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2012/10/23 10:00 · ニュース解説, 技術解説

さて長いことサボってちょっと質問が溜まり気味の今日この頃。ってことで、古い話題ですが、iPhone5発表&KDDIとSBMがLTE始めますに関連した質問を山のようにいただいてる中で一番多い質問、「eCSFBってなんですか?」っていうものを取り上げてみます。

これは、ちょっと前に書いた、LTEと旧システムの連携方式の一つです。で、そんな中でも、KDDIが「超速いよ」と自慢しているとかで、質問がたくさん来ているようで。

仕様書もあんまり細かく読むとめんどくさいので簡単に、3GPPのStage2部分のみを読んでみた感じ。

WCDMAのCSFBでは、LTE上で発信を開始したり、着信(ページング)を受けたりすると、LTE上で「PSハンドオーバしますよ」と言うメッセージを投げた後、WCDMAに遷移し、制御チャネルを張って発信手順を踏みなさい、と書いてあります。これが、ふつーのCSFB。

で、e (Enhanced)のついてないCDMA2000のCSFBも大体同じことが書いてあります。PSのハンドオーバと言う手順を経ないだけで、基本的にはLTEを手放してCDMA2000の通常の音声発信手順でつなげばー、って感じ。

で、問題のeがついているタイプのCSFBですが、UEはLTE上で発信手順を済ませてCDMA2000の通話チャネルの情報をもらい、CDMA2000に遷移した後、UEはCDMA2000通話チャネルを「レジュームする」と書いてあります。ってことは、あたかもそれまでCDMA2000通話チャネルがあったかのようにふるまえ、ってことみたいです(電波悪くて瞬断したとかハンドオーバした直後みたいに)。つまり、端末も基地局もあたかも通話チャネルが前からありましたよーって感じで送受信を先に始めちゃうってことですね。そりゃ速いわな。

WCDMAにももう少し速いタイプのCSFBがあるようですが、UEがWCDMAに遷移した後にいろいろやんなきゃいけない手続き(たとえば位置登録エリア情報を見て最適な交換機を選ぶとか)をLTE上で出来るけど、基本的には制御チャネルを張って発信手順を開始する、ってところは同じみたいなので、「レジューム」しちゃうタイプのCSFBをするCDMA2000には速さでは到底かなわないでしょうね。

ただ、普通に考えると、たとえば単純に通話用の個別トラフィックチャネルを割り当てるとしても、フレームのオフセット位置?みたいな、タイミングに依存した情報を一致させることが不可欠で、ってことは、そのタイミング情報を非常に高精度でやり取りしなきゃならん、ってことになります。となると、非同期のWCDMAは、こういった処理とは相性がよろしくない。同期のCDMA2000だからこそできる芸当なのかもしれません。

まぁそんな感じみたいです。単にLTE上で信号やり取り済ませてちょっと早いよ、ってだけかと思ったら意外とアクロバティックなことをしているみたいです。あれですね、こないだの新機種発表で言ってたOptimized Handoverもこれと同じ感じなんでしょうね。仕様書読んでないけど。まぁ、そもそもKDDIはとっととCDMA2000をやめたい空気バリバリに出してるんで、この機能も短命に終わるんじゃないかと思いますけど。でわ。

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