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2015/2/17 10:00 · 技術動向

ちょっと前に我が家を新築したのです。

いきなりでわけわかんないと思いますが、今日の話はDECTです。欧州版PHSとか呼ばれたりもする、アレ。

前の家では、DECTがぼろぼろだったんですよ。逆ですね、DECTを使うとCS放送がぼろぼろにやられてました。たぶん、ブースター周りで甘い工事があったんだろうと思うんですが(何しろ25年近く前の地元工務店の施工+地元工務店のリフォームが何度か)、いまさら原因特定するのも面倒だし、DECTをあきらめてたんです。ただ、せっかく買った機器は取っておいたんですけど。

で、新しい家。さすがにその辺の施工はしっかりしてて、DECTを使ってもまったく問題なくなりました。ひゃっほぃ。

そんなわけで、電話はDECT、加えて、音声モニタとかそういうのもDECT方式で導入して快適です。

なんでDECTにこだわるのかって、そりゃ、干渉が無いからです。DECTの使う1.9G帯は日本ではもともとPHS用の帯域で、そこで使うことが認められているのは、PHSやDECTといった「与干渉防護機構」が技術規格そのものに含まれている方式だけ。だから、(CS-IFなどの不慮の干渉を除けば)原理的に干渉を受けない・与えないんですね。

少なくとも汚れきった2.4G帯を使ったデジタルコードレスなんてナンセンスなことこの上ない。Bluetoothも同じ。いくら干渉耐力の強い方式だって、広帯域バーストを食らえば余裕で切れます。身近なところでは電子レンジとかね。最近、特に音声伝送にはBluetoothで2.4G帯を使う流れが増えているようですが、まあ、自分で使う分には干渉でノイズが入ろうが知ったこっちゃなくても、みんなが使う流れは再び2.4Gを汚す流れなんですよね。

ぶっちゃけ、職場でも最近、Bluetoothヘッドセットを使う人が増えていて、電話中にブツブツノイズ入ったり切れたりって事が増えてます。明らかにベースのノイズレベルが上がっていてS/Nが下がってきているんですよ。加えて、街中には乱立する公衆Wi-Fiでしょ。もう2.4G帯は核の炎に包まれたあとの世紀末と同じですよ。力こそ正義のヒャッハー状態ですよ。

だからこそ、DECTなんです。いや、ちょっと前まではPHSって言うところなんですけど、もう、PHSのチップを作れるところがほとんどなくなってきていて、公衆PHS専業みたいになってるので、自営PHSのチップをほぼ誰も作れない状態になってきているんですよね。その点、DECTはグローバルでまだまだ市場があって、割と簡単にいろんな機器に組み込める。最近も「えっ、こんなのにもDECT使ってんだ!?」みたいなのを見てですね、まだまだDECTの可能性を感じたわけです。

そんなわけで、何が「DECTはまだか」なのかって言うと、ぶっちゃけ、スマホとかのモバイル機器にDECT搭載するのまだかなあ、って話なんです。DECT方式のヘッドセット/ハンドセット。特にハンドセットは一般品がそのままつながるはず(理屈上は)なので、選択肢も広がっていいこと尽くめ。家庭用電話機とモバイル機器と簡易オーディオ機器の間でいろんなタイプの子機を相互で使えるとか、便利ですよね。

ソフトバンクは旧ウィルコムを吸収したうえEメールアドレスの引継ぎまでできるようにしてPHS清算を急加速していますし、その暁には1.9G帯全域を自営DECTに開放してほしいですね。ほんと、いろいろ遊べる便利な仕様なのですよ、DECTは。

ってことで、もっといろんなDECT機器、かもーん。

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2015/2/17 10:00 · 技術動向 · (No comments)
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