スマートフォン 表示
メールフォームでよろづ質問受付中
スマートフォン速度統計への人柱ご協力をお願いします。
2011/6/13 10:00 · ひとりごと

さて、前々から、ワイヤレスシティプランニング(WCP)がTD-LTEに向かうだろうと言うことを言っていて、そのために技術条件をTD-LTE可となるように変えるんじゃないかと話していた件。

しかし、先日、WCPは、いわゆる「高度化XGP」で整備を再開します、と発表しました。つまり技術条件を追加せず、XGPの高度化したものを使おうと言うことになったわけで、ちょっと個人的には「あれれ?」と思ったのですが、改正された「高度化XGP」を見ていてちょっと気になる点が出てきて、いろんなインチキが隠れているっぽいと言うことに気がつきました。

そもそも高度化XGP、以前某所では、「帯域の20MHz化、上りSC-FDMA化などなどは元々XGPの標準仕様に入っていたものでたいした意味はない」と説明したのですが、こっそりもう一つ、ものすごく重要な変更がされていることにいまさらながら気がつきまして。

それが、下りバースト長と上りバースト長の変更。これは、もともとのXGP規格には含まれていません。具体的には、下りバースト長は625 x m usec以下、上りバースト長は625 x n usec以下、でm+nは2、4、8、16のいずれか、と、ごっそりとフレーム構成が変わってしまっています。

元々、XGPはPHSとアンテナを共用すると言う前提で、上下バースト長をPHSと厳密にそろえていました。と言う経緯から考えると、この改変は歴史的にも規格的にも非常に奇妙なんですね。上下タイミングがそろわなくなると言うだけでなく、上下バースト長の合計が5msecだけでなく10msecも許されている、と言う点が特に奇妙なんです。PHSとの共運用性をまるっきり無視。

さて一方のTD-LTE。こちらは、別のところで解説したとおり、フレーム長は5msecまたは10msecで、1msecのサブフレームを単位にさまざまな構成が許されています。実はこの構成の中にいくつか、上の「下りバースト長は625 x m usec以下、上りバースト長は625 x n usec以下」と言うところにぴったりと当てはまるものがあるんです(ポイントは「以下」の2文字)。

つまり簡単に言ってしまえば、TD-LTEそのものであっても、高度化XGP技術基準を満たしてしまう構成が存在してしまうと言うことです。その他のスプリアスとか副次発射などは余り詳しく調べてはいませんが、3GPPの基準どおりに作ればおおむね高度化XGPの基準を満足できそうな雰囲気。

つまり、TD-LTEと高度化XGP、制度上は同じものに見えてしまう、と言う「制度互換」状態が成り立っているっぽいんですよね。すごい盲点でした。

となれば後は簡単。TD-LTEをそのまま持ってきて高度化XGPの技術基準に適合していることを確認すればそのまま使えます。まだ細かい規定の互換性までは調べていませんが、もし軽い齟齬があっても試験条件を整えるだけで多分クリアできるレベルのものだと思います。

と言う感じで、実は今作っているのは既にTD-LTEそのものかもしんない、と言うことに気がついてしまったお話。ただし、本当に細かい点まで「制度互換」が成り立っているのかは確認していないので、特に無線送信特性規定に関しては何か引っかかるものがあるかも知れず、その辺にだけは何らかの独自カスタマイズを施しているかもしれません(海外のTD-LTE端末を買ってくるだけでは電波法違反状態、つまりグローバル調達も相互ローミングも原則不可)。

しかし自分で書いといてなんだけど、ほんとかなぁ、これ。

tweet TWEET

[Tweet]

2011/6/13 10:00 · ひとりごと · 1 comment
Written by


ケータイニュース.net
当サイトのニュースチェック用情報収集ポータルをコメント機能付きで開放中。

1 Comment to “TD-LTEとXGPと制度互換に関する妄言”

  1. ここは酷い飛び地解消ですね…

    asahi.com : 生活基盤ほぼ埼玉、なぜ栃木? 飛び地の下宮地区 – マイタウン栃木 http://mytown.asahi.com/areanews/tochigi/TKY201012100509.html 「事実上の“飛び地” 栃木市藤岡町下宮地区、埼玉県加須市への編入問題」:イザ! http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/459733/ 旧藤岡・下宮地区の住民、加須市への編入求め、陳情・請願 ……

コメントをどうぞ

ログインしないとコメントできません。