フルMVNOだからこそできることIIJ大内氏が技術面から徹底解説
設備投資に大金がかかる割りに(ユーザ目線で)出来ることがしょっぱいんですよねぇ、フルMVNO。SIMのOTA書き換えは事業者にとっては魅力的に見えますが、結局のところ、書き換えなきゃならない契機なんて本当にあるの?ってところで話が終わっちゃう。まあ、国際ローミングの自由度が上がるとか、そのくらいなんですよね。国際展開でも狙ってんのかな。国際SIMも事業者乱立で泥仕合の様相ですけど大丈夫ですか。それはともかく。フルMVNOになると出来ないこと、ってことに触れないのはずるい(笑)。ぶっちゃけ、音声サービスですよね。いや、いざとなればドコモローミングしてドコモ音声を使うってのは分かるんですけど、結局、そこまで。サービスの仕掛け自体は手の出しようがないですから、そこに独自の仕掛けを付け加えたりなんてのは難しいところ。IMSを自分で持てるか持てないか、って差。IMSとHSS/HLRってかなり密接に連携しないといけないので、本格サービスをしようと思ったらIMSを持たないといけない、ところが、IMSを持つ=音声役務の自力提供ってことになるので、制度上のハードルが跳ね上がります。+メッセージのお話でも書きましたが、LTE以降のセルラーで「個人と個人の間のお話し」を実現しているのはIMSですから、個人間(加入者間)の通信についてはMNOに及ばないわけで、一方でインターネットなんて繋がれば何でもいいわけで、何で苦労してフルMVNOやってんだって話で、もう何書いてんだかわかんなくなってきちゃったけど、ぶっちゃけ、HSS/HLRに蓄積される位置登録情報が狙いなんじゃね? なんていううがった見方までしちゃいかねないほど努力の方向性が良くわからんのです。まあ、単なる技術アピールでなびく客層もいるから別にいいんですけど。
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Written by wnyan
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