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2013/10/17 10:00 · 技術解説

LTEになって基地局までの伝送回線もかなり大変になっていると思うけどどんな方法を使っているんでしょうか、と言うようなご質問をいただきました。

たとえば、大昔は銅線利用の1.5Mbpsとかの専用線で十分だったし、もう少し速くなってもこれを何本か束ねればいいでしょ的な発想ですんでいましたが、LTEとなると75Mbpsだの150Mbpsだのと今までの通信とは次元の違う速度になっちゃうので、もう光ファイバぐらいしかないと言うのが現実です。

ただ現実にはすべての場所に光ファイバがあるとは限らないので、ある程度いろんな方式を混ぜて使っていかないといけません。と言うことで、どんなものが使われているのか、私が知っている程度のものを並べて見ます。

まず、メタル線を使った方式。T回線とかE回線とか言われています。日本は北米式T回線で、T1回線が1.5Mbps、T3回線がこれを28本束ねて42Mbps。もっと上も規格はありますが、日本はここまで。となると、LTEの37.5Mbpsサービスはぎりぎり大丈夫かもしれないけれど75Mbpsは無理、みたいな状況。実際に基地局に必要な帯域は、ユーザデータだけでなく制御信号や運用信号なども含むので、T3を使っても実効速度は20Mbpsとかがせいぜいになるはずです。本当にほかの手段が無いときにはこれを使っているかもしれません。

次に、マイクロ波。これはいろんな独自方式がメーカごとにあると言うレベルなので、これと決まった通信速度の上限はありませんが、たとえば有名なNEC PASOLINKなどは最新システムは1Gbpsを超えているようです。ただ、やっぱり無線を使うものなので、直線見通しが取れることが条件ですし、品質を考えればもう少し通信速度を落としてリンクの強度を確保する必要もあるでしょうから、100とか200Mbpsで使う例が多いのではないでしょうか。ただ、今時点ならLTEでもこの程度あれば足りるかもしれません。

最後に、やっぱり光ファイバ。いろいろ話を聞いてみると、これまではとても光を引けなかったような奥地にも、LTE開業を機に無理やり光を引いている例も多いようで、後々のLTE後継での大増速のことも考えて今結構無理をしているっぽいです。基本は光で考えて、どうしても無理ならマイクロかT系で、みたいな。逆に光さえ引けば帯域には相当な余裕ができるので、複数バンドの複数基地局の回線を重畳できたりもします。グループ企業だと事業者を超えて同じ回線に相乗りしているなんて話も聞きます(auとUQ、SBMとWCPとWILLCOMなどなど)。

番外編。フレッツとかADSLとかCATV同軸を使ったりなんてこともあるらしいです。どことは言わないですが、まぁ、フレッツといえばN系ですしADSLと言えばS系ですしCATVといえばK系ですよね。いずれも一般加入者回線とどこかで共有するか干渉するかと言う方式なので、通信事業の屋台骨として使うのはいかがなものか、と思わないでもないですが、ま、いろいろがんばってるんですね、と言う感じ。

と言うことでLTE基地局の接続にはどんな回線を使ってるんでしょうかというお話でした。

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2013/10/17 10:00 · 技術解説 · 1 comment
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1 Comment to “LTE基地局のその後ろ”

  1. […] 引用元: LTE基地局のその後ろ | 無線にゃん. […]

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