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2012/12/20 10:00 · その他技術ネタ

LTEがジャミングに対して脆弱性があると聞いたんですがどうなんでしょうか?と言うご質問をいただきました。脆弱性ってなんじゃろ、って検索してみたら、あぁ、そのことかぁ、っていう感じだったので、今日はそのお話。

どうもどこぞでセキュリティ専門家だかセキュリティオタクだかが、LTEはジャミングに弱いという発言をしたらしくて、内容は、「LTEはわずか1%の制御信号に頼っていてこれをジャミングするだけでネットワークを不全にすることができる」と言うようなことを言ったとか言わないとか、っていう話みたいです。

最初に言っておきますが、全帯域の中のわずか数%以下の制御信号に通信制御をすべて依存してしまっているのはどんな通信方式でも同じです。逆に、制御信号を80%とか取って実際のトラフィックは20%しか使えませんなんていう民生の通信方式があったら見てみたい(苦笑)。まぁそんなわけで、どんな通信方式であっても、わずかな制御信号で全体を制御しているのは当たり前のことで、これ自体がLTEで新たに出てきた脆弱性と言うわけではありません。

話は実は逆なんですね。3G、CDMA系の方式が、ジャミングに強すぎたんですよ。これはもう、変調方式レベルで暗号+周波数拡散しちゃってるんだから当たり前の話なんですよ。だから私も、通信方式としてLTEとかのOFDM系を指して「あんな干渉に弱い方式にしちゃうなんて」と常々言ってきたわけで。そもそも、CDMAはアホみたいに干渉に強いんですよ。

だから、LTEになって、人並みに干渉に弱くなっただけで、「同じ周波数の電波を近くで使われると通信が邪魔されちゃうよ」と言う無線通信の原則通りのことが起こっているだけです。むしろ、古い方式よりもシンボル長がめちゃくちゃ長くなっている分、短周期の干渉に対してはかなり強くなっています。

これに対して、意図的に邪魔してやろうとして干渉波を発する、つまりジャミングしようとすれば、簡単にできちゃうのは古い方式もLTEも同じ。むしろ、「意図的なジャミングを寄せ付けない」と言う方式があるのなら見せてほしいものです。どんな方式であっても、無線通信と言うのはジャミングされたらおしまいです。

とはいえ、LTEにはLTE特有の、ジャミングに対する脆弱性があります。LTEの○○○と○○○は○○○の○○○となっていて○○○の○○○に○○○しているので○○○を○○○に○○○するだけで○○○に必要な○○○と○○○を○○○できてしまいます。書いてから思ったんですが、これって書いちゃダメな気がしてきた。ので、伏字にしました。専門家の皆さんはわかると思いますし、非専門家でも標準仕様書や教科書をぼーっと眺めているだけで気づく程度のことなので伏せる意味があるかどうかはわかりませんが、一応無線にゃん的良心。

このLTE特有の干渉脆弱性は、同じOFDMでもほかの方式では見られなかったりします。もちろんほかの方式はそれはそれで狙い撃ちできるジャミング弱点があるんですが、なんというか、LTEの弱点は素人が狙いやすいんですよね。少なくとも、3Gをジャミングするよりもはるかに簡単に周囲を通信不能にすることができますし、下手すればPDCやGSMを無力化するよりも簡単かもしんない、と言う感じ。

と言うことで、まぁ無線通信なんてのは所詮こんなもんですよ、ってことで、ビジネスコンティニュイティを考えるなら有線も含めた方式間冗長化は必ず考えておくべきですよ、ってことです。私も、WCDMAがどこまで現役として残るのかはわかりませんが、メイン回線は原則WCDMAで引っ張る予定。もちろん冗長にPHSを引っ張りつつ、って感じで。それでわ~。

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2012/12/20 10:00 · その他技術ネタ · 1 comment
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1 Comment to “LTEの干渉脆弱性”

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