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さて、雨後の筍・・・とかいうと失礼なのかもしれませんが、携帯電話事業者が今年相次いでLTEを開始すると発表。しかも、ずいぶん前から用意していたドコモ・KDDIはともかく、LTE開始を発表して間もないソフトバンク・イーモバイルがすごい速さでLTEをサービスインすることについて、なぜそんなことになっているかの考察。

いや、これはもう古い携帯電話システムをある程度知っている人なら、そんなに「ちょっとやってみる」みたいに始められるようなものじゃないはずだ携帯電話システムというのは、と思うはずなんですよね。とにかく携帯電話システムは鈍重で融通が利かないものが多いんです。

たとえば、LTE未満の携帯電話システム、WCDMAやCDMA2000では、まず、携帯電話基地局と基地局制御装置が別の位置においてあることが一般的。別の位置になくても、その間には、各方式に独自のインターフェースが一つ切ってあります。それぞれのインタフェースがこれまた独自の性能要求を持っていたりします(たとえばきっちり1ミリ秒グリッドで動作しなきゃならないとか)。ということは、その独自インタフェースに対応したハードウェアとミドルウェアとOSが必要になります。つまり、ほぼ0からハードもOSもソフトも設計・開発しなきゃならない。これが、制御装置とかだけじゃなくゲートウェイとか認証装置とかもろもろに同じように面倒な事情が乗っかっています。

しかも、インフラベンダごとにその作り方は独自なので、あるベンダから買うものをほかのハードで流用できないわけで、ほとんどの場合、インフラベンダの言い値でハードを買わされる羽目になります。何しろ、インフラベンダが「売ってあげない」と言ったらお手上げなわけで、事業者は良いカモです。

もちろん、インターフェースがすべてぶつ切りなので、その階層ごとにそれぞれ独立した一つのネットワークを維持管理しなければなりません。しかもそれらすべてがこれまた異なる性能・品質を求めるようなものを、です。

こうなると当然値段も保守費も大幅に上がってしまうため、一つのシステムを持ったらもう一つ別のものを持つというのは、よほど体力がない限り難しい。業界3位とはいえ決算書ベースではKDDIをすでに凌駕した2位であるソフトバンクでさえ、複数システムの維持はあまりに重い課題で、ちょっと前まではLTEに手を出しあぐねていたというところがあります。

にもかかわらず、言ってみれば零細事業者であるイーモバイルでさえあっという間にLTEを始めますみたいな話になっているのはどういうことか、ということなんですが、要するに、上で書いた問題点がすっきり片付きつつあるんですよね、最近。

LTEインフラのもっとも大きな特徴の一つが、「IPフルフラットネットワーク」です。つまり、一つの大きなIP網の中に、加入者管理サーバも移動管理サーバも接続ゲートウェイもそしてすべての基地局さえもが対等に参加するというシステム。IPであるが故の「遅延揺らぎ」「パケロス」などを許容できる設計。これは究極的には「IP」というたった一つのインターフェースにすべての装置が相乗りできるということを意味します。

当然、従来はいろんな独自インターフェースを事業者が自分で定義しなきゃならなかった「運用・監視系ネットワーク」も同じIP網に乗せることができます(VPNくらいは切るでしょうけど)。要するに、「とりあえず全国カバーできるIP網いっこ」を用意して、あとは必要に応じて装置を買ってきてぶら下げればとりあえずはLTEが動いちゃう。

また、LTEになってから、インターフェースのベースがすべてIPであるため、汎用のサーバ装置、汎用のOSがそのまま使えるようになる傾向が強いようです。なので、ハードとしては一般的なハードを一括で買い、その上に乗せるソフトウェアだけでLTEの各ノードを実現する、そういうやり方が通用するようになっているようです。極論すれば、基地局でさえ半分はこの方法で作れなくもありません(もう半分は無線出力を担う部分=RRH)。

こうなるとソフトウェア技術の強い会社が基地局の無線部分以外について汎用サーバに乗せられるような「LTEノードアプリ」としてガシガシと作って提供できるようになります。自然競争も激しくなり、かなり安く「ノード」を入手できるようになります。そのため、零細(失礼)のイーモバイルでさえ、とりあえず現在のWCDMAネットワークのコアあたりに使っているIP網上にVPN一つ切ってLTE各ノードを何も考えずにぶら下げるだけでLTEがサービス開始できちゃったりするわけです。

また、一番面倒な無線部(RRH)に関しても、最近のものはマルチテクノロジ対応が一般的です。つまり、同じRRHでWCDMAもLTEも出力できる、というものです。意識せずにマルチテクノロジ対応のRRHをすでに展開済みであれば、その根元にLTE基地局(の半分を実現するソフトウェア入りサーバ=BBU)を追加で置くだけで何となくLTEっぽいものができちゃう。これが、LTEのすごいところなんですね。

ソフトバンク(というかWCP)のLTEもほぼこの発想で、PHS用IP網に汎用LTEノードをガシガシぶら下げただけだと思われます。加えて、アンテナはPHS共用(もともとXGP対応のため1.9G/2.5Gデュアル化済み)。だから、あとは併設できる小さな基地局装置を買ってきてばらまけば完了です。

という感じで、LTEは、ネットワーク事業者に非常に優しいシステムになっているわけで、そのあたりが、最近すごい速度で新事業者がサービスインできている理由かなぁ、と思います。いや、究極的には、LTEの全ノードを一台のサーバの中にソフトウェアだけで仮想的に実現する、なんてこともできるようになるかもしれず、そうなったらいよいよ事業者の負担は軽くなります。既存事業者がレガシーネットワークとの連携をする限りこれは絵に描いた餅ですが、今後、周波数さえある程度手当できれば、こういった究極的な集中管理ネットワークによる超閉域LTE事業者、なんてものも出てくるようになるかもしれません。

ということで、LTE整備が楽になってきてるっぽいよ、という考察でした。

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3M戦略はゲームチェンジャー、単なるセット割ではないとKDDIが主張する理由
面白いことを言っているようで、実はこれ、ゲームを変えているのではなく、変わったゲームにようやく気付いただけ、だと私は感じます。いや、ソフトバンクはとっくにこの考えなんですよ。個々の回線の収支に執着することをやめて、全体の収益と回線数(収益基盤=マーケット)を増やす(全体最適)ために個々の回線の最適性を捨てたことがソフトバンク躍進の大きなキーポイントで、要するに「事業全体の後の収益のためなら個別収益0円回線があっても構わない」という全体最適のための割り切りをかなり早い段階で出来ていたわけです。それ以外のプレイヤーは相変わらず個別最適に過ぎない「ARPU」という時代遅れの指標に振り回されて事業を変革できず、みるみるシェアをソフトバンクに奪われていく。こういったことは素人の私でも思いつくことですが、それを実施段階にまで落とし込めることが、やっぱり孫先生の天才性だと思うんですね。KDDIはようやく「個別最適」から「世帯最適」に思想をシフトできましたが、まだまだソフトバンクの「事業全体最適」という思想には程遠いように思われます。ドコモ/NTTなんてさらに遠いところですね。ソフトバンクの勢いを止められる事業者は当分出てこないような気がします。

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au、固定通信契約でスマホ通信料を割引auスマートバリュー
わー、我が家におあつらえ向きの新サービス。でも我が家はメインはドコモなんですけどね(苦笑)。割引対象がスマートフォンだけってのも、ちょっといやらしいですね。でもこれ、私の「メインはドコモフィーチャーフォン、サブはauスマホ」っていう運用にはちょうどいいかも。スマホをメインにするつもりは全くないし、だったらサブのスマホがauひかりとセットで割り引かれるのがちょうどいい塩梅。あとどうでもいいですが、これ、KDDIグループの固定通信だけじゃないんですね、リンク先みたら。CATVはともかく、ケイ・オプティコムとか入ってんだけど。なんかあったの?ひょっとして買収とか?
KDDI、国内で初めてモバイルNFCサービスを商用化。電子マネーやショップのポイントサービスなど続々登場
なんかKDDIがいろいろ発表しているみたいですが、そんな中で気になったのがこれ。ちょっと前にソフトバンクがジェムアルトとかといっしょにNFC試験やるなんてニュースがあって、てっきり国内のNFCはソフトバンクが最先頭を走っているものと思ってたら、今まで気配さえなかったKDDIがいきなりの商用サービス開始。自社出資のFelica縛りで動きにくいドコモをしり目に、KDDIもソフトバンクも着実に国際標準へのシフトを進めようとしているようですね。提供サービスの一覧の中に「電子マネー→セブンカードサービス」があるので、セブンイレブンもnanacoをNFCにしてfelica networks完全依存からの脱却をたくらんでる感じです。なんか、海外のNFC端末の国内発売をキーにしていろんなものが急に動き出した感じですね。
Motorola Mobility welcomes ITC ruling against Apple in patent suit
Nokiaとの争いに続き、Motorolaとの特許紛争でもAppleの訴え却下により完全敗北がほぼ確定したようで、Moborolaが喜びの声を発表しています。こうなるとAppleも早期にMotorolaとの間で和解に向かわないと大変まずいことになるので、Nokiaの時と同じように、近々にもMotorolaに莫大な一時賠償金と継続ライセンス料を払うという流れになるでしょうね。まぁ、あれだけiPhoneで儲ければ今更痛くもかゆくもないのでしょうけど、iPhoneが初めて世に出た当初からNokiaとMotorolaは「Appleは特許ライセンスを拒否していてすごくやだ」と主張し続けていたわけで、それを無視し続けてとうとう訴えられたら今度は逆ギレ訴訟して、って、正直、イメージ悪いですね。逆ギレ訴訟自体に正当性があればまだしも、結局それも実のない特許による威嚇訴訟に過ぎないことがITCの判断で確定したわけで、個人的には嫌いな会社トップ3には確実に入っています。

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2012/1/16 10:00 · ひとりごと · (No comments)

さて相変わらずニヤニヤしてるわけですが、続けてレビュー的な。

通信回りは前回で大体かけたと思うので、端末の機能的な部分。まず、意外と期待していた、DLNAのDTCP-IP対応。自宅のBDレコーダのコンテンツが再生できるかってところなんですが。

えーと、ダメでした。正確には、録画コンテンツによってはまれに再生できる、くらい。具体的にいうと、うちのBDレコーダはSONYのBDZ-AT970Tなんですが、これで「DRモード」(放送波直接録画モード)で録画したものしか見られません。それ以外の圧縮をかけたのはダメ。

で、その肝心のDRモードコンテンツも、無線の帯域が足りずにダメ。レコーダと無線LAN APは有線で直結で、無線部分はAP~ARROWS Zの間しかないんですけど、10秒ほどバッファで再生できた後はほとんど見られたものじゃない感じになります。一応、宅内無線LANは802.11b/g/n系統と802.11a/g/n系統に分けてあって、実質b/g/n系統を使うのはスマホだけっていう状況にまで追い込んでいるんですけど(PC関連はすべて5GHz化済み)、それでも、ご近所からの干渉が強すぎてb/g/n系統は5~10Mbpsでればいい方っていう状況になっていて、HD動画を無圧縮で受信するのはさすがに無理な感じです。どうにかならないかなぁ。

GPSの感度云々っていう話があるみたいですが、えーと、ひどい。これはひどい。EVOだと自宅の中でコタツに座っていても余裕で測位できるんですけど、ARROWS Zは全くダメ。窓ガラスにぴったり貼り付けて何とか受信するけど、測位位置がぴょんぴょんジャンプする感じ。つまり、しょっちゅう必要な衛星をロスト→捕捉→ロストっていうかんじで繰り返しているようです。これは純粋に受信感度の問題という気がします。ソフト起因で「衛星をロストしちゃう」っていう不具合は作りこめない気がするので(絶対になくはないと思うけどさすがに出荷前にみつけるでしょ)、たぶんハード(というかデバイス/アンテナ配置)の問題。アップデートでも治らないでしょうね。これにつきあうしかないって感じ。

一方、ワンセグは、フィーチャーフォンレベルにまで出来上がっています。スマホだからどうだろうなぁとあまり期待していなかったんですが、なかなかどうして。ただ、データ放送のリンク先が画面内のボタンで上下で選択を移動させるだけでタッチで選べないのはどうしようもないのか(笑)。でもデータ放送部分もHTMLのサブセットみたいなやつなはずだから、理屈上はタッチ対応できるはずなんですけどね。他のワンセグスマホはどうなんでしょう。

ってことで今回は放送関係の機能でした(そんなテーマだったの!?)。

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2012/1/16 10:00 · ひとりごと · (No comments)

そういえばお正月にもう一つあったんだった。

近所の神社に初もうでに行ったとき、その近所に元々建っていたウィルコムの8本アンテナ、あれ、なんか様子が違うぞ、と思ってよく見たら。

TD-LTE局がくっついていました。

元々、ウィルコムの8本アンテナPHS基地局で、一体型で割と小型の基地局がついていて、要するに(電源とかを除けば)1個だけしか箱がないタイプだったんですが、見たら、箱が三つになっていました。

一つは元々あったPHS基地局で、これは変わらずに8アンテナにケーブルが伸びています。もう二つのうち一つは4本のケーブルが出ていて、ぐちゃっとまとまったケーブルの束に消えている感じ。もう一つの箱は、4本が入って4本が出て行って、それがアンテナ4本(1つ飛ばし)に入っています。

元々XGPの基地局もアンテナは4本で、8本アンテナのうち4本が2.5GHz対応、なんていう話だったと思うのですが、おそらくその分がその謎の新しい箱二つに変わっている感じです。

まぁ要するにTD-LTEなんでしょうけどね。どちらの箱も、PHS一体型よりも結構大きい箱で、割と武骨で、ウィルコムロゴとかもないような感じ。たぶんZTEのTD-LTE基地局をそのまま持ってきてそのまま置いたものです。一つがBBU(信号処理担当)で一つがRRH(無線処理担当)だろうと推測。

そんなわけで、ドコモのLTE(Xi)は半年先になってもエリア化予定なしのうちが、先にTD-LTEでカバーされることになりそうです。もともと、WCPのTD-LTEは小型局PHS併設を大前提としているため、元々PHSが置けている場所なら単に追加設置するだけでほとんどそのままどんどん置けちゃう、そういうものなので、いや本当に、あっという間にドコモLTEを追い抜く勢いでエリアが拡大するかもしれません。

ただ、やっぱりPHS用のオムニアンテナ共用でお茶を濁しているので、容量とカバー半径には不安が残りそうですね。設置位置もかなり低いし。うちの近所の局とはいえ、たぶんうちまでは絶対に届きません。至近にもPHS局があるのですが、そちらは古い4本アンテナのままなのでTD-LTE対応は当分先。エリアマップ上は全国がかなりのレベルでべったりと塗られるだろうけど、実際は穴だらけになるかもなぁ、と思います。まぁそういう前提なので、「ソフトバンク3Gとのデュアル機専用のMVNO専業」というサービスの仕方なんでしょうけどね。単体ではたぶん売り物にならないかなぁ、という感じ。

ということで、TD-LTEきたーのお話でした。

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ICANNが新gTLDの申請受付を開始
よーし.cat申請するぞーと思ったらすでにあった(笑)。しかも結構前に。ノーチェックだった。「カタルーニャ語圏用」とか言ってるけど、絶対後付けの理由だよね、これ。どう見ても猫。絶対、原理主義的過激派猫好きが申請しちゃって、ICANN内部の猫好きスパイが承認したに違いない。猫好きは世界共通して過激で急進的な思想と行動を持つことがこれでわかりました。そこまでして.catドメインがほしいのか、と。じゃぁ対抗して.dogを、って?・・・全力で潰してやんよ、こいよオラァ(←過激派猫好き)。

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2012/1/11 10:00 · ひとりごと · 1 comment

いつまでも秘密にしていてもしょうがないので発表。

ARROWS Z買っちゃいました。なんか、突然の物欲スイッチONで。

いやその前にいろいろと前フリはあったんですよ。ちょっと前に、前とは別の量販店に行ったら、ドコモARROWSとau ARROWSの両方が置いてあったんです。実機が。で触ってみる機会があってですね、触ってみたら、ドコモは相変わらずガクブルしてるんですけど、au版はそんなでもない。まぁ、あとでわかったんですが、ドコモはドコモUIプリセット出荷、auは富士通のNX UIプリセットで売ってるんですね。ドコモもNX UIにすると悪くないって話なわけですが、店頭に置いてあるものは切替できなくて。なので、au版を触って、これなら悪くないか、と考えを改めたところもあります。

っていう前フリがあった後で、突然スイッチが入ったんですね、年明けに。あ、暇だから買いに行くか、くらいの勢いで。

で買ってみて、最初に画面を立ち上げると、先にも書いた通り、NX UIがプリセットされてるんですね。ひょっとすると工場出荷はau UIなのかもしれないんですが、少なくとも手元に来たときにはNX UIだったので、最初からそうなのかお店で渡す前に変えてるのかしてるんだろうなーと思う次第。後でau UIに変えてみたところ、実はこれはそんなに悪くない。こっちを常用にしようかと一瞬悩むくらいだったんですが、アプリ一覧画面がドコモUI並みにガクブルしてくれたので却下。

ホームアプリの話ばかりになってますが、もうちょっとだけ続くんじゃ。でそのホームアプリ、動作自体は超サクサクってことがわかりました。購入直後はちょっと引っかかるような感覚があって、まぁ良いとは言ってもこの程度なのかぁ、と思ってたんですが、全画面見てみたら、なんか、ほぼ似たような機能のウィジェットが山ほど設定してあるんですね。笑うしかない。時計的なものと歩数計的なものとニュース的なものがいっぱいあって違いが判らないシリーズ。ってことでとりあえず全部消してみたら、超サクサクになったんです。びっくりするほど。

ってことで、少なくともNX UIは悪くないです。その後、必要なウィジェットをゴリゴリ追加しましたが、全然問題ない。むしろ問題があるとするなら、au謹製の健康がどうとかいうウィジェット群ですね。あれらは格段に重い。スマホと万歩計って重なるマーケットがあるのかなぁ。

ようやくホームの話は終わり。機能レビューに入りたいんですが、どの機能から試そうかなぁ、なんておもって、一応新しいものを買うには理由があるはずで、ちょっと考えたんですが、やっぱり理由はありませんでした。すみません。なので、「この機能を試したい・使いたい」というのは特にありません。何となく新しくなって白くなって満足、みたいな。

ただ、ネットワーク速度がすごく速くなりました。自宅でWiMAXで速度計測すると、以前はケータイニュース.netスピード計測サイトで6Mbpsくらいだったんです(フラッシュ系計測サイトだとこの時15Mbpsくらい)が、それが8Mbpsにアップしました。職場だと1Mbpsに届かないくらいだったのが、2.5Mbpsくらいが安定して出るようになりました。EVOのWiMAXは実は不安定だったのかも。

あと、WiMAXの検索・接続時間が極端に短くなりました。見てて、パパっとつながる感じ。EVOだと、WiMAXみつけたー、つながるかなー、あ、つながりそう、あ、でもちょっと待って、よいしょ、はいつながりましたー、って感じだったんですが、ARROWS Zだと、あ、見つけたんで繋いどきました、問題ありますか、って感じです。全体的にWiMAXの挙動が良くなってます。

WiMAXの感度が悪い、という話も出ているようですが、あくまでアンテナ表示が弱めに出ているだけで、実際の速度はむしろ改善しているようです。逆に、WiMAXが超弱くて不安定で切れたりつながったりを繰り返すような厳しい場所、こんなところでは、さくっとあきらめて3Gで安定してくれるのが助かるくらいです。要するにEVOはWiMAX受信の実力以上にアンテナ表示を良く見せていたためにOS側が無理にWiMAXで頑張って不安定になっていた、と、今になると思うくらいです。

それから、3GがHIGHSPEEDに対応したおかげで、3Gがすごく速くてびっくりです。いや、上述のWiMAXギリギリ(アウト)のところで使ってて、アプリダウンロードしてたら数MBが瞬殺で、あれ、WiMAXが復活したのかな?と思ったら表示は3Gで。数MB(確か4~5MBくらい)が10秒程度だったので、3~5Mbpsくらいは出ていた計算です。HIGHSPEEDの威力恐るべし。3G規制が怖いのであえてスピードテストはしてないんですけど。

ってことで、安定性・速度の面で大きく改善したということなんですが、まぁそんなことよりは当分は新しくて白いスマホに満足してニヤニヤする日々だと思いますので、本格的なレビューはまた今度、ってことでお願いします。でわ。

※あ、そうそう、近所のauショップに卓上ホルダを買いに行って、「あろうずぜっとのたくじょうほるだください」って言ったら「あろうずずぃーですね」と言い直されたんですけど、「ずぃー」が正しいの?

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2012/1/11 10:00 · ひとりごと · 1 comment
2012/1/10 10:00 · 技術解説 · (No comments)

すみません、結構前に「WiMAXとLTEのちがい、どっちが結局いいのか」という趣旨のご質問をいただきまして、ちょっとあまりに難しい問題なので放置していました。

そもそも出自が違う、という前提は置いておくとして、それでも、いずれもOFDMベースの通信方式として、OFDMの常套手段的高速化高品質化技術をたっぷりと取り入れてそれなりに良いものに仕上がっている、という事情があります。つまり、どちらも、OFDMとしてはやれることは十分にやった、というところまで来ているんですよね。

なので、重箱の隅をつつくような話をします。

まずデータレート。LTEが5MHzで37.5Mbps、WiMAXが10MHzで40Mbpsという数字がよく出てきます。この二つは、占有する周波数リソースという意味では厳密に同じです。つまり、LTEは5MHzを上りと下りそれぞれ使うので合計10MHzで下りスループットは37.5Mbps、WiMAXは一つの10MHzを上りと下りに分けて使ってその結果の下りスループットが40Mbpsです、ということになります。つまり単純比較すれば、WiMAXがほんのわずかだけ速いけどほぼ同等、ということになります。

しかし、いつぞやUQの社長だか誰だかが言っていましたが、これはあまり公平な比較ではありません。WiMAXの理論速度40Mbpsは、LTEでいうところの報知情報やページングなどのあらゆる情報部分もオーバヘッドとして引き抜いた結果の数字です。LTEではそれに相当するものも含めたデータ速度が出ているため、単純にそれを引き算すると、ユーザデータレートとしては約32Mbps程度にまで落ちてしまいます(=無線にゃん試算、前提によりやや増減します、たぶん)。

もちろんWiMAXは上下を非対称に使う、ということをすることで下りを多めにとっているため、同じ周波数リソースであればWiMAXの方が速くて当然なんですよね、実は。ちなみに、ここから、LTE=10MHz、WiMAX=20MHzというように増やしていくと、それぞれ少しずつ効率は良くなりますが、大体傾向は同じままです(WiMAX>LTE)。

ということで、重箱の隅をつつくようなスループット比較でいうとWiMAXにやや分があるという結果になります。しかし、それ以外のシステム部分でいろんな違いがあります。

たとえば、エラー訂正処理。LTEでは、ネットワークがデータを送った4ミリ秒後には端末からエラー検出結果をもらえるため、そのさらに4ミリ秒後には再送でエラーを訂正できます(つまり再送まで合計8ミリ秒)。一方、WiMAXでは、下りと同じフレームでエラー検出結果を送ることもできますが、そこで送らなければならないとは規定されていません。もし端末が超々高性能で受け取った瞬間にエラー検出を完了できるなら、下りフレームの直後の上りフレームで検出結果を返答でき、次のフレーム、つまり最初の送信の5ミリ秒後には再送ができます。しかし、端末の性能が限られていた場合は検出に時間がかかるため報告も次のフレーム以降になってしまい、再送タイミングは最短10ミリ秒後になってしまいます。つまり、たいていの場合は、エラー訂正能力はLTEより劣ることが期待されます。この辺は、さまざまな能力の端末がいることを前提としたWi-Fiの思想を受け継いでいるようです。

また、制御情報(システム情報)についても、WiMAXでは全帯域に広く展開するのに対して、LTEでは周波数的に一か所に集中させようとする傾向があります。広くばらまくことで短時間で伝送が可能ですが、周波数選択性の強い干渉を受けた場合には全情報が丸ごと潰される危険が大きくなります。逆に、LTEのように狭く集中させ長く伸ばす、という形にすると、全情報の取得に時間がかかってはしまいますが、周波数選択性干渉の影響を最小限に抑えることができます。

スケジューリング(端末ごとのリソース割り当て)にもやや違いがあり、LTEでは最短で1ミリ秒ごとに割り当てができるのに対して、WiMAXは最短で5ミリ秒ごとになります。また、LTEでは基本的なチャネルでOFDM特有の遠近問題(上りシンボルの端末間ズレ)の解決を任意の時間に開始し6ミリ秒で完了できますが、これもWiMAXでは最短で10ミリ秒(実際は基地局・端末でのメッセージ処理時間があるためさらに5ミリ秒単位で増加)です。このため、端末が高速で移動したりして伝送路品質や伝播時間が目まぐるしく変わるような状況に対しては、LTEの方が高い品質を維持できることが期待されます。

という感じで、おおざっぱにいうと、WiMAXは元々があまり移動しないものなのでパフォーマンスは高いけど不意の干渉などに弱く、LTEはそういった干渉や変動に対して比較的安定側に設計してある、というイメージ。たとえば弱電界でも(遅いながらも)安定して使えるのはたぶんLTEで、WiMAXはとぎれとぎれになりがちなのかなぁ、という気がします。弱電界になりやすい2.6GHzという高い周波数であることも含めて、WiMAXはLTEより移動や屋内に弱いという傾向は今後強く出てくるだろうと思います。

そんな感じで、あまりスペック的なところでは見えない違いについて、まとめてみました。でわ。

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2012/1/10 10:00 · 技術解説 · (No comments)