iPhoneを使っている人をほぼ日常的に見るようになって、同じように日常的にみるようになった光景ってのがあるんですよね。
都心の、ビルの下とかに半地下みたいな食堂ってあるじゃないですか。サラリーマンのランチを当てにしてるような食堂。そういうところに時々入ると、必ず見る光景があってですね。
iPhone持っている人が、iPhoneをフリフリしながら店の入り口から出て行って、しばらくして戻ってきて、また出て行って、ってのを繰り返している光景(笑)。
実際問題、ソフトバンク、あれだけ基地局増やしたのに、なんでまだこんな状況なのか、ってのが全く分からない。何をどうやったら、「電波を改善せずに基地局数だけを倍以上に増やす」なんていう神業を実現できるのかが、不思議なんですよ。いくら2GHzでもね、あの基地局数に相当するだけ細かくセルを割って設置していれば、少なくとも都心でそんな光景を見ることなんてゼロになるんじゃないかと思ってたんですけど、相変わらずと言う感じ。
実際には、以前にもちょこっと書きましたが、ほとんどが既存ネットワークへのインパクトを最小にするために1.5GHz帯で、しかもセル半径も非常に小さくして1.5帯同士でも干渉しないようにしている、と言うのが基地局大量増加の実際かなー、と思っています。だからこそ、余りに余った1.5G帯専用のPC接続定額サービスを始めたり、とか。
もちろん大量増設のもう一つの真相として、PHSロケーションの転用により基地局建設の最大のネックである用地交渉のオーバヘッドが大幅に削減できたから、って言う理由もあり、ってことは、「セル同士がぶつかりまくっても全然平気なPHSのロケーション」に下手に既存周波数で基地局を打つと致命的なダメージになりかねない、でも実際どのくらい危ないかは正直分からない、だから原則は既存周波数では再利用しないようにしよう、なんて言う舞台裏がありそうな気がします。既存周波数=2GHz帯ってことなんですが。
実際問題として、ソフトバンクのメイン周波数であり、iPhoneが唯一対応している2GHzは、ほとんど容量対策や地下対策はしていないのではないかなぁ、と思うわけで。と言うのが、基地局が増えても半地下でiPhoneが繋がらないことの原因なのでしょうね。ひょっとすると、都心部では、1.5G対応端末と非対応端末の間で非常に大きなサービス格差が生まれているかもしれません(エリア・速度ともに)。
と言うことをなんとなくぼんやりと思う今日この頃。