ということで、今日はKDDI LTE800MHzのレビューです。マップみるとエリア広いなーと言うのは前に書いた通りなんですが、実際にド田舎に行くとどんな感じか、ってことで。
まぁぶっちゃけ実家の方に行ってきたんですけどね。マップ見て実家が圏内なのはわかってるんですが、その他、ほどほどにド田舎を圏内一円くらいのスケールでうろうろしまくった結果どんな感じだったか、ってのを体感レビューしておこうというお話です。
そもそもソフトバンクは3Gさえも届いていないような場所をうろついたのとソフトバンクの端末持ってないってのもあるので、あくまで比較対象はドコモってことになりますが、そんな感じで。
まず、県の真ん中辺の山間部周囲1kmに4世帯という実家。エリア内になっているのはわかっていましたが、マップ自体が相当盛ってるんじゃないの?と言う疑いも無きにしもあらずなので、実際に見てみると、ほどほど。アンテナ表示は2本/最大4本と言う感じ。とりあえずLTEから落っこちるってことは実家内では起こっていません。
で、速度計測してみたところ、30Mbps出ました。都会の自宅よりはるかに速いってなんだよ。ちなみに、その実家には何度もゴネまくって引いたADSL(YBBの一番高いやつ)しか入ってなくて、最大1Mbps。ドコモはHSDPAで最大1.5Mbps、と言う土地なので、30Mbpsは全く異次元の速度。7GB制限さえなければ実家の回線本当にLTEにしちゃったほうがよさそうなんですけど、これ。
市街地から自宅まで、車で約40分ほどですが、その間もLTEが途切れる場所は一か所もありません。ドコモLTEは最初の20分でアウトです。マップ上はもう少し伸びているんですが、実際には届いていません。ひどい。あと、実家は前よりもドコモの入りが悪くなってレピータ入ってます。レピータの室内アンテナのある部屋以外ではドコモは使えなくなっています。これまたひどい。基地局の位置変えたりしたのかなぁ。局位置変えなきゃならないほどの災害とか反対運動とかない土地なんだけど。
実家からさらに奥地に向かって車で40分ほど行くとちょっとした観光地があるんですが、そこに行く道すがらだと、KDDI LTE800MHzは大体6割ほどがエリア、残りは3Gエリア。もちろん観光地もLTE圏内、計測してみると20Mbps弱。ドコモはもちろん全域LTE圏外。いやここに向かう道路沿い、前回の帰省ではKDDIは3Gさえも満足に入らなかったんですよ。それが全域エリア化どころか6割はLTE化していたことに驚愕しました。
市街を挟んで実家とは反対方向に高速道路で30分ほど行ったところの観光地(?)にも行ったのですが、こちらは道中・現地含めて完全にLTE圏内で、現地での計測ではまたもや30Mbps超えを見せてくれました。こちらに関しては、ドコモLTEも9割ほど圏内でしたが、現地は圏外だったので速度比較不可能。
あと、市街のど真ん中にあるショッピングモール、ここで計測してみると、20Mbps弱。一方ドコモLTEは30Mbpsを記録。どうやらショッピングモール内にドコモ屋内局があるようで、KDDIの方は屋外からの吹き込みのみっぽいです。少し前まではここでも品質が悪かった、とは実家住みの家族の証言なので、ドコモ、面的エリアの拡大は遅れてるけど、こういった屋内などの実利用での品質重視の対策を今は積み重ねている段階みたいですね。で、1.5GHzが全国解禁されるのを待って全周波数を郊外含めて一斉に整備していく、と言う感じなんじゃないかなぁ。何度にも分けて整備するのは無駄なコストですしね。
ただまぁ、今回の実家帰省でわかったんですが、やっぱりKDDIのLTE最強すぎ。次のiPhoneはKDDIのLTE800にも対応するという噂もあるし、VoLTEの開始も近いという噂もあるし、完全にCDMA2000を捨ててLTEを基盤インフラにする準備を整えつつある感じです。
あと、ドコモのLTEをずっと使っている実家の家族の証言で「とにかく電池の減りが速すぎる」と言う話があったんですが、KDDIのLTEの方はLTEと3Gがバタつくようなところを通過しても特に電池の減りが速いような印象はありませんでした。お買いもので市街まで出て戻って(その間特に触らず)だと、100%→98%くらい。で、電池の減りが速すぎるというドコモの方は、と言うと、実家と市街の往復だけでほぼ空っぽ、出かけるときは事前にフル充電が必要、と言うひどい有様。まぁ、端末が一年経過モノのARROWSってこともあるんですけど、なんか絶対パラメータ間違えてるよ、ドコモ。
そんなわけで、KDDI LTEのド田舎本気レビューでした。