スマートフォン 表示
メールフォームでよろづ質問受付中
スマートフォン速度統計への人柱ご協力をお願いします。
2012/4/10 10:00 · 技術動向

少し前のご質問なのですが、「イベント会場やサッカー場などの人の集まるところにはどのような対策をしているのでしょうか」というご質問をいただいております。特に、1局当たりの容量の小さいウィルコムPHSの場合を気にされているようですが、何となく、こんな感じじゃね?というのを考えてみましたのでお答え。

人が大量に集まると、それだけ通話が発生する頻度も高くなるため、回線容量を多めに確保する、というのは各社ともに共通です。ただ、そうはいってもやっぱりコストの問題もあるので、その辺は会社の考え方やシステムの作りによって違うように聞きます。

仮に、その会場の最大収容数きっちりまで人が埋まり、しかもその全員が通常と同じ頻度で音声通話やデータ通信を行う、という前提を立てると、おそらく一つの町をカバーするのと同じくらいの容量が必要になってきます。しかし、サッカースタジアムを細切れにして別の基地局に収容させる、というのはさすがに無理があり、キャリア数の増設などがせいぜいの限界ではないかと言えます。

一方、そういった会場では、試合や催し物が無いときには人っ子一人いないという状況も生まれます。逆にいうと、ほとんどの時間は、通常以下の人口密度となっているわけです。となると、そのために基地局を増設し、それに合わせたバックホール容量を確保する、というのは、コストパフォーマンスで考えれば実はかなり無駄なことになっています。

ここからは事業者ごとの考え方によるのですが、こういった場合、おそらく、完全に収容できる容量までは確保しないはずです。せいぜい周辺地域の容量と同程度かプラスアルファ程度にとどめていることが多いはず。試合などで人がたくさん集まると多少つながりにくくなったりはしても、それ以外の無駄時間を考えるとこれでもコスト的には普通の住宅地をカバーするよりかなり効率が悪いはずです。

なんだかだで、コンサートやサッカーの試合とかであれば、はっきり言って携帯電話の使用は通常以下になるはずです。そりゃ、twitterとかで中継しまくるなんていう新しい使い方も出てきたので今後はわかりませんが、そういった用途にしてもみんながシェアしやすいパケット通信を使います。シェアの難しい回線交換(音声通話)に関しては、コンサートや試合中に通常以上の使用率になるとは考えにくく、終了時の一斉の通話開始とかでちょっとつながりにくくなっても、その一瞬であれば、まぁさほど悪評にもならないんじゃね?程度で放置しているような気がします。

一方、通話も多発しやすいイベント会場とかになると、疎と密の波がスタジアムなどよりもかなり大きく間隔も広くなり、「密」の時に合わせて設計した場合の無駄レベルがかなり上がってしまいます。コミケをやるときと書道展覧会をやるとでは全然違ってくる、という話。なので、イベント会場では、特に大きなイベントに合わせて移動中継車を出して対応することが前提となっていることが多いようです。ちょっと前、何かのイベント会場に「移動中継車を出して品質向上します!」とかって自慢げに発表してた事業者があったかと思いますが、別にあれは当たり前の話、というか、イベントがあるときに移動中継車を出すという前提のもと、常設の基地局・回線は最低限のものにしてコスト削減をしているわけです。最初から、移動中継車を出さないと回線があふれるような設計なんですよね、ああいうところって。

さてここまでは一般的な携帯電話事業者の話ですが、一方、PHSはどうなのか、と言うと、こちらは案外通常時からやや多めに置いてあるようです。というのも、設計フリーで置くだけで勝手に容量補完できるという設計コストの低さや回線コストの低さがあるため、イベントに合わせた設置・撤去のコストよりも常時置いてある方が結果として低コストだったりするからです。また、それでもあふれてしまう極端なイベントに対してですが、そもそもPHSは屋内局をかなり簡易的に設置・撤去できるため、屋内イベント会場では始まる前日とかに天井裏だか運営スペース裏だかにどかどかとダース単位の局を置いて終わった翌日にさっさと撤去、なんてくらいのことをやっているっぽいです。

という感じで、人の集まる場所への回線容量手当はどんな感じかというのを考えてみました。でわ。

tweet TWEET

[Tweet]

2012/4/10 10:00 · 技術動向 · (No comments)
Written by


ケータイニュース.net
当サイトのニュースチェック用情報収集ポータルをコメント機能付きで開放中。

コメントをどうぞ

ログインしないとコメントできません。