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2012/2/14 10:00 · ひとりごと, 品質動向

光ケーブルの切断事故などが報道されることがあるけど、そんなに簡単に切れるもの?そんなに適当なところ(空中とか)にみんな引っ張りまわしているもの?というご質問をいただいています。

この辺は、事業者のポリシーや自治体のポリシーなどがあるので、一概に「たいていは電柱の間をにょろにょろと引っ張りまわされていますよ」と断言はしにくいのですが、現状の問題は置いておいて、それでも「適当なところに引っ張りまわしがち」なのかと言われれば、「多分そうかもなぁ」と言えそうな気がします。

というのは、前にも書いた「災害時の復旧の速さ」とかにも関係があるのですが、基本的に、むき出しになっているものはなっていないものよりもメンテしやすいというのは事実だからです。

なんだかだで光回線の契約数は結構なペースで伸びていますし、そうなると、スプリッタから家庭まで素早く線を引けることは競争上極めて重要です。そんな時に、たとえば、地下10mのだれも触れないような深度に頑丈な溝を埋設して、その中に回線を通し、厳重に埋め戻して整地・舗装する、なんてことはやってられません。もちろん、光の線なんてタダ同然、つまり結局は工事期間=コストですから、コストの面から言ってもこういった面倒な工事を伴うことはぜひとも避けたいと思っているはずです。

となると、まずは、どこの市内にもくまなく張り巡らされた電柱網、これを使わない手はありません。電柱のロケーション代も工事の手間に比べれば極めて安いわけで、まずは空中で線を引っ張りまわすのが最初の候補になるはずで、むしろこれが候補にあがらないあるいはあがりながら他の方法になってしまう、という状況が思いつかないほどです。

ってことで、そうやって引っ張られた光の線は、要するに「空中のてきとーなところを引っ張られている」わけで、大型車両がひっかけちゃうくらいのことで簡単に切れちゃったりするわけですね。

一方、もうちょっと別の事情で地下に埋めるような場合でも、やはり同様の理由で浅いところに埋めることになります。地下10mの手の届かない場所で不測の事態により断線してしまった場合の復旧作業と、せいぜい1~2mの位置に埋めてある場合、手間もコストも段違いです。もちろん、人間が入れる大きさの共同溝が整備されていればこの限りではありませんが、そうでない場所で、地下に埋めたい線があったら、せいぜい1~2mに埋めることになるでしょう。

実際、かなり根元に近いような基幹線であっても、そんなに深くは埋めていないし、人が入れるような大きな溝を作ってあることも稀です。たいていは浅い位置に、直径数十㎝以下の管を埋め込んで、片側から線を押し込むようにして埋設します。線に何かがあっても一旦引っこ抜けばいいし、管に何かがあっても浅い位置なので掘り起こすのが楽、というわけです。

まぁ結局は、そうやって埋めたものが、不慮の事故で掘り起こされて断線するリスクとの兼ね合いということになってしまうわけですけど、ほら、道路だと、「この下に重要な通信線があるので連絡するように」なんていう看板があるじゃないですか、ああいった別方面の対策で掘り起こし事故を最小化できることを考えれば、浅く埋めることによるメンテ減力の恩恵の方がきっと大きいんだろうなぁ、と思う次第です。

ということで、ほとんど私の想像と妄想なんですが、たぶん、光の線とかって結構簡単に切れるところを引っ張りまわされてると思いますよ、の一言でした。

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