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2012/6/11 10:00 · ひとりごと · (No comments)

私は未だにPHSを使っています。それはPHSという方式に対する愛もありますが、それでも、それを持っていることによる直接的な恩恵があるからそうしているのです。感情論抜きにしても合理性がそこにあるのです。ということで、私がなぜまだPHSを持っているのかを勝手にまとめて、最後に毒吐いて終わります。

結構前までは、「高音質が」ってことをよく言っていました。これは、確かに今でもそう思ってはいるんですが、ちょっと必須条件ってほどでもなくなっています。というのも、その高音質がいまいち発揮しにくい端末所持状況になってしまって。たとえば、W-SIM端末とか。ストラップフォンとか。「受信感度がよろしくない」「マイク・スピーカ性能がいまいち」な端末が身の回りを占めてきて、高音質があまり活かせない状況になっています。要するに、せっかくの音声ながら、ノイズが乗っちゃうのね。

そこは割とどうでもいいんですが、やっぱり今でも持っている、持ち歩いているのは、2011年3月11日の記憶です。あの日、持っていた携帯電話が全滅して、唯一家族と連絡を取り合えたのがPHSでした。NTTでさえ、着信側交換機が混雑してつながらなくなっていたのに、PHS同士だけはつながりました。つながらなかった時間帯は、私の体感でわずか5分。

メインをドコモに完全移行し、EVDO/WiMAXというモバイルデータ手段も確保でき、いよいよPHSはお払い箱か、と思っていた矢先のあの災害で、PHSだけが唯一家族をつないでくれました。

災害時は災害伝言板を使いましょう、なんて言われますが、正直、モバイルデータ通信も全滅状態でした。最後まで残っていたのはWiMAXとPHSデータだけ。ほかは、つながらない、つながってもデータが落ちてこない、という状態が夜遅くまで続きました。

そしてそんな中で、PHSだけは音声もメールもデータも、ほぼ確実につながり、混雑も限定的でした。

中でも最も活躍したのは、「ライトメール」でした。音声通話と全く同じように端末同士が直接つながる仕組み、世界的にもほとんど例のないかなり特殊なメッセージングシステムです。音声通話のように呼び出し、メッセージを届けるので、タイムラグなしで相手が圏外なのか受け取れる状況なのかがわかります。たとえば他の携帯のSMSは一旦センターを経由するので結構タイムラグが許されるし、「圏外」以外の交換輻輳などの原因での未達も起こり得るため、相手の状況をダイレクトに知る手掛かりにはなりません。ライトメールの場合は、交換輻輳なら「おかけ直しください」になるし相手が圏外なら「電波の届かないところか電源が~」というトーキーになります(一部のPHSではこのトーキーをマスクしてあることもあるようですが)。

あの時、このライトメールと音声通話をうまく活用して、都内でばらばらだった家族と落ち合うことができ、PHSデータを使って各種情報をスムーズに入手できたためその日のうちに安全に公共交通機関を使って帰宅することが出来ました。会社の同僚は、「とにかく情報がないからひたすら家に向かって歩いた」と言っていました。もしあの時十分に情報を得られなかったら、私も危険覚悟で歩いていたかもしれません。後から見れば簡単なことで、情報さえあれば、結構な数の交通機関が夜そんなに遅くない時間に復旧する見込み、ってことはわかることだったんです。

前にも別記事で書いた通り、「PHSの耐災害性が最強」なんてことをいうわけではありません。そうではなく、全く異質のダイバシティルートを持つこと、これが重要なんです。たとえば、3Gにしても、WCDMAとCDMA2000ではネットワークのつくりが違うので、異なる災害応答プロファイル(「災害」というインパルス入力に対するネットワークの混雑度などの時間変化)を持つはずです。それが時系列上でたまたま重ならなければ、両方持っていればどちらかのルートが利用可能ということ。ただ、同じセルラー3Gである以上その差は微々たるもの。だから応答が重なってしまう(同時に悪くなり同時に良くなる)ことが多いと想定されます。それに対して、PHSもWiMAXも全く異なるシステムであるため、大きく異なる災害応答プロファイルを持つわけです。そして、PHSは音声もメールもデータも提供可能なネットワーク。異質なダイバシティルートとして確保しておくのにこれほど向いたシステムはありません。

もちろん、災害を抜きにしても、突発的な混雑でもPHSだけが無事なことがあります。それはもちろん、混雑に対する応答プロファイルが違うから。私が知らないだけで、3Gは問題なくつながるのにPHSだけは輻輳してつながらない、ということが起こっているかもしれません(たぶん起こっているはずです)。違いすぎるネットワークだからこそ、携帯とPHSが同時にダウンするという確率を小さくできるわけです。

まぁそれを言ったらイリジウムでも持ってろ、って話なんですけど、もちろん、こういった特徴に加えて、PHSだからこその良いところがあるわけですよ。料金が手ごろってことも、ダイバシティ用に維持するのであれば重要な部分ですし、一部を除けば待ち受けだけならめちゃくちゃバッテリが持つってことも重要です。たいていの端末は、待ち受けだけなら1週間充電しなくても平気。1週間充電を忘れた端末でも、いざという時に問題が解決するまでくらいの時間ならちゃんと動ききってくれます。

というようなわけで私はPHSをまだ持っているわけですが。

DIGNO DUAL。ウィルコムの最新PHS端末。ライトメールなし。データ通信なし。Androidだからバッテリも1日も持たないよね。どうすんのこれ、って感じの端末。幸い、これ以外のフィーチャーフォン的PHSがまだ出てきてくれているので良いんですけど、もしこういうのが主流になって、PHSの良いところがどんどん削られるハメになっていくんだとすると、いよいよPHSを持つ意味がなくなっていきますよ。ただでさえ、基地局統廃合とか言って、なんだか圏外になっちゃったお店が近所に結構出てきているのに。

まぁ、PHSがダメになりそうだったらその時は、イリジウムでも持ちます。たとえば、ウィルコムプランDが月額6755円です。イリジウムは月額5000円ですから、同じ「ただ持っているだけ」なら、イリジウムの方がお得って話になっちゃうんですよね。あ、着信は厳しいっぽいけどドコモのアイサットフォンでもいいですね。こっちも月5000円です。まぁ今の状況でそこまで先読みすることはなくて、600円とか980円とか1450円とかで回線を維持できているなら、それを徹底的に使うだけですけど。もしARPU向上がどうとか言ってプランD必須端末ばかりにしちゃおうなんてたくらんでるんだったら、考え直した方がいいですよ>ウィルコム様。

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2012/6/11 10:00 · ひとりごと · (No comments)

なぜ IPv6 はいまだにブロッコリーなのか
これはもう、一体何を言ってるの?と言わざるを得ない。体にいいことはわかってるけど誰も率先して取り入れようとしないからブロッコリーだとかって。全然違う。根本的に間違ってる。まず第一に、ブロッコリーは美味い。ただボイルしただけのモノに軽く塩をふっただけでも一山いけますよ。ましてや、料理の付け合せにソテーしたものが出てきたりしたらどうしますか。バターでソテーしただけのモノでも十分美味いのに、さらに、あの繊細な構造のおかげで、余った料理のソースをたっぷりと含んでくれるんですよ。ソース余らせちゃったらブロッコリーをおかわりしたくなるくらいですよ。そのくらいブロッコリーは美味いのに、なんだかまるで嫌われ者のような書き方。そのポジションはセロリだろ、どう考えても。セロリは臭いわ苦いわで誰が食うんだレベルだけど、体にいいから仕方ない、って感じで食うって意味では、記事での指摘通りのポジションなわけで、なんでそのポジションにブロッコリーがいるのかがさっぱりわからない。このCTOはあれですか、ブロッコリーに恨みでもあるんですか。ブロッコリーに一族郎党皆殺しにでもされたんですか。ブロッコリーに謝れ。あ、どうでもいいけど、IPv6のネットワークやアドレスの論理構造って、ブロッコリーっぽいですよね。フラクタルみたいな意味で。

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Windows Phoneの出荷台数シェア、5年後にはiOSを抜く、IDC予測
この記事は、4月1日に出すのを忘れてた記事ってことでいいですか?(笑)。いやぁ、5年後予測とはいえ、ちょっとWindowsPhoneの出遅れの影響はそのくらいじゃぁ挽回できないんじゃないかなぁ。確かにマルチプラットフォーム開発ツールも増えてきているとはいえ、開発者、特にその個々人のプラットフォームへの興味や理解やスキルについては、先に出たiOSへの偏在がまだまだかなり大きいですから。確かに市場の潮流ってのは半年一年でどんどん変わりますけど、個々人のマインドやスキルってのは、そうそう変わるもんじゃないんですよね。この塑性変化が再び別の方向に変化するのは時間がかかりそうな気がします。WPが盛り返すには、今までモバイルアプリ開発に手を出していなかった層を開拓しないと厳しいと。いや、出荷台数自体はほどほどに伸びても、結局プラットフォームの魅力ってアプリの数ですからねぇ。
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こんな質問をいただきました。「新BSチャンネルのIF周波数とソフトバンクULTRASPEEDが干渉して問題を起こしているようですが、ほかのCSチャンネルのIF周波数でも、たとえば2GHz帯に丸かぶりのところがあって干渉問題を起こしてもおかしくない気がしますが、そんな話は聞きません。なぜでしょうか」

はい、最初に答えを書きますと、私もわかりません(笑)。なので、ここからは推測とすごく古いもんやりとした記憶だけで憶測を書きまくります。たぶん間違っていますので、信じないでください。

今回問題となっている新BSチャンネルが1.5GHz帯に干渉する話、まずはなぜこんなことが起こっているのかを簡単にご説明。

衛星放送は、12GHzとかなんとかいうものすごく高い周波数を使っています。一般のTV放送が500MHzとかその程度ですから、24倍も高い周波数です。まず普通に考えて、一般の個人が購入できるような無線機器では、こんなに広い周波数幅を扱えるようなものはほとんどないし、非常に高価なものになってしまいます。

ってことで、衛星放送では、アンテナに入った直後に、周波数変換をします。12GHzの周波数帯を、一気に1GHzくらいにまで落とします。おおよそ10GHzくらい、ざっくりと引き算しちゃうわけです。実は周波数の世界では周波数をざくっと引き算しちゃうという処理は案外簡単にできちゃうもので、衛星放送の受信アンテナはこの機能を備えていて、ケーブルに出てくるときにはすでに1GHzのオーダーの電波に変わっています。

となると、一般のTV放送と比べてもせいぜい2~3倍の周波数ですから、従来のケーブルなどが再利用できるようになります。ほとんどの場合、宅内配線にはほとんど手を入れずに衛星放送を受信できるようになりますし、古い配線を使っている場合でも比較的安価なケーブルを追加で引けば簡単に受信できるようになる、というのが、この周波数変換の恩恵となります。で、この変換後の周波数を「IF周波数」と言っているわけです。

さて、今回問題が起こったのは、新しく追加されたBSの周波数です。衛星の周波数を追加する、ということなんですが、先ほども書いた通り、アンテナ自体は単に「周波数の引き算をしているだけ」なので、空から新しい周波数が飛んで来ればそれも単に一緒に引き算してケーブルに出力することになります。で、この引き算した結果の周波数が、たまたまソフトバンクがULTRASPEEDをやっている1.5GHz帯にぴったり重なったわけです。

普通は、家庭用の受信系統であっても、そう簡単に外には漏れないように作るわけですが、やっぱりいろいろと手抜きをする余地もあるわけで、そういうところから、この1.5GHzのケーブル内電波が、空中に飛び出してしまう事案が出てきてしまった、ということですね。

さてここまでが確認された問題。一方、結構前から、CS放送として放送されている電波があります。これも、同じようにパラボラアンテナで周波数シフトされるわけですが、その中の一部は、確実に2GHz帯、つまり、3G携帯で使っている周波数帯に重なっているものがあります。もちろんその周辺、たとえば、1.9GHz帯のPHSにかぶっているものもあります。

とすると、こういった周波数がなぜ今まで問題を起こさなかったのか、が疑問に思えるのも当然です。私も、あれ、確かに言われてみれば、という感じです。ということで以下憶測。

まず、歴史的に、1.9GHzや2GHzが使われ始めるのが早かった、ということがあります。110度CSが本格放送を始めるより早くから、この周波数帯がPHSや携帯電話に使われることがわかっていました。このため、110度CSに対応したブースターは最初から与干渉を考慮した設計になっていたことが想像できます。

一方、BSの方は、アナログ放送のころから同じ周波数帯で、非常に歴史が古く、逆に1.5GHz帯が携帯電話に使われる見込みとなったのはごく最近のことです。となると、古いBS対応ブースターは与干渉に関して非常にルーズな作りになっていたことが想像できます。

1.5で問題が起きて2Gで問題が起きない本質は、たぶんこの辺かなぁ、という気がします。

問題を起こす場合、とにかくまずはブースターによってIF周波数がブーストされなきゃならないわけで、BSだけを前提としたブースターは基本的にはCSの高い周波数帯はカットしている(あるいは適当にブーストはかかるけど増幅率は弱い)と思われ、こういった古くてたくさんばらまかれたブースターが2G帯を汚す確率は比較的低いわけです。一方、そんな古くてたくさんあるブースターは例外なく1.5GHz帯にかぶるBS-IFはフルパワーでブーストしてくれるので、それこそちりも積もればの要領で結構な汚染をばらまいている可能性があります。

先ほども書いた通り、そもそも110度CSは開始が遅かったこともありますし、それより早くにやっていたその他のCSも経度が違ったりマニアックなチャンネルだったりで普及度は決して高くなく、CS-IFに対応したブースターはかなり限られたところにしか置かれていないでしょう。一般的なTVが当たり前のようにCSチューナを内蔵するようになった最近になれば、すでに2GHzが携帯に使われることを知っているわけで、与干渉に慎重な「お行儀のいい」ブースターとなっているはず。「数が少ない」「与干渉源となることが予めわかっていた」という二つの理由から、CS-IFによる2GHzへの影響はかなり少なく済んだのではないかと考えます。

以上私の憶測以上妄想未満の考えですが、えー、なんというか、ちゃんと真相を知っている人がいたら教えてください(笑)。いや、古い記憶をたどると、CS-IFによってPHSだか2GHz携帯だかが影響を受けちゃってちょっと困ったなぁっていう話を聞いたことがあったような気がして、それもなんだかすごくレアな古いCSブースターだからしょうがないよね、みたいな話があった気がして、こんな憶測になってるんですけど、この辺が完全に記憶違いかもしれないので。

以上、BS-IFとCS-IFによる携帯への影響についてでした。

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2012/6/5 10:00 · ひとりごと · 2 comments

最近のARROWS Zの具合。

なんかやっぱり、不安定になってきました。REGZA PHONEが相当ひどいという話は聞いていて、その遺伝子(?)を受け継いでいる以上、だんだん悪くなっていくんだろうなぁとは思っていましたが、ほんと、何が悪いのかわからないのにどんどん不安定になっていきます。

一応補足はしておきますが、アプリはそんなに増えてないんです。いらなくなったらすぐアンインストールするし。ちょっとでももっさりなアプリはすぐアンインストールですよ。確かにためしに入れてみるってのは多いですけど、基本はすぐにアンインストール。インストールされているアプリの総数はほとんど買った時と変わりません。

あと、インストールするアプリも、au market以外からはダウンロードしません。いくら気を付けていても、やっぱりオープンなマーケットからダウンロードすると変なアプリをつかんじゃう可能性はあるわけで。個人情報なんて今更いくら抜かれても困るわけじゃないんですけど、操作をロギングしたりそういうのを定期的に送信したりすることで端末がもっさりになるのが嫌だから、っていうモチベーション。なので、少なくともauが検査したことが確定しているau marketであればその確率はほどほどに減らせるわけで、そういう意味でau marketオンリーな運用にしています。

つまり、超キャリア推奨な使い方しかしてないんですけど、だんだんもっさりになっていくのはとても不思議。どこに何が溜まっているんでしょうね、これ。誰にもわからないところで誰にもわからない要因が蓄積していって動作が遅くなっていく、って、どこかで聞いたことがありますよね。Windowsと全く同じ。もうこれこそ、AndroidっていうマルチデバイスOSの限界ですね。さまざまなアプリやサービスやデバイスの残していくゴミを、制御しきれない。そこで何が起こっているのか、を、世界のだれも知らないという領域が、それぞれの端末の中で広がっているわけです。Windowsも同じで、アプリ・サービス・デバイスそれぞれが好き勝手にゴミを残していくおかげで、100億台のWindows端末があったら100億通りの理由でもっさりが進んでいる、だから誰も把握できない理解できない修正できない。Androidも同じことが起こっているようです。

OSの制御する領域をもっと広げ、アプリケーションにはその表層しか見せないようにすればいいわけで(たとえばフィーチャーフォンはまさにそのコンセプトで、Javaなどのユーザアプリは本当に管理された箱庭の中でしか動作できないようになっている)、そうすれば、OS自身にはアプリのゴミは残りません。もちろん、デバイス一つ一つにきちんと設計されフィックスされた最適構成を適用してあげれば、デバイスがゴミを残してOSの動作を阻害するなんてこともありません。Androidは、とりあえず要件を満たしたデバイスにOSぶち込めば動いちゃう、という仕組みであるために、逆に、OSがデバイスに好き勝手させる余地があるし、もちろんアプリに対しても、同じことがいえるわけで。

そう考えれば、「どちらかと言えばフィーチャフォン」のiPhoneの方が、安定したデバイスとしての出来が良いと言われるのは当然の話なんですね。デバイスやサービスの構成を変えさせないしアプリの制御領域もかなり狭く区切られている、要するに、フィーチャーフォンのコンセプトで作られているんです。AndroidでiPhoneに対抗しようとしたメーカやキャリアは、ここに気が付いていなかったんですね。iPhoneはフィーチャーフォンのエンハンスに過ぎない、のに、間違ってWindowsっぽいマルチデバイスOSのサブセットで対抗しちゃった。

さてAndroidダメダメ論から離れて、ARROWSの話に戻ります。不安定ってのは、もっさりってのもあるんですけど、アプリの強制終了が多くてひどい。特に、「マップ」は、15秒で落ちるようになりました。もう全く原因不明です。15秒以内に目的地を表示できなかったらアウトです(笑)。今更端末リセットはしたくないし、一体どうしたものか、悩んでいます。3月ごろの端末アップデートあたりから調子がおかしいので、また何か余計なことをしたんだろうなぁ、と想像するしかありません。

WiMAXの方なんですけど、最近、遅いんです。やっぱりWiMAXスマホユーザが増えたからなんでしょうね。都心だと結構きつい。自宅でも、ちょっと面倒でもWiFiをONにすることが増えました。前は10Mbpsを軽く超えることも多かったのに、最近は、(目視で)2~3Mbpsが関の山、1Mbpsを下回ることも増えたように感じます。アレですね、WiMAXバックホールのWiFi APをばらまいたりしてるからってのもあるかもですね。本当にはた迷惑なことをしてくれます。事業者なら事業者らしく一般ユーザに迷惑をかける共用帯域じゃなくて専用帯域(つまりFTTHとかの有線)を使え、と言いたい。一般ユーザ向けの無線周波数を自社サービスの裏方に使いまわすなんて、ちょっとどうかと思います。

ということで、ちょっといろいろと文句が溜まってきていますが、でも、基本的には悪くない端末だと思います。WiMAXがついてて防水で充電ホルダ対応で、海外メーカから出たら買い替えますけど、財布と相談して(笑)。あたらしいURBANO PROGRESSOとかよさそうだけど、でも日本メーカだからなぁ。ってことで。

[追記]一応補足だけど、「Androidがダメ」なところは、ARROWSのような使っているうちにダメになっていくようなデバイスを受け入れてしまうような深すぎる懐と、受け入れたデバイスやアプリを統制できないそれ自身の仕組みと、それを携帯電話として売ってしまっているところなんですよね。特に三つ目が重要。つまり、責任はAndroidそのものというより、Android搭載端末を主軸・主力として推進しているキャリアにあると考えます。Android自体はOSとしてはいろんな可能性のあるいいOSだと思いますよ。端末ラインナップの1割くらいはAndroid端末があってもいいとは思います。

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2012/6/5 10:00 · ひとりごと · 2 comments

【レポート】ワイヤレスジャパン2012 – KDDIが通信速度向上のための新技術をアピール
先日、「クライアントだけでリンクアグリゲーションとか無理」と書いて、実際に聞いてきてくれた人からもメールをもらって、「やっぱりクライアントだけらしい」とご報告いただいてて、いくら考えても道理が通らなくて、で、あ、単にファイルダウンロードを見かけ上速くするだけならこういうやり方で出来そうだなーと思ったのが、HTTPのpartialGETとかFTPのRESTをそれぞれのリンクから発行するって方法なんだけど、実際その通りのことをやってるっぽいです。なんだ、全然、リンク結合してるわけじゃないじゃん。がっかり。HTTPSにも使えないし、サーバ側でリクエストごとに処理してる動的ページにも使えないし、ストリーミングとかにも使えないし。威力を発揮するのが「単にでかい静的なファイルをHTTPで落とすとき」だけじゃぁ、使い道が全然ないです。久々のがっかり技術。っていうか昔フリーソフトでこれに近いことやるやつありましたよね(使った記憶があるんですけど)。サーバがセッションごとに帯域シェーピングするみたいな大量DL対策が流行っていたころに、複数セッションでpartialGETしまくるっていうソフトがあった気がします。こんなインチキじゃなくて、ちゃんとVPN上の単一仮想IPリンクでどんなアプリでも対応できる奴を作ってほしいところ。KDDIくらいになれば簡単に作れるでしょうに。こんなお遊び技術ドヤ顔で出されても。

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2012/5/31 23:59 · ニュースコメント · 3 comments

【Wireless Japan 2012】 複数の無線を組み合わせる技術で、ダウンロード時間が半分以下に!
何となく私好みの技術。なんか説明パネルがすごくぞんざいなのでどんな技術なのか分からないのですが(あえてそうしてるのかな?)、想像するに、従来の3GとWiMAXのIPの上にもう一つVPN的にIP網を張って、その中で単一のIPを割り当て、ネットワーク側でリンクそれぞれに適当なフロー制御をかけながらカプセル化したTCPパケットを送っているのでは、なんて思ったのですが、記事の中で「ネットワーク側には一切装置が必要ない」と書いてあるので全然違いますね、これ。じゃぁ何やってるんだろ。まさか、ダウンロードするファイルごとにどっちのリンクからダウンロードするかを振り分けてるだけとかっていうんじゃ・・・だとしたら、かなりのヘボ技術なんですけど。WEBページ閲覧以外には全く効果を発揮しない仕組み、巨大な単一ファイルとかストリーミングには絶対適用できないですよね、そんな方式だったら。本当に「端末だけ」なのかなぁ。わからん。
スマホを見ていなくても通知に気がつく、ドコモのペリフェラルディスプレイ連携
これは良いですね。公共の場所でクーポン情報が、なんてのはさすがに商売っ気が強すぎて辟易しそうですが、PC画面やTV画面に着信通知が出るようになると便利かも。考えてみると身の回りに表示デバイスってそんなに多くはないんですけど、TVなんてのは何となく付けちゃってることが多いだけに、これが通知デバイスとして機能するとちょっと便利になるかも、なんて思います。ドコモ自身は特にTV関係にリーチがないので、グループ共同で(フレッツTVのセットトップボックスとか)広げていくことになるんですかね。いやもう、これこそ業界全部巻き込んでやっちゃえって感じなんですけど。だけど、TV画面に割り込みで通知を入れるとかなると今度は放送業界からのチャチャ入れが入ってしょーもない規制とか制限が入りそうな予感(苦笑)。CATV連合をガッツリ押さえてるKDDIと組むのが実は一番いいかもよ>ドコモ様。
LTE-Advencedのさらに先へ、ドイツの工科大学が第5世代の無線通信研究所を設立
「第五世代」ってのは本当に出てくるのか?という疑問もありつつこんな記事。いや何となく、第四世代の連続的拡張は続くけど、あえて第五世代っていう枠組みを作るってことは、今度はしないんじゃないかなー、なんて思うので。もちろん、そういう枠を作ることでカネになる人々がいるのであれば、技術的な合理性に優先して枠組み作りだけは進むのでしょうけど。今のところ、LTEからの連続的な拡張で相当高いレベルのスペックを実現できる道筋がついているので、単に「○Gbps以上」みたいな基準での「第五世代」なら、それこそ単なるレッテルの問題に過ぎなくなっちゃうんですよね。もっと違う飛躍、たとえば、モバイルに向かない超高周波数帯を活用できる技術とか、世界中に散らばった超狭帯域のニッチ帯域を結合して使える技術とか、そういう技術的な飛躍をこそ求めたいところなんですけどねぇ。MIMOの本数増やすなんてのはこれ以上は机上の空論ですよ。現実問題として、スマホにアンテナ4本以上入らないわけで、なのに8x8MIMOなんていうおふざけ規格をつくって、これをさらに増やそうってんですから。まぁ、固定アクセス(FWA)目的なら十分に意味はあると思いますけど、固定なら原則有線を使えってのが私の思想なわけで、そっちを前提とした拡張ってのはあまり興味なし、なのです。
World IPv6 Launchについてのお知らせ
↑なんかRSSに変な記事が引っかかったんですけど。もちろんソフトバンクはオペレータとしてもウェブサイトとしても参加していないんですけど、こんなRSS記事が出て、クリックしてみたら「404 Not Found」。なんか超謎。ちょーなぞ。やろうと思ってRSS公開タスクしかけといたけど、やっぱりできなくなって参加を取りやめたけどRSS公開タスクを削除し忘れてたとかそんな感じですかね。逆に、「こんなもん参加しません!IPv6なんてろくなもんじゃありません!」なんて発表が出たら面白いんですけど(笑)。

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2012/5/31 23:59 · ニュースコメント · 3 comments
2012/5/31 10:00 · 事業考察, 技術動向 · 4 comments

だいぶ前に、地下鉄駅構内でドコモの携帯電話がほとんど使い物にならない、という話を書きましたが、最近は、auの方も結構ダメダメになってきました。スマホなのでパケットにつながってるのかつながってないのか辺りが少し不明瞭なのですが、通信状態を表す矢印を見ていると、上り方向は点滅するけど下り方向が全く点灯しない、という感じ。これはあくまで上位プロトコルから見た状態なので、おそらく、無線がちゃんとつながってなくて、上位から見ればデータを送ったつもりなんだけど、たぶん下位プロトコルのところで完全に滞留している(無線がつながってないので)、という感じだと思われます。

さて、この話を以前にも書いた時、ほかの地上のターミナル駅でも結構ひどいよ、というお話もいただいたり、あるいは、「地下だからしょうがないじゃん」的なコメントもいただいたりしたのですが、よく御存じの方から見れば「地下だからしょうがない」というのは至極当然かと思われますが、今日はそのあたりの話を少し。

私が特に地下鉄駅を取り上げたことには、やっぱり意図があるというか、だからこそ地下鉄駅を、というのがあります。それは、地下という閉鎖性が問題です。

今現在、地下で携帯電話が使えるのは結構当たり前になっていますが、特に地下鉄駅などの公共の地下で携帯電話が使えるようになるのにはいろんな紆余曲折があったりなかったりするわけです。とにかく何を置いても問題になるのが、「基地局をどこに置くのか」です。

確かに普段、地下鉄の駅構内で天井を眺めたりしても、そこかしこに入り口があってあちこちに無駄なスペースもあって、携帯電話の基地局なんてどこに置いたっていいじゃん、と思うこともわからないでもないのですが、一方、地下鉄事業者にも地下鉄事業者なりの言い分があります。すなわち「あれは無駄なスペースなんかじゃない」と。

地下掘るのだってタダじゃないし、出来るだけ効率よく必要な装置・機材を収容できるように作るのは当然の話で、そういう前提であるにも関わらず何か無駄っぽいスペースがあるってことは、それは、たとえば保守・作業用のマージンとして必要欠くべからざるものであったり、あるいは、地下鉄事業者自身が将来的に装置設置のために確保してあるものだったりするわけです。それを赤の他人にホイホイと貸すかというと、それも無理のある話でしょう。

もちろん、スペースに十分な空きがあったとしても赤の他人の装置を置くこと、置くために工事をすること自体、地下鉄事業者にとってはリスクでしかありません。スペースの消費はもとより、そこに重さもわからない装置を置くようなリスクも取れないし、そのための電源や回線を引き回すためにダクトなりなんなりの経路を使わせることは、自社サービスのための配線に対するリスクでもあります。さらには携帯電話基地局は事業法電波法に守られた装置、法的に触ってはいけないケーブルがそこにあることで、自社用のケーブルの工事に制限ができてしまう可能性もあるわけです。そもそも鉄道用の保守スペースとかに他の知らない作業者を立ち入らせる、って時点でかなりハードルが高いわけで、まず第一声は「ヤダ」でしょう。私ならそう言います(笑)。

そんなわけで、携帯電話事業者と地下鉄事業者は話し合いに話し合いを重ね、こうやってスペースを節約してこうやって必要スペースを確保するし、こういう仕組みにすることで作業員の出入りや回線の取り回し作業を最小化するので何とか置かせてください、という様にして、基地局設置を実現しているわけですね。

で、地下鉄事業者などとの交渉の内容はまぁ想像するしかないのですが、一番よく知られているところで言うと、「各社のアンテナを出来るだけ共用化してスペースを節約すること」なんてのがあったりします。基地局本体もかさばりますが、アンテナもかさばる物。それを各社が好き好きにつけたんじゃぁたまらないから、多バンド対応のアンテナを共用で使う様にしなさい、なんていう形になっていることが多いようです。

一番技術的に厳しいアンテナ共用さえさせるほどですから、それ以外にもおそらく細かい点でいろんな縛りがあることは想像に難くありません。回線数を増やすために基地局を増設するとか、無線キャリア数を増やすとか、そういったことに対してはかなり厳しく制限が入っているはずですし、もちろん、バックホールの物理線をいろいろいじくることも難しいはず。となると、たとえば、アクセスが増えて大変になってきたのでバックホールを太くしよう、なんてことは簡単にはできないわけです。

おそらく、全くやっちゃダメ、という程の制限ではないでしょうが、たとえば、配線してある天井裏に潜るには○ヶ月以上前に申請して審査を受けなきゃならないとか、鉄道事業者の工事や調整が優先なのでそういった作業が一切ない時期まで待たなきゃならないとか、新しい機器や線などはどんなものが入るのかの仕様を開示して審査を受けなきゃならないとか、二社以上の事業者の工事が一度にできるよう事業者同士で話をつけてこい(単独工事は不可)とか、たぶんそんな感じではないかと思います。私が鉄道屋さんなら、たぶんこの程度のことは吹っかけると思います。だって触られたくないもん(笑)。

ということで、地下鉄駅構内などでは、装置を追加しにくい、回線を増設しにくい、という事情があり、トラフィックの急増にはどうしても追いつかないということになります。地上の駅よりも地下鉄の駅が、より混雑の影響を受けやすいのは、これが一番強く効いていると考えられます。要するに、一昔前の前提のネットワークがいつまでも残ってしまう、ということ。

そしてもう一つ、これを加速させる地下の事情は、「逃げ道がないこと」です。地上だと、たとえば3Gではトラフィックが増えてくるとそれはノイズの増大として観測され、そうなるともっとノイズの少ないところへ行けないものか、という仕組みが働きます。いわゆるハンドオーバです。特に移動しなくても、トラフィックが集中して品質の落ちたセルからは端末ができるだけ逃げ出そうとするわけです。たとえ届く電波が弱くても、そのノイズが十分に低ければ利用できるわけで、本来その場所をカバーする目的ではなかった隣のセルなどにハンドオーバして品質を保とうとするんです。WCDMAではもともと品質ベースでハンドオーバをかける契機があるのでこれが有効に働いていますし、CDMA2000(EVDO)はスロット分割なのでこの仕組みが働きにくいのですが、先日のEVDO Advanced導入で能動的にこの契機をかける仕組みが入ったようで、いずれも、「やばくなったら隣のセルに逃げる」ということができるようになっています。

ところが、地下になると、その頼みの「隣のセル」が見えないんですね。基本的に最小限のアンテナしか設置しないということと、構造が複雑でしかも遮蔽力が強力なコンクリ+地盤に阻まれているため、ごく一部のエリアをのぞいて複数のセルがオーバーラップしていることはないと考えられます。であるため、ある一定のエリアはほとんど一つのセルが単独でさばいているようなもの。特に駅のホームとかとなると、設置位置も限られているためセル一つかせいぜい二つ、これで、乗車+列車待ちの千人単位の携帯電話利用者が殺到すれば、あっという間にパンクです。

で、これに加えて地下鉄特有の問題として位置登録輻輳も電車の入線のたびに起こります。地上駅であれば、駅の間のページングエリア境界でみんな一斉に位置登録を行うということは起こるわけですが、と言ってもアナログ現象である電波ですから、エリアが連続的であればある程度アナログ的にばらつきますが、地下は「一度完全圏外になる」「次に突然復帰する」というデジタル的なギャップがあるため、位置登録集中の効果は地上より非常に大きくなります。で、この位置登録輻輳のために一般のデータ接続への割り当てが先送りになったりして(一般的には位置登録などシステム上必須の接続はデータ接続などより優先処理されます)、溜まったデータがそのあとの時間帯にシフトしてトラフィックを底上げするわけで、トラフィックの増大による逼迫がより出やすくなっている、ということになります。

ということで、混雑が激しくなればまず地下鉄に来るはず、ってことで、地下鉄での品質には特に注目していたわけです。で、予想を超えて、地下鉄駅だと、ターミナルどころか乗り換え駅でもない近郊のヘボい駅でさえ症状が出るほどに混雑してきたことにびっくり、という感じなんですよね。

今、各社共同で地下鉄の駅間トンネルのカバーを進めていますが、これは上述の問題のうち、位置登録輻輳による逼迫を多少緩和してくれるのではないかと期待されます。というか、すでに都心で始まっている駅間カバー路線で、以前はかなりひどかった状態が同じ曜日・時間でもかなり緩和されているのを体感しています。位置登録や接続再開のアクセスが駅間でばらついてくれるだけでこれだけよくなるんだー、ってくらいです。

ってことで、地下ってのは何かと特殊な事情が絡みやすいので、トラフィック対策は大変なんですよ、というお話でした。ちょっと違うか。

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2012/5/31 10:00 · 事業考察, 技術動向 · 4 comments