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2011/10/6 19:00 · ねこ · (No comments)

巨大化。

先日2か月検診に行ったら、すでに体重1.5kg。えぇ~この月齢でその重さかよ~。

噛みネコ化進行中。病院で相談したら、噛むのは仕方がないので、人の手を噛もうとしたらさっとおもちゃなどをあてがって、人の手の味を覚えさせないように、とのアドバイスをいただきました。それを実施以来、致命的(笑)な噛み傷が激減しました。でも噛むけどね。

先住猫ともだんだん関係がよくなってきています。とはいえ、うち一匹はまだ近づくと「にゃうん」とか言いながら嫌がります。しばらくじゃれると逃げます。

まだ大半の時間はケージなんですが、一度、夜間ケージから出してみようかと実験してみたら、家じゅうを駆けずり回って大暴れして大変でした。夜中に解放されているのがよほど珍しうれしかったのか。即座に禁固刑。

ものすごい人好きに育っています。とにかく誰かのあとをとっとことついて歩きます。捨てられ→保護なので、そういう傾向が強いのかなぁ。と言っても、うちの先住にゃんこ3匹もものすごい人好きなんですけど。

でかくなったくせに座っている人の背中によじ登ったりするので痛いし重いし大変。

寝てるところはかわいいんですけどねぇ(写真参照)。起きてる姿は順調にぶさいくに育っています。

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2011/10/6 19:00 · ねこ · (No comments)
2011/10/6 10:00 · ひとりごと · 1 comment

EVOをアップデートして以来、充電の挙動が怪しいの話の続報ですが・・・なんか、直りました。

一応経緯を書くと、あの後、とりあえず充電されないのは困る、ってんで、同期機能をOFFにしつつ、別のmicroUSB充電器を持ってきて繋いだんです。そしたら、その日は症状が再現しなくて。なおったー、ってことで喜んでたんですが、そうなると、同期OFFと充電器のどちらが原因だったのか気になって。

で、改めて同期をONにして一晩。症状は出ませんでした。つまり、充電器がダメだった、と言う結論になってしまいます。

が。

コメントで頂いた情報ですが、GALAXYで似たような症状が出て困っている例をみると、どうもアップデートしてから数日ぐらい調子が悪くて、その後収束する、というようなことがありうるようなんですね。アップデート直後はなぜかシステム負荷が異常に上がることがある、なんていう情報も。

なので、充電器がたまたまアップデートに日に壊れた、と言うよりも、やっぱりアップデートが原因で、特に夜中に勝手に変なタスクが走って充電が追いつかないほどの電力消費だった、と言う可能性を考えたほうが、信憑性が高いとも言えなくも無くて(婉曲表現)。

とにかく症状は再現しなくなりました、と言うことだけご報告。

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2011/10/6 10:00 · ひとりごと · 1 comment

アップル、新型iPhone発表
ってことで正式発表、事前報道どおり、KDDIも扱いを始めることになり、KDDI版、ソフトバンク版のどちらかが選べる状況になりました。まぁこれだけソフトバンクはエリアが狭いだの品質が悪いだのと言う評判が立っていれば、しばらくの間はKDDIに流れる方向で進んじゃうとは思いますが、多分料金(販売価格)的な調整である程度のところでシェアは安定するのかなー、なんて思っています。どうなるかは本当に分からないですけどね。
米アップルがiPhone4S発表、ソフトバンクの独占崩れる
例によって、これだけ待って出てきたのが単なる一部のスペックの数字が加算されただけの4Sかよ、と言う失望感が広がっているようです。3モード対応は頑張ったとは思いますが、Qualcommチップを使うと言っていた時点から予想されたことでもありましたし、Appleとしては3モード化はかなりドラスティックなコストダウンでもあるので当然の方向と考えられるわけで。いや、どう見ても単なる焼き直しだよなぁ。まぁ、iPhone4がいろいろと問題(デスグリップとか)を指摘されながらも最高の販売数を記録していることを考えれば、これを下手に変えたものよりもまずは順当なスペックアップ版を、と言うところでしょう。アプリの互換性を考えても。

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2011/10/5 10:00 · フィクション · (No comments)

前回:フィクション連載「震災の日」~ある携帯電話事業者社員のつぶやき [04]

3/11 21:25

とりあえず会議での説明が一段落。災害対応マニュアルだけでは全く歯が立たないので、ベンダから直接障害切り分け情報をもらいながら作業をするための打ち合わせとのこと。

3/11 21:26

顔を合わせたことの無いベンダ同士もいるし、当然ながらお互いに秘密保持契約を結んでいないベンダ同士もいるけど、残念ながら今はそんなことをいっている暇は無く。とりあえず口頭で後日NDAを遡上で結ぶことを約束してからのお話。

3/11 21:28

状況説明。500くらいの基地局が「行方不明」、7棟の収容局が同じく「行方不明」、停波は最低で1500局ほどらしい。東北センターとの間の通信がようやく安定したため、携帯電話の本格的な原因調査と復旧を試みるとのこと。

3/11 21:30

NDD東日本の局舎消失情報もあり。少なくとも5局が「消失」。光・銅線の総延長少なくとも200kmくらいが行方不明。

3/11 21:33

メモ。D社交換機はスイッチボードとMPUボードそれぞれに30個、11個のプロシージャで回復試行と調査を行う。E社IPルータとスイッチは42個のプロシージャで。

3/11 21:33

以上のプロシージャをすべて試して、それでもダメなら、収容局舎が「物理的に」か「電気的に」消失していると判断。復旧手順は24個。

3/11 21:34

メモ続き。A社基地局に関しては31個のプロシージャで回復・原因調査、B社基地局に関しては75個のプロシージャ。A社の制御局は115個のプロシージャ。B社制御局は77個。C社CSスイッチは12個のプロシージャ。

3/11 21:35

以上のプロシージャをすべて試して、それでもダメなら、基地局が「物理的に」か「電気的に」消失していると判断する。

3/11 21:36

伝送路についてメモ。光区間に関してはメディアコンバータが保守IPでアクセス可能なので、各メディアコンバータの稼働状況を3つのプロシージャで確認。マイクロ区間に関しては、他社携帯電話回線を使った監視端末が付属しているので専用端末でコールを試みる。

3/11 21:37

銅線系は伝送路手前端のモデムから線路抵抗情報を取得して全断判定。だけどここはNDD東に調査を依頼するので、実際にやることは、調査依頼票をひたすら発行すること。同じく、当社設備をコロケしているNDD東局舎すべてに対して調査依頼を発行して状況把握。

3/11 21:37

以上。分かっちゃいたけど、これをあれだけの行方不明局すべてに対してやっていくって、無茶もいいとこ。でも誰かがやんなきゃならないんだよなぁ。

3/11 21:40

とりあえずベンダ担当者はサポート要員として落ち着くまで常駐。当社社員にて手分けして作業を行うことに。まずはリストの450番台から10局が自分の割当。

3/11 21:45

1局目。収容交換局について、最初の手順がまず通らない。保守IPが見つからない。分かっちゃいたけど。

3/11 21:51

同収容交換局の交換機全ボードに到達不能。ルータも到達不能。収容局全落ち確定。収容伝送路コードから該当光回線のメディアコンバータにアクセス、手前側は生きてる。この交換局は光回線の断か完全な停電と判断。

3/11 21:52

同交換局に対する復旧手順24個の試行を開始。

3/11 22:15

最終手段、他社携帯電話を使った保守回線復旧にも失敗。圏外で到達不能。他社ネットワークもめちゃくちゃにやられているみたい。判定は「局舎全断」。現地復旧が必要なリストに放り込む。

3/11 22:16

2局目。1局目と同じ収容交換局なので確認手段スキップ、1局目と同じ扱いへ。3局目も。いずれも行方不明になったのは18時頃らしいので、局舎のバッテリ切れかなぁ。

3/11 22:18

4局目はちょっと違う地域っぽい。交換局が見える。生きてる。ひゃっほい。しかし、そこから先、基地局の保守インターフェースに入れない。

3/11 22:24

地震発生頃からの当該基地局に関するログリストを表示。普通は便利なフィルタツールとかがあるから楽に見られるんだけど、今は生で見るしかないので、300行くらい出てくる。やんなっちゃう。

3/11 22:31

とりあえず地震が起きた時刻は生きていたことは確認。その後、いくつかの音声呼とデータ呼をさばいていることも確認。でも15時30分頃にパタリとログが途絶えている。

3/11 22:32

手順に従ってバッテリアラームの有無やアンテナVSWRアラームの有無とかを確認するけどそういうのはなし。他いくつかの条件を確認して、判定結果は「通信線破断」。

3/11 22:32

地震が起きて40分後に通信線がプッツリって・・・ちょっと背筋が寒くなる。本当に津波がこんな局の線をちぎるようなところまで駆け上がったの?データ見ると一応海岸線から1kmくらいのところの5階建てマンションなんだけど。架空・地下の線がちぎられたにしても、結構内陸なんだけど・・・。

3/11 22:35

5局目。局舎が見えませーん。

3/11 22:49

5局目も判定は「局舎全断」。

3/11 23:00

あれ、もう11時だ。そういえばNHKも見ていないから何がどうなっているのかさっぱり分からないや。原発はどうなったんだろう。津波はどうだったんだろう。

続き:フィクション連載「震災の日」~ある携帯電話事業者社員のつぶやき [06]

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2011/10/5 10:00 · フィクション · (No comments)

Sprint to `Bet the Company` on iPhone
SprintはiPhoneを最低3000万台調達するらしいというニュース・・・えぇ~、それはいくらなんでも。と思うんですが、別口で、Sprint向けiPhoneはWiMAX搭載と言う噂も聞こえていて、合わせて考えるとありえる話なのでなんとも。ボリュームとWiMAX搭載をバーターで、って考えれば。っていうか、WiMAX搭載、KDDIも出すのかなぁ。3000万台コミットしないとダメですよね、やっぱり(苦笑)。
ぷらら、月額2845円で下り1.5Mbpsのデータ通信サービス
今度はぷららが2845円で、1.5Mbps上限のサービス。なんか、ドコモMVNOでいろんなタイプのものが出てきましたね。というのは裏を返せばドコモがさまざまな条件で比較的安いホールセールタリフを活発に提案し始めたということでもあるんでしょうけど。ネットワークのダイナミックな負荷制御に自信があるからこそ、ホールセールに積極的になってきたのでしょうね。数を増やせば統計効果も上昇するのでバルクの負荷制御も効きやすくなるわけで、制御に自信があるなら積極的に数を増やすほうが得策ともいえそうです。
デスクトップの時代は終わった、ガートナーITxpo基調講演
デスクトップが終わったというよりは、デスクトップ流行が終わった、と言うべきでしょうね。今後も、ドキュメントを作ったりプログラムを書いたりなんていう用途では、フルサイズのキーボードのあるデスクトップが主流として使われざるを得ないわけです。と考えれば、要するに昔の状態に戻るだけ。昔も、論文などのドキュメント作成やソフトウェア開発をする人のためのツールとして限られた人だけがデスクトップPCを持っていて、一般人には見向きもされていなかった、そこに、インターネットと言う気軽な娯楽が入ってきて、一般人がインターネット閲覧ツールとして「明らかにオーバースペックな」デスクトップPC・ノートPCを導入していたわけで、それは一種の流行だったといえるわけです。市場のシフトが起きたのではなく、本来のデスクトップ需要とは別の需要(つまり単なる閲覧ツール需要)がオーバーラップして不必要な資源を浪費していた状態を脱する、と言うだけですね。いや過去に何度も脱しようとする動きはあって、スペックを最低限に抑えたネットブックが一定の市民権を得たのもそうですし、それと同じようにスマートフォンで十分という需要があって、それがデスクトップやノートから流れ出しているだけ。商品の多様化に合わせて需要が細分化しているだけだと思います。
携帯新放送局はNOTTV
はぁ~。テレビじゃありませんよ、って、ここまでして主張しなきゃならないほど、完全に旧来のテレビ放送を再生産しちゃったって言う自覚があるんでしょうねぇ。ハードからソフトから制作までほぼ垂直統合な旧態依然なテレビ放送そのまま。ワンセグと違うのは金を取るのとCMが入らないくらい?単に地上波放送が3局増えます(しかも有料です)っていうのと違いがわかりません。「録画操作が必要なく端末にいつの間にか録画されている」と言うのを蓄積型放送の利点と言っていますが、いまどき、大抵のテレビはHDD搭載で過去数時間の放送を蓄積しているし必要であれば消去されないようにマークすることも出来るし、まさしく違いが分からないシリーズ。いくらなんでも待ち受け中にデバイス起きっぱなしってことはバッテリ持ち的にありえないから、あらかじめ「蓄積放送を送信する時間割」を一日に一度送信しておいて、その時間にこっそり起きて受信・保存するっていう仕組みなんだろうなぁ。技術的に全然面白くない。つまんない。
Cambridge Broadband Networks demonstrates 40% microwave backhaul efficiency gain
従来の対向アンテナによるマイクロ波バックホールに対して、「マルチポイントマイクロ波」により利用効率を大幅向上することに成功したという記事。これ、難しく書いていますが、要するに「MU-MIMO」あるいは「SDMA」ですね。送信点と受信点以外で波が打ち消しあうように位相を調整して送信する方式。高周波ではSDMA的分離は難度が高いのですが、送信点も受信点も固定されているので、実現はさほど難しくないでしょう。しかしそれゆえに、突風などでアンテナが揺らいだときの影響が強烈に出そうです。LTE時代になってバックホールは光以外はありえないという状況ですが、この記事でも20Mbpsの通信に成功しており、マイクロ波もいろんな手を使えばまだ100Mbpsクラスの通信基地局のバックホールになりえるかも知れないですね。山間カバーでは各社ともマイクロ波に頼り切っているので、LTE化は至難のプロジェクトになるかと思っていますが、マイクロ波で代替できれば、一気にLTEカバレッジ拡張が見込めます。

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2011/10/4 10:00 · 技術解説 · (No comments)

スマートフォンの普及であちこちで指摘され始めているのが、「3G回線のパンク」。しかし、このパンクと言う事態を正確に描写している例はあまり見ないような気がするので、私的に、3G回線のパンクとはどういう状況かを、いくつかの想定で紹介したいと思います。の話。

パンクと言っても、実際にネットワークが爆発するなんてことは無くて、「お腹がパンクしそう」と言うような比喩表現の借り物的表現としての「パンク」なわけですから、実際に起こることはもう少し緩やかな現象になります。もちろん、データを食べ過ぎてリバースしちゃうなんてこともありません。

英語的表現だと、ネットワークがパンクしそう、と言うような言い方はなく、もっとダイレクトに「ネットワークの処理能力を超えそうだ」と言うような言い方をすることが多いようです。要するに処理能力(キャパシティ)に対して、処理すべき対象の量が100%に近いことが、3G回線のパンクと言う表現に一番近いということになります。

まずは、その「処理能力」が何を指すのか、と言う点でいくつかの想定を。

最も端的には、無線リソース(電波)が足りなくなる場合。

電波が通る媒体である「空間」と言うのは基本的には「1つ」しかありません。それをいろんな方法で分け合うことでたくさんのユーザが(見かけ上)同時に利用できるようになります(多重アクセス方式)。その分け合い方は、場所であったり周波数であったり時間であったり数学的な変換プロセスであったり、といろいろですが、「無限」であることは絶対にありえません。必ず有限の分割数の上限があります。

一つは、方式上、これ以上分割できないという基礎的な分割数の上限。これは、多くても10とか30とか、比較的小さな数です。一方、実際の無線基地局ではこれより多くのユーザの接続を受けつけ、方式上分割された最小単位をさらに時間的に飛び飛びに割り当てるようなやり方でさらに多くのユーザを収容しようとします。もちろんデータが流れていない人には何も割り当てない、などと言うことをして割当単位をさらに節約します。

こうやって一人当たりの平均割り当て頻度を落としていくことでいくらでも多くの人を収容できるようになりますが、当然各々の割り当て量は減り、つまり平均通信速度は落ちます。さらに進むと、割り当ての最小単位をもらえる間隔が伸びすぎてしまい、通信を行っているアプリケーションが「送ったはずのパケットの返答が来ないから再送してみる」とか「要求したデータが来ないからもう一度リクエストしてみる」なんてことを行うような時間にまでなります。これが起こり始めると一気に破綻します。こうなると、ほぼ全く通信が成立しなくなります。この辺が論理的な分割数の上限。

と言うことで、同時にデータ送受信を行おうとする端末が増えすぎることで無線上の割り当て単位が足りなくなり、飛び飛び割り当て間隔も伸びて一般的な上位プロトコルやアプリケーションがタイムアウトを起こすような状態になる、と言うのが、「ネットワークがパンク」の最も典型的な例と言えます。

また、ここから派生して、センター局から基地局に向けて送信されてくるデータがあまりに多すぎる場合。その瞬間に無線リソースを全て割いても送りきれないデータの分は、次の送信機会にまわすために基地局が持っているバッファメモリに一時保存されますが、バッファメモリといえども無限ではないので、いつか溢れます。当然溢れた分は捨てられます。この状態が持続するようなときもある意味で無線リソース不足によるネットワークパンクの一つの形態と言えます(詳細は後述)。

次に、有線回線(バックホール=基地局と地域センター局の間・バックボーン=地域センター局同士の間)が足りなくなるような状況。こちらは話は単純で、ある瞬間に同時に流そうとするデータが有線回線の容量(バックホールで1Mbps~100Mbps程度、バックボーンは大抵は1Gbpsとか10Gbpsとかその程度)を超えると、先ほどの基地局バッファの話と同じように、送信側の回線に繋がっているフロー制御担当装置(メディアコンバータやスイッチなど)のバッファメモリに一旦保存されます。

で、このバッファメモリは順次回線に送信され解消されていくわけですが、それを上回るスピードで送信側からデータが送られてくると、バッファメモリはいつか溢れてしまい、溢れた分は捨てられてしまいます。その捨てられるパケットが一つ二つならTCPなどの再送アルゴリズムで容易に救済できるのですが、パケット損失率が上がっていくと徐々に再送だけで多くの帯域を消費するようになり、たとえばいくつかの仮定を置いて計算してみると、パケット損失率が10%を超えるとスループットが半分以下になる、くらいの極端な効果が出始めます。

つまり、単に足りないというだけでなく、足りないことによりパケット損失がおき、そのパケット損失がさらにスループットを低下させ滞留パケットを増加させるという正帰還的メカニズムが働いてしまうということです。このような状態になった時もやはり「ネットワークのパンク」と言えると思います。

普通に考えると、無線よりも有線のほうが速度が速い(容量が大きい)のでこのようなことは起こり得ない、と思われるかもしれませんが、案外起こる、というか、専用の有線回線って結構高額なので、起こるような容量になっていることがよくあるようです。バックホールに関しても、無線が最大14Mbpsと言ってもそれは無線が完全な状態でなおかつ全く途切れなく通信が行われた場合に限るわけで、統計的には数Mbps程度が最大になり、また特に田舎ではさらに統計的に最大速度は小さくなるので、実際には1Mbpsくらいしか引いてない、何てこともままあります。バックボーンになるとさらに顕著で、10Mbps出る基地局が1000局ぶら下がっていたら合計10Gbpsが必要に思えますが、統計的なばらつき(いわゆる集線効果)があるため、1Gbpsしか引いていない、と言うこともよくあります。

こういうように、有線区間は無線の究極的な容量(通信速度)よりもかなり低い容量で設計するのが一般的です。となると、無線がありえないほど利用率が上がってしまうと、有線区間でのどん詰まりが実際に起こってしまうことになります。特に、スマートフォンではユーザが知らずに定期的にアクセスするアプリが多いため、これが一斉に大容量データをダウンロードするケースでは、無線よりもまず有線区間でパンクが起こってしまうことがあります。

以上のように、無線のパンク(主に一つの基地局エリア内での容量不足)と有線のパンク(主にネットワーク全体の容量不足)という二つのケースが大雑把に想定できるということになります。実際はこの組み合わせの症状が断続的に起きはじめていよいよ「3G回線のパンク」と言うことになるかと思います。

なので、実際の症状としては、やはり徐々にスループットが落ち始め、同時に、レスポンス時間が延びていきます。pingみたいな単純な仕組みではさほど影響が見えなくても、TCP通信のように何往復もするものだと、レスポンスに1秒も2秒もかかり始めます。これがアナログ的にどんどん進み、誰もが数kbps以下のスループットと10秒以上のレスポンス時間、なんていう状況になっていくわけです。この間のどこが「パンク」の瞬間と言うことは無く、そういうことが徐々に起こっていくのがパンクの過程。実際、通信事業者的には「捌けずに捨ててしまったパケットが○%を超えたら」と言うような指標があるでしょうが、基本的には容量(回線能力、処理能力、バッファ容量、etc)が足りずにパケットを捨て始めたら負け。そこからは正帰還で悪化がガンガン進むと思って良いと思います(と言っても実際は特定の最繁時間のみなので悪化と正常化を当面繰り返す)。

まだここまでの事態には誰も達していないとは思いますし、そうなる前に対策しなければならないわけで、実際、各社は加入者ごとにバルクの通信量を制限するという対策をし始めました。実際、この帯域制限の「絞り度」ツマミをぐりぐりまわせばまだなんとでもなる状態なので、本当の意味での「パンク」にいたることはそうそう無いとは思います。もちろんツマミをまわせば体感速度は落ちますが、手を付けられないパケット破棄が起こる場合の「レスポンスの顕著な悪化」が無ければまだ大丈夫、と。

と言うことで、今日は3G回線のパンクって一体何、のお話でした。

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2011/10/4 10:00 · 技術解説 · (No comments)

LYNX 3D SH-03C、機能バージョンアップでエリアメールやスクリーンショット撮影に対応
そういえば前から少し聞いてはいたんですが、Androidって普通にスクリーンショットを取ることも出来ないんですよね。スクリーンショットを共有して役立つカスタマイズ情報を得たり、お互いの画面を覗いて楽しんだり、なんてことが出来ると出来ないで全然違うと思うんですけど。iPhoneでずっと前から出来ていたことで、Androidの開発者も知らないわけではないだろうし、Androidはそれが出来ないと指摘され始めてからもずいぶんたっているのにいまだにデフォルト対応が出来ないのは、何かすごく深い問題があるような気がします。アイコン画像やテーマ画像の著作権保護とか。AppleがiTunes storeでDRMフリーにしますよ宣言をだいぶ前にしましたが、そういう意味でDRMは一切保証しないと言うスタンスを取れるApple製品でのスクリーンショットと、DRM機能の一部を標準で持ち、各メーカ・キャリアがさらに独自コンテンツ配信のためにDRM拡張を頑張っているAndroidでは、画像著作権保護の考え方が大きく異なるのかも知れません。DRM付き壁紙をキャプチャすると自動で灰塗りになるとかそういう作りこみがないとやっちゃだめ、とかあるかも。
動画/静止画/音声の記録と音楽再生が可能な多機能腕時計
おー、これだけの機能が腕時計型にまとまってて見た目はアナログ時計、ってなかなか無いですね。スパイ御用達。でもサイズを見た感じ、48mm x 53mmってことで、一般の時計よりも一回り大きいサイズっぽい。一緒に写ってるUSBコネクタと比べても、結構でかい感じ。ケース直径が40mm以下厚み10mm以下に収まっているようなのが欲しいなぁ。まぁ今使ってる腕時計がお気に入り過ぎて他のを腕に付ける気が全く無いんですけど。
HTC製Androidスマートフォンに脆弱性–セキュリティ研究者が報告
EVO脆弱性きたー!!やばいよーやばいよー。っていうか、前から、HTCの怪しい情報収集ツールが動いているのがすごく気に食わなくて、なんとか消したいと思ってても消せなくて、困ってたんですが、案の定、その辺がセキュリティホールになっているみたいです。多分HTCのスマホ全部これ載ってるんじゃないかなぁ。WiMAX対応スマホも増えたし、もうじきLTEスマホも一気に拡がるだろうし、そうなれば多分HTC製はこの理由一点だけで相当選択順位を下げると思います、私の中で。と言って富士通とかがもっと怪しい情報収集ツールを使ってないとは限らないんですけど。
So-net、下り最大14.4Mbpsで月額2770円のデータ通信サービス
格安の定額サービスが出てくると、今度はどんな条件付きだ?というところにしか目が行かなくなった昨今(苦笑)。そういう意味で、このSo-netのサービスは比較的条件が緩い「結構使えるサービス」だと思います。3日累計パケット数が150万に達するとその翌日に通信速度制限とのこと。So-netの説明では「確実に制限」とは書いてないので、ドコモ本体がやっている混雑セルのみ制限の流用かなぁ、と言う気がします。であれば、相当快適に使える可能性も(ただしドコモ~So-net間帯域による)。でもう一つ面白いのが、ドコモ本体がやっている帯域制限が300万パケット/3日で、これとは条件が違うんですね。ドコモがMVNO向けに、リアルタイム通信量制限機能を開放したのかも、と思うわけですよ、制限パケット数をパラメータにして。だとすると、いろんなタイプのMVNOサービスをすることが出来るようになる気がします。ぶっちゃけ制限リミットを0パケットにして常時制限対象、だけど空いているセルにいればガンガン速度が出ますよ、みたいなひどいサービス(笑)もできるかも、とか妄想。

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2011/10/3 10:00 · 事業考察, 技術解説 · 2 comments

さて、光ファイバが行き渡れば当然ながら古くて容量の小さなカッパーケーブルは不要になるから全部引っこ抜いちまえ、と言う論調があるのはご存知のとおりですが、私は(あくまで個人の意見として、ですが)カッパーケーブル全廃、あるいは部分的廃止にも賛成しかねるところでして、その辺について、論じさせていただきたいと思います。

カッパーケーブル、すなわち銅線ですが、これは、電話黎明期から通信線の主役として活躍していて、今でも固定電話の大半はまだ何らかの銅線を使った通信を使っています。まだ、データに関してもADSLのシェアは結構高いレベルを保っていて、これらがすべて光に置き換わるにはまだ相当の年数がかかることが予想されます。

その光への置き換えが達成された暁には、銅線の廃止と言う選択肢も見えてくるのでしょうが、しかし、そこには、光ファイバと銅線の明らかな「機能の違い」を無視した議論しかないように思うのです。

重要なのは「性能」ではなく「機能」、パフォーマンスではなくファンクションです。

たとえば、音楽テープがCDに取って代わられる、ということが起こる事が一部で予想されながらも、結果としては音楽テープとCDは共存し、音楽テープを置き換えたのはデジタルオーディオ装置のメモリやHDDでした。当初は、「音楽テープより音もよく容量も大きいCDが音楽テープを駆逐しない理由が無い」とと言う論調さえあったのに、そうならなかったのは、そういった議論が性能比較に終始し機能差を無視したからでした。つまり、「録音可能」と言うCDには無い機能があったからこそ、当分音楽テープは共存していったわけです。

さて、光ファイバと銅線についてもこれがいえます。この二つは、全く別の機能を持った装置であり、前提や応用が全く異なるもの、と言う点を無視した「銅線全廃論」にはどうしても待ったをかけたいわけです。

光ファイバの「機能」は、「千数百ナノメートルの波長の電磁波を低損失で伝送する」だけです。波長域は多少異なることもありますが、基本的に「電磁波を伝送する」と言う以上の機能は持っていません。

一方、銅線は、「電圧波形を伝送する」と「電力を伝送する」と言う二つの機能を持っています。前者が情報の伝送に使われ、後者は電力の伝送に使われます。しかし、同じ銅線である限り、この両方の機能を常に持ちます。電力線を通信に応用しようと言う「電力線通信」がいろんなところで実用化され、家庭で導入しているという読者の方も多いかと思いますが、その逆のことが、つまり「通信用の銅線を電力の伝送につかう」と言うことが、実はかなりの割合の家庭で普通に使われていることをご存知でしょうか。

銅線を使ったアナログ電話を使っている家庭では、これが普通に行われています。アナログ電話では、常に電話局から電力が供給されているのです。最近は多機能になったため電源をコンセントから採る電話も増えていますが、少し前の電話は、電話線を接続するだけで動作していたことを覚えている人も多いかと思います。これは、電話局から通信用電話線を通して供給されていた電力で電話機が動作していた、と言うことなんです。

このように、「情報を伝えることに特化した光ファイバ」と、「情報伝達と電力輸送の両方に使える銅線」、全く異なる機能性を備えた二つのものを比べると言うことが行われているわけで、個人的には、その二つは「比較するもの」ではなく「相補するもの」だと思うんですね。

私は、光ファイバはあくまで「高度な文化的生活を支えるオプショナル・インフラ」であり、銅線は「最低限の文化的生活を支えるマンダトリ・インフラ」だと考えています。

通信が正常に動作するには、二つの前提がそろわなければなりません。「通信媒体」と「電力」です。光ファイバは「通信媒体」を提供できますが「電力」を提供できません。一方、銅線は一つでその両方を一度に提供できます。だから、光ファイバを引っ張っても通信は開始できませんが、銅線があればそれ単体で通信が成立するわけです。

と言うと、各家庭にくまなく張り巡らされた電力網を無視するのか、と言う話も出てきます。当然、光ファイバはその「電力網」を当てにしたシステムです。光ファイバを設置する以上電力が供給されていないということはありえません。

しかし、通信の継続性、責任の一貫性、と言う観点で見るとどうでしょうか。つまり、電力が落ちるような大災害時です。

電力が落ちれば光ファイバは能力を失います。通信は完全に遮断です。また、光ファイバ自体が代替の電力を家庭に供給できるわけではありません。言ってみれば、「通信線」「電力線」と言う2系統のうち片系が落ちただけで確実に通信が落ちてしまうということになるのです。そして、重要なことですが、「通信会社が光ファイバサービス継続性全体を責任を持って管轄できない」と言う問題があるわけです。

銅線であれば、通信会社が情報の疎通を担保し、必要であれば銅線に電力を供給して通信のための電力を補填します。もちろん通信会社も電力会社から電力供給を受けていますが、通信会社は自社の責任と独自の方法で電力供給を継続する努力をすることが出来ます。電力ルートの冗長化や非常発電装置などです。そのため、重要な拠点などに特に手厚く電力供給を確保するなど、通信と電力を一貫して管理できます。光ファイバでは、電力供給は完全に電力会社の責任範疇であるため、努力のしようもありませんし、どこか特別な重視拠点を手厚く、などとしたければ、会社間の面倒な調整が必要になり、復旧に時間がかかることは間違いありません。

通信会社が通信会社自身の責任で通信の継続を保つ努力をするためには、やはり銅線は必要であると考えるわけです。通信会社だけが努力すれば銅線の通信は復旧可能であり、であれば、一刻を争う救急連絡が多発する災害発生時を想定すれば、それは光ファイバでは代替できない役割であると思うわけです。

幸い、銅線は既にほとんどの世帯に張り巡らされているため、最低限の生活を守るための基礎は出来ていると思うのですが、やはりこれは最低限のシステムとして保持し続けなければならないと思うのです。コストは大変なものになるとは思うのですが、それこそ、NTT東西に課された責任と考えます。

銅線の全廃とは、つまり、「通信は電力よりも重要度の低いインフラ」と改めて定義しなおすということと等価であると考えます。従来は、通信事業者の自らの責任で一貫したインフラとして管理・維持されていたものを、「需要者が電力を準備することを前提」とし、つまり、不通の事態に「需要者が電力を用意してくれないから」と言う言い訳を許す一ランク低いインフラと再定義するものです。電力や交通などの社会インフラではそんな言い訳は許されません。

私自身が通信に対してあまりに高尚なものを期待しすぎているきらいがあるのは百も承知ですが、通信業界に関わる身にあっては、やはり「通信とはこうあってほしい」という理想を語らずにはいられず、こうやってまとめてみました。いろんな考えがあるとは思いますが、こんな考えもありますよ、と言うことで。それでは。

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2011/10/3 10:00 · 事業考察, 技術解説 · 2 comments