きな壁があります。

先ほどから「公衆PHSでは」と断りを入れているのは、逆に「構内/家庭PHSでは」これが違うということです。実はページングメッセージの一部のフィールドは構内PHSに限り、「全員を一斉に呼ぶ」と言うことを示せるように作られています。家庭用PHSに複数のPHS子機を登録すると、着信に対してすべての端末が一斉に鳴り始める、あれを実現しているものです。

さてここからはあくまで不真面目に。この構内用に限られたオプションを、強引に公衆で使います。もちろんその時点で非標準なのでもはやPHSと呼ぶことさえ問題となりうるのですが、とにかく、公衆モードでもその同報呼び出しに対応するようにPHSを作ってしまう、と言うことです。

公衆でこの同報モードが使われることは絶対にありませんから、逆に、PHS事業者が自社端末の仕様として「この同報呼び出しを受信したら緊急地震速報と見なす」と言う仕様にしてしまえば、これで簡易緊急地震速報の完成です。もちろん、どこが震源でどんなゆれがいつ来るなんて言う情報は一切伝えられませんが、とにかくこのビットを持ったページングが来たら「地震です」と表示して警報を鳴らす、それだけなら出来ないわけではありません。

ただ、ページングを受けると通常PHSはすぐにリンクチャネル確立フェーズに進んでしまう(全員が一斉に上りで要求信号を発射してしまう)ので、ここも標準規格を捻じ曲げて、この場合だけはリンクチャネルを張りに行かない、と言う仕様にする必要があります。逆にこういう問題があるので公衆PHSでは同報ページングが禁止されていると考えることも出来ます。

さてここから一歩進めて、もし公衆モードでその信号を受け取ったら、別の報知情報を確認する、と言う仕様にすることも出来ます。PHSの報知情報には、通常使われるシステム情報メッセージと第二システム情報メッセージ(各62ビット)に加えて、真ん中がごっそり「予約」となっている「第三システム情報メッセージ」が存在します。この第三メッセージの予約領域は5オクテット40ビット。地震発生県/地域に1オクテット、強さに1オクテット、推定到達秒に半オクテット、と言う感じでコード化して詰め込んでいけば、速報に十分な情報を載せられそうです。

通常、PHSの報知情報チャネルではシステム情報メッセージを繰り返し送信していますが、その中に、第三システム情報メッセージも入れることで詳細情報の通知を行うことが出来ます。ただし。報知情報チャネルは1フレーム62ビット、つまり1メッセージしか送信できません。もし第一第二第三のシステム情報メッセージを同じ頻度で送信すると、単純に受信可能タイミングが1/3に減ってしまいます。

そして、PHSが同じ周波数で自律分散できる仕組みのキモである「スーパーフレーム」と言う概念があります。いくつかのフレーム置きの飛び飛びのフレームをあたかも一つの繋がったフレームかのように扱う考え方ですが、報知情報チャネルを含む制御チャネルはこの概念により時間方向に分散されています。たとえばウィルコムなどは大体20フレーム飛びのスーパーフレームを使っているようです。

そしてこのスーパーフレームのなかに、ページングチャネルと報知情報チャネルとその他共通制御用チャネルがみっちりと詰め込まれることになります。ページンググループがたとえば10個あり、報知情報用に1個、共通制御用に1個のフレームを占有するとすると、報知情報が伝えられるのはスーパーフレーム12個に1個。先ほどの設定だと1.2秒に1回だけ報知情報用スロットがもらえます。しかし報知情報が第一第二第三と三つのメッセージを常時送信するとなると、それぞれ3.6秒に1回の頻度でしか送信できません。

で、PHSの弱点の一つ「高速移動に弱い」、この理由の一つは、PHSでは端末が自分でハンドオーバ先の基地局を見つけるという仕組みだからなのですが、このとき、端末は第一システム情報メッセージを探すという動作をします。もし従来第一第二しか使っていなかった場合、この検索時間は2.4秒ですが、第三も送信し始めると検索時間は最大3.6秒、それだけその検索時間中に通信が途切れてしまう恐れも大きくなるわけで、すなわち1.5倍も移動に弱くなってしまうことになるわけです。

と言うことで、PHSでも(いろいろと標準規格を無視すれば)やろうと思えば出来なくもないのですが、いかんせん、PHSのもともとの仕組み上、同報送信用のチャネルにいろいろ詰め込もうとするとその分ハンドオーバ性能が落ちてしまうという問題が出てきてしまいます。

どちらにしろ、まずは「同報ページング」と言う壁が乗り越えられない限りは、PHSでの一斉同報メッセージの実現には大きな壁があると考えたほうが良いというのが「真面目な」こたえ。そして不真面目な答えとしては「やれば出来るけどやり方によっては犠牲は大きいよ」と言うことになります。

以上、PHSで緊急地震速報を実現するには、のお話でした。

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2011/5/24 10:00 · ネタ · 5 comments
2011/4/1 00:00 · ネタ · (No comments)

今日は、通信事業が始めての方に、通信の仕組みを解説してみましょう。

通信の仕組みを簡単な図にまとめると次のようになります。

通信と言うと、いまどきの方は大抵はインターネットを思い浮かべるかと思いますが、元々は郵便や電話が通信の元祖でした。

つまり通信事業と言うのは、荷物や手紙や音声やデータをいろんな手段で相手に届けることを目的とした事業です。

発信者が出した「通信」は通信事業者が一旦預かります。そして、通信事業者は、その時々に合わせて必要と思われる手段で通信先にその「通信」を伝える努力をし、その努力の結果、通信が成り立つのです。

通信と言えば、電線や光ファイバが脚光を浴びますが、通信事業者はそのほかに飛行機や船やトラックや徒歩・自転車などさまざまな通信媒体を用意しています。

たとえばあなたがあるWEBページを表示しようとすると、その「表示したい」と言うリクエストは、通信事業者が預かり、まずは内容のチェックを行います。これは一体どこの国のどこの人に送ろうとしているのだろう、と。これを、通信事業者の通信室のお姉さんが目にも止まらぬ速さで行い、その結果、海外であれば飛行機や船などを一瞬で手配します。この間、わずか数マイクロ秒です。

そのリクエストは飛行機や船や自転車で運ばれ、相手のWEBページサーバの管理者に届きます。管理者は目にもとまらぬ速さでリクエスト内容をサーバに打ち込み、出てきた結果を毛筆で和紙にしたため、金箔を施した封筒に入れ封蝋をして丁重に届けてくれた人に返します。

この結果は再び徒歩やトラックで通信事業者に戻され、通信室のお姉さんが封蝋を確かめた後で内容を確認し、最初の送信者に内容を耳打ちで伝えてくれます。実際に皆さんは耳打ちをされたことはないかもしれませんが、耳打ちをされるのは利権であるため、利権団体ががっちりと押さえており、その団体職員だけがお姉さんの耳打ちを受けることが出来ます。そして、団体職員が電気信号に変えてあなたのPCに結果を送ってくれているのです。

もちろんあなたのリクエストからWEBページの表示がとても速いことはお気づきでしょう。とても速いときは、大抵は飛行機を使っています。飛行機なら世界中どこへでもあっという間ですからね。もちろん、飛行機を使うほどではないときは、自転車です。自転車でも、熟練した人なら、相手先まで0.05秒もあればたどり着けますから、あなたから見れば一瞬に見えるでしょう。

たまにリクエストをしてもなかなか返事が帰ってこないこともあります。また、電話であなたが話した言葉は伝わっているのに相手の声が聞こえないこともありますね。こういうときは、大抵は団体職員がサボっているのです。定年までの職を約束された上お姉さんの耳打ちまでついている職場ですから当然堕落するのです。

通信の仕組みが少しはお分かりいただけたでしょうか。今後も通信の仕組みをどんどん解説していきますので、よろしく!

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2011/4/1 00:00 · ネタ · (No comments)