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えー、auネットワークでiOS12にアップデートするとSMSが使えなくなるという話があるそうですが、どんなメカニズムでしょうか、というご質問をいただいているのですが。

知らん、アップルに聞け。

まあ一言で言うとこういうことになるんですけど。いや、単純にバグです。iOSのバグ。まあ、auのネットワークはCDMA2000と相互接続(?)している都合もあっていろいろと癖があるのは確かなんですが、それでも3GPP標準どおりに作ってあるのは確かです。なので、アップルの単純なポカ。です。

そもそもの話、しますね。アップル、iOS、バグ多いです。そんなこと無い、と主張する人も多いでしょうが、あくまで私の主観として、iOSは結構酷いOSです。

ユーザインターフェース部分に関しては、かなり洗練されています。なので、ユーザとして使う分にはほとんど不便を感じないと思います。

問題は、通信。プロトコルの実装。本当にバグ多いです。バグと言うか、分かっててやってる感じがする変な実装が多いようです。アップルが世界中で「俺様商売」をしているのはご存知のとおり、なので、あえて変な実装をしてiOSとしての変な機能を実現したとしても、世界中のほとんどのインフラベンダーは泣く泣く変な実装にあわせてアップデートします。もちろんそのお金を出すのは通信事業者。通信事業者にお金を払っているのは一般のスマホユーザ。アップルのおかしなバグまがいの実装のために結構な金額がどぶに捨てられています。Androidユーザはもっと怒っていい(笑)。

Androidもプロトコルがらみのバグは少なくないですが、メーカ独自実装の部分に集中しています。3GPPにきっちり規定された部分に関してはかなりバグ少ないです。めちゃくちゃ品質高いです。「出来上がった標準を活用する」という立場と「俺様が標準だ」という立場の違いですかね。Androidはオープンなリソースを共有しようという精神からできたOSなので、通信プロトコルの実装に関してもあくまでオープン、素直に標準(オープンリソース)どおりに作られています。そこにあえて変なメーカカスタマイズを入れた部分が大体バグを出します(笑)。

あと数年はアップルもこういう商売ができるとは思いますが、その先は見てるでしょうかね。アップルのシェアがある程度下がったどこかの段階で「こんなマイナーで変な実装、もうケアしてやるのやめようぜ」と世界中のインフラベンダが声を揃えたとたんに破綻するんじゃないかな、なんて思います。

まあ、そういいつつも、そうなったらそうなったでiPhoneを切り捨てられないいくつかの国(特に日本)では独自ネットワーク化が進みインフラコストが上がってスマホ料金が諸外国に比べてどーんとあがる、ってことになるんでしょうけど。総務省の方にはこういう視点で見てほしいですけどね。無理か。

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2018/9/10 16:00 · 更新情報 · (No comments)

ケータイニュース.netで、ニュースがほとんど取得できなくなるという不具合が発生していましたが、いまさらながら直しました。本当にいまさらですけど。

原因? 聞かないで(笑)。

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2018/9/10 16:00 · 更新情報 · (No comments)

菅官房長官の「携帯料金4割下げられる」発言の根拠が明らかに
はい、「労務費」。労務費の単価がぜんぜん違うOECD諸国とそのまんま比べてどうすんねん。こんなんで大臣やれるんなら私もやろうかな(やりません)。携帯電話のインフラ維持にかかるコストのほとんどは、労務費です。基地局の装置価格なんてゴミ。ほとんどは、それを運んだりテストしたり据え付けたり設定したり監視したり修理のために軽トラに乗って出動したり、そんなコストです。日本でやる限り日本人の労務費がかかります。安い国で製造すれば済む装置と、実際に運用している国の平均的な賃金に引きずられる労務費。日本では後者が支配的になるのは容易に想像がつきますよね。
加えて言うと、日本の通信行政の規制は諸外国に比べれば異常なほど厳しい。仮にも行政の長に仕える身なら、そのくらいのことは知っとかなきゃ。日本くらいですよ、総務省の一挙手一投足にメガキャリアが戦々恐々としているのなんて。明文化されている法規制に加えて総務省の局長クラスの人の何気ない一言が事実上の不文律となってメガキャリアを縛っています。そこにかかる莫大なコスト。
OECD平均レベルまで下げたいっていうんなら、OECD諸国と同レベルまでの「異次元の規制緩和」が必要なんですよ。それこそ認定周波数の売り買い貸し借りが報告無しでできるくらいの。そこまで踏み込んで発言しましょうね、官房長官さん。

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緊急地震・津波速報、実際にはETWSを受信できるクライアントはほとんどない・・・単なるIPパケットプッシュ型をETWSが受信できると勘違いしている人が山盛りではまずいと思うので注意喚起してみる
ほんとそう。以上。じゃああんまりだけど。IPプッシュって、寝た端末を起こすやつは、GoogleかAppleの用意したプッシュサーバにお願いする形になってる、ってこともあんまり知らない人が多そうなんですよね。もちろん、それに頼らずに強引にIPアドレス宛にUDPでプッシュすることも不可能ではないですが、その場合は、まず届かないと思ったほうがよいです。その辺の信頼性を高めたサードパーティのサービスもあるみたいですが、事情はgoogle/appleと同じ、一旦プッシュサーバにお願いして端末を起こしてから送信、が基本。で、このプッシュサーバ、当然ながら世界で何十億台という端末に対するプッシュ送信のフロントエンドになってますから、時間帯によってはアホみたいに遅延します。早くて2~3分、ひどいと15分以上遅延は当たり前。降雨アラートみたいなアプリを使ってるんですが、アプリ自身によるポーリング型とプッシュ型の設定があり、ポーリング間隔が15分未満ならたいていは前者のほうが早く通知してくれます。スマホユーザが少ないうちはいいんですけど、これだけ普及してしまうとさすがに緊急速報にIPプッシュを使うのは筋がよろしくないですね。仮に遅延なしで届くとしても、全端末に個別にIPパケットですから、基地局のRRC接続上限やRRC輻輳判定(一斉接続抑制)に引っかかるかもしれないですし、そもそも一回のページング容量を超過してページ自体が数周期(15~30秒)ほど後に回されることになります。数秒の判断が必要なときにこの時間は大きすぎ。ってことで、アプリ系の地震速報は「地震速報」っていう表記をやめたほうがいいと思います(そっち!?)。

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格安SIMの顧客満足度、端末セット契約ではUQが1位に~J.D.パワー調査
どちらの調査でも、「au系のLTE網を使ったサービスを実施しているMVNOの満足度が頭二つ三つ飛び向けている」という点が、なかなかに示唆に富んでいるように思えます。いろいろな要素があるとは思うものの、純粋に「ドコモ」や「au」という看板抜きでLTEサービスの満足度を比べた場合にau>ドコモという図式が成り立っちゃってんじゃないか、と。もっとぶっちゃけちゃうと、LTEネットワークの品質という面では、とっくに「auネットワーク>ドコモネットワーク」なんじゃないのか、と。「両方選べること」自体が満足度を上げている可能性はもちろんありますが、普通は(対応端末の都合で)どっちかを選んだらずっとそのままですよね。で、ドコモネットワークの品質自体は他のMVNOと横並びとすると、auネットワークの品質が平均としての満足度を引っ張り上げているような気がするんです。で、今だからぶっちゃけますが、LTEが始まる前後くらいに業界に流れてくるいろんな情報をまとめて考えたときに、auのLTEははっきり言ってドコモよりもよほどいいものになる素質があるぞ、とにらんだこともあり、スマホはauにしたんですよ。全部ドコモで揃えとけば料金的なメリットは一番大きいってのを考えに入れたとしても。まあ、ドコモ、ソフバンはすでに持ってるから残るau(とついでにWiMAX)をコンプリートしとくかっていうマニア的なノリがあったのも事実ですけど。どっちかと言うと、その頃のauのネットワーク的なリードをドコモが一生懸命追っているというのが今の状況に近いと思うんですよね。でも、ドコモにはWCDMAという重石がある。auは互換性の低いCDMA2000だから逆に吹っ切って捨てることができたけれど、ドコモはまだ当分はその重石をしょった状態で戦わなきゃならないんですね。ってことで、MVNOの満足度競争は、「無印ネットワーク」としてのドコモとauの戦いだとしてみると面白そうだなー、と思ったのでした。

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フルMVNOだからこそできることIIJ大内氏が技術面から徹底解説
設備投資に大金がかかる割りに(ユーザ目線で)出来ることがしょっぱいんですよねぇ、フルMVNO。SIMのOTA書き換えは事業者にとっては魅力的に見えますが、結局のところ、書き換えなきゃならない契機なんて本当にあるの?ってところで話が終わっちゃう。まあ、国際ローミングの自由度が上がるとか、そのくらいなんですよね。国際展開でも狙ってんのかな。国際SIMも事業者乱立で泥仕合の様相ですけど大丈夫ですか。それはともかく。フルMVNOになると出来ないこと、ってことに触れないのはずるい(笑)。ぶっちゃけ、音声サービスですよね。いや、いざとなればドコモローミングしてドコモ音声を使うってのは分かるんですけど、結局、そこまで。サービスの仕掛け自体は手の出しようがないですから、そこに独自の仕掛けを付け加えたりなんてのは難しいところ。IMSを自分で持てるか持てないか、って差。IMSとHSS/HLRってかなり密接に連携しないといけないので、本格サービスをしようと思ったらIMSを持たないといけない、ところが、IMSを持つ=音声役務の自力提供ってことになるので、制度上のハードルが跳ね上がります。+メッセージのお話でも書きましたが、LTE以降のセルラーで「個人と個人の間のお話し」を実現しているのはIMSですから、個人間(加入者間)の通信についてはMNOに及ばないわけで、一方でインターネットなんて繋がれば何でもいいわけで、何で苦労してフルMVNOやってんだって話で、もう何書いてんだかわかんなくなってきちゃったけど、ぶっちゃけ、HSS/HLRに蓄積される位置登録情報が狙いなんじゃね? なんていううがった見方までしちゃいかねないほど努力の方向性が良くわからんのです。まあ、単なる技術アピールでなびく客層もいるから別にいいんですけど。

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+メッセージなるものが始まりました。なんでしょこれ。

ってことで、主に「LINEと何が違うねん」という質問をいただいております。そんなお話です。

最初に言います。えーと、LINEとほぼ同じです。劣化版LINEです。

いろんなところから石を投げられそうですが、今現在(2018年)の実装では、(おそらく)LINEの劣化版です。

+メッセージは、RCSというプライベート標準を使っています。RCSは国際標準だ、という向きもあるでしょうが、個人的に、RCSを作ったGSMAは私的団体と思っているので、RCS自体もプライベート標準だと私は勝手に思っています。少なくとも、この標準をガン無視してもLTE端末は作れますし。重要なのは、この私的団体に加入している人たちでさえ、採用していない例が多いということ。あえて採用しなくても代替手段がいくらでもあるし、この標準が出来るより前にとっくにこの需要を満たすアプリが世の中に満ちていたってのも、プライベート標準さを際立たせます。

で、技術的にLINEと何が違うのか、という点ですが、正直LINEの実装をはっきりと認識しているわけではないので、という逃げ道を用意しての説明になりますが、たぶんほぼ同じものです。ベースになるのは、IMS(IP Multimedia Subsystem)という、IP電話やSMSやその他いろんな「個人間の情報のやり取り」に便利に使われているシステム。名前のとおり、マルチメディアを前提としているので、文字だろうが音声だろうが画像だろうが、それなりにやり取りする仕掛けがそろっていて、その仕組みを上手く拡張(?)して作ったのがRCS、たぶんその仕組みの上で独自にメッセージのフォーマットをやり取りする仕掛けを作ったのがLINE、という感じ。

なので、IMSサーバにオンラインであることを登録して、メッセージを送るときはIMSに送信を頼み、メッセージが飛んできたらIMSから通知を受ける、という仕組み自体はもう完全に同じものです。ってことで、後追いの+メッセージにはLINEに勝てる要素は(コンテンツなどを除いて)ほぼありません(笑)。

さて、ここまでは前置き。じゃあなんでRCSなんていうめんどくさい標準仕様が出来たのか、って話です。実は、RCSが前提としているのは、使う「IMS」に特徴があるところ。

ご存知かもしれませんが、LTEのSMSや通話(VoLTE)では、IMSを使っています。ただ、このIMSはLTE上で極めて特殊に扱われるIMS、モデムチップのレベルでこのIMSとのやり取りが規定されていて、特別扱いされるもので、たとえば着信でみれば遅延もなくパケロスによる通知漏れも確実にリカバリされるなどなど、品質の上では「一般のIMSによるIPプッシュ着信」よりは数段上。バックボーンや無線上のパケットそのものもほかのデータ通信より優先処理されることになっています。災害などでデータが通じにくくなってもこのパケットは届くとか、そういうものです。RCSは、そのIMSに相乗りすることが前提です。なので、SMSやVoLTEと同じように、キャリアを超えても電話番号でメッセージを送信できる、というサービスになっているんです。

ただし。先ほども書いたとおり、現時点では「LINEの劣化版」。どういうことかというと、RCS端末には二種類あり、「ハードウェアレベルでRCSを埋め込んじゃった端末」と「アプリダウンロードでRCSに対応できる端末」が規定されています。前者の場合は、端末のHWやOSが総動員でRCSメッセージングを優先処理(というかSMS/VoLTEと同等扱い)してくれますが、後者は一般のアプリと同等。で、現時点で「アプリをダウンロードすれば使えまーす」って言っているサービスは、もう説明するまでもありませんが、後者のタイプです。つまり、LINEとRCSはモバイルネットワーク上では単なる一般アプリケーションとして同等に振舞います。ってことは、機能が少ない分だけ(略)。

ただ、auとソフトバンクは既存のSMSアプリのアップデートで対応、とあるようなので、もしかすると、LTE接続のときだけは埋め込みレベルでの対応も期待できるかもしれません。いや正直、よー分からんのですね。SIM抜いてもWi-Fiでも使えるとか言ってるし。ネットワーク機能として優先的に配送してくれる仕掛けはLTE上にしかないのに、LTE接続がなくても使えるってことは、やっぱりネットワーク機能を使わずアプリケーションレベルの実装にとどまってるのかなあ、などなど、理屈が行ったり来たりしちゃうわけです。まあ、難しいこと考えずにアプリケーションレベル実装を既存SMSアプリにアドオンしただけと考えちゃえばすっきりするわけですけど。

そんなわけで、+メッセージは電話番号でやり取りできるLINEくらいの認識でそんなに外れてないと思います。もちろん、「電話番号でやりとり」=「交換機レベルでの相互接続が必要」なので、MVNOに提供されるかどうかはMVNOの接続先のMNOの方針にもよりますし、何よりSMS/音声に対応していないSIMの場合はIMSへの登録もされない(タテマエ上)ので、対象外となります。この辺、電話番号とは別のIDによるフリーライド利用を開放するかどうか、開放するとしたら三社のうち誰がそのフリーライド用設備を管理するのか、課題山積で、当面は決着が付かないと思います。いっそLINEと相互接続するのが一番の解だと思うんですけどね。それはそれでRCS標準から外れちゃうので無理だと思いますけど。

という感じの+メッセージの一言でした。

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ドコモ、マンホール型基地局を開発
マンホールのフタ型のアンテナかと思ったら、穴の中にアンテナが置いてあるのね。ちょっと勘違いして興奮しちゃった(笑)。少なくとも地面よりも低い位置にアンテナがくるだろうから、高い周波数だと少し離れただけで穴のフチに引っかかって届かなくなるし、低い周波数だと上方向への輻射による干渉が心配、という、どうにも電波オタク的には心配しか思い浮かばない一件。それこそフタ自身がアンテナならまだ面白みがあるんですけどね。それでも、「足の下からエリアカバー」っていう考え方は、ロケーション枯渇の時代には考えなきゃならないテーマだとは思うんですよね。あるいは、車のIoT化を考えたとき、道路の導線に沿ったエリアカバーを確実に行うには、道路に埋めちゃうのが一番いい、ってのは、前々から言われてることですし。そういう意味で言うと、従来からあるマンホールのフタを取り替えるだけで基地局アンテナに早変わり、なんてのを本気で考えてほしい(笑)

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