Skypeで大規模障害が発生
かなり長時間にわたったようです。原因はスーパーノードのダウンとのことですが、元々、利用者の中から自動でスーパーノードを選ぶという仕組みが安定運用を考えればありえない仕組みで、当然Skype社自身がある程度スーパーノードを運用しているはずなんですが、その辺の詳しい情報は開示されていません。また、元々スーパーノードの仕組みは、どこかでダウンしても障害域を限定できなおかつ即座に別ノードがスーパーに格上げされるので即時復旧できるのが利点とされていましたが、それも今回機能していません。実は、スーパーノードの仕組みは事実上ほとんど機能しておらず、Skype社がめちゃくちゃでかいスーパーノードを抱えてそこにかなりの割合のユーザを収容していた、と考えると、そのスーパーノードが落ちて大規模障害になったこと、メガスーパーノードの立ち上げで解消できること、などがなんとなく説明できてしまうんですが、どうでしょうね。あるいは、記事の原因は間違っていて、大元の認証サーバが落ちていたのかも。
方式乱立の家庭内ネットを簡単に混在運用へ、IEEEが新たな抽象化層の定義に着手
家庭内だけじゃなく、公衆アクセス網にもこういうの、ほしいですよね。IPアドレスはその役割を一定は果たしているとは思うんですけど、それでも、イーサネット上のIP、無線LAN上のIP、PPP上のIP、ダイレクトIP、などなど、それぞれがOSレベルで別々の動作をする必要があり、そのために、Windowsでも異なる扱いをしていることが多いですよね。この違いを中間層ですべて吸収できれば、本当に便利になるんですけどね。たとえば、3GとWiMAXのデュアル端末があったとして、その違いを中間層で吸収すれば、OSからは一つの中間層デバイスにしか見えない。たとえばモバイルルータも、中間層仮想デバイスにだけ対応すればどんな方式でもUSBを挿せば動作する、なんていう夢の世界も夢じゃない。中間層プロトコルには、Activation時に「ユーザ@アクセスレルム」認証情報、「ユーザ@プロバイダドメイン」認証情報、IPCP関連情報、などなどを一律載せるようにして、中間層で各アクセス方式に最適な形に変換してくれる、みたいにすれば、何も気にしなくて良くなるわけです。もちろんその情報を連携先に問い合わせて、連携先に同じユーザ、IPの利用があったら、データパスのハンドオーバも出来るようにして。IPは、残念ながらこういう「接続・認証に必要な情報」を載せられるシーケンスとコンテナがないので、アクセス方式の統合には使えないってことなんですよね。誰か作らないかなぁ。
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