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AppleがTD-LTEを採用するかもと言うニュースについてコメントをくださいというリクエストをいただきましたので、簡単にコメント。

何度か書きましたが、TD-LTEはLTEのサブセットに過ぎないものなので、将来的にはほとんどのベースバンドチップがTD-LTEをサポートするようになると私は考えています。残りは、RF回路の問題ですが、これも要するに「900MHzバンドと2GHzバンドをサポートする」と言う端末に対して「じゃぁ1.9GHzもサポートしてみる?」と言うのと同じくらいのインパクトしかないと考えます。そんなに遠くない将来にマルチバンドサポートをするのと同じくらい気軽にTD-LTE対応は出来るようになると考えます。

なので、現行の3G iPhoneで「北米に加えて欧州もサポートしましょう」とやっているのと同じくらいの感覚で、サポート可能といえるわけで、そのくらいであればAppleが最大市場である中国のシステムをサポートするのは必然的な流れかなぁ、と。

また、北米も欧州も、ノンペアバンドのTD-LTE利用への動きが非常に活発です。この1年だけで合計100MHzくらいのノンペアバンドがTD-LTEレディになったんじゃないかな?北米は技術基準が緩やかで、大体の規定さえ満たせばシステムは問わないという仕組みなので、後は3GPPなど標準化機関で対象バンドのバンドクラスを定義してあげればすぐに使えるんですよね。そういった欧米向け新バンドクラスが近頃大量に追加されているみたいです。

と言う感じで、はっきり言って日本以外の先進国はほとんどTD-LTEに積極的です。TD-LTEに及び腰なのは、人口密度が低く少数局で広大なエリアをカバーしなきゃならないという要件のある途上国ばかり。そういった国では確かにTD-LTEの恩恵は活きにくいですし、だったらGSMと同じバンドクラスを再利用できるFDDしか使わないという選択をしてもおかしくないんです。日本だけが、ちょっと変。GSMバンドクラスの再利用なんていう要求も無いし人口密度が高いし細切れ周波数の再利用の需要も高いのに、TD-LTEを無視しまくり。なんなんでしょうね。

まぁとにかく、AppleのTD-LTE採用の方向、単に中国市場を狙うというだけでなく、世界的な趨勢を読んだ上での方針なんじゃないかなぁ、なんて思います。

ちなみに記事中ではTD-SCDMAについても触れられていますが、こっちはぜんぜん難易度の違うもので、TD-LTEをサポートするならTD-SCDMAもいくよね、なんて気軽に言えるほどのものではありません。ありませんが、大手チップベンダはLTEとTD-SCDMAのデュアルモードなんていうチップをラインナップする意思もあるようなので、ありえないとはいえないですね。

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2 Comments to “ニュース解説:AppleがTD-LTEを採用するかも、の話”

  1. […] This post was mentioned on Twitter by 山田志門(Shimon Yamada), toshimitsu sakuma. toshimitsu sakuma said: 無線にゃん ニュース解説:AppleがTD-LTEを採用するかも、の話 http://feedproxy.google.com/~r/wnyan/nXIb/~3/UZWOgYptdDs/611 […]

  2. みっく

    参考になりました。ありがとうございます。
    なるほど、今後LTE対応のiPhoneが出るときは(早くてもiPhone6になるかな?)
    TD-LTEにも対応する可能性が高いということですね。
    ソフトバンクがウィルコムの持ってる帯域を頂戴したのは、XGPからTD-LTEへ転用して使うことも視野に入れていたとするなら、
    「計画通り(ニヤリ)」と笑う結果になるのでしょうか。
    まあそれには総務省に転用を許可してもらわないとならないわけですが…

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