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2016/5/31 14:27 · ニュースコメント

[第2回]どこに置いても充電可能、Cotaに見るIoT向けワイヤレス充電技術
だから現実的には遠隔給電は無理があるって。LTEやWiFiのビームフォーミングでさえフィールドで効くエリアは数パーセント以下、利得は3dB出ればいいほう、ってのに。60個近くの素子を使ってるからって言っても、この状況はそうは変わりませんよ。まずアンテナ間のアイソレーションが完璧じゃない。デバイスの設計の問題じゃなくて。アンテナ間のアイソレーションのもっとも大切な条件は「環境」なんですよ。部屋の形とか、ね。電波暗室で鋭いビームを作れました、ってのとはわけが違うんだから。仮に60個のアンテナが完璧なアイソレーションを持っていたと仮定しましょう、それから、床と天井の効果で到達エリアを平面に抑え込めたとしましょう。その場合、半径9メートル以内のどこにでも焦点を結ばせることができる、という文句を信じるなら、約250平方メートルのエリアの中に、全電力が分布することになります。で、60個のアンテナを使えば、理屈上は「1/60」のエリアに電力を集中することができる。約4平米ですね。一方、レシーバの実効アンテナ面積は、スマホ大を想定すると、0.1平米も無いくらいですよね。とすると、残り3.9平米に相当する「まだら状の電力分布」が部屋の中に生じるわけですよ。0.1平米に1Wが集中してるってことは延べ4平米相当で合計40Wです。携帯電話の200mW程度の電力で健康被害がどうとかって言われかねないのに、合計40000(4万)mWが部屋の中の別のどこかで焦点を結んでるんですよ。それがどこなのか見えないし実質計算もできない。レシーバからのビーコンを頼りに焦点を作るってのは、そういうこと(計算不能)なんです。完全に相互に独立したアンテナ素子を千個使うとかなら、まだ信じるんですけど、ねえ。

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