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2012/9/10 23:59 · ニュースコメント · 4 comments

次期iPhoneのLTEはグローバル対応へ – 未対応地域/キャリアも出現か
前に書いた、LTEインフラ整備状況のエントリーにも関連して、次のiPhoneがauのLTEエリアでどのくらい使えるのかとかいろんな質問わんさかいただいているんですけど、「知らん!!」がお答えですすみません。そりゃauのエリアが相当期待できるとなると次の疑問はそこなんでしょうけど。ただ、たぶん、ですが、iPhoneはauLTEの800MHzには対応していません。日本の、というかauが持ってる800MHz帯は、米国850帯からちょうど外れた位置にあるため、逆に世界でも有数のガラパゴスバンドなんですよ。日本のauのためだけにそのバンドに対応したデバイスを載せるか、と考えると、ちょっとありえないと思います。せいぜい、グローバル2.1G、欧州900M、北米850M、この三つに、その他特に人の多そうなところをいくつか対応ってくらいじゃないかなぁ。LTE用デバイスはWCDMA/CDMA2000用よりもかなり厳しい特性を求められるので、特に世界中で発売するような端末については、デバイスのコストが下がっていくまでは対応バンドはかなり絞られた状態が続くと思います。あとは、au、ソフトバンクの2GHz LTEのエリアがどんなものかってのが気になりますが、これも実際の局の位置がわかるわけじゃないのでわかりません。対応局数的な意味では、2Gに関してはソフトバンクの方がまだマシかもしんないなんて話もあるけど。

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2012/9/10 23:59 · ニュースコメント · 4 comments

ソニー、新電子書籍リーダーReaderを9月21日発売
ふむ、ボタンが大きく押しやすくなったということで、前のモデルの問題点の解決に取り組む姿勢は見られますが、あれですかね、端末の長手方向のどこかにボタンを置くってのは、何か特許か何かでどうしてもできない理由でもあるんでしょうかね。ボタンのレイアウトを見ての通り、片手でページ捲りボタンを押すとき、端末の重心からもっとも離れた位置をつまむように持つ必要があります。どんなに軽い端末でも「端っこをつまむ」ような持ち方は苦痛でしかないんですよ。やっぱり、手の大部分が重心近くに置いてある状態が一番安定します。旧Kindle3以前のKindleシリーズはこの点をすごく良く考えていて、端末の重心近くのサイド、かつ、把持方向に垂直に押し込む形のボタンで、さらに端末両側にページ捲りボタンを配していました。把持方向に水平ではないので力が入りやすく、なおかつ重心に近いので持っていて楽で押し間違いもなく、両側にあるのでどちらの手で持っていても同じ操作ができる。これだけ洗練されたスタイルを、誰も真似しない(Amazon本人でさえ!)のが不思議でならない。最近の電子書籍端末を使っている人に、旧スタイルのKindleを持って驚いてみてほしいんですけど。「あぁこれならタッチ操作なんぞいらんわ」って思うはず。なんだけどなぁ。賛同者少なし。
Firefox 16ベータ版公開、Android版はリーダーモード搭載
ようやくスマホブラウザにも私の欲しい機能(に近いもの)が載り始めましたね。リーダーモード。できれば、Javascriptをボタン一つでON/OFFできるくらいの機能が欲しいんですけど。もっと言えば、ボタン一つでユーザ定義のカスタムcssに切り替えられる機能が欲しいですけど。どちらもPC版Operaにはあって、とっても重宝してるんですよね。背景と文字のコントラストが低くて読みにくいサイトとかはボタン一発で、みたいな。っていうか、PC版Operaは最強なのにスマホ版はイマイチ、どころか最弱クラスなんですよねぇ。レンダリング精度は低いわ操作精度は低いわ慣性スクロールはへたくそだわで。ってことで、スマホブラウザは更なる進化(ただし鈍重にならない方向で)を期待したいと思います。
山手線で車内無線LAN実験、乗車率データや電子書籍も配信
電車の車内無線LANは、あったらいいよなーと思ってて、で、先日このニュースが出て、ちょっと期待中。ただ、バックホールにWiMAXを使ってるってのがちょっと心配。いや、正直、WiMAXって移動に結構弱いですよ。車に乗ってWiMAX経由のテザリングしてると、結構な頻度でデータが途切れるんですよね。WiMAXのハンドオーバって一般のモバイル方式に比べると結構毛色が違ってて、あくまでWiFiを拡張した程度、あえて言うなら、PHSにかなり近い感じ(そうじゃないモードもあるけど、UQはSFNではなく3波くりかえしらしいのでたぶん適用できないはず)。なんだかだで移動には厳しく、しかも、下手すると何百人が乗った編成がほぼ一つのWiMAX基地局につながってデータリンクをシェアする、なんてことになると、結構厳しいんじゃないかなぁ、なんて思います。なんか、ないんですかね、電車って絶対にレールと架線に触れてるじゃないですか、その辺でほどほどの速度で通信できる仕組みとか。やっぱり、可能な限り有線を使って無線資源消費は最後の手段、っていうのを、いろんな事業者が原則にしてほしいですね。

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Androidのコミュニティ、Appleの勝訴に戦々恐々
正直、良い傾向だと思います。もう誰でも彼でもスマホとなればiPhoneコピーからスタートしている現状。はっきり言って、お世辞にも「電話として」使いやすいとは言えない全面タッチパネル式プレート型端末。だけどそれがスマホの代名詞的形状として採用されるのは、やはり成功しすぎたiPhoneの前例があるために、そこから抜け出せないヘボな後発メーカ(のヘボなデザイン担当者)がリスクテーク出来ないからなんですよね。今後、むしろiPhone型スマホを作ることこそがリスクだと認知されれば、より柔軟な思考でさまざまな形状のスマホハードウェアが考案されることになるかと思うと、ちょっと歓迎したいところだったりするわけです。マルチタッチとかは(必要なら)素直に特許料払えば?どうせAppleの通信技術の基礎特許侵害の方がはるかにでかいわけで、たいていの企業はクロスライセンスで現金の持ち出しはほとんどゼロにできるでしょうし、なんなら、googleが傘下のモトローラとApple間でクロスライセンスでけりをつければいいんじゃないかなぁ。googleってそういうことやる会社ではなさそうですけど。
ソフトバンクモバイル、スマホだけで手のひら静脈認証を可能にするソフトを開発
えぇっ、可視光で静脈認証!?と思って手を見てみたら、確かに静脈見えますわ。これが実用化したら結構いろんなことができるようになりますね。いや、指紋認証の代替とかっていう意味じゃなくて、「生体認証デバイスを持ってないスマホでも生体認証の道が開ける」っていう意味で。どこまでの精度が出るのかはまだまだ発展途上なのでしょうけど、おおざっぱにでも生体認証ができるようになれば、シンプルな端末ロックとかの用途でも十分に使い道があります。顔認証とどっちがいいのかっていうとまたわからないんですけど、正直、認証のために自分の顔をカメラに写すとか、ちょっとキモいんですよね。なんでロック解除するたびにキモい画像みなきゃならんのか、と。手のひらでそれと同等以上の認証ができるなら、それだけで十分使い道がある技術だと思います。決済認証まで任せられるかってーとさすがに不安ですけど。カメラの特性次第でいくらでも変わりうるんじゃないかなぁ。

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東京メトロ 一部路線における携帯電話のサービスエリア拡大について -8月30日より丸ノ内線、日比谷線、千代田線、南北線の一部区間でもサービス開始-
ぬほぁ、急に広がりましたよ、ひゃっほい。なんだかだで、トンネル内の方が品質良いんですよね、駅のホームとかよりも。あと、トンネル内がエリアになると、その両側の駅のホームの混雑(アクセス不可)がかなり緩和するんですよね。電車が構内に入った時に一斉に再接続をする、と言うのが、どうしても端末個別の動作なわけで、ほとんど制御できないわけですが、トンネル内がエリアだと、再接続ではなくてハンドオーバになるので、ネットワーク側で制御できるし、もちろん、リソースの確保とかを先にしておけるし、一番問題になるランダムアクセスチャネルの輻輳が全く起きなくなるので、アクセス不可問題の大半の理由が片付いちゃうんですよね。しかも今回は、丸ノ内線・日比谷線・千代田線という比較的メジャーな路線も対象。今後も対象範囲がもっと広がってほしいですね。個人的には、これにあと銀座線・有楽町線あたりが加わってくれるととてもいい塩梅なんですが。

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2012/8/27 10:00 · 事業考察 · 10 comments

[追記]最新図はこちら↓
各社LTEエリア展開状況(常時更新)

さて、前に書いた各社LTE展開プランに関して、まただいぶ状況が変わってきているので、改めてアップデートしておきたいと思います。

まずドコモ。相変わらず2GHzがメインで、なおかつ、ほとんどのエリアが5MHz幅(37.5Mbps)エリアとなっていて、状況は変わらず、エリアが徐々に広がっているだけのようです。ごく一部の地域で2GHzの15MHzを始めていたりするようで、今後は、これを徐々に増やしていくでしょうが、3Gのメインバンドともいえる2Gを都市部では削れないでしょうから、これ以上2GHzを使った拡大は難しいでしょう。一方、800MHzや1.5GHzの基地局も実験的に展開を始めているようですので、もう少ししたらこれらのエリアが急に広がり始めるかもしれません。

次にKDDI。こちらは着々と800MHzと1.5GHzを増やしていて、800MHzのロケーションの数だけでドコモに匹敵するほどになっているようです。まだサービスイン前なのに。もちろん、全くロケーション数が同じなら2GHzより800MHzの方がエリアは広く取れますから、サービスインと同時にドコモを大きく上回るエリアを実現する可能性が高く、さらに、ほぼすべての局が10MHz幅(75Mbps)となっているなど、速さ・広さともに他社を圧倒することが確定。加えて、難しいんじゃないかと思っていた2GHzも相当な勢いで建てているらしく、グローバル端末の受け入れに関しても万全です。なんだこの最強LTEキャリア。

ソフトバンクは、予想通りと言うか、自身によるFDDの展開も始めました。これはおそらくグローバル端末(と言うかLTE対応iPhone)の受け入れが主目的。ただし、ロケーション数では大きく後れを取っているうえ、10MHz幅率はドコモより下。要するに、エリアの広さでも速度の速さでも二社に大きく後れを取っている状況。これをカバーするのがWCPによるTD-LTEですが、こちらはPHSロケーションの再利用であるため、局数が多くともカバーできる範囲はかなり狭くなりがちです。あと、こちらに関しては全く同じ局に10MHz免許(FDDの5MHz幅相当)と20MHz免許(FDDの10MHz幅相当)の両方が付けられていたりして、実際にどっちの幅でサービスをしているのかわからない感じ。たぶんほとんどは20MHz幅だとは思うのですが、ちょっと不明瞭な感じですね、免許情報からは。

イーモバイルは、まぁ、うーん、頑張ってるけど、ちょっと、なぁ、って感じ。ロケーション数はソフトバンクをさらに大きく下回り、10MHz幅率もドコモ程ではないけどかなり低い。安さ以外でイーモバイルを選ぶ理由はなさそうです、残念ながら。

最後に、現時点で情報取得済み情報で図式化してみたものを。まだ完全ではないですが、おおよそ9割ほどは正確な情報のはずです。

まぁなんつーか、KDDI(au)の鬼っぷりがよくわかる図です。今後、この中の「赤い丸」がどのくらい大きくなっていくか、ってのが、各社LTEサービスの「本当のスペック」を知るうえで重要になると思うわけで、時々、この図、更新したいですね。案外作るのめんどい図なんですけど。

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2012/8/27 10:00 · 事業考察 · 10 comments

アマゾン、9月6日に新型Kindle発表か
Kindle Fireは1ミリも興味が無くて、やっぱりE-InkのレガシーKindleのパワーアップが気になります。いや、タッチ対応の奴が、軒並みボタンが廃止されちゃってるじゃないですか。キーボードはともかく、一番重要な「大きくて押しやすいページめくりボタン」が廃止されてる。その辺が、ちゃんと戻ってきてくれるといいんですけど。トップライト内蔵とかも興味深いですね。でも、どーせ、「トップライト内蔵はハイエンドのタッチモデルだけ、ページめくりボタン付きはローエンドだけ」とかいう完全にどっ外したラインナップで出てくるんですよ。ほんと、本体の安さとかどーでもいいんですけどねぇ。見易さ、バッテリの持ち、もろもろを含んだ満足度的にいうと、やっぱりE-Ink採用の電子書籍端末は最強で、その中でもKindleは特に使いやすいハードインターフェースを持っていたわけですよ。せめてその後継機を出してほしいところです。いや、今持ってるKindleが、ちょっと画面をぶつけてしまって、一部黒点が出来ちゃってて、良いのがあったら買い替えたいんですよね。期待しないで待つことにします。

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世界でもっともバカバカしいコンセプトを持つ iPad 用キーボードiTypewriter
ばかばかしいといってもほどがあるだろうと思ってリンク先を見たら想像以上にばかばかしくて笑った。これって本当に売るのかな?ジョーク製品としては非常にいい出来だと思いますが、実用性はあれですよね(笑)。外付けキーボードの利点の一つ、「画面に仮想キーボードを出さなくて済むので画面が広く使えます」を完全にスポイルしています。しかし、いろんなタブレット向けにアーム位置を調節できるような作りにすれば、デジタルオタク向けのプレゼント需要としてかなり売れるんじゃないかなぁ。ちょっとほしい。っていうか、これのためにタブレットを買ってもいいくらいの勢い。
HDMIに挿すだけで“スマートTV”に!? Android4.0搭載のGeaneeHDMIスマートスティック:薄型テレビ“徹底”パワーアップ術
なんかこういうのいくつか出てましたよね。やっぱりネット系のコンテンツをテレビで、と思ったらこういう形態しかないのかなぁ。もちろん、テレビにもレコーダにもネット系を扱える最低限の機能はついているんですけど、何分にも遅い、重い。リモコンのボタンを押してからカーソルが隣にピコッと動くのに体感できるぐらいの遅延があります。聞いた話ですが、家電系メーカではとにかく「すでに動いているソフトウェアに手を入れること」に対して極端に臆病になっているらしく、屋上屋を架す式の機能追加しかできなくなっていて、こんなひどい有様だそうです。以前に書いた引き算恐怖症そのものですね。そんなわけで、家電のネット機能は全く頼りにならないとなれば、こういったタイプのデバイスが活躍する場も出てきます。んー、いや、いいんだけどさ、やっぱりいちいち入力切替とかがいると思うと、やっぱり面倒ですね、こうやってデバイスが断片化しているのは。せめて、ソニーとかシャープ辺りがテレビ、レコーダと(HDMI経由で)連係動作するようなこういうデバイスを作ってほしいですね。いや、今、うちのテレビとレコーダ、ソニーに統一したら、連携操作が思いのほか快適で。唯一の問題はちょっと複雑なことをしようとすると超重い遅いってことで。その部分を、外付けのAndroidデバイスに肩代わりさせる、みたいなアイデアで解決してはどうでしょうね>ソニー様。あ、LANは有線対応で。無線LANは遅くて使い物になりませんので。話は変わりますが、このデバイスもUSB給電。もともとHDMIで給電なんて思いもよらなかったんでしょうけど、今後、スマートグリッドとかスマートメータみたいな話が広まってくると、インターフェースそのものに給電機能を付ける、っていう発想は重要になってくると思うんですよね。是非とも、いろんなインターフェースに給電機能を。メタル電話線も存続を。

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2012/8/21 10:00 · 事業考察, 品質動向 · (No comments)

ドコモの障害が増えていますね。なぜ障害が増えているか、という点については、障害が表面化する仕組みを考えてみればいいと思います。要するに、前に書いた通信事業における障害に対する考え方について辺りをおさらいしてみるといい感じかもしれません。

まず、「表面化する障害」とは何か、と言うことを考えています。障害が起こったとき、仮にどんな小さな障害でも出た瞬間に公表しなければならない、なんてことにはなっていません。と言うか、もしそんなことをしてしまうと、キャリアの障害情報ページはあっという間にぎっしりと埋まってしまいます。どんなに品質の良い機器を使っても、何しろ全国区の通信キャリアの使う機器数は膨大ですから、仮に障害率(ダウン率)1ppmだったとしても、毎日何十個という機器故障情報が障害リストを埋めてしまうことになります。

そんなわけで、実際には、加入者への影響度で公表有無を決めているようです。と言っても、各社の詳しい内規まではわかりませんが、一つの重要な基準として、「総務省への報告義務のある事故」の基準値があります。これが、「3万 以上 かつ 継続時間 2時間 以上」となっています。大体、各社ともおおむねこの基準かこの基準よりちょっと厳しいくらいの基準で、障害の公表有無を決めているようです。

ポイントは、「影響人数」と「継続時間」というところ。特に、「継続時間」については重要で、たとえば、機器故障でスタンバイ系に切り替わるときに1秒だけ影響があった、こういう場合は、障害とは言えませんね。つまり、どんなにドでかい障害であろうと、短期間で終息すればそれは障害発生と言えない、とさえ言えます。

これが、要するに対策至上主義の原典。起こってもいい。起こってから復旧までを極限まで短くせよ。

さて一方、ドコモやKDDIが採用しているのは、予防絶対主義。起こしてはならない、という考え方です。ただ、ここで短絡的に「予防絶対主義だから何かが起こってしまうと長期化してしまう」と結論してしまうのは、ちょっと違うと感じる方も多いでしょう。すなわち、「予防絶対主義と対策至上主義は両立しうるのではないか」と言う命題です。

出来うる限り完璧に予防する。同時に、何かが起きた時にも素早く復旧する技術を磨く。これは両立しそうに思えます。

結論から言うと、これは両立しないんですね。

なぜかと言うと、それは予防絶対主義の「障害時の初動対応」にあります。予防絶対主義の原典には「一度起こした障害を繰り返してはならない」というありがたい言葉が記されています。なので、万一の障害が起こった場合、その障害を繰り返さないための対応がまず最優先されるのです。すなわち、「調査のための現状保存」。

障害が起こりました。まずどのノードの障害かを突き止めます。次にそのノードの保守ベンダに連絡を入れ、調査のためのログ取りの準備をします。場合によっては現地に行く必要さえあるかもしれません。この間にたとえば「復旧のためにリセットしていいか」とベンダに聞いて、ベンダがダメーと返答したりなど無駄な時間を過ごします。ベンダがようやくログ取りをはじめ、必要なログがすべて取得出来たらようやく、リセットや電源入れ直しなどの対応を始めます。この間、おそらく1時間以上。下手すりゃ数時間です。[追記]実際の切り分けなんてやってないしログ取りなんて一瞬だろ、と言うご指摘をいただきましたが、一番時間がかかるのが、ログ取りを開始できるまでの手続きと手順です。実際に商用で運用されている装置に対してベンダがアクセスするためには膨大な儀式が必要なのです。入局作業ともなればなおさら。それが、この「無駄時間」の大半だったりします。

要するに、予防絶対主義を貫く限りは、障害に対する初動対応が「次の障害を起こさないための対策」で数時間遅れてしまう。となると、上の公表基準、報告基準であるところの「障害継続時間」が長時間化してしまうわけですね。

で、数年前まではこれでよかったんです。なぜなら、システムは比較的シンプルで、「手におえる」レベルだったから。数年に一度の大障害を糧に信頼性をグングン向上させられるシステムだったから。しかし、前にも書いた通り、新しい時代になり、いろんなシステムが複雑に絡み合い、もはや全体の把握は人間の手におえるレベルを超え始めています。システム自体が生き物のように毎日姿を変える、と言うと言い過ぎかもしれませんが、IPベースでアダプタビリティ・スケーラビリティが向上しているがために、ブラックボックス化した動作の機微がシステム全体にバタフライ効果的インパクトを与えうるものになってきています。大昔にやってたサイトで「フルIP化はシステム挙動をカオティックにするから嫌いだ」なんてことを書いた覚えがありますが、まさにそういったことが起こりつつあるというわけです。

なので、いくら予防を徹底しても、毎日のように新しい障害要因が生まれてくるわけです。もちろんその新しい障害要因のほとんどは日の目を見ずに潰されるわけですが、それをすり抜けたものが障害として花開くわけで、その新しい障害には対策できずに大障害として長時間継続を許してしまうのが、予防絶対主義、と言うことなのかなぁ、と思うわけです。

と言うことで、まぁとある筋から、なぜドコモやKDDIの障害は長時間化しやすいのか、なんていう与太話を聞いてこんな記事を書いてみたりしました。それでわ。

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2012/8/21 10:00 · 事業考察, 品質動向 · (No comments)