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2012/6/6 10:00 · その他技術ネタ

こんな質問をいただきました。「新BSチャンネルのIF周波数とソフトバンクULTRASPEEDが干渉して問題を起こしているようですが、ほかのCSチャンネルのIF周波数でも、たとえば2GHz帯に丸かぶりのところがあって干渉問題を起こしてもおかしくない気がしますが、そんな話は聞きません。なぜでしょうか」

はい、最初に答えを書きますと、私もわかりません(笑)。なので、ここからは推測とすごく古いもんやりとした記憶だけで憶測を書きまくります。たぶん間違っていますので、信じないでください。

今回問題となっている新BSチャンネルが1.5GHz帯に干渉する話、まずはなぜこんなことが起こっているのかを簡単にご説明。

衛星放送は、12GHzとかなんとかいうものすごく高い周波数を使っています。一般のTV放送が500MHzとかその程度ですから、24倍も高い周波数です。まず普通に考えて、一般の個人が購入できるような無線機器では、こんなに広い周波数幅を扱えるようなものはほとんどないし、非常に高価なものになってしまいます。

ってことで、衛星放送では、アンテナに入った直後に、周波数変換をします。12GHzの周波数帯を、一気に1GHzくらいにまで落とします。おおよそ10GHzくらい、ざっくりと引き算しちゃうわけです。実は周波数の世界では周波数をざくっと引き算しちゃうという処理は案外簡単にできちゃうもので、衛星放送の受信アンテナはこの機能を備えていて、ケーブルに出てくるときにはすでに1GHzのオーダーの電波に変わっています。

となると、一般のTV放送と比べてもせいぜい2~3倍の周波数ですから、従来のケーブルなどが再利用できるようになります。ほとんどの場合、宅内配線にはほとんど手を入れずに衛星放送を受信できるようになりますし、古い配線を使っている場合でも比較的安価なケーブルを追加で引けば簡単に受信できるようになる、というのが、この周波数変換の恩恵となります。で、この変換後の周波数を「IF周波数」と言っているわけです。

さて、今回問題が起こったのは、新しく追加されたBSの周波数です。衛星の周波数を追加する、ということなんですが、先ほども書いた通り、アンテナ自体は単に「周波数の引き算をしているだけ」なので、空から新しい周波数が飛んで来ればそれも単に一緒に引き算してケーブルに出力することになります。で、この引き算した結果の周波数が、たまたまソフトバンクがULTRASPEEDをやっている1.5GHz帯にぴったり重なったわけです。

普通は、家庭用の受信系統であっても、そう簡単に外には漏れないように作るわけですが、やっぱりいろいろと手抜きをする余地もあるわけで、そういうところから、この1.5GHzのケーブル内電波が、空中に飛び出してしまう事案が出てきてしまった、ということですね。

さてここまでが確認された問題。一方、結構前から、CS放送として放送されている電波があります。これも、同じようにパラボラアンテナで周波数シフトされるわけですが、その中の一部は、確実に2GHz帯、つまり、3G携帯で使っている周波数帯に重なっているものがあります。もちろんその周辺、たとえば、1.9GHz帯のPHSにかぶっているものもあります。

とすると、こういった周波数がなぜ今まで問題を起こさなかったのか、が疑問に思えるのも当然です。私も、あれ、確かに言われてみれば、という感じです。ということで以下憶測。

まず、歴史的に、1.9GHzや2GHzが使われ始めるのが早かった、ということがあります。110度CSが本格放送を始めるより早くから、この周波数帯がPHSや携帯電話に使われることがわかっていました。このため、110度CSに対応したブースターは最初から与干渉を考慮した設計になっていたことが想像できます。

一方、BSの方は、アナログ放送のころから同じ周波数帯で、非常に歴史が古く、逆に1.5GHz帯が携帯電話に使われる見込みとなったのはごく最近のことです。となると、古いBS対応ブースターは与干渉に関して非常にルーズな作りになっていたことが想像できます。

1.5で問題が起きて2Gで問題が起きない本質は、たぶんこの辺かなぁ、という気がします。

問題を起こす場合、とにかくまずはブースターによってIF周波数がブーストされなきゃならないわけで、BSだけを前提としたブースターは基本的にはCSの高い周波数帯はカットしている(あるいは適当にブーストはかかるけど増幅率は弱い)と思われ、こういった古くてたくさんばらまかれたブースターが2G帯を汚す確率は比較的低いわけです。一方、そんな古くてたくさんあるブースターは例外なく1.5GHz帯にかぶるBS-IFはフルパワーでブーストしてくれるので、それこそちりも積もればの要領で結構な汚染をばらまいている可能性があります。

先ほども書いた通り、そもそも110度CSは開始が遅かったこともありますし、それより早くにやっていたその他のCSも経度が違ったりマニアックなチャンネルだったりで普及度は決して高くなく、CS-IFに対応したブースターはかなり限られたところにしか置かれていないでしょう。一般的なTVが当たり前のようにCSチューナを内蔵するようになった最近になれば、すでに2GHzが携帯に使われることを知っているわけで、与干渉に慎重な「お行儀のいい」ブースターとなっているはず。「数が少ない」「与干渉源となることが予めわかっていた」という二つの理由から、CS-IFによる2GHzへの影響はかなり少なく済んだのではないかと考えます。

以上私の憶測以上妄想未満の考えですが、えー、なんというか、ちゃんと真相を知っている人がいたら教えてください(笑)。いや、古い記憶をたどると、CS-IFによってPHSだか2GHz携帯だかが影響を受けちゃってちょっと困ったなぁっていう話を聞いたことがあったような気がして、それもなんだかすごくレアな古いCSブースターだからしょうがないよね、みたいな話があった気がして、こんな憶測になってるんですけど、この辺が完全に記憶違いかもしれないので。

以上、BS-IFとCS-IFによる携帯への影響についてでした。

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