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2011/9/14 10:00 · フィクション

前回:フィクション連載「震災の日」~ある携帯電話事業者社員のつぶやき [02]

3/11 16:00

東北の運用センターと電話が繋がるが、向こうでも余り状況を把握できていない模様。東北センターには各自身の安全を守るように、と、センター内復旧を優先するように指示が出されて、無線ネットワーク復旧は相変わらず東京で持つことに。

3/11 16:01

NHKの中継では住宅地を火のついた水壁が襲っている場面が映し出されている。水?火?どういうこと?基地局の被害が全く把握できない模様で、オペルーム内でいくつもの情報が交錯している。

3/11 16:10

千葉のほうで何かあったらしい。火災か何か。爆発?とりあえずネットワーク運用に直接の被害はないみたいだけど、これに関するトラフィックの増大があるかも。

3/11 16:30

埼玉、呼量は落ち着く気配がない。せっかく助っ人に来たが、実際にはぼーっと画面を見ているだけ。しかし多分夜通しになるだろうな、と思う。

3/11 16:35

待っているだけなので再びセンター内の様子を観察している。東北センターとは相変わらず電話だけの連絡。東北と関東の間の基幹線のどこかが破壊されて容量が半減しているらしい。そのせいで普段なら使える運用情報共有システムが繋がらない。

3/11 16:36

そもそも東北センターは停電のため後どのくらい電源を確保できるか分からない状況。運用の継続性を考えると、結局東京本社からの遠隔運用しか出来ない。

3/11 16:45

全社員に自宅待機命令が出たとのこと。※ただし運用・建設などは除く(苦笑)。

3/11 16:48

NHKで原発に関する避難情報。情報不足。原発近辺の局もほぼ途絶状態らしい。原発事故に関する運用対処マニュアルとかあったっけ?と思ったら、運用部部長が自分でマニュアルの入った棚を引っ掻き回している。それらしいものを見つけたみたいだけど、それを渡せる手の空いた相手がいなくて右往左往。

3/11 16:50

とりあえずは自分でスキーム部分を読んでいるみたい。部長も大変だ。

3/11 17:00

いまさらながら、電車がすべて止まっているらしいと知る。どうせ帰れないのなら、ここに一晩いたほうが良いのかも。

3/11 17:25

埼玉は状況に変化なし。むしろ呼量は微増している。帰宅しようとしたが電車が止まっているため家族と連絡を取ろうとしている、と言う人が増えているのかな。東北の方は、かなり広い範囲で基地局との通信が途絶。

3/11 17:27

そろそろ基地局バッテリーが切れる頃ではあるけど、それ以前に、沿岸部は津波で局舎が押し流されてしまった可能性が高いらしい。コンクリの局舎を?なんだよその津波。こえーよ。

3/11 17:45

東北から連絡が入る。何人かの担当者が通信途絶している局舎のうち一番近いところに向かったところ、途中で道路が寸断されていたとのこと。

3/11 17:47

既に薄暗くなっていてはっきり確認できなかったが、そのすぐ近くまで津波が押し寄せていたように見えるとレポート。つまり、おそらく局舎は津波被害を受けているってことかな。どうすんだろ。

3/11 18:00

相変わらず埼玉に状況変化なし。

3/11 18:30

担当地域、全然呼量減らない。東北から何箇所かの途絶局の見回り結果の連絡が来るが、どれも道路寸断のため最終確認できずとの連絡。

3/11 18:45

しばらく点らなかったアラームが再び点る。基地局バッテリーアラーム。いくつか主要な大セル局には電源車を向かわせているけど、それ以外はそろそろバタバタとバッテリーが切れ始める時間。移動電源車自体も東北には4~5台しかなかったはず。

3/11 18:46

関東甲信越から既に応援が向かっているなんていう話も先ほどから聞こえてきている。関西センターからは明日の朝一で大勢の助っ人運用マン+電源車が出発するとのこと。明日のお昼頃には専門の助っ人が交代してくれるかな。

3/11 19:00

埼玉南部のいくつかのエリアで呼量が減ってきている。もう少し様子見。

3/11 19:03

東北センターとの間のデータリンクが回復して、センターに拍手歓声が。とりあえず、大きな線は少なくとも輻輳状態を脱したということかな。自社線だけじゃなく他社線も冗長用に張ってあるけど、結局自社線の回復が一番だったらしい。

3/11 19:04

繋がらなかった原因は、仙台のネットワークセンターの停電とのこと。相変わらず停電は続いているけど、自家発電装置でネットワークスイッチの1/3と重要なサーバ類を維持していたというのが今までの状況。

3/11 19:04

電源供給の優先度を変え、サーバを落として機能を東京センターに移し、浮いた電力分を止まっていた2/3のネットワークスイッチに供給することで容量を回復したとのこと。これで輻輳状態を脱し、自社用の帯域幅を確保。

3/11 19:05

サーバ機能を移したので東京センターとのトラフィックはかなり増えるけど、逆に東北のかなりの数の基地局が落ちちゃってるので影響は限定的に済むそうな。いやこんな話を立ち聞きするほど、埼玉担当は暇なんだよね。今のところ。

3/11 19:10

あまり落ち着いてみていなかったNHKを見てみると、原発が津波で壊れた可能性があるとか何とか。津波で壊れるようなものだっけ、あれって。

3/11 19:11

東北はまだ全域停電状態。停電の原因は発電所が止まっているからとか送電線があちこちでずたずたに寸断されているからだとか、いろいろ。このまま復旧しないと本当にやばいよ。東北の通信が全滅しちゃうよ。

3/11 19:11

さっきチラッと見た津波の映像が繰り返し流れる。動いてる車が飲み込まれてる。人が乗ってたんだよね、あれ。無事だと良いけど。他のところはどのくらいの津波があったんだろう。

3/11 19:11

消えた基地局は岩手から仙台まで広く分布しているみたい。そんなに広範囲に津波が押し寄せたのか、たまたま震源に近くて線が切れただけか。どうなんだろう。さっきの映像みたいな津波があの海岸線全部飲み込んだとかはさすがに思えないけど。

3/11 19:25

埼玉南部の呼量が落ち着いてきたかな?

続き:フィクション連載「震災の日」~ある携帯電話事業者社員のつぶやき [04]

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2011/9/14 10:00 · フィクション · (No comments)
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