低周波数帯を使う5G、最後の砦は波形をいじる
「波形をいじる」はスタート地点だと私は思ってたんですけどね。どこの誰だか知らないけれど極東のど田舎のオリンピックまでに間に合わせろとか言い出して、波形をいじらず広帯域化でごまかして5Gをでっち上げる流れになっちゃってます。そういう理由で、議論の焦点も超高周波数帯広帯域ばかり。もうね、あんなの、せいぜい4.5G、サービスイン初期の実態は4.1G程度のものですよ。いやさ、携帯電話方式の『世代』って、そんなゆるいもんじゃないはずなんです。とてつもない大きな技術的なギャップを伴うもの。いや、ギャップを伴わなきゃ世代更新とは言えない、なんていうことを言いたいわけじゃないんです。とてつもないギャップが発生せざるを得ないほどの方式の改善がまずあり、それをどうしてもユーザに使ってほしいという要請があり、それを世に放つにあたって、「ごめんね、ここからは『世代』が違うので今までの端末もエリアも全部ご破算の再スタートなの。でもすっごく良くなるから許してね」っていうエクスキューズのための『世代』って言葉だったはずなんです。ところが、5Gからはそれが逆転して、「ここからは『世代』が変わるのですっごくよくなりまーす」しか言わないじゃないですか。実態は4Gに毛が生えた程度なのに。広帯域化もシグナリングの変更もアーキテクチャ変更も、全部4Gのオプション追加規定でまかなえる範疇ですよ。5Gっていう言葉ありきってのがもうね、むかつく(笑)。もうこれからは毎年1Gずつ増やしてったら? でiPhoneのナンバリングに追いついたところでそろえればいいじゃん(毒)。
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