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 キャッシュレス化には、懐疑的なんです。こんにちは無線にゃんです。

(なんだこの書き出しは)

 なんか政府肝いりでキャッシュレス社会がどーとか言い出して猫も杓子もキャッシュレスな昨今。キャッシュレスって本当に便利かな? なんていうベーシックな疑問からもっと深堀した課題まで考えを進めると、どうしても懐疑的にならなきゃならなくて。どうなんでしょね。

 キャッシュレス化を進めようとしている意図は、オリンピックとその先のインバウンドの拡大を見据えたものだろうことは容易に想像がつきます。現金って刷れば刷りっぱなしでそれ以降はコストがかからないもの、ではないんですよね。現金の回転数が増えれば損耗も増えますし、現金の流通範囲が広がれば偽造リスクも上がります。なんにしろ、使う人の数と範囲が広がることは日銀に負荷をかけることが分かっているので、そうした負荷を下げたい、という意図があるんだろうなー、と思うわけですけど。

 物理カード内部にセキュアに保存された電子マネー。まあ、これは分かる。現金代替物としてはたぶんこれが唯一にして最良のソリューションだと思います。使うための準備が面倒なんですけど。

 クレジットカード。これも、分かる。まあ、いろんなところに目を瞑って、なんとか認められる範囲。

 QRコード決済。ないわー(笑)。

 なんでこんな評価になっているのかというと、それは私が通信オタクだからです。

 電子マネーは、内部の電磁的な記録を、接触か非接触かで店舗の『金庫』に移し変えるものです。接触型であればほとんど心配は有りません。まあ、接触型電子マネーって逆に見たことないんですけど。非接触でも、NFC的な近接無線は結構な信頼度が有りますから、それほど心配していません。店舗の『金庫』にたまった電子マネーも、一日に一度かそのくらいで電気通信的な手段で口座に入金すればいいわけですから、現金を使っているのとほとんど同じです。仮にその一日一度の入金作業のときに通信が途絶しても、「じゃあ明日でいっか」で済むわけです。当然ながら、入金に使う通信回線はお店が自分で契約しているものですから、シビアな入金管理をしているなら、それなりに信頼性と補償の充実した回線を契約すればよくて、通信起因で一日入金が遅れたらその分の損害を補償してもらうくらいのことまでお店でコントロールできるわけです。

 クレジットカードは、支払い行為をした瞬間にセンターと通信して承認を取る必要があるため、通信途絶時に買い物が出来なくなるというリスクがあります。まあそれでも、昔ながらの『券面のカーボンコピー+サイン』って方法があるので多少決済が遅れても買い物が全く不能になるってことはないんですけど。でも、未だにクレジットカードの券面をガチャコンッとカーボンコピーできるアレ(名前知らん)を置いてるお店なんてあるんですかねぇ(笑)。もちろんそのときにはオンラインでの信用照会が出来ないので、偽カードも使い放題だし。『店を停電させる』→『偽カードのオフライン決済で買い物する』という攻撃が成立します(笑)。まあなんにしろ、ほとんどの場合はお店が用意した通信回線の信頼性に依存するということです。つまり、決済の信頼性も信用補償もお店が自分の裁量でほとんどコントロール出来るわけですね。

 QRコード決済には、大きく二通りのやり方があります。『お店の印字QRをスマホで読み取り、金額を入力して支払い済み画面を店員に確認してもらう』『スマホ画面に表示したQRをお店で読み取り自動決済する』の二つ。後者は、どちらかと言うとクレジットカードに近いですね。というかほぼクレジットカード決済と同じ。決済する瞬間にお店の回線が繋がっている必要があります。回線が途絶すると、代用手段は有りません。また多くの場合、支払いごとに新しいトークンが生成されるため、客のスマホ側も通信回線が正常である必要があります。前者は、なんというか、やりたい放題です。犯罪者が(笑)。印字されたQRを読む方式は、言ってみれば、お店としてオンラインでQR決済システムに連携するシステムを(コストなどの理由で)持てないことが主な理由です。となると、スマホ画面に偽の「決済済み画面」を表示して店員に確認させたとしても、店員がその場で本当に決済が済んだのかを確認する方法が有りません。その方法を準備できるくらいなら後者の方法を取りますから。やっぱり、決済のためにそれなりに信頼性の高い回線を準備すると言うのはコストがかかります。読み取り機の購入金額とかよりも、将来的にも固定費となってしまう回線の維持費のほうが、クレジットなどの導入をためらう理由のはずで、だからこそ前者のQR決済方式がもてはやされているわけです。それが、やりたい放題(笑)。そのうち、絶対に各QR決済システムに対応した「偽決済完了画面生成アプリ」が出来ますよ。もちろんそんな不正なアプリはapp storeなりgoogle playなりで弾かれる。ほんと? その弾く作業が本当に正しく行われてるかってどうやって確認します? 海の向こうの言葉も通じない誰かの良心が決済の信用性のよりどころなんですよ。また、通信オタクの観点で言うと、どちらの方式も、『客が契約している回線の信頼性に依存している』という最大の欠点があるように思うわけです。先日のソフトバンクの全国全ユーザ断というとてつもない障害を引き合いに出すまでもなく、通信設備の小規模の障害は毎日起こっています。基地局1基が落ちるレベルの障害は発表さえされません。それがたまたま自分がお店を持つエリアで起きたら。たとえば基地局が置いてあるビルが火災になりました、基地局は全部焼け落ちてしまいました、店内の通信復旧は周辺局のアンテナ調整などで半日後です、じゃあ半日間売り上げが激減してもしょうがないとあきらめられますか。ねぇ。あきらめるしかないんです。自分とは全くかかわりのない客の契約した携帯会社の障害のせいで損害食らって、それで誰にも補償の請求を出来ない、万一海の向こうのアプリ審査者が不正アプリを見逃して不正決済で損害を食らってもアプリ掲載ストアには一切補償の請求なんて出来ない、そんな決済手段を喜んで導入しているお店はちょっとアレがアレなんじゃないかと思います。で、売り上げの0.5~2%の手数料を喜んで払ってるわけですよね、下手するとクレジットと同じくらい。ないわ~。

 ってことでね、普及するのは勝手ですけど、QRコード決済の普及を以って『キャッシュレス社会を実現しました』なんて吹いてほしくないわけです(笑)。もうそれ言いたいんだったら、政府が自分のお金で国民全員に電子マネーカードと電子マネー金庫(読み取り機能付き)を配るくらいしなきゃ。あ、キャッシュレス社会の実現は一応民間企業が自主的にやってる体になってるんでしたっけ? よくわかんないや。まあそんな感じで。

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 年末に質問をいただいていました。
 意訳すると、

「800MHz帯はLTE向けにBand18とBand19の二つが定義されていますが、実際は一続きですよね。なんで二つに分かれちゃったん?」

えー、なんでだろー。わかんなーい(棒読み)。

 バンドが二つに分かれた当時の話をすると、当時はまだLTEのような広帯域の無線デバイスの出来があまりよくありませんでした。なので、広いバンドをパスしつつその両端をきっちり切り落とすフィルターなんてものが結構高価で、一つのバンドをあまりに広くしすぎるとその周辺バンドに対する干渉基準を守れない恐れがあったんですね。なので、割と古い時代のバンドは、狭いバンドが多いです。

 2GHz帯についても、日本は隣にPHSがいるので干渉基準が世界でもとりわけ高く設定されていました。そのため、一番下のバンド(KDDI向けバンド)は、日本で使う場合は電力落とすかリソースブロック削減するかなんかしないとダメよ、と標準規格上も特別扱いされていたくらいです。800MHz帯もそれと似たような流れです。

 おや、この前見た夢の話を思い出した。ちょっと書いてみよう。

 日本の800MHz帯は、そのすぐ下にテレビ放送関連の周波数がいました。例によって、日本の周波数保護基準はものすごく手厚いので、テレビ放送関連の周波数への干渉基準はかなり厳しくなっています。一方、3GPP的なところでは、日本の800MHz帯を一つのバンドとして策定しようという作業が続いていました。しかし、上側のバンドを獲得した某キャリアにとってはちょっと面白くない話が持ち上がってきました。それは、「そのバンド全体をパスできるフィルターでは、下方のテレビ放送向け周波数帯への干渉を抑えきれない」というお話。デバイスのコストを下げたい各国のメーカーはこぞって「日本の800MHz帯では送信電力を低下させることにしましょう」と提案します。下側半分のバンドを獲得した別の国内キャリアもやむなしと考えていましたが、上側キャリアは、面白くありません。だって、自分のところのバンドを使う限りは下側には干渉を与えないはずなのにそろって電力規制になったらせっかくのプラチナバンドなのに通信エリアがめちゃくちゃに狭くなります。そこで、いろんなメーカーを焚きつけて「このバンドは二つに分けるべきだ、それなら両バンドとも送信電力規制から逃れられる」という議論を起こします。某3GPPは全員合意が原則。二案対立になった時点で作業はストップです。で、上側キャリアは、下側キャリアに対して、「ねぇ、このまま『メーカーたちの対立』が続いたらこのバンドいつまでも使えなくて僕も君も損だよね。ここはステークスホルダーたる僕らがリーダーシップを発揮して、早期標準化を進めるべきだと思うよ」とそそのかすわけです。どちらの案になっても干渉との厳しい戦いは避けられない下側キャリアは、まあバンド狭くすれば多少はマシかも、ということで、上側キャリアの意見を飲んで、分割案を支持。そうなると、このバンドを持っているたった二つのキャリア両方が分割案を支持した以上、分割案に決まるしかなかったわけです。

 その後、制限もなく使いやすい上側バンドに対応する端末は低コストでざくざくと出てきましたが、電力規制こそ逃れたもののすぐ近くに厳しい干渉制限がありフィルターコストばかりかかる下側バンドには世界中誰も見向きもせず、下側キャリアは地団太踏んで悔しがりましたが後の祭りでしたとさ。

 ……なんていう夢を見ましたが、なんでしょうね、これ。

 ということで、2バンドに分かれている理由は、策定当時のデバイスがまだこなれていなかったので「バンドはなるべく狭く」的な価値観がまだあったから、というのが理由です。夢の話は蛇足でしたね。でわ。

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2018/3/29 16:00 · その他技術ネタ · (No comments)

マルチギガ化したよ。いや、新しいONU自体は思ったより早く届いたんですけど、入れ替え期限まで60日もあったんでほっといた(苦笑)。

で、先日、twitterにとってつけたようにooklaの計測結果貼り付けちゃった件に気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、コピペできなかったんでメモ代わりにtwitterに投稿しておいたやつです。

当然、家のLANが全部1Gbpsなので、1G以上は出ないのは分かった上で測定してみたんですが。

下り600Mbpsくらい。まあこのくらいの数字はよく見る数字なので、こんなもんか。むしろ変わんないのか。えー。

上り900Mbps。この数字は初めて。調子がいいときで800Mbps前後だったので、ネットに抜ける回線自体が太くなったことでマージンが出来て宅内回線ギリギリまで使いきれてる感じになったのかな?

そんな感じ。上りがほんのりとパワーアップしているのに対して下りは今まで通り、ってことを考えると、下りに関しては、NICを10Gにしてもそこまでは上がらないかも、なんて思います。ちなみに我が家のインターネット回線の用途、トラフィック軸でランキングつけたらたぶんネットへの動画送信(実家や車載からのリモート視聴とか)が突き抜けて多いと思うので、なんにせよ上りが強くなるのはうれしいです。

だれか10G NICちょーだい。ロープロファイルで。

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2018/3/29 16:00 · その他技術ネタ · (No comments)

そうそう、3/1にauひかりが5G/10Gのサービスを始めてですね、確認してみたらうちも見事にサービスエリア内でした。

ってことで、よっしゃー、追加料金なしで5Gになるなら申し込んじゃうぞー、と思ってですね、申し込もうと思いつつ、そうそう、宅内側もマルチギガ対応にしないと意味ないよね、とおもむろにamazonなんぞで検索してみて。

しょうがない。10G対応スイッチが3万円前後ってのは、まあ分かる。これでもかなり安くなった。最悪、マルチギガにしたいPCだけHGWの10GBASE-Tポートに挿しちゃえばいいし。

10G対応のNICが、冗談みたいな値段。怪しいものを除くと、PCIeアダプタが軒並み2万円前後ですよ。なんじゃそりゃ。5GBASE-T対応のUSBアダプタなんてものもあるんじゃないかなーって検索してみたら確かに引っかかったけど、6万超え。なんじゃそりゃ。

家の中の配線は、一応、cat6 37m未満で設計したんですね。いや、ハウスメーカーのなんか社内規格の関係でcat6e/a以上のケーブルを採用できないとかなんとかで苦肉の策で、だったんですけど。で、スイッチはハウスメーカーの埋め込み品を断って、LAN集合コンセント(パネル)だけ作ってもらって、自分で持ち込みにして、スイッチだけ交換すれば10G-LANが構築できるよ、っていうもくろみだったんですけど。

NICがネック。ニックがネック。ニックキュウはネッコ。

まあそんな感じで。

とりあえず手数料以外はかからないので申し込みはするんですが、5Gの本気スピードを見るのはまだ先になりそうです。5G←→10Gの間の契約変更はペナルティなしで出来そうなので、環境がそろったら一瞬10Gに切り替えて本気を見てみたいですね。

まあそんな感じで。

(オチなし)

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はまってる人多いんじゃないかと思って、エントリーしておきます。

Windows10で、無線LANと携帯ネットワーク(内蔵無線WAN/LTE)を同時にONにして置き、なおかつ、どちらも「自動的に接続」に設定してあるとき。
気が付くと、無線LANが切断されていることがあるんですね。自宅なのに、LTE接続で使ってることが。

頻発するので、自宅にいるときはわざわざ携帯ネットワークをOFFにしたりしていたんですけど、めんどくさいなあ、って思ってて。ネットワークアダプタのメトリックを携帯ネットワーク>無線LAN>イーサネット、の順にして、ルーティングの優先度を変えてみたりしたけど、ダメ。

調べてみたら、Windows10には、ネットワーク接続の「数」を最小化するっていう機能があるんですね。省電力のために、なるべく接続数を絞ろうとするみたい。で、スリープから復帰したときとか、たいていは無線LANが接続、その後携帯ネットワークが接続、って順番で、どうも、そのタイミングで「じゃ無線LANいらないよね」って切断してくれちゃってるみたい。

ということで、解決策は、レジストリエディタでした。

コマンド名実行でregeditを実行。
場所は、
[HKEY_LOCAL_MACHINE] -> [Software] -> [Policies] -> [Microsoft] -> [Windows] -> [WcmSvc] -> [Local]

ここに、
[fMinimizeConnections]という名前で[DWORD32]の値を追加します。値は”0″で。すでに存在している場合は、値が”1″になっていると思うので、これを”0″に変えます。

一応これで直りました。お役立てください。

値が存在していて”0″になってて、それでも同じ症状に悩んでいたら・・・わかりません(コラ)。

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どうしてスマホにハードウェアキーが無くなっていっちゃったんでしょうね、と言うお便りをいくつかいただいています。本当にどうしてでしょうね。

片方の都合はよく分かるんです。作る側の都合。可動部って一番コストがかかるから作りたくないんです。何度でも書きますが、全面タッチパネルのカマボコ板が一番低コストで誰にでも作れるんです。ボタンだのヒンジだのをつけるとそれだけでどんどん設計難度が上がっていきます。

技術の蓄積が無くても、お試しレベルで作れちゃうのがカマボコ板。凝ったデザインになればもちろん複雑な組み立てラインが必要でそれなりの会社にしか作れないでしょうが、それでも、内部設計は簡単。出来合いの配置図どおりにチップとアンテナを配置するだけで作れちゃうレベル。一方物理ボタンがここに増えていくと、つまり、電気的な接点が余計に増えていくわけです。電気的な接点は無線設計上は厄介な邪魔者。ちゃんと技術があればそれでも性能の出るものを作れますが、それでは、新興国の安物にコスト競争でとてもかなわない、と言うことなんでしょうね。

作る側としては、一台作るごとにコストの発生するハードウェアに余計な仕掛けを入れるよりは、売れば売るほどコストを回収できるソフトウェアに力を入れたほうがいい、と判断するのは、自然なことだと思います。通信環境が整っているので、実際のコーディングは地球の裏でやっても良い訳ですし、であれば、一番人件費の安い国をいつだって好きなように選べる、と言うのも、ソフト重視の流れを強く後押ししています。

もう片方の都合。使う側の都合なのですが、こちらがよく分からない。確かに、タッチパネルがひとつあればあらゆる操作ができちゃうので、物理ボタンは必須ではない、ってことはよく分かるんです。ただ、思いのほかそれを不便と思う人が少ないんですよね。

むしろ、全部タッチパネルのほうがかっこいい的な流れじゃないですか、今。よろしくないですね(個人的に)。どうしてタッチ操作しかなくてまともに使えるのかが、まったくもってわからんのです。正直、タッチ操作情報端末の黎明期(palmとかzaurusとか)からタッチ機器をそれなりに使いこなしてきたと自負する私でも、タッチ操作はメインの操作方法にはなりえない、としか言えないのです。

まず、スマホを持ったとき、片面の9割以上が「触ると反応する操作部であり操作しないときは触っちゃダメエリア」ってのが苦痛。せめてタッチ部と把持部を分けてくれればいいんだけど、全面ですからね。あと、触って操作する前に操作しようとしている対象が間違っていないかどうかを確認できないってのも苦痛。タッチして操作が入力された後でタッチ位置がずれてたと初めて分かるインターフェース。物理キーなら今指がどのキーの上にあるかを操作する前に確認できる。もちろん確認しなくたって操作ができる。完全にマニピュレータとしてデグレ。

だと思うんだけど、いまいちこれを理解してくれる人がいないんですよね。なんで?タッチ操作なら全部できるし好きなところ押せるから便利だしフリックとかなんとかの新しい操作もできるじゃん。と言う感じで。もちろんその通りだから、タッチパネルをやめろなんていうつもりは無くて、タッチパネルを物理キーの置き換えにしちゃうのをやめろ、って話なんですけどね。理想の端末インターフェースの組み合わせは、Advanced W-ZERO3[es]。懐かしい。把持すべき場所はハードキー主体で誤操作なし、画面はタッチ操作可能。さらにQWERTYキーまで隠し持って。あれはWMだったのでタッチ操作が貧弱でしたが、あの形でAndroid作れたらかなりいいものになると思うんですけどねぇ。きっと売れないんでしょうねぇ(苦笑)。

質問への回答じゃなくて愚痴になっちゃいましたが、いろんな事情があるんでしょうね、と言うお話。ほんとに愚痴だなこれ。

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2013/6/14 10:00 · その他技術ネタ · (No comments)

地下鉄のトンネル内で駅に着く前に電車が止まると、車両によっては圏外になったりすることを見たことがあります、地下鉄の駅間カバーとかってどんな感じで作っているんでしょうか、と言う質問をいただきました。

まず、前にも似たようなことを書いた気がしますが、地下鉄の携帯カバーについての基本。地下鉄など需要はすごくあるけどスペースが全然ない、と言うような場所をカバーするために、JMCIAと言う組織があります。これは、トンネルや地下街などの携帯電話カバーを、事業者みんなで協力して整備しましょう、っていう組織。

と言うのも、たとえば地下鉄の場合、鉄道会社としては他人の装置をおかせたくなんてない、っていう事情があり、置く装置をできるだけ少なくしたいという事情があります。そこで、みんなで共用できるものは共用しましょう、ということで、JMCIAが出てきます。

具体的にどんな感じで置いているのか、と言うところについてですが、代表的なものを説明してみます。これ以外にもあるかもですが、私はあまり聞いたことがないです。

1つ目。トンネルの入り口に、奥に吹き込むように基地局(またはレピータ)アンテナを設置。あんまり主流ではなさそうですが、あるというウワサを聞いたことがあります。これは簡単なことで、入り口から奥に向かって電波を吹き込むことでトンネルの奥までカバーするようなもの。なので、一番奥、あるいは(反対側も同じ処置をしていない場合は)反対側の出口近くは電波が届かないことが往々にして起こります。

2つ目。トンネルの中の随所に、アンテナを設置。実際には、基地局から出たアンテナ線を共用の装置でたくさんに分割し、分割した信号線の先にさらに増幅装置+アンテナを設置するようなやり方。これを、トンネル内に一定間隔で置いておきます。すると、その個別の装置からのカバーエリアは狭くてもそれが細かく置いてあるので結果としてトンネル内をしっかりをカバーできます。難点は、一つの基地局の信号をたくさんに無理やり分割するのでノイズがすごく上がり、電波は良くても品質が下がりやすくなる、ということ。

3つ目。今はもうほとんどこの方式じゃないかと思うんですが、漏えい同軸ケーブル方式。トンネル内に長ーい同軸ケーブルを這わせるんですが、そのケーブルに、じんわりと電力が空中に漏れるように隙間を作ってあります。その隙間から漏れた電力が、そのものズバリ、携帯電話の電波と言うわけです。分割・増幅なんてことをしないのでノイズも上がらないし、その割にはしっかり遠くまでカバーできます。普通にアンテナを置くと円形に出ていく電波を一旦無理やり同軸ケーブルに閉じ込めて、ところどころに抜け穴を作ってあげるというイメージですね。すごく細長いエリアを作っているようなものです。実はやっていることの本質は1つ目の「片側から吹き込んであげる」と全く同じことだったりします。なので短所も質的には同じ。ただ、手前を漏れにくく奥を漏れやすく、みたいな使い方で割と奥まで一定して届かせるといったやり方が常套手段となっているので、奥の方が届きにくいという短所はカバーされています。

と言うことで、地下鉄も漏えい同軸で作ってると思うんですが、それでも駅に近づくと圏外になる、と言う辺りがなぜと言うのは不思議です。が、そもそも漏えい同軸と言うのは、ケーブルから離れるとあっという間に電波が弱ります。あんまり飛ばないんですね。特に軸方向。

と言うことで、漏えい同軸ケーブルの「始まり点」と「終わり点」がどこにあるか、と言う辺りで、ケーブルの始まり点がホームの電波が届くよりも奥にせざるを得なかったような駅間では、ホーム前で停車したりすると、電波が届かないエリアができている可能性はあります。こればっかりは、トンネルの構造などによるのでどうしようもない場所ってのは出てきます。トンネル内の電源用の溝とかを活用してるんだと思いますが、この出入り口をホームぎりぎりに置かなきゃならない理由なんてそもそも無いですからね。できる範囲でやるとなると、どこかに穴はできるでしょうね。

JMCIAの事業計画を見ると、駅構内のセル分割なんてのもあるようで、もしホーム内のセルを分割すれば、ホームからトンネルにしみこむ範囲ももう少し広がることになると思うので、こういった穴も徐々に埋まっていく可能性はあると思います。まぁなんにしろ、JMCIA頑張れー、と言うことで。何もしていないくせに後から来てtwitterで自慢して自分の手柄にするようなどっかのインチキ社長なんぞに負けるなー。

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2013/6/14 10:00 · その他技術ネタ · (No comments)

またまたauがやらかしたみたいで、いろいろ解説希望のメールをもらっているわけですが。

今回の故障個所は「基地局制御装置」みたいに発表されていますが、具体的にどこと言うのはよくわかりません。が、LTEのシステムの中でそれに相当しそうなのは、たぶんMMEかなぁ、と言う気がします。もちろん、基地局の監視制御用のシステムとかの独自装置の可能性もあります。

で、確か前回もMMEが障害って言ってたなぁと考えた時にふと思った件があって。こちらの基地局数で見ると、2013/05/30現在の総基地局数(バンドごと(細かいことを言うとキャリアごとだけど現在は実質1バンド1キャリアしか入らないので)に別のノードなので「制御装置」から見えるノードの数という観点で数えた時)は、ドコモが27716局、auが46575局、SBMが23249局と、auはほぼダブルスコアで他よりも局数が多いんですよ。しかも、建設開始からの期間も短くて。

つまり、MMEであれ独自装置であれ「基地局制御装置」の故障というのは、この基地局数の急増とそれが多すぎることに起因するんじゃないか、と思うんです。

3Gだと、何年もかけて徐々に増やしていった基地局数を、auはこの1年で一気に5万近くにまで増やしているわけです。正直、正気の沙汰とは思えないペース。

普通この手のシステムって、ノード数や加入者数の増加に合わせて、容量比で使用率が○%を超えたら装置を増設しましょう、みたいな形で管理しているはずなんですね。それが全然追いついていない疑惑が出てきます。

auの基地局の急増の理由は簡単で、ほとんどの3G基地局にアドオンでLTE局を追加できる仕組みになっていたから。もちろんドコモでもSBMでもそういうタイプの局はありますが、au程徹底して既設局にLTEをゴリゴリと追加していってはいないはずです。CDMA2000を一秒でも早く収束させたいがために全エリアを強引にLTE化していこうという意思が感じられる、と言うのは前にも書いた通り。

その強引な局数の急増に対して、「制御装置」の増設が間に合わなかった、と見ます。もちろん局数増設計画と制御装置増設計画はリンクしているでしょうが、LTE開始からまだわずか半年、おそらくその計画はLTEのノウハウが貯まる前に設計した古い基準なので、いざ始めてみると全然追いつきませんでした、と言うのが今の状況なんじゃないかと思うわけです。

前回は発表は「MMEバグ」となっていましたが、ソフトなんてバグがあるのは当たり前、バグで1台2台つぶれてもいいような冗長構成をとっておくべきで、幸い、LTEはフルフラットNWなので冗長とロードバランスがやりやすいようなシステムなわけで、そういうことはやりやすいようになってるんですよね。それでも障害ってことは、MMEの台数が局数に全然追いついていない、ってことだと思うんです。バグを出すのが悪いんじゃなくて、バグが出ても誰にも気づかせないってことが重要なんですよね、前にも似たようなことを書きましたが。LTEは単に台数を増やせばこういうところをカバーできる便利なシステムで障害は顕在化しにくいシステムのはずなんですが、それでもこれだけやらかすってことは、絶対的な処理量不足とか、その辺の疑いが強いです。

そんな感じなので、昨日今日みたいなのは、もうしばらく繰り返すんじゃないかなんて思っています。んー、データ回線をauのみに依存する生活は危ないですね。昨日今日は3Gで使ってましたが、3Gの遅いこと遅いこと。ドコモ系も一つ確保しておきますかね。

そうそう、「3Gもつながらない」という質問もありましたが、私もしばらくそんな状態でした。障害そのものというよりも、LTEな端末がみんな3Gに落ちちゃったことが原因でしょうね。LTEのために3Gのキャリア数も減らしているでしょうから従来よりも簡単にひっ迫するようになっているはずです。でわ。

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