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ソフトバンクのIoTとトヨタのEVを活用したモビリティサービス、共同事業を開始
昨日の朝、今日午後にソフトバンクとトヨタの錚々たるメンバーせいぞろいで記者発表会をやります! っいうニュースをみて、おっ、ついにソフトバンクがKDDIを買収か? と早とちりした結果がこれでした(笑)。それはともかく、ソフトバンクはオートモビリティに徹底的に注力する構えのようですね。自動運転は絶対に実現すると思いますが、それと同じくらい自信を持って「いろんな規制でかなり骨抜きにされる」と思っています(笑)。実態として、やっぱり人間と同程度かそれに毛が生えたくらいの経験と予測じゃあ自動運転は任せられないですよ。先日の神奈川での実証実験でも、路駐や横断歩道手前の人の行き交いに対応できず9割以上は人間の運転手が操作していたなんていうレポートもありましたよね。一言で「運転」といいながらも、実際の人間の運転手は、自分がショッピングをしているときの体験やランニングをしているときの体験や仕事で荷物の積み下ろしをしているときの体験や単に散歩しているときの体験など、運転とは全く関係ない様々な体験をもとに路上の状況を総合的に判断しているんですよね。「人間の運転技術をAIに移し変える&強化する」だけでは全然足りないんです。いや、自動運転にはすごく期待しているのでこういうコメントなんですけど、自動運転に関しては「人間の生活全ての体験」っていう視点がすごく重要だと思いますよ、と外野からガヤってみました。

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 総務省がヒアリングしてみたところ、三社とも当初の予定を一年前倒しして2019年内に5Gサービスを始めることになったんですって。

 すごーい。さすが日本の携帯キャリア、世界の最先端を率先して走るその姿、憧れますぅ。

んなわけあるか

 茶番です。茶番茶番。何から何まで茶番。

 総務省がヒアリング?

「ねぇねぇ、みんな2020年に5Gサービス始めるって言ってたけど、2019年に前倒しでやったりする人いないかなぁ? いや、聞いてるだけよ、純粋に。でもやれないって言う人がいたら……その先は言わなくても分かりますよね」

 これが総務省のヒアリングです。

 2020年を目指して作っていた各社お抱えのベンダは、当然ながら、2019年に向けて半端モノをリリースしなきゃならなくなります。2019年サービスってことは今年中にはもうほぼバグなしで動くものが出来上がってなくちゃならないレベルです。つまり、かなり広範囲で妥協に妥協を重ねたブツが出来上がります。

 そんなブツが、2020年以降の本格サービスに使えるか……使えるわけがありません。2020年に向けてはまた全く別のものを作り直す必要があります。完全に二重投資です。2019年版は携帯各社の無形資産としてバランスシートの重石になるだけです。

 こんなことやりながら、一方で携帯会社は儲けすぎ、携帯料金は高すぎる、ですって。

 日本の行政はずーっとこれを繰り返しています。本当にこまごましたところまで。2000年代前半までは被害者はNTTドコモだけでしたが、それ以降は三社とも被害者です。いくら損益で大きなプラスが出ていても、そのうち結構な額がこういう無駄な投資につぎ込まれ、お役所要請で作ったものであるために除却もできずに各社のバランスシートの重石になっています。

 ねぇ。困ったものです。

 あ、念のためですが、上記は全て「無線にゃんの今朝見た夢」の話です。

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えー、auネットワークでiOS12にアップデートするとSMSが使えなくなるという話があるそうですが、どんなメカニズムでしょうか、というご質問をいただいているのですが。

知らん、アップルに聞け。

まあ一言で言うとこういうことになるんですけど。いや、単純にバグです。iOSのバグ。まあ、auのネットワークはCDMA2000と相互接続(?)している都合もあっていろいろと癖があるのは確かなんですが、それでも3GPP標準どおりに作ってあるのは確かです。なので、アップルの単純なポカ。です。

そもそもの話、しますね。アップル、iOS、バグ多いです。そんなこと無い、と主張する人も多いでしょうが、あくまで私の主観として、iOSは結構酷いOSです。

ユーザインターフェース部分に関しては、かなり洗練されています。なので、ユーザとして使う分にはほとんど不便を感じないと思います。

問題は、通信。プロトコルの実装。本当にバグ多いです。バグと言うか、分かっててやってる感じがする変な実装が多いようです。アップルが世界中で「俺様商売」をしているのはご存知のとおり、なので、あえて変な実装をしてiOSとしての変な機能を実現したとしても、世界中のほとんどのインフラベンダーは泣く泣く変な実装にあわせてアップデートします。もちろんそのお金を出すのは通信事業者。通信事業者にお金を払っているのは一般のスマホユーザ。アップルのおかしなバグまがいの実装のために結構な金額がどぶに捨てられています。Androidユーザはもっと怒っていい(笑)。

Androidもプロトコルがらみのバグは少なくないですが、メーカ独自実装の部分に集中しています。3GPPにきっちり規定された部分に関してはかなりバグ少ないです。めちゃくちゃ品質高いです。「出来上がった標準を活用する」という立場と「俺様が標準だ」という立場の違いですかね。Androidはオープンなリソースを共有しようという精神からできたOSなので、通信プロトコルの実装に関してもあくまでオープン、素直に標準(オープンリソース)どおりに作られています。そこにあえて変なメーカカスタマイズを入れた部分が大体バグを出します(笑)。

あと数年はアップルもこういう商売ができるとは思いますが、その先は見てるでしょうかね。アップルのシェアがある程度下がったどこかの段階で「こんなマイナーで変な実装、もうケアしてやるのやめようぜ」と世界中のインフラベンダが声を揃えたとたんに破綻するんじゃないかな、なんて思います。

まあ、そういいつつも、そうなったらそうなったでiPhoneを切り捨てられないいくつかの国(特に日本)では独自ネットワーク化が進みインフラコストが上がってスマホ料金が諸外国に比べてどーんとあがる、ってことになるんでしょうけど。総務省の方にはこういう視点で見てほしいですけどね。無理か。

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2018/9/10 16:00 · 更新情報 · (No comments)

ケータイニュース.netで、ニュースがほとんど取得できなくなるという不具合が発生していましたが、いまさらながら直しました。本当にいまさらですけど。

原因? 聞かないで(笑)。

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2018/9/10 16:00 · 更新情報 · (No comments)

菅官房長官の「携帯料金4割下げられる」発言の根拠が明らかに
はい、「労務費」。労務費の単価がぜんぜん違うOECD諸国とそのまんま比べてどうすんねん。こんなんで大臣やれるんなら私もやろうかな(やりません)。携帯電話のインフラ維持にかかるコストのほとんどは、労務費です。基地局の装置価格なんてゴミ。ほとんどは、それを運んだりテストしたり据え付けたり設定したり監視したり修理のために軽トラに乗って出動したり、そんなコストです。日本でやる限り日本人の労務費がかかります。安い国で製造すれば済む装置と、実際に運用している国の平均的な賃金に引きずられる労務費。日本では後者が支配的になるのは容易に想像がつきますよね。
加えて言うと、日本の通信行政の規制は諸外国に比べれば異常なほど厳しい。仮にも行政の長に仕える身なら、そのくらいのことは知っとかなきゃ。日本くらいですよ、総務省の一挙手一投足にメガキャリアが戦々恐々としているのなんて。明文化されている法規制に加えて総務省の局長クラスの人の何気ない一言が事実上の不文律となってメガキャリアを縛っています。そこにかかる莫大なコスト。
OECD平均レベルまで下げたいっていうんなら、OECD諸国と同レベルまでの「異次元の規制緩和」が必要なんですよ。それこそ認定周波数の売り買い貸し借りが報告無しでできるくらいの。そこまで踏み込んで発言しましょうね、官房長官さん。

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緊急地震・津波速報、実際にはETWSを受信できるクライアントはほとんどない・・・単なるIPパケットプッシュ型をETWSが受信できると勘違いしている人が山盛りではまずいと思うので注意喚起してみる
ほんとそう。以上。じゃああんまりだけど。IPプッシュって、寝た端末を起こすやつは、GoogleかAppleの用意したプッシュサーバにお願いする形になってる、ってこともあんまり知らない人が多そうなんですよね。もちろん、それに頼らずに強引にIPアドレス宛にUDPでプッシュすることも不可能ではないですが、その場合は、まず届かないと思ったほうがよいです。その辺の信頼性を高めたサードパーティのサービスもあるみたいですが、事情はgoogle/appleと同じ、一旦プッシュサーバにお願いして端末を起こしてから送信、が基本。で、このプッシュサーバ、当然ながら世界で何十億台という端末に対するプッシュ送信のフロントエンドになってますから、時間帯によってはアホみたいに遅延します。早くて2~3分、ひどいと15分以上遅延は当たり前。降雨アラートみたいなアプリを使ってるんですが、アプリ自身によるポーリング型とプッシュ型の設定があり、ポーリング間隔が15分未満ならたいていは前者のほうが早く通知してくれます。スマホユーザが少ないうちはいいんですけど、これだけ普及してしまうとさすがに緊急速報にIPプッシュを使うのは筋がよろしくないですね。仮に遅延なしで届くとしても、全端末に個別にIPパケットですから、基地局のRRC接続上限やRRC輻輳判定(一斉接続抑制)に引っかかるかもしれないですし、そもそも一回のページング容量を超過してページ自体が数周期(15~30秒)ほど後に回されることになります。数秒の判断が必要なときにこの時間は大きすぎ。ってことで、アプリ系の地震速報は「地震速報」っていう表記をやめたほうがいいと思います(そっち!?)。

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格安SIMの顧客満足度、端末セット契約ではUQが1位に~J.D.パワー調査
どちらの調査でも、「au系のLTE網を使ったサービスを実施しているMVNOの満足度が頭二つ三つ飛び向けている」という点が、なかなかに示唆に富んでいるように思えます。いろいろな要素があるとは思うものの、純粋に「ドコモ」や「au」という看板抜きでLTEサービスの満足度を比べた場合にau>ドコモという図式が成り立っちゃってんじゃないか、と。もっとぶっちゃけちゃうと、LTEネットワークの品質という面では、とっくに「auネットワーク>ドコモネットワーク」なんじゃないのか、と。「両方選べること」自体が満足度を上げている可能性はもちろんありますが、普通は(対応端末の都合で)どっちかを選んだらずっとそのままですよね。で、ドコモネットワークの品質自体は他のMVNOと横並びとすると、auネットワークの品質が平均としての満足度を引っ張り上げているような気がするんです。で、今だからぶっちゃけますが、LTEが始まる前後くらいに業界に流れてくるいろんな情報をまとめて考えたときに、auのLTEははっきり言ってドコモよりもよほどいいものになる素質があるぞ、とにらんだこともあり、スマホはauにしたんですよ。全部ドコモで揃えとけば料金的なメリットは一番大きいってのを考えに入れたとしても。まあ、ドコモ、ソフバンはすでに持ってるから残るau(とついでにWiMAX)をコンプリートしとくかっていうマニア的なノリがあったのも事実ですけど。どっちかと言うと、その頃のauのネットワーク的なリードをドコモが一生懸命追っているというのが今の状況に近いと思うんですよね。でも、ドコモにはWCDMAという重石がある。auは互換性の低いCDMA2000だから逆に吹っ切って捨てることができたけれど、ドコモはまだ当分はその重石をしょった状態で戦わなきゃならないんですね。ってことで、MVNOの満足度競争は、「無印ネットワーク」としてのドコモとauの戦いだとしてみると面白そうだなー、と思ったのでした。

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フルMVNOだからこそできることIIJ大内氏が技術面から徹底解説
設備投資に大金がかかる割りに(ユーザ目線で)出来ることがしょっぱいんですよねぇ、フルMVNO。SIMのOTA書き換えは事業者にとっては魅力的に見えますが、結局のところ、書き換えなきゃならない契機なんて本当にあるの?ってところで話が終わっちゃう。まあ、国際ローミングの自由度が上がるとか、そのくらいなんですよね。国際展開でも狙ってんのかな。国際SIMも事業者乱立で泥仕合の様相ですけど大丈夫ですか。それはともかく。フルMVNOになると出来ないこと、ってことに触れないのはずるい(笑)。ぶっちゃけ、音声サービスですよね。いや、いざとなればドコモローミングしてドコモ音声を使うってのは分かるんですけど、結局、そこまで。サービスの仕掛け自体は手の出しようがないですから、そこに独自の仕掛けを付け加えたりなんてのは難しいところ。IMSを自分で持てるか持てないか、って差。IMSとHSS/HLRってかなり密接に連携しないといけないので、本格サービスをしようと思ったらIMSを持たないといけない、ところが、IMSを持つ=音声役務の自力提供ってことになるので、制度上のハードルが跳ね上がります。+メッセージのお話でも書きましたが、LTE以降のセルラーで「個人と個人の間のお話し」を実現しているのはIMSですから、個人間(加入者間)の通信についてはMNOに及ばないわけで、一方でインターネットなんて繋がれば何でもいいわけで、何で苦労してフルMVNOやってんだって話で、もう何書いてんだかわかんなくなってきちゃったけど、ぶっちゃけ、HSS/HLRに蓄積される位置登録情報が狙いなんじゃね? なんていううがった見方までしちゃいかねないほど努力の方向性が良くわからんのです。まあ、単なる技術アピールでなびく客層もいるから別にいいんですけど。

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