今更ながら、本当にどうしてこんなことになってるのかと問い詰めたい。いえ、先日、免許を更新したんです。運転免許。
5年もたつといろいろ変わるもので、その間に免許がIC化されているという話だけは聞いていたんですけど、めでたく私の免許もICに。
で、これもうわさはかねがねと言う感じだったんですが、実際、動かなかったんですよね。Suica(PASMO)と同じパスケースに免許入れると。改札を通過できなくなっちゃった。人によって違うみたいですが、私の場合は失敗率100%。一緒のパスケースに入れると確実に通過できなくなりました。
同時利用ができるかできないかについてはいろいろな要素があるようで、たとえば違う方式同士だと信号がぶつかる可能性がなんていうややこしい問題から、単にリーダから無線経由で得られる電力の取り合いになって電力不足で動作できないという単純な問題まで。
そしてとりわけ、後者の単純な問題、つまり「電力不足」のほうが、単純なだけに深刻で、解決策がありません。いやもちろん、リーダ側の電力を増やせば良いじゃん、と言う簡単な解決策はありますが、そのためにはリーダのRFハードウェアの改造と言う多大な労力とコスト、そして法的な規制と言う大きな壁があります。
いくら方式が進化しても、結局、「電力が足りない」と言う物理上の問題ばかりはどうしようもありません。こればかりはハードウェアが変わらないとどうにもならない。もちろん取り合うのが1枚なのか2枚なのか10枚なのかと言うのは予測不可能なパラメータなので、いくら想定を広げてハードを準備してもゴールはありません。と言うことは、最初から複数のICカードが電力を取り合うという状況が起こらないようにするしかありません。
つまり、「具体的な要求のないカード」にRF-ICを入れるのはできるだけやめる(自粛する)べきということ。非接触であることのメリットは、カードの読み取りがすばやくできるという点。ケースなどから取り出す手間が不要と言う点で、だからこそ改札のスムーズな通過のために交通系は非接触を採用しているのですが、運転免許証にそういった要求があるでしょうか。全くありません。ケースから取り出す数秒のために、待ち行列ができてしまうような運転免許証の用途がありません。公益上は非接触であることは全くの無駄な機能です。
これが住基カードならギリギリわからないでもありません。住基カードによる自治体手続きや公的個人認証サービスなど、住基カードの利用用途は徐々に広がっていて、公共の場で待ち行列ができる可能性が今後なきにしもあらずだからです。しかし、運転免許証は、読み取り機にかざすとICに保存されている情報が画面に出ますというだけで(しかもその読み取り機は限られた警察署にしか置いていない)、オンラインでサービスを提供する基盤が全くありません。あの程度の情報では今後もオンラインサービス利用はできないでしょう。
と言うように、全く完全に無駄な運転免許証のRF-IC化。接触型ICなら許せたんですけど、無意味な非接触化で民間のサービスに障害を与える可能性を考慮できなかったのか、と問い詰めたい。せめて意味のある非接触サービスを全国一律で提供してくれれば酌量の余地もあるのですが。
そんなわけで、結局、よくあるRFガードカードを入手して使っています。私が買ったのは「ナフ-W2 ICカードセパレーター片面パス・片面ガードタイプ」。これのガード面に運転免許証を入れることで今のところ改札通過率100%に回復しました。
それにしても、免許証のIC化を考えた人には、もう一歩踏み込んで仕様を考えて欲しかったです、ほんと。

俺もIC化された時に説明聞いたんですが、
そんなもん必要か?と、思ったもんです。
ま、どうせどこぞのコイルメーカーか
RFIDチップメーカーか商社が売り込んだんでしょうけどね。
お陰さまで食わせてもらってるメーカーやら商社があるわけで・・・
あとは、その読み取り機とかのシステム屋ですかね。
どうせそんな事でしか考えてないですからお役所さんは。
どっかに利益が発生すれば、イーンです!
これで金がないとかクソとか言ってるんだから気楽なもんですわ。
読み取り装置やらが警察に普及しきってしまえば、
いっそのこと住基ネットに免許情報も統合して
住基カードが免許証のかわりにもなれば文句ないですけどね。
カードに記載する文字自体は最小限で
リーダーで詳細に何の免許を取得しているか
表示すりゃいいわけですし。
そうなれば、なるほどそのための布石だったのか。
ということになるんですけどね。
ま、そんなことにはならんでしょうが。
Suicaは途中でバージョンアップしており、新しいタイプから2枚でもエラーが出なくなりました。
いつ頃のカードか知りませんが、古いタイプなら無償で交換してもらえます。
私も交換してもらってからSuicaと免許証(IC)を同じケースに入れてもエラーが出なくなりました。
3枚同時だとエラーになるみたいです。
社員証にもフェリカが付いているので色々な組み合わせで実験した事があります。
会社の電子ロックは2枚でもエラーになるので古いタイプです。
また同じ2枚でもSuicaとPASMOなど、どちらで清算して良いかわからなくなる時もエラーになるみたいです。
免許証のICの使い方ですが、将来的にはお店での本人認証に使う計画があるみたいです。
今でも会員になる時など免許証のコピーを取られたりしますが、その代わりのようです。
ただ個人情報の保護がどれだけ確保できるか疑問ですけどね。
実験はしているみたいですけど実用化されるかどうか・・・