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はまってる人多いんじゃないかと思って、エントリーしておきます。

Windows10で、無線LANと携帯ネットワーク(内蔵無線WAN/LTE)を同時にONにして置き、なおかつ、どちらも「自動的に接続」に設定してあるとき。
気が付くと、無線LANが切断されていることがあるんですね。自宅なのに、LTE接続で使ってることが。

頻発するので、自宅にいるときはわざわざ携帯ネットワークをOFFにしたりしていたんですけど、めんどくさいなあ、って思ってて。ネットワークアダプタのメトリックを携帯ネットワーク>無線LAN>イーサネット、の順にして、ルーティングの優先度を変えてみたりしたけど、ダメ。

調べてみたら、Windows10には、ネットワーク接続の「数」を最小化するっていう機能があるんですね。省電力のために、なるべく接続数を絞ろうとするみたい。で、スリープから復帰したときとか、たいていは無線LANが接続、その後携帯ネットワークが接続、って順番で、どうも、そのタイミングで「じゃ無線LANいらないよね」って切断してくれちゃってるみたい。

ということで、解決策は、レジストリエディタでした。

コマンド名実行でregeditを実行。
場所は、
[HKEY_LOCAL_MACHINE] -> [Software] -> [Policies] -> [Microsoft] -> [Windows] -> [WcmSvc] -> [Local]

ここに、
[fMinimizeConnections]という名前で[DWORD32]の値を追加します。値は”0″で。すでに存在している場合は、値が”1″になっていると思うので、これを”0″に変えます。

一応これで直りました。お役立てください。

値が存在していて”0″になってて、それでも同じ症状に悩んでいたら・・・わかりません(コラ)。

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2015/6/18 10:00 · 技術動向 · (No comments)

4Gの次の5Gって話がすでに出始めています。これがどんなものになるのか、って話。

実はまだ5Gの明確な要件はまとまってないんですが、大体いろんな会社がどんなものになるかを想定してそこに向かって技術展示を始めているのが今の状況ですね。Wireless Japanとかでも結構出てました。

ポイントは、今のLTE-Aではカバーしきれない需要を拾い上げるための技術、というところになりそうです。今のLTEでカバーできないのはどんなところか?というと、例えば、Gbpsをはるかに超える高速通信とか、1ms以下の超低遅延とか、M2M向けの超多数接続&超低電力、という辺りをどの開発者も狙っているみたいですね。

それが具体的にどんなインターフェースを生むのか?という点については、残念ながらまだ予測できません。ただ、なんとなくですが、「超高周波の活用」と「超短時間バースト」あたりがキーになりそうな感じです。

ただね、実のところ、こういった需要ってどのくらいあるの?という疑問がわくんですよ。

いや、需要があるのはわかってるんです。今後、5Gのシナリオで描かれている需要はアホみたいに増えるだろうことはわかってるんですよ。ただ、それを現実に落としたときの「5Gの」需要があるかどうか、ってことなんです。

超高周波活用。これは、セル半径が著しく小さくなることを意味します。

超短時間バースト。これも、セル半径に強い制約をかけます。

超低電力という点でも、行き着く先では有効セルを狭くせざるを得なくなるでしょう。

セルが小さくなる。否応無くセルが小さくなっちゃうんです、5Gでは。そうすると誰が困るって、ぶっちゃけ、通信事業者ですよね。設計が大変なのはもとより、セルが小さいのにM2M的な超ロングテールの需要をカバーしなきゃならない=カバレッジホールを許容できないシステム、局数(=ロケーション数)は指数的に増えていきます。

にもかかわらず、収益への貢献は小さい。残っているフロンティア=超ロングテールの領域は、要するに「LTEを使うほどじゃないんだけど」って領域。月額100円なら払ってもいいけど月額5000円はありえない、って領域が取り残されているわけです。従来よりも指数関数的に増大する基地局にかかるコストと、月額100円程度のロングテールの獲得、天秤にかけて、まともな事業者なら投資しませんって。だったら、LTE-Aの束ねるキャリア数を増やして「超高速」の部分だけを突出させ、月額数万円を出せるレベルのヘビーユーザを囲い込んでいったほうがはるかに効率的なんです。あるいは、そんなヘビーユーザがたむろしているような場所だけ限定的に5G投資する、とか。

てな感じで、私は5Gに関してはあまり期待していないというか、絵に描いた餅感をどうしてもぬぐえないのですが、過去にもLTEに対して似たようなことを言った記憶があるので、ぜひともこのコラムを「最強の逆予想」としてがんばってくださいね~>メーカ、事業者諸氏

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2015/6/18 10:00 · 技術動向 · (No comments)
2015/2/17 10:00 · 技術動向 · (No comments)

ちょっと前に我が家を新築したのです。

いきなりでわけわかんないと思いますが、今日の話はDECTです。欧州版PHSとか呼ばれたりもする、アレ。

前の家では、DECTがぼろぼろだったんですよ。逆ですね、DECTを使うとCS放送がぼろぼろにやられてました。たぶん、ブースター周りで甘い工事があったんだろうと思うんですが(何しろ25年近く前の地元工務店の施工+地元工務店のリフォームが何度か)、いまさら原因特定するのも面倒だし、DECTをあきらめてたんです。ただ、せっかく買った機器は取っておいたんですけど。

で、新しい家。さすがにその辺の施工はしっかりしてて、DECTを使ってもまったく問題なくなりました。ひゃっほぃ。

そんなわけで、電話はDECT、加えて、音声モニタとかそういうのもDECT方式で導入して快適です。

なんでDECTにこだわるのかって、そりゃ、干渉が無いからです。DECTの使う1.9G帯は日本ではもともとPHS用の帯域で、そこで使うことが認められているのは、PHSやDECTといった「与干渉防護機構」が技術規格そのものに含まれている方式だけ。だから、(CS-IFなどの不慮の干渉を除けば)原理的に干渉を受けない・与えないんですね。

少なくとも汚れきった2.4G帯を使ったデジタルコードレスなんてナンセンスなことこの上ない。Bluetoothも同じ。いくら干渉耐力の強い方式だって、広帯域バーストを食らえば余裕で切れます。身近なところでは電子レンジとかね。最近、特に音声伝送にはBluetoothで2.4G帯を使う流れが増えているようですが、まあ、自分で使う分には干渉でノイズが入ろうが知ったこっちゃなくても、みんなが使う流れは再び2.4Gを汚す流れなんですよね。

ぶっちゃけ、職場でも最近、Bluetoothヘッドセットを使う人が増えていて、電話中にブツブツノイズ入ったり切れたりって事が増えてます。明らかにベースのノイズレベルが上がっていてS/Nが下がってきているんですよ。加えて、街中には乱立する公衆Wi-Fiでしょ。もう2.4G帯は核の炎に包まれたあとの世紀末と同じですよ。力こそ正義のヒャッハー状態ですよ。

だからこそ、DECTなんです。いや、ちょっと前まではPHSって言うところなんですけど、もう、PHSのチップを作れるところがほとんどなくなってきていて、公衆PHS専業みたいになってるので、自営PHSのチップをほぼ誰も作れない状態になってきているんですよね。その点、DECTはグローバルでまだまだ市場があって、割と簡単にいろんな機器に組み込める。最近も「えっ、こんなのにもDECT使ってんだ!?」みたいなのを見てですね、まだまだDECTの可能性を感じたわけです。

そんなわけで、何が「DECTはまだか」なのかって言うと、ぶっちゃけ、スマホとかのモバイル機器にDECT搭載するのまだかなあ、って話なんです。DECT方式のヘッドセット/ハンドセット。特にハンドセットは一般品がそのままつながるはず(理屈上は)なので、選択肢も広がっていいこと尽くめ。家庭用電話機とモバイル機器と簡易オーディオ機器の間でいろんなタイプの子機を相互で使えるとか、便利ですよね。

ソフトバンクは旧ウィルコムを吸収したうえEメールアドレスの引継ぎまでできるようにしてPHS清算を急加速していますし、その暁には1.9G帯全域を自営DECTに開放してほしいですね。ほんと、いろいろ遊べる便利な仕様なのですよ、DECTは。

ってことで、もっといろんなDECT機器、かもーん。

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2015/2/17 10:00 · 技術動向 · (No comments)
2014/8/5 10:00 · 技術動向 · (No comments)

たくさん質問をいただいていて、長いものだと何ヶ月も放置しています。すみません。

できるだけネタとして取り上げていきたいところです。

今日は、キャリアアグリゲーション。

これって何なんですか?とか、どんなご利益があるんですか?(意訳)というご質問を何件かいただいています。

まず、キャリアアグリゲーションとは。

LTEの次の世代、LTE-Advanceの主要技術の一つで、これをもって、LTE系が正式に4G (IMT-Advanced)に到達するとされている技術です。まあ、今はIMT側も態度が軟化していて3.9G系も全部4Gって呼んでいいよ、ってことになってるみたいですが。

簡単に言うと、複数の搬送波(キャリア)を束ねる(アグリゲーション)技術です。終わり。ひどい。

さて、複数の電波を束ねる、というネタは、古くからネタに事欠きません。とりあえず、高速化と考えたとき、複数の電波を束ねるのは常套手段です。ただし問題は、たとえば、時分割の電波を複数束ねるなら簡単だけれども、周波数分割な電波を複数束ねるのは非常に難度が高い、ということ。TDMAなGSMやPDCやPHSでは早くから束ねる技術が出てきていたのに、CDMA系ではなかなか実用化されなかったのはそういうわけです。

異なる周波数の搬送波を「同時刻に」受信することは、簡単にはできないんです。それぞれの無線波にあわせた無線機と、そこから取り出した内部波形の処理部分(ベースバンド)が必要になるので、回路規模が大きくなりがちなんですね。

ところが、LTE、というか、OFDMAには、一つ、ズルができる点があります。それが、「もともと小さなサブキャリアを束ねた方式」ってところです。つまり、最初から束ねてるんですね。それを、比較的簡単な数学的処理で実現している。その数学的処理をハードウェアでごりっとやる方法もかなり古くに確立している。

となると、LTEで複数のキャリアを束ねることのハードルが一気に下がります。回路規模が小さくて済むようになるんですね。

また、それでもどうしても出てくるアナログ無線回路の部分でも最近、いいものが出てきています。というか、むしろキャリアアグリゲーションを当て込んだ新技術なのですが、離れた別々のバンドの周波数を選択的に透過するようなことを部品一個で実現するようなものです(ダイプレクサとかクアドラプレクサとか呼ばれているようです)。

こういった部品を使い、内部的な中心周波数(ベースバンド周波数)を上手くシフトして、最後にはサブキャリア束ね用の回路にまるっとぶち込む。それだけで、複数搬送波を束ねるという面倒な技術が実現してしまいます。

ということで、特にLTEでこれが出てきた理由は、これに加えて、背後の制御ノード技術の進化もあったりなかったりするのですが、その辺は省略。とにかく、こんな感じで複数の搬送波を束ねてハイスピードを出すのがキャリアアグリゲーション。

ただ、高速化するだけがキャリアアグリゲーションのご利益ではありません。重要なのは、複数の搬送波の中でデータ量が自動的にバランスされる、というところです。

この辺は古くからある「束ねる方式」とご利益は共通なのですが、ある搬送波が混雑していて別の搬送波が混雑していない場合。もちろん、混雑しているところの割り当ては少なめ、空いているところは多めの割り当てができます。ってことは、空いているほうに優先的にたくさんのデータを流していることになります。搬送波の間で自動的に負荷分散ができちゃってるんですね。

特にLTEが優秀なのは、それがかなり小さな単位(PDCPパケット単位)でできちゃうところ。たとえば、PHSの束ねる方式は、「マルチリンクPPP」を使っていました。この方式、束ねた複数のPPPが同期している必要があったので、搬送波間の負荷分散という意味ではほとんど無意味でした。それ以外の方式も、リンク間の受信連携、すなわち「基地局の裏側のフロー制御」にいろんな制限があるために綺麗な負荷分散がしにくかったのですが、LTEではそれがほとんどシームレスにできるような仕組みが整っています。

最後に。たとえば、20MHzの搬送波一つと10MHz+10MHzのキャリアアグリゲーション、結果としてどっちがいいの?というきわめてマニアックな質問について。

たいして変わらないと思います。ただし、制御シグナルのオーバーヘッドが多い分、スループットの面ではキャリアアグリゲーションの方が不利でしょうね。一方、移動時など電波環境が変わりやすい場合、別々の特性のバンドを束ねていることで「片方が悪くなってももう片方が大丈夫」という状況が起こりやすくなるので、キャリアアグリゲーションの方が安定するだろうと想像できます。それと、キャリアアグリゲーションだと上りは片方だけでいいので、電力密度を高くできる=上りが届きやすくなる=エリアが広め、ということも考えられると思います(この差は微々たる物になるでしょうけど)。

ということでキャリアアグリゲーションについてでした。

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2014/8/5 10:00 · 技術動向 · (No comments)

どうしてスマホにハードウェアキーが無くなっていっちゃったんでしょうね、と言うお便りをいくつかいただいています。本当にどうしてでしょうね。

片方の都合はよく分かるんです。作る側の都合。可動部って一番コストがかかるから作りたくないんです。何度でも書きますが、全面タッチパネルのカマボコ板が一番低コストで誰にでも作れるんです。ボタンだのヒンジだのをつけるとそれだけでどんどん設計難度が上がっていきます。

技術の蓄積が無くても、お試しレベルで作れちゃうのがカマボコ板。凝ったデザインになればもちろん複雑な組み立てラインが必要でそれなりの会社にしか作れないでしょうが、それでも、内部設計は簡単。出来合いの配置図どおりにチップとアンテナを配置するだけで作れちゃうレベル。一方物理ボタンがここに増えていくと、つまり、電気的な接点が余計に増えていくわけです。電気的な接点は無線設計上は厄介な邪魔者。ちゃんと技術があればそれでも性能の出るものを作れますが、それでは、新興国の安物にコスト競争でとてもかなわない、と言うことなんでしょうね。

作る側としては、一台作るごとにコストの発生するハードウェアに余計な仕掛けを入れるよりは、売れば売るほどコストを回収できるソフトウェアに力を入れたほうがいい、と判断するのは、自然なことだと思います。通信環境が整っているので、実際のコーディングは地球の裏でやっても良い訳ですし、であれば、一番人件費の安い国をいつだって好きなように選べる、と言うのも、ソフト重視の流れを強く後押ししています。

もう片方の都合。使う側の都合なのですが、こちらがよく分からない。確かに、タッチパネルがひとつあればあらゆる操作ができちゃうので、物理ボタンは必須ではない、ってことはよく分かるんです。ただ、思いのほかそれを不便と思う人が少ないんですよね。

むしろ、全部タッチパネルのほうがかっこいい的な流れじゃないですか、今。よろしくないですね(個人的に)。どうしてタッチ操作しかなくてまともに使えるのかが、まったくもってわからんのです。正直、タッチ操作情報端末の黎明期(palmとかzaurusとか)からタッチ機器をそれなりに使いこなしてきたと自負する私でも、タッチ操作はメインの操作方法にはなりえない、としか言えないのです。

まず、スマホを持ったとき、片面の9割以上が「触ると反応する操作部であり操作しないときは触っちゃダメエリア」ってのが苦痛。せめてタッチ部と把持部を分けてくれればいいんだけど、全面ですからね。あと、触って操作する前に操作しようとしている対象が間違っていないかどうかを確認できないってのも苦痛。タッチして操作が入力された後でタッチ位置がずれてたと初めて分かるインターフェース。物理キーなら今指がどのキーの上にあるかを操作する前に確認できる。もちろん確認しなくたって操作ができる。完全にマニピュレータとしてデグレ。

だと思うんだけど、いまいちこれを理解してくれる人がいないんですよね。なんで?タッチ操作なら全部できるし好きなところ押せるから便利だしフリックとかなんとかの新しい操作もできるじゃん。と言う感じで。もちろんその通りだから、タッチパネルをやめろなんていうつもりは無くて、タッチパネルを物理キーの置き換えにしちゃうのをやめろ、って話なんですけどね。理想の端末インターフェースの組み合わせは、Advanced W-ZERO3[es]。懐かしい。把持すべき場所はハードキー主体で誤操作なし、画面はタッチ操作可能。さらにQWERTYキーまで隠し持って。あれはWMだったのでタッチ操作が貧弱でしたが、あの形でAndroid作れたらかなりいいものになると思うんですけどねぇ。きっと売れないんでしょうねぇ(苦笑)。

質問への回答じゃなくて愚痴になっちゃいましたが、いろんな事情があるんでしょうね、と言うお話。ほんとに愚痴だなこれ。

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2013/6/14 10:00 · その他技術ネタ · (No comments)

地下鉄のトンネル内で駅に着く前に電車が止まると、車両によっては圏外になったりすることを見たことがあります、地下鉄の駅間カバーとかってどんな感じで作っているんでしょうか、と言う質問をいただきました。

まず、前にも似たようなことを書いた気がしますが、地下鉄の携帯カバーについての基本。地下鉄など需要はすごくあるけどスペースが全然ない、と言うような場所をカバーするために、JMCIAと言う組織があります。これは、トンネルや地下街などの携帯電話カバーを、事業者みんなで協力して整備しましょう、っていう組織。

と言うのも、たとえば地下鉄の場合、鉄道会社としては他人の装置をおかせたくなんてない、っていう事情があり、置く装置をできるだけ少なくしたいという事情があります。そこで、みんなで共用できるものは共用しましょう、ということで、JMCIAが出てきます。

具体的にどんな感じで置いているのか、と言うところについてですが、代表的なものを説明してみます。これ以外にもあるかもですが、私はあまり聞いたことがないです。

1つ目。トンネルの入り口に、奥に吹き込むように基地局(またはレピータ)アンテナを設置。あんまり主流ではなさそうですが、あるというウワサを聞いたことがあります。これは簡単なことで、入り口から奥に向かって電波を吹き込むことでトンネルの奥までカバーするようなもの。なので、一番奥、あるいは(反対側も同じ処置をしていない場合は)反対側の出口近くは電波が届かないことが往々にして起こります。

2つ目。トンネルの中の随所に、アンテナを設置。実際には、基地局から出たアンテナ線を共用の装置でたくさんに分割し、分割した信号線の先にさらに増幅装置+アンテナを設置するようなやり方。これを、トンネル内に一定間隔で置いておきます。すると、その個別の装置からのカバーエリアは狭くてもそれが細かく置いてあるので結果としてトンネル内をしっかりをカバーできます。難点は、一つの基地局の信号をたくさんに無理やり分割するのでノイズがすごく上がり、電波は良くても品質が下がりやすくなる、ということ。

3つ目。今はもうほとんどこの方式じゃないかと思うんですが、漏えい同軸ケーブル方式。トンネル内に長ーい同軸ケーブルを這わせるんですが、そのケーブルに、じんわりと電力が空中に漏れるように隙間を作ってあります。その隙間から漏れた電力が、そのものズバリ、携帯電話の電波と言うわけです。分割・増幅なんてことをしないのでノイズも上がらないし、その割にはしっかり遠くまでカバーできます。普通にアンテナを置くと円形に出ていく電波を一旦無理やり同軸ケーブルに閉じ込めて、ところどころに抜け穴を作ってあげるというイメージですね。すごく細長いエリアを作っているようなものです。実はやっていることの本質は1つ目の「片側から吹き込んであげる」と全く同じことだったりします。なので短所も質的には同じ。ただ、手前を漏れにくく奥を漏れやすく、みたいな使い方で割と奥まで一定して届かせるといったやり方が常套手段となっているので、奥の方が届きにくいという短所はカバーされています。

と言うことで、地下鉄も漏えい同軸で作ってると思うんですが、それでも駅に近づくと圏外になる、と言う辺りがなぜと言うのは不思議です。が、そもそも漏えい同軸と言うのは、ケーブルから離れるとあっという間に電波が弱ります。あんまり飛ばないんですね。特に軸方向。

と言うことで、漏えい同軸ケーブルの「始まり点」と「終わり点」がどこにあるか、と言う辺りで、ケーブルの始まり点がホームの電波が届くよりも奥にせざるを得なかったような駅間では、ホーム前で停車したりすると、電波が届かないエリアができている可能性はあります。こればっかりは、トンネルの構造などによるのでどうしようもない場所ってのは出てきます。トンネル内の電源用の溝とかを活用してるんだと思いますが、この出入り口をホームぎりぎりに置かなきゃならない理由なんてそもそも無いですからね。できる範囲でやるとなると、どこかに穴はできるでしょうね。

JMCIAの事業計画を見ると、駅構内のセル分割なんてのもあるようで、もしホーム内のセルを分割すれば、ホームからトンネルにしみこむ範囲ももう少し広がることになると思うので、こういった穴も徐々に埋まっていく可能性はあると思います。まぁなんにしろ、JMCIA頑張れー、と言うことで。何もしていないくせに後から来てtwitterで自慢して自分の手柄にするようなどっかのインチキ社長なんぞに負けるなー。

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2013/6/14 10:00 · その他技術ネタ · (No comments)

またまたauがやらかしたみたいで、いろいろ解説希望のメールをもらっているわけですが。

今回の故障個所は「基地局制御装置」みたいに発表されていますが、具体的にどこと言うのはよくわかりません。が、LTEのシステムの中でそれに相当しそうなのは、たぶんMMEかなぁ、と言う気がします。もちろん、基地局の監視制御用のシステムとかの独自装置の可能性もあります。

で、確か前回もMMEが障害って言ってたなぁと考えた時にふと思った件があって。こちらの基地局数で見ると、2013/05/30現在の総基地局数(バンドごと(細かいことを言うとキャリアごとだけど現在は実質1バンド1キャリアしか入らないので)に別のノードなので「制御装置」から見えるノードの数という観点で数えた時)は、ドコモが27716局、auが46575局、SBMが23249局と、auはほぼダブルスコアで他よりも局数が多いんですよ。しかも、建設開始からの期間も短くて。

つまり、MMEであれ独自装置であれ「基地局制御装置」の故障というのは、この基地局数の急増とそれが多すぎることに起因するんじゃないか、と思うんです。

3Gだと、何年もかけて徐々に増やしていった基地局数を、auはこの1年で一気に5万近くにまで増やしているわけです。正直、正気の沙汰とは思えないペース。

普通この手のシステムって、ノード数や加入者数の増加に合わせて、容量比で使用率が○%を超えたら装置を増設しましょう、みたいな形で管理しているはずなんですね。それが全然追いついていない疑惑が出てきます。

auの基地局の急増の理由は簡単で、ほとんどの3G基地局にアドオンでLTE局を追加できる仕組みになっていたから。もちろんドコモでもSBMでもそういうタイプの局はありますが、au程徹底して既設局にLTEをゴリゴリと追加していってはいないはずです。CDMA2000を一秒でも早く収束させたいがために全エリアを強引にLTE化していこうという意思が感じられる、と言うのは前にも書いた通り。

その強引な局数の急増に対して、「制御装置」の増設が間に合わなかった、と見ます。もちろん局数増設計画と制御装置増設計画はリンクしているでしょうが、LTE開始からまだわずか半年、おそらくその計画はLTEのノウハウが貯まる前に設計した古い基準なので、いざ始めてみると全然追いつきませんでした、と言うのが今の状況なんじゃないかと思うわけです。

前回は発表は「MMEバグ」となっていましたが、ソフトなんてバグがあるのは当たり前、バグで1台2台つぶれてもいいような冗長構成をとっておくべきで、幸い、LTEはフルフラットNWなので冗長とロードバランスがやりやすいようなシステムなわけで、そういうことはやりやすいようになってるんですよね。それでも障害ってことは、MMEの台数が局数に全然追いついていない、ってことだと思うんです。バグを出すのが悪いんじゃなくて、バグが出ても誰にも気づかせないってことが重要なんですよね、前にも似たようなことを書きましたが。LTEは単に台数を増やせばこういうところをカバーできる便利なシステムで障害は顕在化しにくいシステムのはずなんですが、それでもこれだけやらかすってことは、絶対的な処理量不足とか、その辺の疑いが強いです。

そんな感じなので、昨日今日みたいなのは、もうしばらく繰り返すんじゃないかなんて思っています。んー、データ回線をauのみに依存する生活は危ないですね。昨日今日は3Gで使ってましたが、3Gの遅いこと遅いこと。ドコモ系も一つ確保しておきますかね。

そうそう、「3Gもつながらない」という質問もありましたが、私もしばらくそんな状態でした。障害そのものというよりも、LTEな端末がみんな3Gに落ちちゃったことが原因でしょうね。LTEのために3Gのキャリア数も減らしているでしょうから従来よりも簡単にひっ迫するようになっているはずです。でわ。

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相手に何か話しかけるとき、なんとなく「 あ、」ってつけちゃいませんか。あ、今日はしょーもない話です。

たとえばコンビニのレジで。読み取りが終わって店員が袋詰めをしていて、で、支払いという段になったとき、店員が袋詰めの手を休めるのを見計らって「nanacoで」と言いたいとき、ついつい「あ、nanacoで」って言っちゃいませんか。私は言っちゃいますが。

この「あ、」、無線通信でいうところの「ランダムアクセス」に近い役割を果たしてるんですよね。あるいは、衝突型通信におけるフロー制御的な。

相手が聞ける状態にあるかどうかわからない、そもそも自分が話していいターンなのかわからない、その時に、瞬間的に「あ、」と言って相手の反応を確かめる、あるいは、その「あ、」が相手の言葉と衝突しないかどうかを確かめる、そういう役割があると思うのです。

「あ、」と言って相手の反応を見る、その時、その「あ、」に反応して相手が聞く体制になるかどうかを確かめる、また、言われた方も、「あ、」という言葉を聞いて、あ、この人は今から何かしゃべるんだな、と判断して聞くモードになる、っていう暗黙のプロトコルが成立しているように思うんですね。

「音波」という無線通信を行う場合に、やっぱりこの「あ、」は、ランダムアクセス、あるいは、フロー制御(RTS/CTS)として非常に重要な役割を果たしているんですよ。

一方、1対1で会話が成立していてほぼ連続的に会話が続いている状態ってのは、トラフィックチャネルが1対1で成立している状態なわけで、いちいち「あ、」を挟む必要はありません。必要なのは、あくまでしばらく会話が途切れたり、会話がなかった相手に話しかけるとき。無線ドーマント状態からの復帰でもランダムアクセスによりチャネル割り当てが必要なのと同じですね。

このエントリの一番最初の行にも「あ、」を使いました。これは、相手に対して何らかの問いかけをして相手の反応を待っている状態、という前提に対して、ちょっと待って、もう少ししゃべるのでしゃべらないで聞いて、の意味であり、この「あ、」によって、もう少しだけしゃべる時間のリソース割り当てを確保するための手順だったのです。

「あ、」(connection request)→「(目線、しぐさ)」(connection accept/assignment)→「(本文)」というプロトコルが成立しているんです。この手順の開始のきっかけが「あ、」なわけで、この「あ、」を省略して相手に話しかけるというのは、リソース制御型通信や衝突回避の仕組みを備えない衝突型ネットワークと同じで、古い世代のやり方に過ぎないわけです。

といって、ついつい「あ、」と言っちゃうことを正当化してみる今日のお話。

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