と言うことで先日のエントリーのあまりの楽さに味をしめて、今度は、携帯電話各社のスマートフォンテザリング対応状況と料金・スペックの比較&まとめ。
ドコモ | KDDI | ソフトバンク | イーモバイル | |
可/不可 | ○ | WiMAX対応機のみ○ | × | ○ |
定額料金 | 10,395円 | 5,460円 | – | 4,280~6,580円(基本料込) |
テザリング通信方式 | HSDPA | WiMAX or CDMA | – | HSDPA |
テザリング通信速度 | 14Mbps/5.7Mbps | 40Mbps/10Mbps or 3.1Mbps/2.4Mbps | – | 7.2Mbps/5.8Mbps |
テザリング中の本体使用 | PC通信扱い キャリアサービス利用不可 ※spモードメール送受信のみ可 |
スマホ通信扱い(共通) | – | スマホ通信扱い(共通) |
テザリング有効化ウィジェット | なし | デフォルトであり | – | デフォルトであり |
その他 | 128kbps限定であれば定額料5,985円 | WiMAX利用は+500円 |
こんな感じ。あ、一応、「○○を××すればどのキャリアでも出来るよ!」とか「△△を□□すればもっと安く出来るよ!」と言うツッコミは禁止の方向で。キャリアが公式に認めていない方法は当然キャリアからネットワーク的に制限される可能性がありますし、はっきり言ってそういった方法って、一般人から見ればスーパーハッカー並の超絶テクニックなんですよ。出来る人は「手順さえ守ればカンタン」と思うんでしょうけど、前提としてそういったproceduralな思考が出来るって言う一番高いハードルがあることを忘れているんですよね。「出来る人」が「出来ない人」を理解できないのはこの辺に問題があるんですよねぇ。話がそれましたが、とにかく、「お仕着せ」で出来ること以外は原則「出来ない」と分類した上でのまとめです。
料金的にはイーモバが一番ですが、やはりエリアに不満が出そうです。少なくとも、私の経験的に言うと、帰省や旅行ではイーモバは確実に圏外だったので。エリアマップを見る限り、関東近郊はほどほどに充実していますが、後述のau+WiMAXに比べるべくも無く。また、購入方法によって料金が変動するし、もう条件がしっちゃかめっちゃかで何がどうなっているのかさっぱり分からない超複雑な料金体系。同じフラット料金プランなのに10通りくらいの料金プランがひしめいていて、「実際に店頭で買ったらどの料金になるのか」が全く分からない状態。なので、この表では、幅のある表記にさせていただきました。
料金・エリア・スピードのバランスではやはりKDDIが突出しています。CDMAの超広いエリアのどこで使っても同じ料金だし、WiMAXエリア内ならテザリング最速だし、それでいてスマートフォンを普通に使う料金からの追加は一切不要、と言ういたれりつくせり状態。ただし今のところ1機種、EVOのみ。しかし、この秋にはWiMAX対応スマートフォンが何機種か出るという話もありますし、選択肢が拡がりそうです。LTEになってもこの料金体系は維持してほしいですね。
全機種対応を謳うドコモですが、テザリングするととたんに料金が1万円オーバーになってしまうのはいただけない。一応、128kbpsに制限すれば6千円弱に抑えられる、と言うことにはなっていますが、さすがにこのご時勢、128kbpsでは相当なストレスを我慢する必要が出てきそうです。ドコモがテザリング解禁!と大々的にやったのも、単にドコモもやってるよというアリバイ作りに近いような気がするひどい料金設定、ちょっとこれで使う気にはなれません。
ソフトバンクは公式にはテザリング非対応。そんなわけで、iPhoneユーザはあれやこれやの工夫をしてテザリング(的なこと)をしようと努力していますが、JailBreakが必要だったりプロキシ対応のアプリケーションしか動かせなかったりとやはり制限は多いようです。いずれにしても公式で非対応である以上、どの方法も突然塞がれても文句は言えないわけで、まぁソフトバンクなら素直にスマートフォン単体でネットを楽しんでれば良いじゃない、と思います。
と言う感じでテザリングに関する料金とスペックのまとめでした。