スマートフォン 表示
メールフォームでよろづ質問受付中
スマートフォン速度統計への人柱ご協力をお願いします。

伝送速度1Tbpsを実現する光通信技術、従来比10倍
パイロット信号で位相を補正、って、無線技術で言えば二世代ぐらい遅れてるようなイメージですが、逆に言えば、最先端の無線技術を有線通信に適用していけば、まだまだ有線通信の伸びしろはあるといえそうです。そもそも、有線技術では、ノイズをそれほど重要視しないのが従来の考え方。線をしっかりと保護してやればノイズは乗らないんだし、という意味で。だから、無線のようにむやみにパイロットだの参照信号だのを乗せなくても十分に高速通信ができるわけです。逆に言えば、そういった無線の技術を適用すれば、もっと無茶ができる可能性が残ってる、ってこと。と言っても、この段階でテラビットのオーダーですから、まずビット単位の処理能力が追いつきません。ただ、もし処理能力の壁が破られれば、さらにたくさんのキャリアを束ねたり、あるいは、光ファイバ内のわずかな遅延や分散を活用したMIMO的な技術の適用も可能かもしれません。技術実現の素地は無線通信技術のほうですでに培われているわけですから。ともあれ、なんだもかんでも無線だセルラーだという世の流れに対しては、私はちょっと異を唱えたいと思っていて。やっぱり通信の基本は有線ですよ。有線インフラをしっかり作り上げて、それで足りない部分を無線にすればいい。最後の数メートルとか、モビリティとか、ね。通信路をみんなで共有なんてそもそも苦肉の策でしかなくナンセンスだと思う派なのです。

tweet TWEET

ソフトバンク、通信衛星を利用したLTEの中継に成功
LTEを衛星経由で中継?どうやっても同期タイミングあわなさそうなんだけど・・・と思って記事を読んだら単にバックホール(基地局の後ろの回線)に衛星使っただけだった。なにこれ。二十年前の記事かな?(笑)っていうか国内でもすでに衛星回線のLTE基地局大量に運用してるだろうに、何をいまさらって感じ。ソフトバンクが衛星回線基地局用に日本をカバーしてる衛星回線を買い漁って何百Mbps分も確保してるの知ってますよ(笑)。スプリントでも活用とかとってつけたように言ってるところを見ると、投資家向けパフォーマンスなんでしょうねぇ。スプリントだって衛星回線くらいとっくに使ってますって・・・。

tweet TWEET

2016/2/16 10:00 · 技術解説 · (No comments)

DECTで事業所構内電話を構築しようとしても接続できなかったり切れたりということが多発して困っています、というお便りをいただきました。今日はそんな話。

お便りによりますと、DECTを事業所用電話機として導入したところ、全くつながらない、切れる、ということが多発していて、メーカーに聞いたところ、「家庭用を想定しているので事業所では使わないでください」とにべも無くあしらわれたとのこと。これはいったいどんなわけなのでしょうか、というご質問。

以前から私は「ぜんぶDECTでいいじゃん」的なことを言っています。それは、DECTがPHSとよく似た特性を持ち、なおかつ、世界的に普及した規格だからです。ただ、全てにおいてDECTが勝っているのかというと、そうではない場合も出てきます。

簡単におさらいしておきますと、PHSの特徴は、300kHzのキャリア、4つのスロット、それぞれキャリアセンスをしてからチャネル選択、と言うもの。一方のDECTは、約1.8MHzのキャリア、6または12のスロット、同じくキャリアセンスが必須。帯域幅当たりで見ると、12CHのDECTはPHSよりもやや少ないと言えます。ただ、その分、高速通信ができるようにもなっています。

さて、帯域幅当たり、と言ってしまいましたが、実際にエリアを構築することを考えると、これはそんなに簡単な話ではありません。

実際には、内線通信用に割り当てられた周波数では、DECTはわずか5キャリアしか確保できません。この5キャリアを分け合って制御用と通話用のチャネルを自律的に設定していくことになります。単純計算で、5×12=60通話チャネル。

DECTはPHSと同様、通話などでチャネルを確保するときには、キャリアセンスを行うわけですが、このとき、そのチャネルを誰かが使っていると使えません。一方、当然ながら内線用DECTはお互いに同期なんてしていませんから、あるスロットタイミングで誰かが通信していると、その前後1スロットに干渉を与える可能性があります。少なくとも、前か後ろの1スロットに干渉を出しますから、実際にある場所にDECT装置が集まっている場合、わずか30チャネルしか通話チャネルを確保できないわけです。

これに対してPHSは屋内用に42キャリアが利用可能で、それぞれが4チャネルを持っていますから、168チャネルが利用可能。非同期のことを考えても84チャネルと、DECTの倍以上の容量です。

さらにDECT特有の問題は、キャリアセンスの要求が厳しいこと。屋内PHS用の制御キャリアと干渉する位置の三つのDECTキャリアは非常に厳しいキャリアセンス要求が課されているため、無線LAN並みにゆるい共用ができるのはわずか2キャリア。残り3キャリアは厳しい共用制限がかけられているため、例えば事業所などで上下フロアに置いただけでまずアウトです。2キャリアでは繰り返し収容も相当に難しいでしょう。

想像してみて下さい。100メートル届く電波。無線LANよりもはるかに飛びやすいので、上下2フロアくらいに届きます。その電波の周波数のうち三つは「全く重なれない」、二つだけが重なっても利用できるもの。しかも、どの親機がどの周波数を使っているのかは専用の器具を使わないと分かりません。また、通話している子機も同じ電波を出すので、「届いてはいけない範囲」は実質この倍で考えなければなりません。と言いつつ、親機の電波は半分までしか届かないのでエリアは半分だけ。この条件で「構内を面的にカバーしつつ干渉しない条件」、探し出せるでしょうか。私には無理です(笑)。

ですので、メーカーが言う「事業所での使用は想定外です」は正しいんですね。少なくとも、PHSと同じ程度に楽に使えるかというと絶対にそんなことはありません。相当な熟練の設計屋さんがフロアごとのチャネル設計をしてようやく使い物になるレベル。その周波数設計を一元的に管理する親機の親機みたいなものも必要です。事業所には事業所用のDECT内線システムを使わないとやっぱりダメってことです。

DECTは思ったよりも使いにくいものだし、PHSは入手性的な意味でもっと使いにくいし、2.4Gなんてゴミクズ無線LAN乱立で綾瀬川よりも汚くて使い物にならないし。なんてことを考えると、実は日本の構内コードレス電話システムは結構危機的な状況にあるといえそうです。昔のPHSがやらかしたマイナー規格乱立対立騒動さえ無ければなあ、なんて思うんですけどね。当時は国際的に競争力のある規格を作ろうっていう視点が決定的に欠如していましたから。

ということで、事業所用の構内電話、という観点だと、実は家庭用のDECTとか2.4Gコードレスとかよりは、公衆システム(LTEやPHS)を使うほうが筋がいいんじゃないか、なんて思ったりします。維持コストは多少かかりますけど、システムとしては使いやすいPHSの調達コストを考えれば、十分安いと言えるレベルだと思うんですよね。

ていうかそもそも公衆PHSがまるまる公衆DECTになったりすればいいのになあ。

tweet TWEET

2016/2/16 10:00 · 技術解説 · (No comments)

米Apple、画面破損iPhoneを下取り – Touch IDを外部修理すると機能停止に?
そっかー、セキュリティ上の対策ならしょうがないよねー・・・と一日ほどは納得してたんですけど、考え直してみると、やっぱりおかしい。なんでセンサー部分の故障で?という意味で。いやさ、センサー自身が、認証してOK/NGを出してるわけじゃないんでしょ?センサーはあくまで指紋の特徴情報を暗号化して出力してるだけじゃん。出力された特徴情報は暗号化されて本体内の絶対に触れられない場所に格納されてるわけじゃん。認証は、本体内の閉じた認証モジュールで行うはずじゃん。普通に考えたら、そう実装するよね。だから、いくらセンサーをいじくったって、一度指紋ロックをかけた端末をハックすることは実質的に不可能、って作りにするはずなんですよ。「指紋でロックをかけた端末の指紋センサーに細工して侵入してやろう」ってこと自体、成り立たないような作りが普通なわけで、指紋センサーをそこまでセキュリティで保護する必要は無いと思うんです。いや、本当にもしかしての万が一ですけど、指紋センサーモジュール側に、特徴情報を記録させたりあまつさえ認証処理までさせちゃってないよね。もしそんな実装だとしたら、結構なオオゴトですよ。どちらにしろ、センサー部分をちょっといじったからって文鎮になるのはセキュリティ的に考えてもやっぱりおかしな話で。

tweet TWEET

オススメの記事

通信不要で話して翻訳するアプリ、英中韓の旅行会話に対応
サーバレスっていいよね。重要。海外に行くとネットにつながるかどうか分からないし、つながってもクソ高いローミング料とられるし。そのうえ、特に中国とか、スループットが安定しないので、リアルタイムで音声データを送信して音声認識とかできないことが多い。現地レンタルスマホが案外安くていいんですけど、やっぱり他人のスマホに自分のgoogleアカウントとかを設定するのもちょっと嫌ですよね。なんつーか、最近のスマホアプリ、「どうせネットつながるでしょ」って前提で作ってるのが多い。最近、スマホのプランを見直して、2GBまでに変えてみたんですけど、ちょっと外とか旅行先で使うことが多かっただけで一気に2GBに到達したりしてですね。データの蓄積とか解析をオンラインに依存してるアプリが増えたからなんでしょうね。まあ、接続がない前提っつったらなつかしのPDAみたいなもんになっちゃうんでしょうけど。難しいですね。

tweet TWEET

キティさん、折りたたみケータイになる重さはリンゴ一切れくらい
久々に来たなあ、こんな感じの。こういうのもっと出るといいのにねえ。別にキティさん好きってわけじゃないけど。キャラクターモノとか、動物モチーフとか、ぶっちゃけ猫とか猫とか。そういう大胆なデザインのケータイって、まだ需要あると思うんだけどなあ。ほんとここ十年ほど、誰も冒険しないよね。保守的なデザインの折りたたみケータイばかりかと思ってたら、今度はみんなカマボコ板スマホ。「数を売りたい」っていう提供者側の原理でしか物を考えてない人ばかり。そういう意味で、MVNOでこういう利用者に寄った製品が出てきてくれるのはうれしいですね。ところでこのケータイ、通話はIP電話ベースってことになるのかな。Wi-Fiにも対応してるってなると、きっとそうですよね。ブラウザ無きゃWi-Fi載ってる意味ないですもんね。こういう「データ専用SIM向けIP電話ケータイ」向けの「どこにかけても話し放題IP電話」みたいなサービスが出てくると、一気に人気が出るかも。チャンスですよ、IP電話キャリアの皆さん。

tweet TWEET

HLR/HSSを開放すると格安SIMではなくなる?
HLR/HSSのアンバンドルにかかる費用が「少なくとも億単位」とありますが、私の感覚だと、百億の単位です。関係するノードやネットワーク機能が余りに多いので。その全てに対し、特定のHLR/HSSへの対応のための検証試験を実施するだけでこのくらいの費用になると思います。ざっくりと、そういうノードや機能が大体百種類くらいあって(多くはリスクヘッジのためにマルチベンダ化されてるので、こんなもんじゃすまないかも)、それぞれに大体千~1万ほどのテストケースがあるでしょうから(これも少なめの見積もり)、これで百万~千万テストケース。1テストケースの実施と評価に一時間かかると仮定すると、工数で1千万H。1H単価を千円としても100億円です。実際はこの数倍。これを誰が負担するのか?もちろんMVNOは「そっちの都合なんだからうちは一円も出さないよ」と言うに決まってますから、そりゃ、MNOはアンバンドルなんてしたくありません。じゃあってんで、これを純粋な「MVNO対応コスト」として接続料に上乗せしてしまえば今みたいに格安でネットワークを貸し出すこともできなくなります(アンバンドルを利用しないMVNOも)。わざわざ、MNOの心臓部とも言える機能のアンバンドルを求めて事業破綻に向かう必要は無いと思うんですけどねえ、MVNOの皆さん。

tweet TWEET

Wonderlink、AndroidデジカメLUMIX CM専用プランLシリーズ新設――月額1480円から
上り無制限。この価値、分かるかなあ(何この上から目線)。最近、特に小さめサイズの動画投稿みたいなのが流行ってるじゃないですか。ちょっと前までは140文字のtwitterがリアルタイムなユーザ発信の主戦場でしたが、いまや、動画のリアルタイム発信の時代です。というかね、もともと、3GとかLTEで上下非対称、つまり「下りが速くて上りは遅い」って技術になってるのは、「一般的にインターネットからのダウンロードのほうが多く、速度も要求されるから」ってタテマエになってますけどね、クラウドとか分散コンピューティングとかって考え方は昔からあるしそういうのが主流になっていくって予測もあったんです。ただ単にね、下りを速くするほうが楽だから、ってだけなんです。上りはね、端末実装の難しさとかがあるから。要するに端末屋が楽したいからってのがあって、特に3GPPでは端末屋の声がめちゃくちゃでかい。端末屋がこうだと言ったら誰も逆らえない。そこまでじゃないけど、Q社様の意向に逆らってまで難度の高い技術を標準化しようってほど骨のある会社はいないわけです。という消極的な理由で実は上りが遅いわけですが(もちろん、実装上、あるいは消費電力上仕方のない問題なんですけど)、やっぱり今後は上りの速度と容量が勝負になっていくはずです。そんな中で、この「上り容量無制限」ってのは、かなり重要なキーポイントになるサービスだと思うんですね。無線がボトルネックになるから接続点での容量も圧迫されにくいし、他のMVNOもやろうと思えばできそうだなあ。

tweet TWEET