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2011/12/2 10:00 · サービス解説

その2。HSDPAの速度について、7.2M対応機と14.4M対応機では、7.2M対応機の方が常時半分の速度しかでないという意見を見ることがあるけど本当?と言うような質問をいただきました。

これはもう、いろいろと文字で説明するより図を一発見てもらったほうが分かり易いと思いますので、図を出してみます。

青い線があらわしているのは、ある場所(基地局下)で、ある一台の端末がその瞬間に占有可能なリソースがどれほど余っているか、の時間変化とします。要するに、空きリソース。端末が要求すれば割り当ててもらえるリソースの「残数」です(それ以外は他の人が使ってる)。

で、紫の線が「7.2Mbps」の線、緑の線が「14.4Mbps」の線としておきます。実際はこれほど盛大にリソースが余ることなど稀だとは思いますが、とりあえず説明上、こんな感じでリソースの余りが変動しているとします。

で、こちらが、7.2Mbps対応端末が割り当ててもらえる速度の変動を表したもの(赤い点線)。要するに、7.2Mbps以上余っていてもそれ以上端末が対応できないので頭打ちになる、と言うのが、7.2Mbps端末の制限となります。

同じく、14.4Mbps対応端末の場合。余っていればめいいっぱい割り当ててもらえるので、「瞬間最大風速」は大きくなります。

しかし、先ほども書きましたが、実際のドコモ(を含め全てのモバイル事業者)のネットワークにおいて、瞬間とはいえこれほどリソースが余っていることはまずないでしょう。本当の真夜中にでもなれば多少はこういった状況が現出する可能性もありますが、忘れられがちなことは、「制御情報の通知や定期的な位置登録などでも電力資源は消費している」と言うこと。つまり、ユーザ的には全く通信していない端末も、基地局のリソースをある程度食っています。なので、実際は14.4Mbps端末でも7.2Mbpsの線を超えることはめったに見られないと思います。

と言うことで、実際、HSDPAでは、ある程度以上になるともはや最大速度のリミット外しにはあまり意味が無いってことなんですよね。実用上は3.6Mbps程度で十分だし、それ以上の割当が瞬間的に得られたとしても、日常的な体感にはほとんど影響が無いレベルのはずです。

と言うことで、7.2Mbps対応端末が14.4Mbps対応端末に対してどの程度劣位になるかと言う点についてのご質問でした。

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2011/12/2 10:00 · サービス解説 · 3 comments
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3 Comments to “質問消化キャンペーン: HSDPA 14.4M対応機はどのくらいお得?”

  1. […] 317:SIM無しさん:2011/12/04(日) 12:10:35.29 ID:1ECYbaQg:317 >>311 http://wnyan.jp/2791 319:SIM無しさん:2011/12/04(日) 12:19:25.99 ID:Lg41KEfK:319 >>317 […]

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