NOTTVの撤退から学ぶ
「から学ぶ」とかのほほんと眺めてていい案件じゃないはずなんですけどね。何しろ、貴重な周波数を、各社意見応酬の上、他の候補者を蹴落として得た、そういう案件なんですけど、これ。「周波数もらったけどiPhone発売したら契約者数伸び悩んじゃって黒字にできなそうだから、返上しちゃいます、テヘペロ☆」じゃねーよ(笑)。あえて世界でもドマイナーな規格であるISDB-Tmmなんてものを選んで始めたんだから、グローバル普及に大枚投じる覚悟も当然おありだったんでしょ?と言いたいわけですよ、周波数を与えた国民の一人としては。もちろん、対抗馬だったMediaFLOだったら良かったのかっていうとそれはまた別ですけど、少なくとも、MediaFLOが米国で事業を閉じた要因の結構大きな部分を占めるのが「日本参入失敗」なんですよ、時系列を見ても。何しろクアルコムですからね、その気になればLTE系のSoCに組み込むくらいのことは考えていたはずなんです。ISDB-Tmmも国際規格だよ!ってツッコミが聞こえますけど、ええ、そうですね、当時、目次しかない空っぽの規格書で国際規格として認められましたよね(笑)。ほんと、あの白紙だらけの規格書を見て、それでもISDB-Tmmにしようと決めた総務省の中の人は、馬鹿なんじゃないかと思うんですけどね。
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モバイル放送で人工衛星まで打ち上げた東芝は・・・・・(以下略