J:COMがMVNO事業に参入、端末セットでJ:COM動画サービスの通信量カウントなし
さらっと流してたけど、これすげぇな。土管屋であるMNO/MVNOが純粋な通信サービスとして何かをやることを考えると、今後は、特定サービス向けのパケット料を割引・無料にして、その分をサービスプロバイダ側から徴収する、っていうビジネスモデルにシフトしていくしかないだろうなあ、と思っていて、先日、OCNがとりあえず自社サービス(電話、クラウド)向けパケットを無料にするって言うサービスを始めたのを見て、おお、いよいよそっちの流れか?なんて思ってたら、これはレベルが違った。動画まるまるパケット無料ってんだから、桁が違います。しかも、J:COM的には、コンテンツプロバイダから調達してきた動画をパック加入者に見せるって形なので、「外部サービスプロバイダ向け通信料の無料化」っていうモデルに一段と近づいています。一時期「ただ乗り議論」があったと思うんですが、要するにサービスプロバイダはノーリスクで大容量コンテンツをばら撒けるのに対して、コストを負担するのは通信事業者とその加入者。ルール的にはサービスプロバイダに著しく有利になっている状況で、そのためにGoogleをはじめ各種コンテンツ屋が市場を席巻しているわけです。この業界間非対称競争の状態を崩す最初の一手が、通信事業者によるパケットの従量化。そこまではおおよそ進みつつあるようですが、そこからさらに、特定サービス向けデータを格安・無料で運ぶような仕組みが進めば、ユーザの通信料も下がるし無意味に大容量のコンテンツをばら撒く(例えば適当な一枚絵にレアリティをつけてくじ引きをひたすらさせるだけのゲームとか)ばかりで競争が成立していないコンテンツ側の競争も正常化していくことになると思うんですね。なんて思っているので、この流れ、どんどん先鋭化していってくれるとうれしいです。通信の中立性?しるかボケ。
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Written by wnyan
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