FBI、iPhoneデータへのアクセスに成功–アップルの協力は不要に
はい、これで終了。ね、これで、Appleの製品は、根本的に「データを保護できていない」ってことが証明できちゃいましたね。要するに、Appleが当初から喧伝していたユーザデータの完全な暗号化による保護なんて存在しなかったんです。メモリを直接読んじゃえば読める状態でした、と。いや、Appleがあまりに強気なので、私はてっきり、iOSはストレージのファイルも暗号化してるもんだと思いかけていたところでした。まあ、一般的に考えて、この手のデジタルデバイスで、メモリ(ディスク)を完全に暗号化している例なんてあまりないはずで(と言いつつWindowsのNTFSは簡単な操作でディスク全体を暗号化できちゃいますが)、それなのにやたらと強気のAppleの態度が不思議だなあ、と思ってたんですが、単純なメモリ読み出し治具を使うっていうプリミティブな対応まで思いつかなかったんですかね、Appleの技術者は。いや、たぶん技術者は気づいていても、上層部の凝り固まった信念だか信仰だかを崩せなかった、ってところでしょうね。結局、iOSデバイスは、たとえ利用者がロックをかけていても、星の数ほどもある「ディスク復旧屋さん」程度の技術でもデータを不正に読み出せちゃう製品だと自ら暴露してしまったわけです。あーあ。
