携帯電話の寡占が光回線市場に波及?総務省がセット割にメス
当然だよなあ。技術的に全く不備な状態で強引に卸販売を認めさせたっていうこともあるし、卸価格と実質提供価格に関しての具体的なガイドラインも全く無い状況であれば、「他の収入源のある巨大企業」が無茶な割引をして顧客を囲い込みなおかつ割引期限が来ても技術的に再乗り換え不可になり他のプロバイダを殲滅するって流れは当然予想できたのに。光の道だかなんだか知らないけどあの馬鹿げた主張を強引に推し進めた結果がこれだよ、と。真面目に投資した人が得をする、ってのは基幹インフラ市場では当然そうあるべきだと思ってるし、だから、NTTがフレッツで寡占的に儲けることは私としては全く悪いことだと思ってなくて、それが嫌ならフレッツに対抗できるネットワークを作ればいいじゃん、ファイバーなんていくらでも貸してくれるんだから、って話なのに、コラボモデルは実質的に「単なるフレッツ光契約の代理店、ただし料金は自由で一時的に原価割れで売ってもお咎め無し、乗り換えは一回のみ」なんだもんだから、歪な市場になりますよ。法律でいろいろなものが縛られた「NTT東西のフレッツ」と全く同等のものなのに法的な縛りが何もない、っていう競争環境。おかしいよね。なんというか、レイヤーごとの競争環境が公平になるようにきちんと制度設計をしてからやってほしいものです。今は、NTT東西の「ファイバーをがんばって整備・保守している人たち」が一番割りをくってる状況だと思うんです。きちんとレイヤーごとに競争と原価のルールをつくんなきゃ。コラボモデルみたいなどんぶり勘定が許されちゃったら、下位レイヤーなんてばかばかしくて誰もやらなくなっちゃうよ。
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