もうね、これ、賛同者が百二十八億人はいるはずだとおもうんですけどね。
いい加減に、カマボコ板の形から脱却しようよ、スマホ君、って話なんですけど。
スマホ全体が一枚板で、片面が前面タッチディスプレイ、背面とサイドに申し訳程度にいくつかのギミックがある程度、っていう今のスマホの形、いつになったら終わるんでしょう。
いやね、もうぶっちゃけちゃえば、iPhoneですよ。iPhoneがその形でひたすらモデルチェンジを繰り返して、しかもモデルチェンジのたびに原価は大して変わらないのに値上げをして、それでもひたすら買い続ける「よく訓練された消費者」がいる以上、この状況は絶対に終わらないってのは分かりきってるんですが、それでもやっぱり苦言を呈したいと思うのですよ。iPhoneスパイラルが終わらない限りスマホの進化(というか多様化)が絶対に訪れないと分かっていても、やっぱり一利用者として、カマボコ板スマホにはそろそろ隅に行って欲しいと思うわけですよ。
何度でも書きますけど、片面のほとんどが「操作エリア」。だから、画面をONにしている限り、常に誤操作の恐怖との戦いです。ちょっと昔のWindowsMobileのスマホとかだと、スライドスイッチ式のタッチロックとか付いてたりしたんですが(それもハードウェアレベルでタッチパネルやボタン入力の信号をカットするようなものなのでOS側やミドルウェアに仕掛けが要らない)、その程度の工夫をしているスマホさえ一台も無い。いや探せば一台くらいあるのかもしれないですけど、少なくとも、そういうちょっとしたユーザの利便性向上のための仕掛けをサボることでコストを下げて史上最大利益を更新し続けるAppleっていう会社がスマホ市場を牽引している限りは、そういうユーザ視点の仕掛けってのは出てこないわけです。何もかも、作る側の都合。部品点数を減らして実装を簡単にして試験工数も減らしたい、それだけ。それで端末が安くなってるならまだしも、毎年値上げし続けてる。それでもけなげに買い続けるスマホユーザたち。気付いてます?スマホユーザはメーカの奴隷ですよ。
あとタッチパネルのことでもう一つ言えば、「精密作業ができない」。別にしなくていいじゃんって思うかもしれないですけど、単純な、たとえば、WEBページ中の文字を選択する、ってだけの操作でも、相当な熟練が必要です。なぜかって言うと、操作すべき対象が必ず指の下に隠れるからです。表示部と操作部が一緒っていうのは、そういうことです。必ず表示の一部を操作のために浪費するってことです。どんなに高解像度のディスプレイを使っても、指の大きさは変わりません。無駄にするピクセル数が増えるだけです。タッチ操作が選択肢の一つであることは否定しないですけど、ほかの選択肢を与えないのはどうよ、ってこと。せめてカーソルキーくらいは載せようよ、って思うんですけど、結局そういうのを載せないのは、ユーザの要望じゃなくてメーカの都合。そういうのを実装する技術開発がめんどいから。パネル一個と、電源・音量ボタンがついた出来合いのモジュールをガチャンコして新しい形のケースをかぶせるだけで新商品完成。開発要素はケースの金型だけ。ほんと、よく訓練されたユーザに支えられたスマホ市場はチョロい市場ですよ。そんなチョロい市場で惨敗し続ける日本メーカもどうかと思いますけど(自分で「ソフト開発」できないってのがダメだってのは分かってるんですけどね、日本メーカのソフトはほぼ100%外注ですからね、品質・性能を粗々の仕様書でしか担保できないんです)。
ここまで舐められて口惜しくないのかスマホユーザたちよ!なんつってスマホ奴隷解放戦争でも始めてもいいんですけど、なんつーか、そこまでしなくても、もう少し声あげようぜ、って思うんですよね。まあ、消費者の手段は「商品の選択」しかなくて、今は選択肢がそもそもないから、カマボコ板スマホにNOを叩きつける手段が存在しないっていうのもあるし、そもそもよく訓練されたiPhoneユーザが仮にAndroidやWindowsに乗り換えるにしても慣れた形をついつい手に取っちゃうっていう○○っぷりを発揮してくれるから、少しでもへんな形のスマホを出すと大惨敗するっていう流れが定着してるわけなんですけどね。
という感じで愚痴ベースで毒吐きまくっちゃいましたが、なんかこう、もうちょっとメーカ側が余裕もってくれないかなあ、なんて思うんですよね。特にApple!なんでお前はそんなに保守的なんだよ!新しい形を提案しろよ!・・・強烈な「信者」に支えられた会社が市場を寡占するとどうなるかっていう後世へのいい教材になると思いますよ、今の状況。・・・いじょ。