ソフトバンク、「複数基地局協調伝送」の実験局予備免許
いわゆる、CoMPと言うやつですね。複数基地局からわざと同じデータを送ることで、OFDMのGIを使ったトリックで受信品質が向上したように見せかけられるというヤツ。ただ、今回のソフトバンクの実験は、単なるIR用デモ以上の意味は無いと思います。まず、LTEではCoMPは長い間後回し状態。LTE-Advanceの次のステップで使い物にならないレベルの規格が出てくればいいほう。利得がさほど無い割りにリソースを無駄使いするんですよね。つまり、標準技術が存在していないものなので、キャリアが実験する意味が全くありません。CoMP基礎技術業界にソフトバンクの名前がちらりとでも出たこともないですし(ドコモやKDDIの名前はたくさん出てきますが)。おそらく実験はどこかのメーカに丸投げで局免許だけ代わりにとってあげた、と言うレベルです。
NTTドコモ、タクシーにモバイルWi-Fiルーター搭載して“出発式”
「日本Wi-Fi化計画」とは大きくぶち上げたものですが、移動する公共交通機関をWiFiスポット化するというのは、みんな考えはするけどなかなか拡がらないというネタ。新幹線とかつくばエクスプレスとかリムジンバスとか、そういう単品ごとには話は出てくるんですが、一挙にどこかのプロバイダが、と言うのはなかなか難しいですね。で、このドコモのタクシースポット化も、数も非常に限られているし時限付き。ただ、今回一歩進んだかな、と言うのが、3G対応Wi-Fiルータで簡易的に対応できたと言う点。今までは専用の端末だのシステムだのでアイテム別に実現方法が別だったわけですが、このソリューションならどんな公共交通機関でも同じスキームで実現できます。あとは、これでどのように「利益の出せるサービス」にするか、ってことですね。ほとんどの公共交通機関は利用時間が比較的短いので、ワンタイムパスを買う人はほとんどいないでしょうし(買う手続き中に目的地に着いちゃう)、となると月ぎめ加入制度とかになるしかないのですが、これも数百円を超えると抵抗が強いし。そんな薄利で莫大な数のタクシーやバスなどの3G回線を維持すると考えると、やっぱり3G回線業者(つまりドコモとか)が自身でやるしかないのかなぁ。
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