総務省がヒアリングしてみたところ、三社とも当初の予定を一年前倒しして2019年内に5Gサービスを始めることになったんですって。
すごーい。さすが日本の携帯キャリア、世界の最先端を率先して走るその姿、憧れますぅ。
んなわけあるか。
茶番です。茶番茶番。何から何まで茶番。
総務省がヒアリング?
「ねぇねぇ、みんな2020年に5Gサービス始めるって言ってたけど、2019年に前倒しでやったりする人いないかなぁ? いや、聞いてるだけよ、純粋に。でもやれないって言う人がいたら……その先は言わなくても分かりますよね」
これが総務省のヒアリングです。
2020年を目指して作っていた各社お抱えのベンダは、当然ながら、2019年に向けて半端モノをリリースしなきゃならなくなります。2019年サービスってことは今年中にはもうほぼバグなしで動くものが出来上がってなくちゃならないレベルです。つまり、かなり広範囲で妥協に妥協を重ねたブツが出来上がります。
そんなブツが、2020年以降の本格サービスに使えるか……使えるわけがありません。2020年に向けてはまた全く別のものを作り直す必要があります。完全に二重投資です。2019年版は携帯各社の無形資産としてバランスシートの重石になるだけです。
こんなことやりながら、一方で携帯会社は儲けすぎ、携帯料金は高すぎる、ですって。
日本の行政はずーっとこれを繰り返しています。本当にこまごましたところまで。2000年代前半までは被害者はNTTドコモだけでしたが、それ以降は三社とも被害者です。いくら損益で大きなプラスが出ていても、そのうち結構な額がこういう無駄な投資につぎ込まれ、お役所要請で作ったものであるために除却もできずに各社のバランスシートの重石になっています。
ねぇ。困ったものです。
あ、念のためですが、上記は全て「無線にゃんの今朝見た夢」の話です。