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2018/1/30 14:40 · 事業考察

 今回のこの件ではやたらとMNOの肩を持ってMVNOをけなしてきましたが、決してMVNOが憎いわけじゃありませんよ。ただただ、今回MVNOが提起した論点があまりに筋違いだから、ってだけで。

 結局、おかしいのは「一部のMVNO」なんです。多くのMVNOは、ただ安いだけじゃなく、いろいろな付加価値をSIMにつけています。MNOには真似できないような。私だって、MNO三社分回線保持しながらも、MVNO回線も使っています。いやあ、デイリーで容量が回復するSIMってすっごく使いやすいんですよね。それ以外にも、カウントフリーだったりおまけのコンテンツがあったり容量シェアの範囲がアホみたいに広かったり(赤の他人と容量シェアできたり)。いま人気の出ているMVNOのほとんどは、なにかしらMNOに真似できない付加価値、単なる価格競争じゃない魅力を持っています。そういうところはしっかり生き残ると思いますよ。
 問題は、本当に単なる価格競争を仕掛けているMVNOたち。とくに、MVNEから借りて再販してるだけのMVNO。そういう連中が、ただ安い安いを連呼した結果、MNOもたまりかねて値下げに向かったわけです。というか、KDDIとソフトバンクですよね。ドコモは困らないんです。最低限、そういう連中であろうとも接続料を払ってもらっている限りはネットワークは維持できますから。KDDIとソフトバンクは、ユーザがドコモ網に流れてしまうと本当に潰れてしまう。それを防ぐためには、身を削っても価格競争に付き合わざるを得なかったんです。両者ともドコモと同規模のネットワークを維持しながらユーザ数は少ないので相対的に接続料を高額にするしかありません。算定基準の公開が義務付けられた以上、競争上、ドコモには絶対に勝てないマーケットに立たされてしまったんです。だったら、エンドユーザ相手の商売で競争に付き合うしかありません。
 今回の結論が「ドコモ以外潰れろ」ってことにしたいんなら別にいいんですけど。

 そうじゃないよね?

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2018/1/30 14:40 · 事業考察 · (No comments)
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