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SIMロック解除が云々の話。今年から、原則としてSIMロックを解除しましょう、と言うガイドラインが総務省界隈で作られたので、今年はSIMロック解除元年になるんじゃないか、と言う話もあるわけですが。

しかし、SIMロック解除の実現そのものがかなり怪しい骨抜きガイドラインであるということ、そして、SIMロックを解除したとしても現実には何も変わらないのではないかということ、この辺、いろいろと問題があるような気がするんですね。

と言うことで、ガイドラインの有効性と、それから技術的なSIMロックの有効性、分けて考えてみたいと思います。

まず、解除の実現そのものが怪しいという話。そもそも、「対象端末」が、「23年度以降発売で対応可能なもの」です。そして、この「対応可能」には一切定義がありません。つまり、どのような要件で「対応可能」とするのかが明確でなく、逆に言えばどんな端末でも「対応不可能」とすることが出来ます。

「対応可能なものは対応する」と言うガイドライン、要するに何も決めていないのと同じです。「山を動かせる人は山を動かさなければならない」と決めてもだれも山を動かさないのと同じです。あるいは「100円を支払える人は100円を支払わなければならない」と決めたら、ある人は「財布の紐が堅すぎて100円を取り出せません、支払えません」と言い、ある人は「1000円札しか持っていないため『100円を』支払うことは出来ません」と言い、支払いを逃れるでしょう。

たとえば、「現金あるいは現金化可能な資産を100円以上所有する人は100円を支払わなければならない」と言えば、否応無く100円以上持っている人は払わなければならなくなりますが、結局「100円を払える」の定義が不明確なので、どんな屁理屈の理由でも支払えない理由になってしまう、これが、SIMロックガイドラインにも同じことが言えるわけです。

もう、こういう屁理屈を言わせたらもちろんあの会社が筆頭なのですが、間違いなくこういう屁理屈をこねて解除を拒むと思います。ドコモはそういった屁理屈封じなのか、機先を制して自ら解除を明言しましたが、もし普通の会社であればさすがに恥ずかしくてその状況で屁理屈をこねることは出来ないでしょう。

しかし、あの会社はそういった状況でも世間の目や常識論などどこ吹く風で我を通し成長した会社です。恥ずかしげも無く「出来ません」と言うでしょう。おそらく「ローン残債のある間は所有権が云々」などと言って2年は解除不可能とかその辺で落ち着かせようと考えているはずです。何より、タダ同然で売っているiPhoneはあの会社の純増とARPUのすべてを支えているといっても過言ではありませんから、そのSIMロック解除は絶対に受け入れがたいはずで、必ず「不可能な理由」をこじつけると思います。

と言うことで、実質、このガイドラインがあったとしても、そもそも強制力もないし、内容にも巨大な抜け穴がぽっかり開いていて、SIMロック解除が足並みをそろえて実現する可能性は低いと考えます。

次に、SIMロックの解除をしたとしても、どれほどモバイル市場の活性化につながるか、と言う話です。一つは、無線方式と無線周波数の違い。これは大雑把に言って「無線ハードウェアの問題」とまとめてしまいます。

WCDMA系とCDMA2000系ではそもそも方式が違うため、ロックを解除しても何の意味もありません。この段階で、auの端末のSIMロック解除には全く意味がありません。ただし、GSMローミング端末としての相互利用は可能になります。auのGSMローミング端末のロックを解除して、そこにドコモSIMを挿せば、グローバル周波数であればおそらく問題なく海外で使えるはずです(そうでなければならない)。海外用端末としてなら、融通の可能性がありますが、しかし、そこまでです。

もちろん、LTEと言う目も見えていますが、これも現実的ではありません。LTE導入は、ドコモが2GHz、KDDIが800M+1.5GHzと見事に分かれています。海外でも2GHzでLTEを導入する動きはまだほとんどありませんから、KDDI端末が2GHz帯LTEにわざわざ対応する可能性はかなり低いですし(デュアルモード対応チップであればCDMA2000のついでに対応する可能性はありますが)、ましてや田舎バンドの800M+1.5GHzにドコモLTE端末が対応するはずもありません。

また、現状同じ技術のドコモとソフトバンクにしても、ドコモは800MHz帯をいまやメインとしつつあります。2GHz帯はLTEへ移行し、徐々にフェードアウトを狙っており、となると、共通周波数としては2GHzでしか動かないソフトバンクの端末を持ってきても、主なエリアで使えないということになります。

また、ソフトウェアの問題もあります。まず、基本的な問題として、ケータイでのネット接続サービスに互換性がありません。要するに、iモードとY!ケータイは相互に利用できないということです。それぞれのケータイネットサービスは完全にクローズ網で、他社から接続することは出来ません。メーラも専用品だしブラウザもそのクローズネットの言葉を話すように作られているし、その他、SMSをキッカーとして使うようなリアルタイムサービスも当然動かないし、サーバアドレスが端末埋め込みとなっているさまざまな情報サービスも使えなくなるし、となると、現実には「音声通話と自動着信なしのEメールとフルブラウザでのネット閲覧」だけがSIMロック解除端末で出来ることになってしまいます。

しかも、ネットワークの接続先は、自分で用意しなければなりません。どこかのプロバイダと契約し、そのアクセスポイントを端末に自分でセットしなければならないということです。もちろん、ケータイネット専用接続先やフルブラウザ用接続先やスマートフォン用接続先とも異なるアクセスポイントですので、PC接続向けのパケット料金が適用されます。フィーチャーフォンでもスマートフォンでも、です。

しかしそれでも使いたい、と思える端末もあるのも事実です。要するにiPhoneなど、グローバルモデルの輸入品。グローバルモデルはそもそもネットワークにほとんど依存しない機能しか持っておらず、ネットワークに依存しなくてもほぼすべてのサービスが利用可能となるように作られていますから、こういったモデルはSIMロック解除することに意義があります。

要するに、上の「定義があいまい」の議論と併せて言えば、ぶっちゃけ「海外でも複数事業者向けに平行販売されているモデルはSIMロック解除しなければならない」と言う決まりにしてしまうのが一番手っ取り早いんじゃないか、なんて思うんですね。いやこの文言でもいくらでも抜け道はありますが、その辺の定義もしっかりとするという前提で。

なんていうアイデアはどうでもいいのですが、今年の「SIMロック解除」の時には、実質的にはその主眼とされる「解除されて意味のある端末」は解除されない、と言うことになるのではないかと考えられます。しかしドコモだけは原則解除と言っているので、それを受ける側のソフトバンクはSIMのみ契約と専用のアクセスポイントと料金プランを用意しておいしいところだけは頂く、なんてことをやりそうです。これで市場がどう動くのか、唯一技術もバンドも共通していながらも態度を保留中のソフトバンク次第といえそうですね。といったところで本日はこれにて。

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2011/1/12 10:00 · ニュース解説 · (No comments)

J:COMが埼玉県を地盤とするケーブル局3社を合併、グループ経営の効率化推進
グループってだけで同一会社ではないって言うあれなのね。しかし、記事中にも書いてあるけど、ホームパスが90万世帯って、相当なもんですよ。J:COMの提供エリアは、埼玉の中でも全部網羅しているわけでもないし、人口集中地が多いってのは確かにあるけど、それでもJCNとそこそこ分け合ってる。そんな中で90万のホームパスを持っているんだから、そりゃ、アクセス線を持たない通信事業者からみればのどから手が出るほど欲しい宝の山です。このホームパスに、同軸だけじゃなくて光ケーブルも併設していけば、NTTと対抗できるくらいのアクセス網が出来るんじゃないかなぁ。J:COMとJCNのインフラ統合を狙ってるKDDIにはぜひ頑張って欲しいところです。ていうか、J:COMのサービスやコンテンツってすごい魅力的なのが多いんですよね。うちの地域のJCNもぱくっとやっちゃってください(ガビーン)。

カゴヤ、フルマネージド専用サーバーに月額4830円の新プラン
混雑時に自動的に回線容量やサーバ台数を追加してくれる(有料)サービスもついている、ハードウェアを占有できるタイプのレンタルサーバ。で、この値段は、確かに安いかも。多分、WEBゲームとかを作るのであれば、最低このくらいの機能はないといけないんだろうなぁ。この最安プランでミニマムスタートしてから、人気が出てきてブースト料金が手におえなくなってきたら上位サービスに移行していく感じかなー。Atom N450(1.66GHz)はWEBゲーム向けにはさすがにひ弱すぎる気もしますが、まぁ、そんな心配をするほど人気が出るなら格安サーバを探す必要もないわけで。いや、ケータイ用WEBゲームの一つでも作ってみたいなぁ、と最近思っているもので。開発者募集中(←自分でやらないのかよ)。

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2011/1/12 10:00 · ニュース解説 · (No comments)
2011/1/10 10:00 · ニュース解説 · (No comments)

auが電子書籍サービス開始、専用端末や専用料金プランなど発表
んー、実はちょっとだけ気になってたんですよ。日本では液晶バックライト方式ばかりになっている電子書籍端末の中で、Kindleと同じ電子インク方式の、auの端末。無意味にソーラーなんてついてたりして楽しそうだし。Kindleと比べるとmicroSDに対応しているってのも実用上便利そうだし。何気にPDF閲覧にも対応しているっぽいし。これでWEBブラウザもついててその通信料も含めて月額500円なら悪くないんですが、まぁそこまでは期待できませんね。そう考えると、基本料無し通信料ゼロで書籍もWEBも国内外でそのまま使えるKindleの省コスト性と実用性にはやはり遠く及ばない感じですか。Kindleがちょっとやりすぎってのもあるんですけどね。Kindleもまだ「実験的」と但し書き付きだし、有料化の可能性もまだあるんですよね。KindleのWEBブラウザかローミングの通信料が有料になったら、こっちに乗りかえようかな。やっぱり日本の書籍が買えるのは魅力だし。ただどっちにしても、基本契約&基本料が必要、と言う時点で、商流の可能性を著しく狭めるビジネスモデル。日本の会社って、こうやって目先の小銭を確実に拾うことに熱中しすぎて大きな視点(他社とのベクトル差別化やマーケットの拡大)で企画が出来ない、と言う感じはしますよね。赤の出ない程度の単価で売って、加入(クレジット登録)はオンラインで出来て、通信料は書籍代に乗せて基本料分くらいのコストはキャリアがかぶってやる、くらいの売り方をしないとこの手の端末は普及しないと思うんだけどなぁ。実際に安いかどうかよりも安く見えるかどうかなんだよね。「基本料+書籍代」と「書籍代だけ」だと、たとえ書籍2冊くらいで月払いが500円高くなるとしても後者のほうが安く見えるのは自然だと思うんだけどなぁ。単にPDF読むだけならソニーReaderも悪くなさそうだけど。

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2011/1/10 10:00 · ニュース解説 · (No comments)

JBAT、USBデバイスを用いたリモートアクセスソリューション「どこでも仮想PCコネクト Pocket」
こういうのの、Android版とか出れば、スマートフォンのビジネス普及も早まるんでしょうけどねぇ、今のスマートフォンはまだおもちゃでしかないですよね。ビジネス向けソリューションで、スマートフォンだから出来た、と言うものってまだまだ少ないです。これまでは要求に合わせて専用端末を用意していたのが、スマートフォンで安く調達できるようになったというのが主なスマートフォンのビジネス用途での利点で、むしろ何でもインストール可能とかどこでもカスタマイズ可能なんていう特徴はエンタープライズ的には短所でしかなかったりします。そこそこコンプライアンス意識の高い企業では、スマートフォンを業務利用は出来ないでしょう。その点、こういうハード的なセキュリティ確保ソリューションがあれば、スマートフォンの業務利用のハードルもぐっと下がると思うんですよね。ひょっとすると、VLANソフトとアクセストークンをUSIMに書き込んでおくなんていうソリューションのほうが芽があるかも。USIMってそんなに容量あったっけ。

東京スカイツリーの本放送は2013年1月頃に開始、総務省が無線設備の設置を許可
アナログ停波が2011年7月、スカイツリー本格運用が2013年1月。都合、1.5年の「デジタル化難民」が出るわけです。何のことか分からないですよね。すみません。もうこれは非常にローカルな話なんですが、多くの「難視聴対策ケーブルTV再送信措置」が、デジタル化で打ち切られるんですよね。根拠は、「デジタルはノイズに強いので」。我が家は見事にこれに該当しています。原因は近所の変電所。我が家の付近では走行試験で路上で問題なく受信できている、と言うんですが、実際にアンテナを立ててみてもどうやっても十分な品質で受信できない(約2万円の無駄な出費つき)。一番良好な向きでも1分に1~2回のブロックノイズが入る。と訴えてもCATV(東京電力)側は「いや路上走行試験で受信レベルには問題なかった、再送信は打ち切る」の一点張り。もはやスカイツリーに期待するしかないんですが、その本格運用が打ち切りから1.5年後ってことで、1.5年は「難民化」してしまいます。さらばテレビ放送。せめて衛星再送信が受信できればなぁ。

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2010/12/30 10:00 · ニュース解説 · (No comments)

NEC、図書館向けの電子書籍貸出システム~堺市立図書館が導入
DNPの電子図書館に連動して各図書館で独自に電子書籍の貸し出しが出来るようになるシステムみたい。ていうか、良いんですよ、電子図書館や電子書籍販売サイトがいろいろ出てくることは。ただ、それを実際に買う・閲覧する人の利便性を考えてほしいんですよね。要するに、最後の貸し出しインターフェースを、WEBや専用アプリだけじゃなく、他の電子書籍サイト(Amazonとか)に向けても作って欲しいわけです。電子書籍サイトそれぞれの著作権管理は内部の独自の方式で行えばよろしい、だけど、実際に購入するユーザは好きなプラットフォームから好きな端末に取り込めるように。要するに裏で提携しろ、ってこと。たとえば電話は0から始まる10桁か11桁の番号をまわせば、どの会社のどの端末からでもつながるじゃないですか。これは裏で必死で汗をかいて共通インターフェースを作った人(ぶっちゃけNTTなんですけど)がいたんですよ。コンテンツでも同じことは出来ると思うんですよ。特に今はHTTPとかなんとか共通化された便利なコンテナがそろってるんですから、後は、コンテンツリストのデータベースとコンテンツを保護するためのエンジンをみんなクラウド化して、保護キーを安全に交換できるインターフェースを作って、ってことやれば何とかなると思うんです。やれば良いだけなんだけど、やらないのが日本の文化なんですよねぇ。ナンバーワンじゃなくてオンリーワンで良い、なんてのはサボる人には心地よい言葉だけど、しわ寄せは相手(顧客)に集中するってことに気づいてほしいなぁ。と、仕事サボり放題の私が言ってみる。

Mexico seeks sanctions over mobile, cable failures
メキシコで、大規模障害を起こした事業者に制裁を課すことを検討しているとのこと。国内一位の事業者でありながらユーザ影響の大きな障害を起こし、なおかつ当局に報告しなかったことが問題視されているとのことです。モバイル事業者とケーブルTV事業者。実際に被害は甚大だったわけですが、それに対して国が制裁を課すことはかなり異例かもしれません(利用者からの賠償訴訟はよくありますが)。今の日本では、よほど悪質な障害の時には指導や勧告が入ることはありますが、それを受けても事業運営やお財布に実質的な影響はないし、よほどアンテナの高い利用者でないと国が指導したという事実さえ知られないのでブランドにも傷がつかず、要するに「障害起こし放題」なんですよね。一定規模以上の事業者で一定時間以上の障害を起こしたら、規模に応じて莫大な制裁金を課すようにすべきじゃないかなぁ。報告を隠してもユーザから直接報告できる仕組みも作り、もし隠していたことがわかったらさらに莫大な課徴金も、って感じで。対象となる規模をうまく選べば、ちょっとした財源ですよ~(と政府をそそのかしてみる)。

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2010/12/30 10:00 · ニュース解説 · (No comments)
2010/12/29 10:00 · ニュース解説 · 1 comment

Skypeで大規模障害が発生
かなり長時間にわたったようです。原因はスーパーノードのダウンとのことですが、元々、利用者の中から自動でスーパーノードを選ぶという仕組みが安定運用を考えればありえない仕組みで、当然Skype社自身がある程度スーパーノードを運用しているはずなんですが、その辺の詳しい情報は開示されていません。また、元々スーパーノードの仕組みは、どこかでダウンしても障害域を限定できなおかつ即座に別ノードがスーパーに格上げされるので即時復旧できるのが利点とされていましたが、それも今回機能していません。実は、スーパーノードの仕組みは事実上ほとんど機能しておらず、Skype社がめちゃくちゃでかいスーパーノードを抱えてそこにかなりの割合のユーザを収容していた、と考えると、そのスーパーノードが落ちて大規模障害になったこと、メガスーパーノードの立ち上げで解消できること、などがなんとなく説明できてしまうんですが、どうでしょうね。あるいは、記事の原因は間違っていて、大元の認証サーバが落ちていたのかも。

方式乱立の家庭内ネットを簡単に混在運用へ、IEEEが新たな抽象化層の定義に着手
家庭内だけじゃなく、公衆アクセス網にもこういうの、ほしいですよね。IPアドレスはその役割を一定は果たしているとは思うんですけど、それでも、イーサネット上のIP、無線LAN上のIP、PPP上のIP、ダイレクトIP、などなど、それぞれがOSレベルで別々の動作をする必要があり、そのために、Windowsでも異なる扱いをしていることが多いですよね。この違いを中間層ですべて吸収できれば、本当に便利になるんですけどね。たとえば、3GとWiMAXのデュアル端末があったとして、その違いを中間層で吸収すれば、OSからは一つの中間層デバイスにしか見えない。たとえばモバイルルータも、中間層仮想デバイスにだけ対応すればどんな方式でもUSBを挿せば動作する、なんていう夢の世界も夢じゃない。中間層プロトコルには、Activation時に「ユーザ@アクセスレルム」認証情報、「ユーザ@プロバイダドメイン」認証情報、IPCP関連情報、などなどを一律載せるようにして、中間層で各アクセス方式に最適な形に変換してくれる、みたいにすれば、何も気にしなくて良くなるわけです。もちろんその情報を連携先に問い合わせて、連携先に同じユーザ、IPの利用があったら、データパスのハンドオーバも出来るようにして。IPは、残念ながらこういう「接続・認証に必要な情報」を載せられるシーケンスとコンテナがないので、アクセス方式の統合には使えないってことなんですよね。誰か作らないかなぁ。

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2010/12/29 10:00 · ニュース解説 · 1 comment
2010/12/27 10:00 · ニュース解説, 事業考察 · 1 comment

IPv4アドレスはどう枯渇し何を変えるのか
IPv4枯渇問題を非常に分かりやすくまとめた良記事。大体知りたいことはここにほぼ詰まっている感じです。組織が割当を上位に申請するときの話とかも実はちょっと関わったことがあるんですが、あれ、結構恣意的な予測を盛り込めるんですよね。顧客の△△社が○○なサービスをやるのでここで1.5倍の消費量になる!とか。なので、需要に則って配分とはいえ、枯渇が近いとなると、プロバイダなどはみょうちくりんな需要予測をでっち上げて一斉に駆け込み申請に入るんじゃないかと私は思っています。IPv6への移行も大変ですよね。IPv4なクライアントはIPv4なサーバとしかお話が出来ないし、逆もまた然り。お互いに一台でも「IPv4しか理解できない」装置が残っていると、否応無くIPv4とIPv6のデュアル運用を続けなきゃならない(トンネルだろうとネイティブだろうと)。ってことは、相変わらずIPv4は使用中と言うステータスになるわけで、まぁ実際、通信の世界で古い基準の機器が自発的に全廃されたことって一度も無いので(ケータイの古い方式が停波って時に結局何十万加入が残っていました、なんてニュースでやりますよね)、どこかで古いPC/OS/サーバは切り捨てる、って言う判断を各プロバイダが行っていくことになるんだと思います。IPv6サービスに移行したら、接続できなくなる加入者とかアクセスできないWEBサイトが出てきますよー、って感じで。問題はエンタープライズ向けで、特に大企業に多いデータセンターまたぎの特注業務システムとか。サーバもクライアントもすべて特注ソフトだったりすると、ソフト自体がIPv6を想定していないし、そのための改修となると大変な費用もかかるし、じゃぁその費用をだれが負担するのとか、そういう揉め事でいつまでも移行できないことになりかねません。お金がかかる話なので、「いつかは必要」と思いつつも、いまだほとんどの会社が先送りしていて手をつけていないだろうなー、と推測中。

IDC Japan、クラウドサービス市場における通信事業者の市場機会と課題を分析
クラウド(っぽい)サービスが発展しているベースは、安くて高速なアクセス網が提供されるようになったからと言うこともあり、通信事業者にとってはもちろんビジネスチャンス。しかし、一方で、最近では一定帯域であれば定額と言う品目がメインであるため、単にクラウドサービスを充実させても通信料収入は増えないというビジネス上の問題もありそうです。また、最近あちこちの事業者から悲鳴が聞こえてくることは、こういったサービスが「定額回線の上で」やり取りされるために、中継網が逼迫しつつあるという話。と言うのが、通信事業者が全く想定していなかったようなヘンテコなトラフィックを発生させるサービスが、その利用数も多様性も増しているということです。たとえば、ひたすらTCPセッションを張って切ってを繰り返すようなトラフィックは、従来のWEBアクセスではあまり考えられなかったため、中継網が予想外の形で逼迫を迎えているわけです。従来はありえなかったところにボトルネックが生じるという事態に対して、通信事業者は「あらゆる指標ですべてのボトルネックが高いレベルで平衡するような」ネットワークの構築を求められることになるため、ネットワークへの投資やその維持費はノードや回線の低価格化を加味しても増大していくかもしれません。この「ピンチ」を「チャンス」に変えられるかどうかが、通信事業者の成長の鍵なのではないかと思います。

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2010/12/27 10:00 · ニュース解説, 事業考察 · 1 comment
2010/12/26 10:00 · ニュース解説 · 3 comments

日本通信、メーカーブランドのAndroid端末「IDEOS」を発売
端末は小口のカスタマイズから受け付けるHuawei製ってことでどうでも良いんですが、490円で050番号の使えるIP電話サービスってのが新しいところですね。ただ、IP電話であり、Skype auのように回線交換GWを使えるわけではないので、待ちうけのときはIPアドレス割り当てっぱなしってことになります。で、Androidの仕組みが私は良く分かってないんですが、ドーマント(CellPCH)中にAndroidってスリープになるんでしたっけ。起きっぱなしならさすがに待ちうけ目的ではバッテリが持たなさ過ぎてアウトですよね。またセッション維持のための定期的なパケットのやり取りも考えるとちょくちょくAndroidが起きることになるので、どっちにしろ待ちうけ目的で使えるかどうかは微妙かと。だったら、アジルフォン契約して好きなIP電話エージェント入れて使ったほうが良いんではないかなぁ、なんて思います。アジルフォンだと基本料500円で03番号で発着信可能で(このへんはちょっと法的にグレーな気もしますが)、アジルフォン同士は(03発信でも)通話無料、国内発信は3分8.16円(ケータイが相手でも1分16.38円)と圧倒的に安いんですよね。どうせAndroidの音声APIを使ったエージェントがすぐに出てくると思いますし(もうあったりして)。実は私も海外滞在中の連絡用にアジルフォン2回線ほど契約してるんですが。日本通信の音声サービスもパケット料は別途みたいですし、何よりドコモとの接続点と言うボトルネックが一つ余計にある分、品質的には疑問が残る気がします。

ソーラー充電対応、iPadも充電できるモバイルバッテリー
こういう商品、なんだかちょこちょこ出ている気がするけど、なんとなく思いつきでピックアップ。値段は結構高いけど、3500mAhと言う大容量と750mAと言う比較的大きな供給能力、で、なんとなくソーラーがついちゃってる感じが、ガジェットオタクの心を騒がせます。重さも120g弱だし、丈夫なストラップで鞄の外にぶら下げておいて、いつの間にか満充電でいつでも困ったら充電できる、みたいな使い方が便利そう。同じ会社が出してる重さ54gの製品も、1350mAhであれば緊急目的なら十分な容量だし、どっちか一つ調達してみますかなぁ。

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2010/12/26 10:00 · ニュース解説 · 3 comments