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2010/10/4 10:00 · 事業考察

本日より、無線にゃん開設記念として、日本の主要事業者の最近の戦略を分析しつつ、今後どうしていくのが良いのかと言う私案を披露してみようかと思います。

と言うことで初日はドコモ。

ドコモといえば圧倒的な資金力と政治力を背景にしたしらみつぶし戦略です。一時期、auの後塵を拝しソフトバンクに突き放され、しかしそういう状況を潜り抜けてもなお、圧倒的な解約率の低さと安定した純増数を確保し、端末も他社を合わせても寄り切れるほどの魅力と数量を用意し、インフラも他社を圧倒しています。

特にここ数年のインフラへの熱意は目を見張るものがあります。まさに圧巻。「インフラの弱いドコモ」などと言う評判は既にはるか過去のものとなっています。基地局数の圧倒的増加は言うに及ばず、そのエリア設計の確実さも見事としか言いようがありません。

まさに、王者の貫禄。費用対効果はあるのかといった視点をはるかに飛び越えて、王者のあるべき姿を追求しているという感じです。むしろ、積極的に「無駄なコスト」をかけに行っている、と言うように私には感じられます。

「無駄なコスト」は確実に成長を導きます。もちろん、単年から2~3年では効果が出るどころか利益を圧迫するだけです。無能な経営者はそんなコストは省いて利益を増やして喜ぶところでしょう。しかしドコモは違いました。数年前から、とにかく無駄なコストをかけています。ドコモショップの過剰サービスやむやみやたらと打ちまくる僻地の基地局。数年後には半分も生き残らないほどの多彩なサービス。

その効果が、今年あたりからしっかりと出てきています。ソフトバンクにはるかに突き放されていた純増数は、じわじわと追いつき始めています。満足度調査では法人部門ではぶっちぎり、個人部門でも長年トップだったauを既に抜いているようです。地道にしらみつぶしにコストをかけ、足りないものを補充し、可能性のあるものは費用対効果を考える前にすべて試す。そういう経営をしています。このドコモに勝てる会社はなかなか出てこないでしょう。

今後ドコモがどうすべきか。それはもちろん、今のやり方を続けることです。すべての可能性を「実行する」。とにかくしらみつぶしに実行する。auやソフトバンクはそれが一番嫌でしょう。財力に劣る二社がそれに対抗する術はありません。体重をかけてじりじりと土俵際に追い詰め、寄り切るだけ。今のドコモにはそれが可能だと私は思っています。

具体的なドコモの現状に対して足りないのは、おそらく「アホみたいな端末・サービスの安売り」と言う可能性への挑戦です。まだここには手をつけていない。おそらくプライドが邪魔をして手を付けられないのでしょう。料金プランはともかく、端末をアホみたいに安売りする。具体的には、ソフトバンク方式の、「負担ゼロオーバーローン」。ドコモがこれに手をつければ、あっという間に逆転すると思います。なぜやらないのか、「しらみつぶし」のドコモがこれに手を出さないのが私の中での不思議の一つです。

インフラもサービスもサポートも飛びぬけたトップに立っているドコモに足りないのは、こういった「販売トリック」です。ここさえつぶしてしまえば、ドコモの一人勝ちの世界がくるのではないでしょうか。

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2010/10/4 10:00 · 事業考察 · 1 comment
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1 Comment to “5日連続キャリア戦略分析室(第1日:ドコモ)”

  1. 寅縞

    SBへの流れもスピードダウンしてきて、これからどう流れるのか…巨大組織独裁政権みたいな方向の流れになると、その先は携帯の発展的競争はなくなって、逆戻りしていくんでしょうか。

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