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GoogleがFTTH事業参入、ユーザー集めに見るゲーミフィケーション
日本の、と言うかほとんどのFTTH事業者がなぜこういった手法を思いつかないのか、の方が不思議なんですけどね。ただ、日本の通信業界の「自縄自縛」っぷりを見ていると、こういうのは、「思いついたけど、(他の事業者や監督官庁の手前)出来ないなぁ」なんじゃないかと思います。要するに、自分で勝手に遠慮している状態。グレーゾーンに先頭切って切り込んでいく気概ややる気がない。唯一、ソフトバンクだけがそういったグレーゾーンに切り込んでいく強さを見せていて、ほかの事業者はソフトバンクが何かをやって、2年くらい怒られないか様子を見てから真似っこする、と言うくりかえし。と言っても、もしソフトバンクが孫先生のトップダウン体制でなければ、みんながみんな責任逃れで新スキーム開拓の速度は著しく遅くなっているでしょうけど。なんにせよ、日本の通信事業は、法令的な縛りが強いうえに、明文化されていない業界内規的な自縄自縛があまりに激しく、担当者レベルの話として、そういったところに突っ込んでいって行政指導でも受けようものなら自分の責任だから自分はやりたくない、と言うのが累積して、新しいやり方に挑戦できない、と言うことになっている気がします。これは、株主の下請けに過ぎない経営者レベルでも同じ。オーナー社長である孫先生だけは、何があっても自分で責任持つから気にせずに突っ込め、と言える立場。市場に参加している全社が自縄自縛している状態ってのは、ある意味でブルーオーシャンです。自分を縛っている縄をほどくだけで圧勝できる。そこにいち早く気づき実現したことも孫先生の商才と言うべきなのでしょう。他社は、どうすれば対抗できるんでしょうね。多数株主による衆愚経営である限りは、これに太刀打ちはできない気がします。経営者が、「実体のない誰か」からの評価や信用を気にしている状態を抜け出さないとだめなんでしょうけど。通信事業に限らず低迷する日本の大企業全てに対して言えることなんでしょうけどね、こういうの。
インマルサット初のグローバル衛星携帯電話IsatPhone Pro の提供開始について
あれ?ドコモが始めたIsatPhone、KDDIでも始めるんですね。なんかほかにももう一社やってたと思いますが、あれですか、インマル側がいろんな事業者向けに水平展開してるんですかね。料金は全く同じ。端末代金とかはオープンですが、きっとほぼ同じでしょう。ドコモの方は、確か、数万円程度って言ってたかな。料金的にはかなりお手頃価格で衛星携帯電話を持てることになります。まぁ、個人的にはイリジウム押しなんですけどね。システムのキチ○イっぷりとか、的に。一応、IsatPhoneだと、アンテナを静止衛星の方に正しく向けないと発着信できないことになっていますが、イリジウムだと、空さえ開けていれば姿勢に関係なく発着信可能なはずです。まぁ、イリジウムの方が圧倒的に衛星に近いからなんでしょうけど。距離が50倍近く違いますからねぇ、サイズの限られた衛星側のアンテナ利得で50倍(16dB)を出そうと思ったらかなり厳しいでしょうし。後は、衛星間ハンドオーバとかできちゃう感じとか。オタク的興味ですな、イリジウムは。端末安くしてくれないかなー。趣味を一つ持つと思えば月5000円とか安いよね。あれ?じゃぁIsatPhoneの4900円も全然安いじゃん。趣味を一つ持つと思えば月1万円とか安いんじゃない?ってことは(以下危険エリアのため強制切断)

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Android向けFlash Playerが8月15日以降はプリインストールされていない端末では新規インストールが不可能へ。ドコモのGALAXY Nexusなどが対象
いやー、Adobeがへそ曲げてから完全終了まで、早かったですねー。一時期はWEBデザインは何でもかんでもFlash、みたいになってて、Flashプレイヤーが載ってないと何にもできない、くらいの状態だったわけですが(フィーチャーフォンのフルブラウザにさえFlashプレイヤーが載ってるくらい)、それが、Flash無しになるまでどのくらい時間がかかるでしょうね。いや、すべてのWEBページがPC向けまですぐに撤退する必要は必ずしもないんでしょうけど、開発リソース&環境的な意味で、スマホ向けとPC向けでかたやFlash無しで作ってかたやFlashバリバリで作って、ってことはコスト的に無駄になるでしょうから、多くのWEB制作会社がFlashから撤退していくんじゃないかと思うんです。スマホからのアクセスって結構マジョリティですからね。つくづく、Adobeの対応には失望するしかないです。まぁGoogle/Appleの対応もどうなんだって話もあるみたいですけど、ユーザとしての私にはそんな裏事情まで勘案する義務はありません。表面的には「Adobeが一方的に提供をやめた」っていう事実しか残りませんもの。大多数サイトが非Flash化するかスマホ向けページを用意するようになるまでは、Flashプレイヤーの載ったARROWSさんを使い倒すしかないのかなー。

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2012/8/13 23:59 · ニュースコメント · 3 comments

バッテリーを長持ちさせろ! Androidスマホの“節電ワザ”:もやもやを解消! Androidスマホ即効ワザ【2012年夏】
無線にゃん的迷言→「バッテリ持ちを良くしようとやるすべてのことがバッテリ消費を増加させる」・・・この中で特に重要なのが、「データ通信」のON/OFF。画面を暗くしたりタイムアウトを小さくしたり、自動更新間隔を広げたりOFFにしたり、と言うことは使い始めて三日くらいでバッテリ消費の多さにうんざりしてみんなやることですが、ここまで徹底している人はいないと思います。だって、めんどくさいもん。とにかくバッテリ消費に占める3G/4Gの比率は極めて高いんですよ。何せ、数km先の基地局からも見えるように電波を出しているわけで。数km先から見える電球の消費電力を想像してみれば、想像がつきます。これを、バックグラウンドで非同期でいろんなアプリが勝手にやってることもあるわけで。で、このON/OFF、ウィジェットとかでそういうことをできるっぽいのもあったりしますが、WEBでちょっと調べものって時にいちいちONにして、終わったらいちいちOFFに、なんていうこと自体がめんどくさい(なんか自動でできるアプリ?もあるみたい・・・今度試してみます)。やっぱり、OS標準の機能として、ユーザが明示的にブラウザとかの通信アプリを立ち上げたらデータをONにして、そのアプリを閉じたら(バックグラウンドに回したら)データをOFFにする、っていう機能が欲しいです。要するに前に書いたOSとして通信を統制できてない問題なんですけど。権限持ってるアプリだったらいつ誰に対してもネットワーク要求をほいほいと受け付けて何も間に挟む余地さえなく3G/4Gデータを起動しちゃう、と言う行儀の悪いふるまいをどうにかしてほしいもんです。せめて、要求を受け付けた後、3G/4Gデータを起動する前に事前設定されたサービスに本当にOKかどうかを問い合わせるような実装が可能なように作っておけば、キャリア謹製スマホはそのサービスを独自にインプリして実装しておく、なんてこともできて、ネットワークにもバッテリーにも優しいスマホを作りやすくなると思うんですけどね。私が知らないだけで案外そういう口ってすでにあったりしないのかなぁ。
【コラム】塩田紳二のアンドロイドなう 第4回 スマートフォンを普通の電話としてつかってみた
なんかこっちにも「モバイルデータ通信=OFF」な使い方。要するに、そういう使い方に需要があるし、そうであっても通常の電話としての使用には全く問題ないってことなんですよね。やっぱり私が個人的にスマートフォンが気に入らない理由には、それを使う上での操作云々もありますが、モバイル機器として、「フィーチャーフォン→基底はアイドル、オンデマンドでアクティブ」に対して「スマートフォン→基底はアクティブ、タイムアウトでドーマント」みたいな違いがあることも数えられます。いろんなアプリを入れてしかもそれがなんとかいうOS標準の同期の仕組みを使わないで非同期で動くような場合、無線がなかなかタイムアウトしないんですよ。っていうか、タイムアウトを待つという方法でしかデータ通信を切断できない。っていうか、タイムアウトしてもデータ通信自体は切れてない。いや、本当に個人的な、無線方面の技術屋の非常に狭い視点なので同意をいただけるとはこれっぽっちも思ってないんですが、無線って、基本的に「使う時だけ使え」、「データ空っぽのフレームなんてもってのほか」と思ってて、一方、非同期で身勝手なアプリからのわずか数バイトのデータを送るために無線をアクティブにしたそのあとのドーマントするまでの数秒って、言ってみりゃ「空っぽのフレームを送り続けてる」ようなもんなんですよね、リンクがアクティブってことは。もちろんそれを最小限にするような割り当てアルゴリズムも組めますけど(データがなくなったら次のフレームで即座に割り当てリソースをゼロにする)、それをやると今度はWEB閲覧とかでバリバリ使ってるときの体感が恐ろしく落ちる。だから、その間のバランスを取ったアルゴリズムを作るわけですが、ってことは、要するにある程度は「空っぽリンク」を許容するようなものになってしまうわけです。これが、無線屋的に許せない(笑)。スマートフォンのトラフィック問題として、この「勝手アプリ非同期通信による空っぽリンク」は今後無視できない大きさになってくると思うんですけどね。前にも書いたけど、「もうフィーチャーフォンは作りません」なんていう会社の話を知ってしまったので、それにコスト的に対抗するためにあらゆる会社が全ラインナップスマートフォン化と言う方向に走り出す時代が近いと感じてて、となると、やっぱりスマートフォンのこういう欠陥的な部分は早く埋めておいてほしいなぁと思わざるを得ないわけです。

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2012/8/13 23:59 · ニュースコメント · 3 comments
2012/8/10 23:59 · ニュースコメント · 1 comment

【レビュー】アプリの追加機能なし! らくらくスマートフォンは本当にスマホか? 実機に触れて”スマホ”を再考
らくらくスマートフォンは、らくらくホン(フィーチャーフォン)のいいところと、スマートフォンのいいところを見事に削りあった名機ですね。本当に、ドコモどうしちゃったんだろう、と思いましたもん。確かに、誤操作を抑える仕組みの導入はちょっと頑張ったかな、と思わないでもないんですが、だったら素直に物理キーを使ったフィーチャーフォンの形にしておけばいいのに、とか思いますよ。前にも書きましたが、ちょっと高齢とかこういうインタラクティブな操作に不慣れな人にとっては、「画面と対話する」と言うこと自体が非常に高難度なんです。決まった場所を決まった手続きで押せば決まった機能が実現できる、と言うのが「らくらく」を実現するうえで一番重要なことで、画面の状態によって同じ場所の機能がどんどん変わるというのはもってのほかだし、ある操作部と別の操作部の間に物理的なギャップがないことも操作の難度を上げます。タッチパネルは、その「操作の物理的ギャップ」をどうしても提供できないデバイスなんですよ。隣の操作部(ボタン)との物理ギャップもそうですし、押し込むことに対する物理ギャップ(ばねの抵抗力)も提供できない。バイブで「押した感覚をエミュレートする」だけじゃだめなんです。押しても一定の係数で押し返すと言う動作が必要なんですよ。ボタンから隣のボタンに指が滑りそうになっても物理ギャップで引っかかるという動作が必要なんですよ。そういった物理的な制御の力があるかないか、ってのは、普段使いする道具として非常に重要だと思うんですけどね。もちろん、ソフト的にも、Androidの制御力の弱さは目に余るし。低コストで高収益のスマホをじゃんじゃん拡販したいキャリアやメーカの気持ちもわからないでもないですが、あくまで本来の「道具としての電話機」を変わらずに提供した上での「おもちゃとしてのスマホ」の提供であるべきだと思うんですけどね。フィーチャーフォン誰も作らなくなったら、本当にどうしよう。

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2012/8/10 23:59 · ニュースコメント · 1 comment

先日、VoLTEの音質の話を書いたところ、その直後?にSamsungとLGがVoLTE端末を作りました、と言うニュースがありました。で、これに関して、「どういう方式なのでしょうか、OTTでしょうか」というようなご質問がありましたので、タイムリーなうちに記事にしておきます。

ちなみに、「OTT」というのは「Over The Top」のことで、一般的には、キャリアが提供しているインターネット接続サービスよりも上のレイヤでいろいろやるような人やサービスのことです。たとえば、NTTcomの050plusなんてのは典型的なOTT IP電話サービスです。要するに、「The インターネット」の相互接続性を頼りにしたサービス一般ですね。

一方、そうではない、「非OTT」なのは、たとえばキャリアのインターネット接続サービスそのものだったり、普通の電話サービスだったりです。キャリアが独自に相互接続性を保証することでEnd-Endの通信が成り立つようなもの。インターネット接続サービスは、キャリアがIXか一次プロバイダかに直接接続することで接続性を保証しますし、電話は、キャリア内の交換網で電話同士を接続し、キャリア外に向けては、相手キャリアとの直接相互接続で接続性を保証します。もちろんキャリアがOTTを提供してもいいわけで、特にドコモなんぞは「土管化を避ける!」みたいな旗を掲げていろんなOTT的サービスに参入していますね。

さて、本来の意味でのVoLTEは、「非OTT」です。基本的な仕組みはVoIPなので、IPルートさえ通ればどこにでもつながる、と言うのが本来の形のように思えますが、VoLTEの基本は、VoLTE音声トラフィックは「The インターネット」には直接出ていくことはなく、キャリア内で交換され、他キャリアには相互接続点でのみ出ていく、と言うのが形になります。「The インターネット」は、原則論としてどこの誰のノードを経由するかを送信側が限定することはできません。だから、潜在的にありとあらゆる品質劣化を受ける可能性を持っています。VoLTEはキャリアグレードの電話サービスとして、そういう危険エリアにトラフィックをさらすことなく交換を完結させることになっています(そういう意味では、ソフトバンクの「The インターネット」経由のフェムトなんてのは、キャリアグレード品質を保証できないOTTに近いサービスと言えます)。

ってことで、「ちゃんと標準化されたVoLTE」なら、非OTTのはず。です。で、今回の発表を見ると、まずは韓国LGU+に供給し、ついで米国MetroPCSにも提供する、となっているので、これはおそらく各キャリア独自のOTTではなく同じ標準に従ったVoLTE、つまり非OTTのVoLTEではないかなぁ、と思います。あくまで私の推測ではありますが。

ちなみに、3GPPでのVoLTEの仕様自体は相当前に固まっていて、2010年時点で端末への実装のガイドライン的なものもいろいろとできていたりするので、今年のこのくらいの時期に本物のVoLTE端末が出てきても全然不思議ではないです。どっちかと言うとインフラの対応の方がずっと遅れることが予想されていたので、LGU+やMetroPCSのような割と小規模でチャレンジングなキャリアが先行してようやくインフラ導入にこぎつけた、というような感じではないでしょうか。

ということで、簡単ですが私なりの所感を書かせていただきました。

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ドコモが野菜を売り、KDDIがベンチャーを支援するワケ:佐野正弘の“日本的”ケータイ論
あれですよね、ソフトバンク対抗的な意味が強いですよね。もともとソフトバンクは出自から言ってグループのすそ野がすごく広い会社で、インフラ業一本で成長してきたドコモやKDDIとはやっぱり商売の広がりが違う、その辺が、本業の勝敗にも影響が大きいんですよね。ただ、やっぱり気をつけなきゃいけないのは、商売に対する考え方の違い、これを埋め合わせる意識改革が、ドコモにもKDDIにも必要だと思います。ドコモもKDDIも、通信事業、つまり、加入によりストックし解約によりリリースする、と言う、ストック型商売がスタート地点で、まだ商売に対してストック式ありきの考え方しかできていないんです。一方のソフトバンクは、ソフト販売や出版などの、商品を右から左に流すことによる商売、つまりフロー型商売が出自で、フロー型商売特有のフロー変動リスクをストック型商売の安定性で補う形で成長した企業。だから、ストック型商売もフロー型商売もその使い方をよく熟知しているんですよね。たとえば割賦や通信料(ストック商売)の値引きをうまく使って端末販売(フロー商売)での利益を大きく成長させ、さらに結果としてストックにも反映される形でストック商売も伸ばしている、と言う相乗効果が出ているわけです。「どこで儲けどこで損するか」を明確に定義して、儲けない事業から儲ける事業に送客する仕組み、みたいなのをうまく使い分けているんですよ。何でもかんでも単体黒字化必須でどんどんストックして積み上げたがるドコモやKDDIには、こういう商売の仕方は、体質的に真似できないんじゃないかなぁ、と思います。
DTI、月額490円でFOMA 3G回線を利用できるモバイル通信サービス
ついに500円以下が来ましたよぅ!!これは一つゲットしておくか。100kbpsなら、普通のテキスト中心のWEB閲覧なら全く問題ないし。案外リモートデスクトップだったらこのくらいの帯域でも快適に使えるし。動画とか見ようと思わなければ、なんにでも使えそう。っていうか、今家に解約済みのドコモデータ端末がやたらとたくさんあるんですよね。一応非常時用で基本料0円使ったら5000円っていうウィルコムMVNO経由の古ーい契約(プランGの3G部分)があるんですが(ちなみにPHS部分は別のWSIM端末に入れて普通に運用中)、これを解約してこっちに置き換えちゃっても良いかも。いい加減にWSIMも飽きてきたし、PHSパケット無料の恩恵も最近なくなってきちゃったし。このサービスを組み入れてモバイル環境を見直してみようかな。ってくらい、この価格は魅力的です。あと、IPv6トンネルサービスも無料でついてるみたいで、モバイルでIPv6が使えるようになれば自宅への直アクセスが楽になりそう。

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2012/8/8 10:00 · 技術解説 · (No comments)

VoLTEとPHSはどっちが音質が良いのか?というご質問をいただきました。ので、ちょっと考察してみたいと思います。先に言っておくと、ここに書いたデータは私がいろんなサイトや論文(?)から拾ったデータを勝手に正規化して並べたものなので、公正であるかどうかには全く頓着していません。そもそもそのデータの出元が信頼できるかどうかさえ検証していません。と言うことをお断りしておきます。

ということで、PHSとVoLTEの音質はどっちがいいのか、と言われても、正直、まだVoLTEを使っているところがないので、聞いてみるまでは何とも言えない、と言うのが最も正確なお答えになります。が、あえてむりくりに議論を進めてみます。

VoLTEに使われるコーデックは、AMRかAMRの拡張であるAMR-WBになります。ということは、それらの音質がどんなもんか、と言うことがわかれば、おおざっぱにあたりをつけることくらいはできるようになります。

で、音質の評価というのは基本的には個人的なものなので絶対評価をするのが難しいのですが、難しいなりにもできるだけ公平に評価できる指標がないものか、と言うことで考案された評価方法にMOSというのがあります。MOSにもいろんなやり方があるのですが、その中でも特にITUのなんちゃらで規定されているPESQ評価値というのを、いろんなところから拾ってきてみます。

しかしこれにもちょっと問題があって、結局、その評価値って、評価環境や集めた人の母集団の偏りでころころ変わるんですね。ってことで、比較的音質が良く安定している64kbps-PCM(相当)の評価をもとに正規化したものをここで紹介します。元データはぐちゃぐちゃで見るに堪えないので省略させてください。

方式 相対評点 メモ
64kPCM(基準) 1.00 G.711、データによってはG.722で代替
PHS(32kADPCM) 0.95 G.726 32kbps
VoLTE(仕様上最高) 0.98 G.722.2 23.85kbps
VoLTE(必須実装最高) 0.96 G.722.2 12.65kbps
VoLTE(混雑時) 0.77 G.722.2 8.85kbps
WCDMA(GSM-EFR)(参考) 0.92 AMR
GSM(参考) 0.79 not AMR

こんな感じ。あ、一応、言語別評価とかがあるものについては、いくつかの言語での評価結果があれば可能な限り日本語での評価を採用していますので、他の言語を採用しているスコアとのブレは多少はあります。ご注意。

PHSの音質は、相対評価で0.95とかなり高いスコアを出しています。一応の同世代のGSMが0.79ですから、この世代としては確かにとびぬけた音質スコアを持っていたと言えます。

次にWCDMA世代に入ると、一気に0.92という良スコアをだし、PHSの音質にかなり近いレベルに。3G世代ではこのスコアが一応最高スコア(のはず)です。

で、VoLTEですが、VoLTEが採用しているAMR-WBは、ビットレートを上げているだけでなく、サンプリング帯域幅も向上しているため、単純な比較はできない(やっちゃダメ)っぽいです。が、そこで無理を通してみると、VoLTEの最高音質は、なんと0.98という、電話としては最高ランクに近い評価を出しているようです。

ただし、VoLTEの最高音質(レート)は、端末への実装が必須ではありません。サボってもいいことになっています。実装が必須になっている音質(レート)が別にあって、これの評価値が、0.96。多少落ちるとはいえ、PHSの音質と同等以上となっています。

ちなみに、VoLTEも混雑すればレートをどんどん下げることができ、最悪の場合の音質評価値は0.77となります。スマホばかりになってデータ逼迫で音声向け帯域が足りなくなってきた場合、もちろん割り当てポリシーにもよるのですが、ここまで音質を落としてしまう可能性も十分にある、と言うことになります。

ってことで結論を言いますと、VoLTEになると、評価としては少なくともPHS同等以上、固定ISDNにも匹敵する音質を実現することも可能、と言うことになります。

とはいえ、2G方式でありながら、4Gな時代になってもそれと同程度の音質を実現できるPHSの方が実はすごいっちゃぁすごいんですよね。まぁ、当初は固定ISDNの無線子機、と言うのが本来の立ち位置だった方式なので、固定ISDNの音質を損なわないレベルが求められていたわけですけど。

ってことで、VoLTEとPHSの音質について考察してみました。でわ。

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2012/8/8 10:00 · 技術解説 · (No comments)

アイサットフォンと電波天文の干渉という問題について、結論として「電波望遠鏡の近くで使わないように」ということに落ち着いていますが、衛星って広く電波が降ってきているものなのに近くで使わないだけでOKなんですか、と言う質問をいただいていました。ちょっと回答が遅くなってしまいましたが、今日は簡単に。

アイサットフォンはインマルサットを使った電話サービスの一つ。なので、基本的に従来のインマルサットの周波数帯を使います。

で、もともとインマルサットは、地上局は固定や船舶がメイン、また、移動局でも指向性が高いアンテナを持ち、非常に限られた使用者しかいないようなものなので問題視されていませんでしたが、アイサットフォンのように指向性の低いアンテナで個人が自由に持ち歩けるようなタイプとなってしまうと、電波望遠鏡の近くでの干渉が問題になってきたのではないかと思われます。

ここで、なぜ「近くだけ」問題になるのか、と言うと、周波数配置がポイント。インマルサットの周波数は、地上→衛星の周波数バンドと衛星→地上の周波数バンドのうち、地上→衛星のバンドが電波天文学用バンドに非常に近いんです。逆に、衛星→地上は非常に広い範囲に強い電波をばらまくことになってしまうので、電波天文学用バンドから離れた方のバンドを使う様にした、と言うのが真相だったかもしれません(情報不明瞭)。

となると、地上→衛星バンドが電波天文学に干渉することになります。つまり、地上移動局が発する電波。もちろん地上移動局だって不要発射を十分に抑えるようにフィルターを持っていますが、それでも(電波天文学的には)結構大きなレベルの不要発射を出してしまいます。

電波望遠鏡は言ってみれば巨大なパラボラアンテナなんですが(なので古い衛星通信用アンテナを流用したりもする)、いくらパラボラと言っても、周辺からの漏れ込みをゼロにするということはできません。パラボラ面の横から受信素子に直接入っていくような電波もあるでしょうし、ななめ方向にも割と強いゲインを持つサイドローブを持っていたりもします。そういうところにアイサットフォン端末がいて、これが衛星に向かって電波を発射すると、電波望遠鏡にも影響を与えてしまうことになります。具体的には、背景ノイズレベルが上がってしまい、観測解像度が下がってしまうわけです。

ってことで、アイサットフォンは電波望遠鏡の近くで使っちゃだめですよ、ってことになります。日本で大きな電波天文台と言うと、まず何を置いても野辺山ですね。あと、確か山口と茨城に割と大きいやつ、岩手水沢+小笠原父島+鹿児島薩摩川内+石垣島のVLBIあたりが大きな観測所です。ってことで、この近くに行くときは、出来ればアイサットフォンは電源OFFでよろしく。

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