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2011/12/30 14:00 · 品質動向

一応タイムリーなネタかもしれないのでリアルタイムで。「コミケに移動基地局とか出てくるけど、普段からめいいっぱいの周波数を使ってしまっていればいくら移動基地局が出てきても使える周波数幅には変わりがないから容量対策にはならないのでは?」というご質問。

えー、結論から言いますと、普段からめいいっぱいの周波数を使っていないということになります。たぶんですが、相当に周波数がひっ迫しているドコモでも、全バンド全キャリアを使い尽くしているところはほとんどないと思います。いやこれは、なにかからの推論とか理論的にとかじゃぁなくて、人づてに聞いた噂レベルの話として。

一応、理屈上は、どんなにセルを区切っても電波は飛んでしまうものなので、いざという時のための空き周波数をあらゆる場所で使ってしまうと本当に混雑している場所の品質が悪くなってしまう可能性があるので、できるだけ使い尽くすことは避ける、という理屈もありそうな気がします。

たとえばあるターミナル駅でめちゃくちゃに混んでて、最後の周波数まで使ってしまう、という時。その隣の、さほど混雑していない場所で、もしその最後の周波数を常時使っているとすると、その電波は、多かれ少なかれターゲットになるターミナル駅近辺のセルに侵入してきてしまいます。なので、ターミナル駅近辺で周波数を追加した効果は限定的になってしまいます。

しかし、その周波数を本当に「最後の手段」的にとっておいて、できるだけその周波数帯をクリーンにしておけば、本当にやばいところにその周波数を打ったときの効果は絶大です。なので、お金があるからとか時間があるからとか場所があるからと言ってやたらめったらにキャリア数を増やすよりは、しっかりとメリハリをつけたネットワークにした方が、総合的なユーザ体感はよくなるはずなんですね。

で、例のコミケをやるあの辺って、はっきり言って、トラフィック的にはかなり閑散地帯ですよね。ターミナル駅があるわけでもないし特殊な大トラフィック要因があるわけでもない。年にせいぜい数回の大規模な展示会などで人が集まったときだけにトラフィックがあふれるところ。であれば、常時過大なチャネルを用意しておくよりは、必要に応じて移動局を出す方がいいわけです。なにせ、いつどんなタイミングで大トラフィックが発生するかというのがかなり完璧に予想できちゃうという場所。トラフィックは大変だけど対策は簡単なはずなんです。もちろん簡単といっても、やっぱり周波数には限りがあるので、いずれにせよあふれちゃうみたいですけどね。

また、単に周波数を増やすだけでなく、周辺に何台か移動局を出して、会場を分割してカバーする、などという対策も必要になります。そういう対策をするためにも移動局は都合がよくて、逆にそういう対策をするということがわかりきっているからこそそのための周波数帯を使わずにとっておく、という考え方もあるのかもしれません。

あと、これも聞いた話ですが、遠くの方のトラフィックがスカスカの局の電波を引っ張ってきてレピータで吹き込む、みたいな対策をしていることもあるようです。移動局はやっぱり処理能力に限界のある小型の局なので、それだけだと電波そのものの限界よりも処理能力の限界が来てしまうことがあります。もちろん、移動局は衛星やマイクロ波などの比較的細いバックホールにならざるを得ません。しかし、なんとか届く程度のところに処理能力のしっかりしていてバックホールもたっぷりの局があるなら、レピータで引っ張って吹き込んだ方が良かったりするみたいです。あ、もちろん、周波数帯が会場付近のものと違うものを使っている、という前提ですけど。

ということで、なんとなくコミケ関係の質問からトラフィック対策についててきとーに書いてみました。でわ。

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2011/12/30 14:00 · 品質動向 · (No comments)
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